仏教のお話

Rの会:無量義経 / 33

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ダルマ太郎 2024/03/27 (水) 10:18:14

第二の功徳 義生不思議力

善男子、第二に是の経の不可思議の功徳力とは、若し衆生あって是の経を聞くことを得ん者、若しは一転、若しは一偈乃至一句もせば、則ち能く百千億の義に通達して、無量数劫にも受持する所の法を演説すること能わじ。所以は何ん、其れ是の法は義無量なるを以ての故に。善男子、是の経は譬えば一の種子より百千万を生じ、百千万の中より一一に復百千万数を生じ、是の如く展転して乃至無量なるが如く、是の経典も亦復是の如し。一法より百千の義を生じ、百千の義の中より一一に復百千万数を生じ、是の如く展転して乃至無量無辺の義あり。是の故に此の経を無量義と名く。善男子、是れを是の経の第二の功徳不思議の力と名く。

【第二の功徳】 教えを少し聞いただけで、全ての仏の教えが理解できる・・・

「『第二の功徳』は、この教えのほんの一部だけを聞いたとしても、ただそれだけで、『数えきれない、仏の全ての教えの内容に通ずる』ことができます。したがって、その人が会得した教えを説こうとするならば、無限の時間を費やしても説き尽くすことが出来ません。なぜならこの『無量義の教え』は、あまりにも深遠であるからです。たとえて言うならば一つの種子から多くの実がなり、そして最終的に限りない種が生じるよう、この『無量義の教え』はこれをもととして数限りない教えの内容が生まれ出て来るのです。だから『無量義』と名づけたのであります」

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