最後の一仏の同道ー4
是の妙光法師 仏の法蔵を奉持して
八十小劫に中に 広く法華経を宣ぶ
是の諸の八王子 妙光に開化せられて
無上道に堅固にして
当に無数の仏を見たてまつるべし
諸仏を供養し已って 随順して大道を行じ
相継いで成仏することを得 転次して授記す
最後の天中天をば 号を燃燈仏という
諸仙の導師として 無量の衆を度脱したもう
是の妙光法師 時に一りの弟子あり
心常に懈怠を懐いて 名利に貪著せり
名利を求むるに厭くこと無くして
多く族姓の家に遊び
習誦する所を棄捨し
廃忘して通利せず
是の因縁を以ての故に
之を号けて求名と為す
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