SSの大国 

【SS】親愛なる  に捧げる

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今度こそ完結させるので初投稿です

残りカス
作成: 2016/09/21 (水) 19:24:01
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残りカス 2016/09/21 (水) 20:08:14

「うぅ………ここは……?」
私、白銀騎士団団長ハステロイ・バビットメタルは見知らぬ森にいた。周りを見渡すとそこには副団長、アルメル・インコネルや黄金魔法団団長、スピーゲル・アイゼンや騎士、魔法使い達が横たわっていた。見たところ傷などはない様だ。
「起きたみたいだね?」
「誰だっ!」
突然出てきた人影に私は剣を抜き身構える。
「おいおい、物騒なことはやめてくれ。私は………ジフテリア、君たちをここに呼んだものさ。」
「ジフテリア?聞いたことのない名前だな?何故私たちをこんなところに連れ去った!」
「クフフ……君達にはしてほしいことがあるんだよ。ここは小さな無人島なんだがね?今は君達を除いて4人、この島には人間がいる。と言っても人間と言っていいのかはわからないがね?」
「人では無い?魔人か?」
「いいや、魔人ではない、が人間でもない。彼女等は狂人。あるものは父を亡くし、あるものは同僚を亡くし、あるものは戦友を亡くし、あるものは仕えるべき主を亡くした。そして狂った。君達に討伐してもらうのは異世界の狂人達だ。」

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残りカス 2016/09/22 (木) 17:22:21

「異世界!?ということはここはアロイでは無いというのか!」
「ああ、そうだ。ここは地球、アロイの星の民とは違い魔法を使えない者たちの住む星だ。」
魔法が使えない?それなら私たちの様な精鋭ではなくても、それこそ落ちぶれた盗賊でも相当運が悪くない限り楽に討伐できるだろう。
「ここが異世界というのなら私達は討伐を終えた後アロイに戻れるのか?」
「その点に関しては安心してくれたまえ。ちゃんと元の世界に返してあげよう。お望みとあらば金銀財宝も好きなだけ御進呈しよう。勿論、4人全員討伐出来たらの話だがね?」
「ふん、魔法も使えない劣等種に私達が負けるはずないだろう?」
「ははは、そこまで自身があるのなら行動で示したまえ。さあ来るぞ?月の光で狂った少女(アリス)がな?」
ブブブブブブブブブブブブブブブブブブブ
重低音が鳴り響く。音のした方向を見るとそこには肉片と鎧や剣の残骸があった。
「なっ!?」
「クフフ、何人か運良く助かったみたいだけどこれは酷い。なぁ?コデックス・セラフィニアヌス?」
ジフテリアが声をかけた方向には何やら黒光りをする鉄の棒を持った少女がいた。
「気安く名前で呼ばないでほしい、Death。その名で呼んでいいのはお父様だけ、Death」
「ハハハ、すまないな。それにしてもやはり君達は狂っている。GAU-8を人間が生身で使うなんて聞いたことがない。」
「こんなもの、お父様の痛みに比べたらマシ、Death。」
「ふーん、私にはわからない感情だが………。ああ、忘れていた。ハステロイ・バビットメタル君。それと今生きているのは………アルメル・インコネル君、スピーゲル・アイゼン君、エリンバー・カンタル君、コバール・コンスタンタン君、ジュラニッケル・ジュラルミン君、ピューター・フェロマンガン君、モネル・マルエージン君、君たちの最初の砦が彼女、コデックス・セラフィニアヌス君だ。頑張って仲間の敵をとってくれたまえ。」