仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 24

42 コメント
views
0 フォロー
24
ダルマ太郎 2024/05/11 (土) 19:16:17

:
総譬 「三車火宅のたとえ」
:
経:舎利弗、もし、国邑聚落に大長者あらん。その年衰邁して、財富無量なり。多く田宅、及び諸の僮僕あり。その家広大にして、ただ一門あり。諸の人衆多くして一百・二百乃至五百人其の中に止住せり。堂閣朽ち故り、墻壁頽れ落ち、柱根腐ち敗れ、梁棟傾き危し。周そうして倶時に炊然に火起って舎宅を焚焼す。長者の諸子、もしは十・二十・或は三十に至るまでこの宅の中にあり。
:
:
太郎訳:シャーリプトラよ。たとえば、どこかの国か、街か、村に大長者がいたとしましょう。その長者は、年をとり衰弱していますが、非常に裕福で、財産を大量に持っているとしましょう。多くの田畑や屋敷を持っており、奴隷たちもたくさん持っています。その屋敷は、非常に広く大きいのですが、出入り口は一つしかありません。その屋敷には多くの者が住んでいます。100人、200人、あるいは500人もの生命あるものたちが住所としています。その屋敷は、建築して永く経っており、立派ではありますが、あちこちが朽ちています。垣根や壁はくずれ落ち、柱の根元は腐れ、梁や棟は傾いていて危険な状態です。突然、数カ所で同時に火が起こり、屋敷が燃え始めました。長者には、子供たちがたくさんいます。10人、20人、あるいは30人もの子供たちが、この屋敷の中に居ました。
:
:
総譬 「三車火宅のたとえ」
:
:

通報 ...