仏教のお話

Rの会:無量義経 / 35

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ダルマ太郎 2024/03/27 (水) 14:11:20 修正

第四の功徳 王子不思議力

善男子、第四に是の経の不可思議の功徳力とは、若し衆生あって是の経を聞くことを得て、若しは一転、若しは一偈乃至一句もせば、勇健の想を得て、未だ自ら度せずと雖も而も能く他を度せん。諸の菩薩と以て眷属と為り、諸仏如来、常に是の人に向って而も法を演説したまわん。是の人聞き已って悉く能く受持し、随順して逆らわじ。転た復人の為に宜しきに随って広く説かん。

善男子、是の人は譬えば国王と夫人と、新たに王子を生ぜん。若しは一日若しは二日若しは七日に至り、若しは一月若しは二月若しは七月に至り、若しは一歳若しは二歳若しは七歳に至り、復国事を領理すること能わずと雖も已に臣民に宗敬せられ、諸の大王の子を以て伴侶とせん、王及び夫人、愛心偏に重くして常に与みし共に語らん。所以は何ん、稚小なるを以ての故にといわんが如く、善男子、是の持経者も亦復是の如し。諸仏の国王と是の経の夫人と和合して、共に是の菩薩の子を生ず。若し菩薩是の経を聞くことを得て、若しは一句、若しは一偈、若しは一転、若しは二転、若しは十、若しは百、若しは千、若しは万、若しは億万・恒河沙無量無数転せば、復真理の極を体ること能わずと雖も、復三千大千の国土を震動し、雷奮梵音をもって大法輪を転ずること能わずと雖も、已に一切の四衆・八部に宗み仰がれ、諸の大菩薩を以て眷属とせん。深く諸仏秘密の法に入って、演説する所違うことなく失なく、常に諸仏に護念し慈愛偏に覆われん、新学なるを以ての故に。善男子、是れを是の経の第四の功徳不思議の力と名く。

【第四の功徳】 菩薩たちと仲間になり、仏から手厚く守護される・・・

「『第四の功徳』は、この教えを一句でも聞けば、悟りを得るためのあらゆる困難にも負けない強い心が生じ、まだ悟っていなくとも、他の人を救えるようになります。その人は多くの菩薩の仲間となり、いつも仏がその人に向き合って、一対一で法を説いてくださいます。そして教えを聞くと、すっかり身に具えることができ、教え通りに実践をして、行動に誤りがありません。さらに多くの人に法を説き、 相手の機根に応じて的確に法を説くことができるようになります」。

「この人は、例えば、王家に生まれた王子が、多くの愛情を受けて育ち、幼いながらも他国の王族と対等に付き合うことが出来る王子に育ち、国王と王妃が常にそばにいて王子を守ってくれているように、教えを実践する人のそばには、いつも仏がついていて守ってくれます。そしてこの人が法を説くならば、人間のみならず仏法を守護する諸天善神からも敬われるようになり、大菩薩の仲間入りを果たすことができます。そして、真実を誤らずに説くことが出来、いつも諸仏から深い慈悲を受けて、親が子を守るように手厚く守護されます」

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