シャンデラ

どちらも高火力かつ待ち時間が短めな特徴がある。
使い分けとしては、中～遠距離・撃ち合い重視の「かえんほうしゃ」、近～中距離・接近拒否が得意な「オーバーヒート」といったところ。

ひのこ

2回発動可能で、そこそこの火力の弾を発射する。
「こだわりメガネ」と合わせればラストヒットもある程度取れるが、全く貫通しないのでボディブロックされるとかなり厳しい。
2発ともにやけどがあるのでゴール阻止はしやすい方。

かえんほうしゃ

直線範囲の貫通攻撃を高速で発射する。射程は変更できない。
最大射程に到達すると、そこを中心とした円形の範囲が発生。その範囲は直線範囲の攻撃より高いダメージを与える。

通常のクールダウンは7.5秒だが、円形範囲を当てることに成功すると命中した時点から65%短縮される。
例えばレベル9では、7.5sからステータス効果の15%短縮により6.375s、そこから攻撃モーションの約0.5sを引いて5.875s、先端ヒットによりここから65%短縮→約2sが実際のCDになる。
このことから青バフや黒メダルの恩恵はやや薄れてしまう（勿論あるに越したことはないが）。
また、アップグレード後はCD短縮の他に「シャンデラの全攻撃の与ダメージ20%アップ」の効果が追加される。「かえんほうしゃ」自身の火力が大きく伸びるが、それ以外の攻撃にも適用され、効果時間は3秒、わざのCDは実質2秒なので維持も容易。


敵と距離を保ち続ければ非常に強力なので、ムーブわざを持たない相手には猛威を振るう。特にメイジ同士の撃ち合いなどにはかなり強い。機動力を活かしシャンデラに近づいてくる相手に対しては撃つ瞬間に足が止まることもあって円形部分が当たらず、思うように火力を出せなくなる。
理論火力は非常に高いので、敵に足回りが悪いポケモンが多い、かつ味方のディスエンゲージやピールが強烈ならこちらがオススメ。
また特性の効果もあって野生狩りやレックウザ狩りがかなり速いのが評価点。ただしレジ系やカジリガメなどを1人で削る際は途中で回復が入らないようにしながら遠当てを繰り返す必要があるので少し練習しておきたい。

• 長所
  • わざの弾速、射程、判定の広さが優秀。
  • 円形部分を当てれば火力アップ、かつCDを短縮でき、理論上のDPSが非常に高い。
    • アップグレード後は事実上火力が2割増しになるので超火力。強化攻撃やユナイトわざのダメージなども伸ばせる。
  • 円形部分だけでなく直前部分も貫通かつ火力はかなり高く、しかも単発なので野生の取り合いなどにも強い。
  • 野生狩り、オブジェクト削りのいずれも早い。
  • 野生ポケモンでもいいので1体にさえ当てれば短縮効果がある。
• 短所
  • 硬直は短いが、使用時に足が止まる。
  • 円形部分は前後に調整できないため、接近してくる相手には当てにくい。
  • 円形部分を当てられないとかなり回転率が悪い。
    • これらの点から強みを発揮できるかどうかが相手依存になりやすく、刺さらない状況でこの技を取ってしまった場合には活躍が難しくなる。
  • 1人でオブジェクト（特にレジ系）を触るのに少し動き方のコツがいる。

オーバーヒート

1段目はボタンを入力し続けることで、指定範囲に最大3回攻撃する。攻撃位置は1回ずつ調整できるが、一度ボタンを押したらキャンセルできず、最低1回は必ず攻撃する。
2段目は指定した相手に攻撃する必中技。ボディブロックは一切できず、こちらも範囲に効果がある。
1段目を相手に当てた数（野生でも可）に応じて「ヒートエナジー」が溜まっていき、それに応じて2段目の攻撃のダメージが上がっていく。

CD周りの仕様がやや複雑で、

1. CDのカウントは2段目を使用してから始まる
2. ヒートエナジーが少ないほど、2段目が命中した際にCDが短縮される

   エナジー0で75%、エナジー1で50%、エナジー2で30%の短縮

3. 2段目を使用せずにスタンバイ時間の5秒が過ぎると、わざ自体の待ち時間が解消される

例えばレベル9、ヒートエナジー3で2段目を使用した後のCDは7.5sからステータス効果の15%短縮により6.375sとなるが、2段目を使用しなければ正味5秒でCDを回せる。
そのため1段目の牽制だけが目的なら無理に2段目を使う必要はない。また時間ギリギリに2段目を発動するとむしろ損になってしまう。
短縮は攻撃が命中した時点で行われるため、こちらも青バフや黒メダルの効果がストレートには影響されない。


「かえんほうしゃ」と異なり、1段目は移動しながら攻撃できる上に攻撃位置をコントロールしやすく、相手に近距離まで詰められても引き撃ちで抵抗しやすいのが強み。
クールダウンの短さもあって索敵や牽制で気軽に振りやすいのも優秀なポイント。火力も「かえんほうしゃ」には劣るがメイジとして十分高い。
汎用性が高く編成に左右されにくい強さを有するが、1段目の射程があまり長くないため相手メイジに射程負けしやすい点には気を付けよう。

なお、Switch版とスマホ版とでは操作感が違っており、スマホ版はスワイプで素早く照準を付けられるのに対し、Switch版はスティックで移動させる必要があるため草むらチェックする際や周囲にいる野生のポケモンに照準を吸われた場合1発当て損ねる可能性が高い。
この為スマホ版の方が圧倒的に操作上有利になってしまっている。

• 長所
  • 近～中距離をカバーでき、撃ちながらの移動（カイト）もできるので接近拒否・間合い維持が強い。
  • 1段目の総火力が高く、着弾も比較的早いため当てやすい。
  • 2段目は必中・長射程でヒートエナジーが3つあれば（1段目を全て当てていれば）かなり高火力。ボディブロックされないのも優秀。
  • 実際のクールダウンが短く安定して連発しやすい。アップグレードすればさらに短縮される。
    • 1段目を外した数に応じてクールダウンが減る仕様もあるため、索敵や牽制などの目的でも雑に切りやすい。
• 短所
  • 判定がやや小さく、位置指定とシャンデラ自身の移動の両方を調整する必要がある。
  • 2段目の使用後、しばらくAAができなくなる。
    • 強化攻撃は時間制なので強化攻撃→1・2段目とするのがお得。
  • 1段目の射程はそこまで長くない。
    • 2段目もヒートエナジーが0だと火力は低く、2段目だけで戦うのは厳しいためある程度敵の近くで動く必要がある。
  • Switch版では位置指定をしづらく、照準を吸われやすい。

ナイトヘッド

範囲に微小ダメージを与えて当てた相手をマークし、その相手に攻撃を当てるとスタンさせる。追加ダメージなどはないが、スタン時間は初期わざとしては長い方。
発生は早いが範囲は狭いのでエイムが重要。
やけどダメージでもスタンが発動するので、やけどにした相手に当てれば遠隔(ほぼ)即スタン攻撃となる。そのためわざ1から先に当てるとよい。

ポルターガイスト

正方形のエリアを発生させ、範囲内の境界線を超えた相手に強い減速効果を与える。効果量は時間によって減衰する。
エリア内には椅子やテーブルといった障害物が4つあり、これに触れた相手はダメージと再び減速効果を受ける。

わざ範囲が非常に広く設置時間・効果量のどちらも強力なため、範囲デバフとして汎用性が高いのが特徴。待ち時間も設置時間の割に長くなく、レベル13+青バフなどがあればほぼ常時設置し続けられる。
ムーブ技や「スピーダー」を持たない相手に対して非常に刺さるので、敵編成を見て選ぶといいだろう。
障害物は中心から離れたところに出るので、直接当てたい場合はある程度角度をずらして撃つ必要がある。

• 長所
  • 広範囲への強烈な減速効果で、集団戦で輝く。
    • 「かえんほうしゃ」の先端を当てやすくなる。
  • 設置距離や持続が長く、設置技として使いやすい。
  • 設置時間の割には待ち時間が短め。
• 短所
  • 障害物や境界線以外にはダメージや減速はない。
  • 野生など動かない相手には障害物が当てにくい。
  • 「スピーダー」やムーブ技で無力化されてしまう。

ふういん

細長い長方形のゾーンを前に作りだし、中に入った相手のわざ（バトルアイテム含む）を封じる。さらに最初に当てた敵には移動封印効果もある（アップグレード後は当てた全員に適用）。
多くの敵を一時無力化できることに加え、ムーブわざなどでの脱出や接近も封じられる非常に優秀な効果。判定は狭いが発生が早く、射程も見た目以上に長いのでしっかりエイムすれば当てやすい。
妨害耐性の相手にはわざ封印効果のみ適用される。

わざ封印は強力な効果だが、移動や通常攻撃扱いとなるものは防げないのには注意。アブソルの「おいうち」やゾロアークの「つじぎり」、グレイシアの「こごえるかぜ」など、わざ発動後に通常攻撃や移動が変化するわざには効果がない。
発動後の隙も存外大きいため、当てても歩いて距離を詰められることもある。迂闊に攻めて返り討ちに遭わないよう注意したい。
また、相手がわざを撃ち終えたタイミングで使用しても意味がなく、その点では相手のわざCDの状況を把握しておく必要がある。
他にも移動封印（+わざ封印）でも通常攻撃による移動は防げないので、リーフィアやギルガルドなどの強化攻撃にも要注意。前者はバトルアイテムや封印上で戦うことでいなせないこともないが、後者は複数スタックがある場合まとわりつかれて即死しかねないので非常に危険。これらの相手はあらかじめ警戒しておき、封印の先端付近で止めるようにしたい。

常にわざを回しているアマージョやウーラオスなどはもちろん、スキル主体のザシアンやブラッキー、多数のアサシンなど多くの近接ポケモンへの抑止力になる。スキルファイターが相手に多い場合はこちらを選択したい。

• 長所
  • わざ封印効果が非常に強力。相手の行動を制限でき、スキル主体のポケモンであれば一時的に無力化できる。
  • 発生が早く、射程が長い。
  • 移動封印もあるので遠隔スタンのようにも使える。
    • アップグレード後は範囲拘束としても優秀。
• 短所
  • ダメージはない。
  • 横幅が狭く、睨み合いだとすぐに脱出されてしまう。
  • 発動時の硬直が重めで、持続はあまり長くない。
    • 相手がわざを切ったタイミングで当てても意味が無く、相手のリソース状況を把握していなければならない。
  • レベル13になるまで移動不能は単体にしか効果がない。
  • 一部止められない効果もある。
    • わざ封印で止められない相手にはただ隙を晒すだけになってしまう。

闇夜の業火

技を発動すると、周囲のポケモンにくらやみ状態のデバフを与え、攻撃準備に移行。入力猶予は5秒で、その間にもう一度技を発動すると直線状の範囲攻撃が3秒間照射される。
攻撃技発動中は、自身の移動は出来ないが、発射方向を変えられる。最後の攻撃は威力が上がり、横幅も広がる。

2段目の操作形態はジュナイパーのユナイトわざに似ているが、あちらと異なり威力・射程共にあまり高くはないが貫通する。
2段目は長時間足が止まる上にせっかく暗闇にした相手に場所を教えてしまい、おまけに妨害無効が一切無いので中断されやすく、射程はそこまでで横幅も狭いので動かれると当てにくく、更にフルヒットさせても威力はわざ1を使うのとそこまで圧倒的な差にはならないとあまり強くはない。

しかし1段目の広範囲へのくらやみデバフが非常に強力。使っている側からはあまり実感が無いかもしれないが、敵からするといきなり視界を封じられ戦うことが困難になる。対象指定技が出せなくなるのも強み。
「だっしゅつボタン」と合わせて逃げたり、オブジェクトの取り合いで照準を合わせられなくさせたりと使い道が広い。ユナイトバフは1段目の時点で得られるので2段目は使わない選択肢もある。
ただしユナイトわざボタンを連打すると勝手に2段目に移行するので注意。

ここで紹介するのはあくまでも一例。以下の考察も参考にしながら、環境や編成、自身のプレイスタイル等に合ったビルドを見つけていこう。
※赤文字は重要度の高いもちもの

わざセット	共用
もちもの	こだわりメガネ	すりぬけスプーン	のろいのおこう
バトルアイテム	だっしゅつボタン
サポートメダル	黒7緑6

メイジの定番もちものである「すりぬけスプーン」「ものしりメガネ」を持たせ、バトルアイテムは自衛用の「だっしゅつボタン」。「のろいのおこう」はチームの呪い系の数を見て融通したいが、基本はシャンデラが持ちたいところ。
いずれのわざセットでもこのビルドで運用できるため、シャンデラは基本このビルド一択となる。