仏教のお話

Rの会:譬諭品第三 / 13

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ダルマ太郎 2024/05/10 (金) 21:34:37 修正

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第三如来の述成段
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結成
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経:その時に仏、舎利弗に告げたまわく。
吾今、天・人・沙門・婆羅門等の大衆の中に於て説く。我、昔かつて二万億の仏の所に於て、無上道の為の故に常に汝を教化す。汝また長夜に我に随って受学しき。我方便を以て汝を引導せしが故に、我が法の中に生ぜり。舎利弗。我、昔汝をして仏道を志願せしめき。汝今悉く忘れて、便ち自らすでに滅度を得たりと謂えり。我、今還って汝をして本願所行の道を憶念せしめんと欲するが故に、諸の声聞の為にこの大乗経の妙法蓮華・教菩薩法・仏所護念と名くるを説く。

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太郎訳:その時に釈尊は、尊者シャーリプトラに告げました。私は、今、天上界の神々と地上界の人々、出家修行者、バラモン教の司祭の皆さんの前ではっきりと宣言いたします。私は、はるかな昔から、多くの諸仏の所において、あなたを成仏へと導くために教化してきました。あなたは長期にわたって、私に従い学んできました。方便によってあなたを導いた結果、あなたは仏の教えの中で生きるようになったのです。シャーリプトラよ。私は、昔、あなたに成仏を目指すようにと教えたはずです。あなたは、そのことをすっかり忘れてしまい今世では、方便の教えの段階で、既に涅槃を得たと思い込みました。私は、今、あなたに本来の願いと修行の道を思い出させたいと願い、諸々の声聞たちのために大乗経の妙法蓮華といわれ、菩薩教化の教えといわれ、諸仏が大切にしているこの教えを説くのです。
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結成
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