仏教のお話

問答 輪廻について / 43

52 コメント
views
0 フォロー
43
ダルマ太郎 2024/04/26 (金) 22:31:29

ダルマ太郎さん

2024/4/25 18:40

> 事実としては輪廻の存在を否定しているわけですから、事実としては断滅論者なのですが、それが邪見とされていることを知識として知っているので、そう見なされないように立ち回っているだけではないでしょうか。

それは、Sさんの感想ですね。諸法は幻のごとしです。諸法には、業・輪廻・解脱も含まれます。

> 経典に書いてあることが事実だと思っていないなら、なぜ仏教に帰依するのです?

経典に書いてあることが、事実だとは思っていません。経典とは、事実を記した記録書ではないし、歴史書でもありません。人々を救済し、教化し、覚りへと導く教本です。教えるために書かれていますから、方便・譬喩・因縁・言辞が多用されています。ノンフィクションではないのです。その点を熟考されてください。

> ブッダが存在したと、真理を悟ったとされていること、ブッダの教えたこと、それら全ては経典に書いてあるだけですよ。

そうです。だから、本当のことは誰にも分かりません。経典の内容は、仏陀の説法の記録ではありませんから、後の弟子たちの加筆が為されているでしょう。輪廻にしても、釈尊がどんな説法をされていたのかは謎です。なぜなら、釈尊は教えの文字化をしていないからです。大乗仏教の場合は、龍樹が教えを文字にしています。だから、ある程度は、仏教の教義が分かります。

> もちろん経典には修辞的・神話的な表現も多くありますから、逐語的に全てを信じる必要などありませんが、経典を貫いている前提や論理があるなら、それを信じないでどうやって仏教に帰依するのでしょうか。

真理は言葉では表せません。だから、釈尊は方便力で人々を真理へと導いたのです。方便も言葉ですが、譬喩によって、象徴表現によって、因縁によって、巧みに言葉を使われ、真理へと近づけさせました。最終的に覚るのは、学ぶ側自身の智慧によります。それを知らないで、どうやって仏教に帰依するのでしょうか。

通報 ...