木内麻衣(女子4番)「え・・・」
ナレーション「健二は銃を挙げ、打った。」
木内麻衣(女子4番)「いやあああああああ!!」
効果音「ドサッッ・・・」
木内麻衣(女子4番)「・・・・・え?私・・生きてる・・!?」
ナレーション「麻衣は訳がわからなかった、しかし健二の姿を見てそれを確信した。」
木内麻衣(女子4番)「健二・・健二!!健二!!なんで!?どうして!?」
ナレーション「見るとそこには、自分自身に銃を打ち込み横たわっている健二の姿があった。」
木内麻衣(女子4番)「なんっで・・なんで私の事殺さなかったの!?そしたら生きれたのに・・優勝できたのに・・!!」
小池健二(男子4番)「ごめ・・ん、俺・・好きな・・子は・・守りたかった・・から・・麻衣・・俺・・お前の・・事・・が・・」
効果音「ガクッ・・・」
ナレーション「「お前の事が好きだった。」――確かには聞き取れなかったけれど麻衣には聞こえた。最後の健二の言葉が・」
木内麻衣(女子4番)「わた・・しだって・・まだ・・好きって言ってないのに・・なのに・・いやああああああ!!!!」
ナレーション「・・・優勝者 女子4番木内麻衣」
先生「よ~し麻衣。早くこっち戻って来~い。」
ナレーション「麻衣はふらふらと歩きながら学校に戻っていった。」
木内麻衣(女子4番)「(殺さなくちゃ・・・健二の為にも)」
先生「よく来たなあ」
木内麻衣(女子4番)「・・・・・」
ナレーション「麻衣は教室のドアのところで止まっていた。」
先生「どうした?」
木内麻衣(女子4番)「私・・許せないの、このゲームに乗った奴も、こんなゲームを実行させた奴も。そう、もちろん先生もね。」
ナレーション「麻衣は、すっとスカートの中に手を入れ手榴弾を先生に見えないように出し、引き金をひいた。」
安西椿(女子一番)「先生・・・なんでこのゲームをやったの?そんなに悪い子だったの私達って?」
先生「ふんっ、このゲームの優勝者以外は俺はお前らを認めちゃいないさ。」
木内麻衣(女子4番)「・・・・!!!!!!」
効果音「シュッ・・」
木内麻衣(女子4番)「麻衣は引き金を引いた手榴弾を先生の方めがけて投げた。」
ナレーション「手榴弾はカッと光を出し、ものすごい爆発音とともに教室自体を吹き飛ばした」
木内麻衣(女子4番)「・・・・・」
効果音「パンパンパンッッ!」
木内麻衣(女子4番)「うっ・・?!」
ナレーション「麻衣の腕から血が零れ落ちた。」
先生「麻衣~煙でよく見えないが何処だ~?先生がアレくらいで死ぬと思ったか?一応訓練を受けていたんだぞ~。さっさと出て来い。でないと・・・・・・・―――――殺すよ?」
木内麻衣(女子4番)「・・・・・・・っっ!!!(逃げなきゃ!!!!!!)」
ナレーション「麻衣は撃たれた右腕をかばいながらそこから逃げ出した。」
木内麻衣(女子4番)「健二・・どうしたらいいのよ・・こんなの・・逃げれるわけない・・!!!」
効果音「ガタンッ・・(ドアの開く音)」
木内麻衣(女子4番)「・・・・・・・・・ッ(・・・殺される!!!!!)」
小池健二(男子4番)「麻衣!ここのが危ない!!あっちだ!」
木内麻衣(女子4番)「・・・・っ・・・え????健二?!」
小池健二(男子4番)「細かい事は気にするな、とにかくこっち。こっちに逃げるぞ」
木内麻衣(女子4番)「健二生きてたの!?ねえっっ生きてたの!!?」
ナレーション「麻衣はあまりの嬉しさに、口から勝手に次々と言葉が出てきた。逃げなきゃいけない事を忘れるほど嬉しかった」
小池健二(男子4番)「とにかく!!!!!こっちだ!」
木内麻衣(女子4番)「え・・・・・・あ・・・・・・・・・うん!」
先生「・・・・ふ~~ん。やっぱり生きてたんだな。小池。」
小池健二(男子4番)「ほら。この銃で身を守れ。って言っても・・・お前は俺が守るから。」
木内麻衣(女子4番)「・・・・・・うん。」
先生「ここか?」