あかり「小津映画みたいになったらどうしよう。」
ナレーション「ここは静かな住宅街・・・」
効果音「ドカーン!!!」
ナレーション「深夜の住宅街に耳をつんざく号音が響いた。」
さとる「おっと、そうきたか。じゃ俺はこうだ。 どうだ、まいったか!」
洋平「君が階段を踏み外したことくらい知ってるさ。そんなことよりも早くあの戦車をどけてくれ、明日泳ぎに行けないじゃないか。」
美晴「ちょっと、さとるも洋平ももう70過ぎてるんだからさ、そういうのやめてよね。見てよ、あれ。」
洋平「おかしい、俺には見えない。どうやら俺たちは空間を共有していないらしい。」
美晴「もおー!口が達者なんだから。あれよ、あれ!!さとるには見えるでしょ?!」
あかね♂「っていうか、キミら70才過ぎてるんだ…」
あかり「美晴、それは言わない約束でしょ。洋平もさとるもあたしたちのおじいちゃんだと思われるのが厭でいやでしょうがないんだから」
さとる「今の身はこの時代を生きる仮の姿、自分の時代に戻ることさえ出来れば青年だもの・・言いたい奴には言わせておくさ。」
シゲ「私達は閉ざされた、世界の中にいる・・・。それで、何が不満なんだ!?終末を迎えようとしているときに。」
美晴「終末なんて、よしてよ!あたしは、さとるや洋平と違ってまだまだ若いんだから!未来があるのっ!」
C助「ちょいとおじゃまするよん~。ういうい~。」
ナレーション「C助、誰にもいじってもらえない。」
C助「うい?」
ナレーション「C助、少しヘコんでしまった・・・。」
美晴「あれ?C助ったら、そんなところde」
C助「美晴ねーさん、カンでますがな・・・。ういうい~。」
あかね♂「ていうか、ういういって・・・」
C助「ひょ、ひょ、ひょ、ひょっとしてその声は・・・あか姉さん???」