仏教のお話

Rの会:方便品第二(後半) / 41

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ダルマ太郎 2024/05/08 (水) 14:48:09

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法の希有を讃歎する
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経)
 三世諸仏の 説法の儀式の如く
 我も今また是の如く 無分別の法を説く
 諸仏 世に興出(こうしゅつ)したもうこと
 懸遠(けんのん)にして値遇すること難し
 正使(たとい)世に出でたもうとも
 この法を説きたもうこと また難し
 無量無数劫にも この法を聞くこと また難し
 よくこの法を聴く者 この人 またまた難し
 譬えば優曇華の 一切皆愛楽し
 天人の希有にする所として
 時時(とき)に乃し一たび出ずるが如し
 法を聞いて歓喜し讃めて 乃至 一言をも発せば
 則ち為れすでに 一切三世の仏を供養するなり
 この人甚だ希有なること 優曇華に過ぎたり

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太郎訳)
 過去・現在・未来の諸仏と同様に
 私も今このような無分別の教えを説きます
 諸仏が世に出ることは稀であり
 出会うことは非常に難しいものです
 たとえ世に出られたとしても
 真実の教えを説かれることは
 めったにないのです
 無量の時間の中に於いても
 この教えを聴くことは
 非常に稀なのです
 こうして この教えを聴く者は
 聴くことの難しい教えを
 聴いているのです
 譬えば 優曇華の花は
 誰からも愛されていて
 天上界の神々も地上界の人々も
 珍しい花だと知っているのですが
 三千年に一度だけ咲く様なものです
 教えを聴いて歓喜し
 たとえ一言でも讃えれば
 そのことは 過去・現在・未来の諸仏を
 供養することと同じです
 この人は優曇華の花が咲くよりも
 稀有な体験をしているのです

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法の希有を讃歎する
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