こうすけ「ま、性的に倒錯してる人間ばっかって事だよね。で、新SMエロス下着のキャッチコピーだけど「貴方の内に潜むマゾヒスティックエロス 解放してみない?」なんてどう?あと宣材用に部の女子全員の着用写真も撮ってみましょうよ」
ともみ「えーっ、ちょっとそれは~…いや、体型には自信はありますけどね!全員なんて必要かしら?なんか私的に悪用されそうな気がしてならないんだけど」
こうすけ「勘ぐり過ぎだよともみ君、今度の新下着はちょっと個性的だけど幅広い層に売れて欲しいよね?だから“いかにも女王様”な女じゃなく一般女性も着れるんだとアピールする必然性からだよ。特に落ち目の君は何でもやって挽回しなきゃね」
ともみ「落ち目て…失礼な!まあでも、確かに私のナイスバデイもアピールできる機会っていえばそうかもね。見てなさい、私の悩殺ボデイで下着を売りまくってやるわ!」
朝青龍「あと通販サイトでは鞭、仮面、蝋燭といった付随するグッズも販売しようと思いますが、いかがでしょう?あとHPでTNB選抜総選挙の前哨戦として部の女子で撮った画像で女王様人気投票もやりましょう。良い宣伝になりますよ!」
こうすけ「おっ、いいねいいねえ~!ぜひともやろう!どうだい?女子の皆は?ん?なんか嫌そうな顔しているが、心の中では闘志の炎がメラメラって感じがしてるんじゃないかな?結構女子ってそういうの好きだよね」
スザンヌ「まあ社の為なら嫌々やりますが、女王様を引き立てるためには責めを受ける豚の質も重要ですよ。朝青龍なんかノリノリだけど、彼じゃねえ…。ここはやっぱドMでマッチョなガイさんがいいなあ」
ガイ「ええーっ、なんで僕にご指名が?僕って、まさかそんな風に見られていたってこと?心外だよ~‥マッチョは当たってるけどドMって…ん?なんだこの空気感は」
しょこたん「あのうガイ先輩。黒皮ビキニパンツと仮面とボディーオイルは用意しましたので。え?ご自分のを使う?あ、そうスか。じゃ早速ギャグボールをくわえていただくですよ」
ヒエダ・レージロー「なんだ?会議室が怪しい雰囲気に?…うわっ、君たち何やってんだ、こんなところで!企画会議だと?SMの女王様たちに囲まれて恍惚顔のガイ…これのどこが会議だって?」
たくや「個人ごとに責めを撮影してHPに動画UPするんですよ部長。しかし人それぞれに責めの趣味が違って面白いですよ。鞭専門、言葉責め、蝋燭専門とかね。さてしおり先輩は情けない恋人をどう責めるのか見物だな」
しおり「ホンット、ガイったらなんて情けない姿をさらけ出しているの?それでも男?いえ、人間としての尊厳もない生き物ね!家畜以下だわ!ほらほら、腹を出してご主人様に媚を売りなさい!ペットのように可愛がってあげるわ」
金田一「愛想が尽きてヤケになって責めてる割には悦楽顔だったなあ。で早速HPでUPした動画が大反響ですよ!ただ…一名のだけ「倒錯というか凄惨」「豚が可哀想」やらコメ多数です。炎上しても困るし…削除しますか?」
こうすけ「うーん、これは確かに困るよな。一体どっちに配慮すべきか…まあ、炎上もある意味宣伝みたいなものだからほっといたら。書き込みも飽きたらそのうちなくなるだろ。俺はどっちかというと某女王様の方が怖い」
小島よしお「ところがだ。中年層からは「あの太目の女王様の着けてる下着が欲しい」と反響大だぞ。「自分が責めてるみたい」やら「着けて亭主を責めたい!」とか自身に重ねて想像したんだろね。こりゃ売るしかないよねえ」
金田一「そうだなあ…ある意味、停滞気味の熟年夫婦には刺激が欲しいのかもしれんしな。この動画を二人で見てその気になるってこともあるかも?確かにいい手本みたいなものだよな」
朝青龍「じゃ女王様投票と注文状況は結果待ちとして、母の日企画決めねば!僕の案はセレブ家庭をターゲットの「セレブアワビフロマージ」です!アワビ企画第二弾。最高級チーズを使い、以前に某OLが監修した型を使ったセレブでヤバス感溢れる逸品です。さ、女子みんなで試食をどうぞ!」
ともみ「ちょっ、これは…あまりにリアルすぎて口にするのもはばかられる感じなんですけど~朝青龍くん、みんなの反応見てにやついてるのね。やな趣味してるわねえ!…あ、でも、食べてみると味は本格的なのね」
朝青龍「でしょ?北海道の匠のチーズ使用ですから。想像してみて下さい。セレブの食卓でプレゼントされたお母様が「まぁっ!高貴な形ねえ。娘時代に戻っちゃいそう!」ってね。あ、例の女絵師にもクール便で送っときました。あの人グルメで好き者そうだし」
こうすけ「おまえの企画にしては反応が随分いいみたいだな。ネットで予約注文が殺到だ。今時はこんなものがウケるんだねえ。そうそう、女絵師さんからお礼のメールも届いていたぞ。やっぱすごく気に入ったみたいだね。もっと欲しいな~なんて図々しいこと書いてあるが」
朝青龍「え?てっきり送り返してきたと思ったが。あのヤバさは許容範囲か。さばけてきたのか開き直りなのか…。んじゃあアワビフロマージュのパッケージデザインを依頼しよう。絵師生命を掛けたリアルアワビを描いてもらうぞ!」
金田一「朝青龍のやつ、ムチャブリしてとんでもない依頼を出したみたいだが…えっ?快くOKだって?来る仕事は拒まないという人らしいが、本当だったんだな。それとも餌に釣られてのことか…」
小島よしお「それがさ、高額ギャラの他にフロマージュ一年分とA5和牛一頭分を要求て…なんて強欲なんだ!ん?さっそくラフ案一枚来ただと?どれどれ。一応リアルなんだが…牙やトカゲ舌が生えてるぞ。一体何を参考に?自分自身か?」
こうすけ「こりゃなんだ、怪獣のプラモデルキットのパッケージみたいだが、そんな企画あったっけ?…え?アワビフロマージュのイラスト?いや、あの絵師に描かせたのがそもそもの間違いだろう」
しょこたん「確かに。でもボツにしたら怒り狂うだろし…。そうだ!ウチ提供の特撮ヒーローで怪人アワビルゲとして使いましょう。フロマージュは私が描きます!え?「リアルにな!」て…貝を模写すりゃいいんでしょ?出来ますって!」