仏教のお話

Rの会:無量義経 / 31

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ダルマ太郎 2024/03/27 (水) 09:22:10 修正

述歎

爾の時に世尊、大荘厳菩薩摩訶薩に告げて言わく。善哉善哉、善男子、是の如し是の如し、汝が説く所の如し。善男子、我是の経を説くこと甚深甚深真実甚深なり。

すると世尊は大変お喜びになり、お答えくださいました。「よろしい、大荘厳菩薩よ。そなたの言う通りこの教えはこの上なく尊く深遠なるものです。私がこの教えを説く理由は、私の深い、深い心から出ているものです。
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所以は何ん、衆をして疾く無上菩提を成ぜしむるが故に、一たび聞けば能く一切の法を持つが故に、諸の衆生に於て大に利益するが故に、大直道を行じて留難なきが故に。

なぜこの教えを説くのかと言えば、この教えは人々を直接、仏の悟りへと導くものだからです。そして、この教えを一度聞けば、あらゆる物事を正しく、的確に判断することができます。
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来至住の問に答う

善男子、汝、是の経は何れの所よりか来り、去って何れの所にか至り、住って何れの所にか住すると問わば、当に善く諦かに聴くべし。善男子、是の経は本諸仏の室宅の中より来り、去って一切衆生の発菩提心に至り、諸の菩薩所行の処に住す。善男子、是の経は是の如く来り是の如く去り是の如く住したまえり。

あなたはこの教えの『①大本・②目的・③誰が、この教えを護持するのか』についての質問をしましたが、それについて答えましょう。いいですか、よく聞くのですよ。この教えの『大本』は、『諸仏の本心・諸仏の本願』からあらわれたもので、それは《真実の慈悲》から生じたものであり、教えの『目的』は、一切衆生に『最高無上の悟りを求める心を起こさしめる』《最高の智慧を得る》ために説かれたものであり、『誰が教えを護持するのか』は、それは人が『菩薩行を実践する』所に存在するもので、《たゆみない実践の中で、その真価を発揮》するのであります。しかもそればかりではありません。
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①無量義の教えはどこから来たのか? → 諸仏の心の内
②無量義の教えはどこへ去るのか?  → 一切衆生の覚りを求める心
③無量義の教えはどこに留まるのか? → 多くの菩薩の修行の中

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如来の試問

善男子、汝、寧ろ是の経に復十の不思議の功徳力あるを聞かんと欲するや不や。

「この教えを実践すると、甚大な『十の功徳』があります。大荘厳よ、この『十の功徳』を聞きたいとは思いませんか」。
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大荘厳菩薩の言さく。願わくは聞きたてまつらんと欲す。

大荘厳菩薩は、即座に申し上げました。「世尊よ。どうぞその『十の功徳』についてお教え下さい」。
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十功徳

①浄心不思議力
②義生不思議力
③船師不思議力
④王子不思議力
⑤龍子不思議力
⑥治等不思議力
⑦賞封不思議力
⑧得忍不思議力
⑨抜済不思議力
⑩登地不思議力

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