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ニチアサ視聴感想(他の番組も可) / 92

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リバイス視聴感想『書いてきたぜ・・・!』最終話「あくまで家族、いつかまた会う日まで」その1

 とうとう番組が終わってしまった首藤であります。

 作中の細かい問題点については前の掲示板も含めて個々のエピソードの感想でさんざん指摘してきましたから、ここでは全体を俯瞰した視点でひとつ。

 
 個人的に、今作を一言で評するなら【素材や調理法は申し分なかったが、味つけがところどころでチグハグになってしまったせいで思ったほど美味くならなかった料理】と言えるでしょうか。

 
 【「人間、誰しもが心に宿してる悪魔」の力で怪人や仮面ライダーが生まれる】との今作の基本設定は実にオレ好みでしたし、”悪のテクノロジーで生まれた正義のヒーロー”である仮面ライダー(ひいては数多くの石ノ森ヒーロー)との親和性も極めて高く、仮面ライダー50周年作品にふさわしい題材だったと思います。

 ただ、”普通の人間が悪の心に屈して怪人を生む展開”が次第に姿を消し、【ラスボスと同じ遺伝子を持った主人公一家の特殊な体質】にばかりスポットが当たっていたのは本当に惜しかったなあ、と。

 
 終盤で主人公たちに「人間には、悪魔(悪の心)が必要なんだ!」と主張させていた点は評価しますが、例えば最終決戦あたりで、

 【人間たちの”悪の心”が暴走し、一般市民が無数の怪人を生み出して大ピンチに → 主人公たちの命懸けの行動によって目覚めた人々が”善の心”で怪人の暴走を押さえ込んで大逆転】

 このような展開があれば、

 【番組を観ている視聴者全ての心の中にも存在する”善の心”と”悪の心”の在り方を、改めて見つめ直して欲しい】

 というメッセージを(主人公の直接的かつ説明口調の台詞ではなく、描写オンリーで)伝える事ができたのではないか、と思いました。

 
 主人公といえば、旧掲示板で以前述べた、

>> 250(旧掲示板)
スタッフはイッキくんを”おせっかいキャラ”として売り出したいようですけど、個人的には”劇中で「(日本一の)おせっかい」ってフレーズを連呼してるだけ”という印象が強く、劇中の行動から「おせっかい」っぽさを感じさせるにはまだまだ描写不足な感じ(この問題点は、前作の主人公の”小説家設定”でも感じられました)。
色々な物事に自分から首を突っ込んだり、敵対している人物に救いの手を差し伸べる主人公はこれまでのシリーズでも数多くいたので、現状では今までのシリーズの主人公たちとイマイチ差別化ができていないような気も。

 この難点は最後まで払拭できなかった印象があります。

 特に終盤、家族の思い出の記憶を失うリスクを厭わず”破滅”に向かってひたすら前のめりになっていた姿勢は、おせっかいというより【家族の哀しみを省みない自己犠牲】のようにも見えてしまい、(悲劇的展開に持っていってストーリーを盛り上げたいであろうスタッフの圧?も感じられて)ちょっと「う~ん・・・」って感じ。

 
 【幼いイッキくんの前に初めて姿を現し「家族を護ってやらなきゃ」とアドバイスして契約を交わした筈の野バイスが、番組開始当初は何故か家族であるユキ母を執拗に食らおうとしていた上、家族に対する知識をろくに持っていなかった矛盾】についての説明が、TV本編中で特に無かったのもマイナス点。

 あと、【主題歌が暗い曲調なので、戦闘シーンのクライマックスに流れてもあんまり盛り上がらない】のは 凄 ま じ く 残 念 !!! でした。

 
 反面、モンヒロ(ヒロミっち)とかイチダイジ(カゲロウ)とかタマゴン(玉置)とか、脇を固める大好きなキャラクターたちの魅せ場は非常に多く、大いに燃え滾りまくった(&大爆笑した)ので、番組に対して「つまらない」とか「視聴を止めよう」などとは全く思いませんでしたね。

 物足りなかった展開や難点は確かにありましたが、それでも「1年間観続けて本当に良かった」と心の底から思える作品になりました。

 
●【 3つの 】 オレの『リバイス』書き込み個人的3原則 【  方針  】

1、基本的に、番組内で語られる情報に基づいて感想を書く
2、事前ネタバレや他媒体の番組情報にはできるだけ触れない(次回予告や番組内で流れるCM、字幕放送で判明する情報etc.は番組内情報なので事前ネタバレ等には含まない)
3、『リバイス』のキャラ名やフォーム名etc.の呼称には、この掲示板独特の”呼び名”を用いる【視聴感想書き込み参加者の深黄泉さんを(チラッ)と見つめると、秀逸な呼び名を考えてくださいます】

 なお、コレはあくまでもオレの個人的なこだわりに過ぎないので、他の方に強制はいたしません。

 
●【 最終の 】 の二言でよくわかる今回の内容(いや、よくわかりません) 【 あらすじ 】

 (善)銭湯を経営する一家の長男であるイッキくんは、自分のために犠牲になろうとする相棒の悪魔の野バイスの真意に気づいてしまい・・・
 (悪)一輝の記憶を取り戻すために、俺っちは消滅するぞ!みんな、一輝の事を、よろしくお願いします・・・!

 
●【 五十嵐一輝 】 バイス・・・お前、まさか・・・! 俺の記憶を、戻すために・・・/おい、バイス! こっち向けよ! 第2ラウンドだ! 【 イッキくん 】
●【 悪魔バイス 】 一輝・・・怒ってるか? 【 野バイス 】
●【 五十嵐一輝 】 当たり前だろ! 【 イッキくん 】
●【 悪魔バイス 】 やかましい俺っちがいなくなって、嬉しいか? 【 野バイス 】
●【 五十嵐一輝 】 ああ! ・・・そうだよ! せいせいするぜ! 【 イッキくん 】

 うれしくない。 これからまた、ずうっとドラバイえもんといっしょにくらさない。

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