仏教のお話

Rの会:無量義経 / 25

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ダルマ太郎 2024/03/25 (月) 20:59:29

四十余年未顕真実

これは、決して法惜しみをして真実を打ち明けられなかったものでないことは、もちろんです。おそばで修行してきた人たちの境地は非常に進んできていることですし、ご入滅の近づいたことをも自覚されましたので、いよいよ法の真実のすべて、究極の真理をお説きになるわけです。

釈尊は、弟子たちの機根が低かったから、真理を説かなかったのではなく、真理を説く術がないために説かなかったのです。無我・無常・苦・涅槃だと説いても、それは言葉であり、空・無相・無作を説いても、それは言葉でしかありません。無我・無常・苦・涅槃・空・無相・無作は、真理そのものではなく方便です。そのことをよく知る必要があります。

法華経で、真理をお説きになったというのであれば、その経文を引用してください。じっくりと考えれば、そのことは真理ではなく、方便だと気づくことでしょう。法華経には、「諸仏は、無量無数の方便・種々の因縁・譬喩・言辞を以て、衆生の為に諸法を演説したもう。是の法も皆一仏乗の為の故なり。是の諸の衆生の諸仏に従いたてまつって法を聞きしも、究竟して皆一切種智を得たり」と説かれているように、諸仏が説くのは方便であって、真理は説くことはできません。

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