イベント表
?マスイベント(イベント名は登場する幻想体名。正式名が判明していないものはそのイベントによって手に入るE.G.Oギフト名またはE.G.O名)
イベント一覧
憩いの場
囚人を回復 | ||
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1. 最も疲れて見える囚人を椅子に寝かせる。 (コスト100) | 2. 囚人全員が椅子に腰掛けて休憩を取る。 (コスト100) | 3. 購入しない。 |
しばらく横になって目を閉じてもらった。 休憩時間が終わる頃に再び様子を見ると、幸いなことに元気を取り戻したようだ。 選択した囚人の体力50%,精神力45回復 | みんな座るには少し狭かったけど、久しぶりの恵みの雨のような休息だった。 全味方の体力20%,精神力15回復 | (最初の選択肢に戻る) |
編成 | ||
1. 屑の中に見える鏡片を取り上げる。 (コスト200) | 2. 購入しない。 | |
コスト200を消耗し、人格やE.G.Oの変更が可能。 変更できるのは最大3人までで、またコストは変更内容によらず一律。 | (最初の選択肢に戻る) | |
ギフト強化 (コスト??) | ||
ギフトを強化できる。最大2段階まで強化可能。 強化にはコストが必要で、必要量はギフトのランクによって変わる。 強化内容など詳細はギフト一覧にて | ||
ギフト合成 | ||
2つまたは3つのギフトを消費してランダムなギフトを獲得できる。 詳細は折り畳みにて。 |
- 2つまたは3つのギフトを消費してランダムなギフトを獲得できる。ただし、ランクⅣ以上のギフトは合成に使用できない。
合成するギフトを選択すると、得られるギフトの予測としてランクと特定のカテゴリが表示される*1。
合成を実行すると、結果予測に当てはまる中からランダムなギフトが1つ出に入る。
しかし、実際には予測から外れたEGOが手に入る場合もあり、特にカテゴリについてはほとんどアテにならない。
不具合かどうかは不明。
- 憤怒→火傷 色欲→出血
怠惰→振動 暴食→破裂
憂鬱→沈潜 傲慢→呼吸 嫉妬→充電
カテゴリには対応した大罪属性があり、合成に使用するギフトの属性*2が全て同じである場合結果予測にカテゴリが表示される。
また特定の組み合わせでギフト合成を行うと、合成によってしか手に入らない強力なギフトが必ず獲得できる。*3
詳細はギフト一覧。
- 合成されるギフトのランクは、素材となるギフトのランクの合計値から決定される。
4以下→ランクⅠ 5~6→ランクⅡ
7~8→ランクⅢ 9以上→ランクⅣ- ただし、素材となるギフトの「ランク」または「属性」が全て同じである場合は、
合計ランクにそれぞれ1ずつのボーナスを得る。 - また、素材のギフトが2つの場合、例外的にランクの合計が4でもランクⅡのギフトが合成される。
- ただし、素材となるギフトの「ランク」または「属性」が全て同じである場合は、
自販機
[添付] | 1文目 1文目以降 |
選択肢1 | 選択肢2 | |||||||
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属性スキル 有利判定 成功値:9(18)以上 誰が前に出る? | 属性スキル 有利判定 成功値:9(18)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | 選択肢1成功効果 | 失敗 | 選択肢1失敗効果 | 成功 | 選択肢2成功効果 | 失敗 | 選択肢2失敗効果 | |
選択肢1成功時ストーリー | 選択肢1失敗時ストーリー | 選択肢2成功時ストーリー | 選択肢2失敗時ストーリー |
イベント一覧
紅炎蛾
手を伸ばす。 | 背を向ける。 | |
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憤怒属性の攻撃スキルを保有していない人格に16ダメージ! 戦闘開始時、憤怒属性の攻撃スキルを保有していない人格が憤怒ダメージ5を受ける*4 E.G.Oギフト 地獄蝶の夢を獲得! | 何も起こらない。 | |
陽炎に取り憑かてしまったかのように、指を 差し出して明かりが近付いてくるのを待つ。ちらつく火は指の上にそっと座る。すると火が指を包み込んだ。一つの火は二つになり、四つになり、八つになって手の施しようもなく増え、身体を覆ってゆく。 | 名残惜しさに手を伸ばすか悩んだが、わけの分からぬ温もりは避けるのが良いだろうと背を向けた。一瞬、全てが冷えるように背中がひんやりとしたが、逆に幸いだったのかもしれない。もしかすると、全て焼けてしまったかもしれないから。 |
軽蔑の螺旋
目を離さない。 | 目を背ける。 | ||||
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憤怒/憂鬱 有利判定 成功値:7(14)以上 誰を前に出すべきだろうか? | |||||
全味方 体力に12 ダメージ、精神力に10 ダメージ | 成功 | E.G.Oギフト 倒錯症を獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力に25 ダメージ、精神力に15 ダメージ | |
目を離さず奇妙な動きを貪るように眺める。トゲのついた螺旋が頭の中に食い込むような感覚。脳が掘り返され、嫌悪と軽蔑が溢れ出る。まるでこういう感情が、 元々私の中に存在していたかのように。 | ようやく私を許すかのように螺旋の渦が穏やかになる。何でもないことを畏敬し目を背けたことに薄く感じられる自らに対する淡い軽蔑。そうしているうちに、螺旋は徐々に下がり姿を消した。 | 目を背けたが、それは絶えず私を引きずり込む。まるで磁石に導かれる鉄片のように、瞳はしきりにそれへ向いてゆく。渦は許さなかった。向き合わないという勇気を猶予した私を軽蔑する。徐々に螺旋が食い込んでくるのを感じる。 |
灰は灰に
泣き声が灰色の荒野に響く。 遠くから大きな霧が揺らめきながら押し寄せてくる。それはまるで人間のような形をしていた。あるいは亡霊や幽霊が、形を持ったもののようにも見えた。絶叫しているかのように開いた口は、果てしなく黒い。 |
霧の中に入っていく。 | 霧の芽を見つめる。 | |||||||
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憤怒/色欲 有利判定 成功値:7(14)以上 誰を前に出すべきだろうか? | 憤怒/嫉妬 有利判定 成功値:5(10)以上 誰を前に出すべきだろうか? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 灰は灰に 獲得! | 失敗 | 戦闘発生!(色欲大罪×6) 戦闘後 E.G.Oギフト 灰は灰に 獲得! | 成功 | 何も起こらない。 | 失敗 | 全味方 精神力に10 ダメージ | |
濃い霧の中へゆっくりと入っていった。奇妙な泣き声が四方から聞こえてくる。どちらが前なのか、後ろなのか区別が付かなかった。ただ今まで通り歩くことが、私たちにできる全てだった。霧はいつしか消え、前には絶えず流れる灰の装飾品が置かれていた。そのときになってようやく、私たちは霧ではないと分かった。 | 濃い霧の中へゆっくりと入っていった。奇妙な泣き声が四方から聞こえてくる。どちらが前なのか、後ろなのか区別が付かなかった。段々と方向感覚は混濁してしまい、いつしか、一歩を踏み出すことでさえ怖くなってしまった。霧は段々と濃くなっていく。まるで二度と抜け出すことはできないという風に。 | 目のように見えるそれを凝視した。それが歌っている果てしない絶望の歌と痛哭の目を穴が空くほど睨み付けた。そしてようやく、それが霧でないことが分かった。続いてそれの目も、口もただの錯覚であることが分かった。ただ陰影が人のように見えただけ。泣き声が強い風の音でしかなかったことに気付くと、全てが消えた。 | 目のように見えるそれを凝視した。それは果てしない絶望を歌いながら目を合わせた。その形状が先程より大きくなったような気がしたとき、私たちは霧に呑まれた。 |
血液採取パック
血を受ける。 | 血を寄付する。 | |
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E.G.Oギフト 血液採取パック 獲得! | 全味方 体力を12 回復 憤怒属性の罪を保有する人格 体力を15 回復 | |
それはぶら下がっていた血液パックを取り外し、私たちに差し出した。私たちが受け入れるのを見て、それは素早くに空の血液パックを吊るした。異常な速度でパックに血が満たされてゆく。それは自分の役目は終わったという風に何事もなかったかのように私たちから離れていった。 | ふと、それが自分の血をずっと分け与えていることに遣る瀬なさを感じた。私たちはそれに血を分けることにした。ギギギッそれに意思を伝えると、それは快く思わなかったのか泣いた。そして腕を差し出した者に対して鋏を構え、そのまま腕を断ち切った。ギギギッそうして、自分の身体に繋がっている数多の管のうちの一つを断面に挿し込んだ。すると腕が生えてきた。流れ出た血は、床にこぼれたままだった。 |
キズモドキ
哭声が森を満たす。 何が恨めしくてあれほど声高に泣いているのだろうか。森の真ん中に棺が一つ置かれている。何がなんでも棺から出てくるなという風に、何本もの縄で縛り付けられている。しかし棺桶はガタガタ、そしてキイキイと鳴る。 |
棺を開ける。 | そのままにしておく。 | |||||||
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憤怒/暴食 有利判定 成功値:8(16)以上 誰がやるべきだろうか? | 憤怒/怠惰 有利判定 成功値:6(12)以上 | |||||||
成功 | E.G.Oギフト キズモドキ 獲得。 | 失敗 | 戦闘発生!(憤怒大罪×6) 戦闘後 E.G.Oギフト キズモドキ 獲得! | 成功 | 何も起こらない。 | 失敗 | 選択した人格 体力に15 ダメージ、精神力に12 ダメージ | |
紐をひとつふたつ解くたび、哭声は大きくなるばかりだ。ふとその中にあるものに心が動く。紐を一つずつ解くたびにそれらの歌声に合わせて私もすすり泣く。紐一つに哀しみを、紐一つに哀嘆を。遂に紐を全て解ききったとき、その中には何もないことに気付いた。どういうことだろうかと中を覗き込むと、赤色の宝石虫が一匹だけ残っていた。 | 濃い霧の中へゆっくりと入っていった。奇妙な泣き声が四方から聞こえてくる。どちらが前なのか、後ろなのか区別が付かなかった。段々と方向感覚は混濁してしまい、いつしか、一歩を踏み出すことでさえ怖くなってしまった。霧は段々と濃くなっていく。まるで二度と抜け出すことはできないという風に。棺が破れてそれらが溢れ出る。 | 自分をこのままに置いていかないでくれという風に赤い腕を虚空で振り回す。でもその姿は、このまま置いていってくれてありがとうという風にも見える。哭声が消えたわけではないがすすり泣きは少しおさまったような気もする。 | ひんやりとした感覚を後にして足取りを早めた。しかし、その感覚はずっと動いても消えずに粘り強くくっついてきた。ある時点で止まって後ろを振り返ると、そこに手があった。手とつながる奇妙に干からびた赤い腕も見えた。言葉に詰まったとき、それは握り締めた。棺の哭声に聞き慣れた音程が加わった。 |
コーヒーと折り鶴
「あなたはどちら様で、どうしてここまで来られたのですかぇ?」 紙がカサカサと声を掛けてくる。「ちょうど急な仕事があったのだが、ちょうど良かった。この仕事を引き受けはくれませんかの?」紙が差し出した紙には派手な文字が書かれている。残念ながら、私にはまったく読めない点と線だ。「どうでしょう?やってみませんかぇ?」 |
頷く。 | 拒否する。 | ||||||
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色欲/傲慢 有利判定 成功値:5(10)以上 | 色欲/怠惰 有利判定 成功値:9(18)以上 誰に答えさせよう? | ||||||
成功 | 戦闘発生!(色欲大罪×6) 戦闘後 E.G.Oギフト コーヒーと折り鶴 獲得! | 失敗 | 全味方 体力と精神力に10 ダメージ | 成功 | E.G.Oギフト コーヒーと折り鶴 獲得! | 失敗 | 何も起こらない。 |
「それに気付いただって?」紙は理解できないという風にひらめいた。「まあ、知ってもそうするつもりなら…。」紙はコーヒーを濡らし、少し後ろに下がった。そして、隣にいた紙の兵士が突如飛びついてきた。「紙を舐めて掛かってはならぬ。」奇妙な声に気を使う暇もなく、それの攻撃が襲いかかってきた。 | 「きちんと確かめたのか?」「あなたの体ではここに書かれた約束を果たせぬ!」紙はコーヒーを床に撒き散らしながら、悪口を浴びせた 何かを弁解する暇もなく、私たちは外へと摘まみ出された。 | 「ありがたい。おかげで仕事が楽になったよ。」隣にいた紙の兵士たちが互いを攻撃しながら戦い始める。しばらくして敗北した紙の兵士の体が裂けて、折り鶴が飛び出してきた。散らかった折り鶴の一つが私に這い寄ってくる。「その紙をよろしく頼む。」紙は満足そうにコーヒーを濡らした。 | 「それが断るときの態度か?」紙は苛立ったかのようにくしゃくしゃと音を立てた。「話し方にもやり方があるのだ。そのような基本がなっていない者と話を続けてたくはありませぬ。」何かを弁解する暇もなく、私たちは外へと摘まみ出された。 |
夕焼けの旅人
「見てください、この蝶。とても美しくないですか?」 「そして、この夕焼けはどうでしょう!いつまでもこの道をゆっくりと歩いていたいですね。」「あなたもしばらくここで一息ついて休んで行くのはどうでしょう?」黄色い何かが暖かい口調で手招きしている。 |
ちょっと休んでいく。 | 無視して離れる。 | |
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E.G.Oギフト 緋色の蛾の群れ 獲得。 全味方の体力を8回復。色欲属性の罪を保有している人格の精神力を8回復。 | ターン開始時、体力と精神力を10回復。*5 | |
「ここまで来るのは、大変ではありませんでしたか?」「この蝶を見てください。眺めているだけで心が暖かくなるのですよ。」それの言葉に従って黄昏れる蝶々を眺めた。心に暖かいものが広がっていくのを感じる。「その子たち、あなた方に付いて行きたいようですね!」その言葉の通り、いくつかの蝶の群れがその場から離れても、私たちの方へとやってきた。 | 「すごく忙しいんですね!」それは初めて会ったときのように手を振っていた。それは良い旅をという見送りのしるしだったのかもしれない。「ご縁があれば、またお会いしましょう!」 |
痛がるテディ
至るところに釘が刺さり、痛がっている熊のぬいぐるみだ。 釘の合間に見えるべっとりと滲んだ血痕から苦しんできた日々を想像できそうだ。目と思わしき穴は、乾いた血痕と共にがらんどうになっている。にもかかわらず義務を果たそうとしているのか、抱きしめんばかりに腕を広げて立っている。 |
釘を抜く。 | 絆創膏を貼ってあげる。 | ||||
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色欲/憂鬱 有利判定 成功値:6(12)以上 誰がやるべきだろうか? | |||||
成功 | E.G.Oギフト こびり付いた杭 獲得。 | 失敗 | コスト30獲得 | 全味方の体力を10回復。色欲属性の罪を保有している人格の体力を10回復。 | |
人形の胸に刺さっている釘を引き抜いた。空いた穴からは血の塊が溢れ出てくる。いつまでも流れ続けそうに思えた血が止まると、その中には黒い空間だけが残った。がらんと空いた黒い空間は、空虚だ。 | 人形の胸に刺さった釘は思ったより深くて固かった。何度も力を入れて引き抜こうとしたが、釘はその場に深く根付いたかのように微動だにしない。人形は何ともないように見下ろしている。苦痛を感じることが出来ないのだろうか。 | 絆創膏をポケットから取り出して胸の穴に貼り付けた。血がゆっくり染み出してきて、絆創膏を濡らした。その傷はまだ、かなり痛々しく見える。しばらくは剥がれることがないように、絆創膏をまたいくつか貼り付けた。 |
皮膚の予言者
静かに蝋燭が燃えゆく場所。 何かを書く音だけが、その空間に満ちている。巨大な皮膚で作られた本を三つの目が交互に、穴が空くほど見つめている。何を見て書くのか、それとも考えながら書いているのかは分からないが、記録は止め処ない。破滅と滅亡を熱望し書き下し、また書き下す。どこかの予言になり得る文言や節が書かれてしまいそうな気がする。 | ||
蝋燭を消す。 | 本を覗き見る。 | |
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E.G.Oギフト 灼熱の羽毛 獲得。 戦闘開始時、スキルの最終威力-1。*6 | 色欲属性の罪を保有していない人格に20の精神力ダメージ。 コスト30獲得 | |
周りにある蝋燭を一つずつ吹き消した。段々と空間は暗くなったが、それの記録が止まりそうな気配は無かった。残った光は、それが握っていた羽毛ペン。それすらも私たちは奪ってしまった。すると何も見えなくなってしまった。残ったのは、手に持ったあのペンのみ。 | !@)(!@&)&*%(%@!@#*(#)*(%&!@#$ @$*@)$ ? @#$!!@#*! @*()!%&$(^!!!!@&(@) |
我、空に至れり
赤い部屋の中で鐘の音が時折鳴り響く。 その音は低く、沈むような響きだ。仏像は何かを唱えている。何を呟いているのかは聞き取れない。でも歓びではないものを呟いているのは確かな気がする。仏像の指には真鍮の輪が嵌められている。 |
耳を傾ける。 | 真鍮の指輪を摘まむ。 | ||||||
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全人格の平均精神力による判定 成功値:0以上 | 色欲/暴食 有利判定 成功値:6(12)以上 誰がやるべきだろうか? | ||||||
成功 | 全味方 体力と精神力を10 回復 | 失敗 | 戦闘開始時、色欲属性の攻撃スキルを保有しない人格が混乱*7 | 成功 | E.G.Oギフト ブラッディー・ガジェットを獲得! 色欲属性の攻撃スキルを保有しない人格に10の精神力 ダメージ | 失敗 | 何も起こらない。 |
目を閉じて音に集中する。何を言っているかに一層集中する。これは自らの考えを説法する。考えを話すことで自分を空にしようとする。それなら私はそれを並べ立てる。空にしたものを受け容れ、満たしていく。それは自分を忘れたが、私は自身を自覚する。 | 目を閉じて音に集中する。何を言っているのだろうか。これが話していることは考えである。考えを言葉で吐き出すことで自分を空にする。いかなるものも自分へ残らないように。それが仏像の見つけた自分を忘れる方法だ。いつしか私もまた、消えていく。 | 手に握られている指輪を摘まみ上げた。微動だにせず、休む間もなく話し続けている。目の前で何が起きようともこれは動かないだろう。仏像は動かないが、言葉の強さすらも変わってないけど。分かったんだ。これが詠むモノに呪いが込められているということを。 | 手に握られている指輪を摘まみ上げた。その瞬間、その手首が円を描くようにぐるりと回った。再び指輪に向かって手を伸ばすが、手首がまた回り、奪っていくことを妨げる。まるで、私にはそうする資格がないかのように。 |
さすらいの狐
ゴミ捨て場の路地 雨上がりからそう経っていないのでじめじめして不快だ。 その路地には、古くて破れた傘が集まっている。傘々が揺れる。よく見ると、傘の中に大柄なキツネがいる。傘はキツネの背中に錆びた鉄を根付かせた。 | |||||
傘を抜く。 | 撫でる。 | ||||
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怠惰/色欲/傲慢 有利判定 成功値:7(14)以上 誰がやるべきだろうか? | |||||
全味方 体力に10 ダメージ | 成功 | E.G.Oギフト 狐雨 獲得! | 失敗 | 選択した人格 精神力に15 ダメージ | |
背中に根付いた傘がキツネを傷付けているようだ。力を入れて抜くと、キツネの皮膚が一緒に剥がれた。キツネは鋭い声と共に私たちを睨み付けた。そうして、口に咥えた傘で力いっぱい殴った。理解より、解決を追い求める心を断ち切るように。 | 唸り声が静まる。もう一度撫でると、気持ちよさそうにそっと目を閉じる。もう一度撫でると、心が温まったようにその場へゆっくりと座る。もう一度撫でると、そのままそれは小さくなって一つの彫像になっていた。 | 撫でるために手を差しだすと、唸り声が激しくなる。ごわごわしたその毛に触れると、キツネは獰猛にキャンキャンと言いながら飛び上がった。睨み付けるそれに向かってゆっくり歩み寄ったが、キツネはそのまま振り返りもせずに走り去った。何をすべきだったのだろうか? |
誰も泣かぬように
静かに燃えていく蝋燭の音が聞こえる。 狭くて息苦しいこの部屋に、木の人形が一つ立っている。この部屋にびっしり貼られたお守りは、願いのお守りだろうか。木の人形に、望みがあるのだろうか。 | |||||
人形に付いているお札を剥がす。 | 部屋に付いているお札を剥がす。 | ||||
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怠惰/憤怒 有利判定 成功値:6(12)以上 誰がやるべきだろうか? | |||||
E.G.Oギフト お札の束 獲得! | 選択肢2回目に移行。 | 何も起こらなかった。 | |||
お守りを外すと木の人形が膝を突いた。お守りを持って行かないで欲しいという懇願だろうか、それともありがとうという感謝の表現だろうか。今となっては分からない。 | お守りを一つ剥がすと、突然、部屋の中の蝋燭が急に燃え上がった。もう一つ剥がすと、蝋燭の火がさらに大きく燃え上がった。真ん中に立っている木の人形は少しずつ体を震わせ始める。このまま続けることが正しいのだろうか。それが望んでいるのはこれなのだろうか。 | 何も起こらなかった。人形はただそこで軋む音を出すのみ。手に持ったお守りはいつしか粘つく血となって指の間を流れ落ちた。 | |||
選択肢2回目 | |||||
剥がし続ける。 | やめる。 | ||||
戦闘発生!(怠惰大罪×6) 戦闘後 E.G.Oギフト お札の束 獲得! | 何も起こらなかった。 | ||||
取り憑かれたかのように部屋のお守りを剥がし始めた。すると消えていた蝋燭に一つずつ火が点り始め、狭い部屋の中が真っ白になってしまうほどに明るい部屋になってしまった。その中心で、木の人形は自由になったようだった。それはとくとくと歩いてきて、手を差し出し、何かを握らせてきた。 | 何も起こらなかった。人形はただそこで軋む音を出すのみ。手に持ったお守りはいつしか粘つく血となって指の間を流れ落ちた。 |
真鍮の雄牛
苦痛の音が、熱気の中で響き渡る。 獣の声なのか、人の声なのか区別が付かない。ジリジリと燃える音と肌の焼ける臭いが空間に染み渡る。「どうか!水を一口だけでも、誰か水を一口だけでもちょうだい!」 | ||
水を与える。 | 水をあげない。 | |
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怠惰属性の攻撃スキルを保有していない人格に20 ダメージ! E.G.Oギフト 錆びた記念通貨 獲得! | 怠惰属性の攻撃スキルを保有していない人格に精神力に12 ダメージ E.G.Oギフト 錆びた記念通貨 獲得! | |
水を口の中に流し込むとすぐに中から水蒸気が噴き出す。熱された体は、水を一口飲むことすら許さない。水が沸騰してしまった苦しさのせいか、渇きを癒せなかった口惜しさのせいかは分からないが、牡牛は暴れ回りながら、あちこちに体をぶつける。そして私たちにも飛びかかり、熱された体をぶつける。 | 持ち上げようとも、持ち上がらない図体の雄牛は地面の真ん中で、大声を出して泣き叫ぶ。その音があまりにも苦しそうで、何だか泣いてしまいたくなる。深い深い泣き声が、ずっと宙に浮かんでいた。 |
紳士妖精
香りと悪臭が入り混じった洞窟だ。 「久しぶりのお客様だ!何かしらもてなさないとな。」「ここで食べられるのは、 全部食べちゃった気がするんだけど。」「ご覧の通り、残ったのは手持ちの妖精酒一杯だよ。」「妖精酒でも一杯やるか?」厚ぼったくて粘っこい手がこちらへと伸びてくる。 | ||
頷く。 | 首を横に振る。 | |
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選択肢2回目へ移行。 | E.G.Oギフト 緑色の結実 獲得! | |
嫌な臭いでいっぱいの杯だ。カビ臭さでいっぱいの靴に花の香りの消臭剤を撒いて生まれたかのような匂いがする。杯に入った液体には、妖精たちの手足が浮かんでいる。「ほら、ぐいっと!」 | 厚意の上で聞いてきたかもしれない提案を断った。「そう?遠慮しなくてもいいのに。」緑色の塊は聞き直さなくても良いだろうという風に杯に入った中身を口に注ぎ込んだ。「そのまま見送るのもはあれだし、この杯だけでも持っていくのはどう?」杯を受け取ると、中にはまだ緑色の物体で満たされていた。何を飲んだのか、到底理解が及ばなかった。 | |
選択肢2回目 | ||
皆で分けて飲む。 | 一人で全部飲む。 | |
全味方 体力を15 回復 暴食属性の罪を保有している人格の精神力をX回復*8。 | 体力の低い味方 体力を40 回復、精神力に10 ダメージ | |
一杯とはいえ、かなり大きな杯だ。みんなで分けて飲もうと思い、ゆっくりとちびちび回し飲みした。気持ち悪い喉越しが食道を苦しめたが、思っていたより味は良かった。 | 喉の渇いた人に全部飲ませた。思ったより味は良かったとのことだが、吐き気を催し続けている。気持ち悪い感覚が喉に残っているようだ。それに、時折歯に当たる小さな妖精の身体が生臭いらしい。渇きは解消されたようだが、何か別の問題が生じたような気もする。 |
文字の刻まれた石板
石版を読む。 | 石版の文字を消す。 | ||||||
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暴食/傲慢 有利判定 成功値:6(12)以上 誰が読むべきだろうか? | |||||||
成功 | 判定に成功した囚人に10の精神力ダメージ。 E.G.Oギフト 文字の刻まれた石板 獲得。 | 失敗 | 判定に失敗した囚人に25の精神力ダメージ。*9 E.G.Oギフト 文字の刻まれた石板 獲得。 | 何も起こらない。 | |||
理解できない文字が羅列された板だ。完全に理解することはできないが、いくつかの単語が目に入った。審判、断罪、処断…。そして理解を試みれば致命的なことになりそうな単語の連なりも見える。石板から目を離すと、補佐は短く頷くと、天へと舞い上がって消えた。 | 理解できない文字が羅列された板だ。もしかすると理解できそうにも見えた。もう少し理解できれば良さそうだ。もう少し…もう少しだけ…。気がつくと、それは消えて手にした石板だけが残っていた。 | 鋭い物を取り出して、字を引っ掻いた。それはただ、じっと立っていた。それがあなたの判断なら、それもまた正しいことだろうと。いつしか石板は、パサパサと音を立てながら折れると、土のようにばらけていった。 |
薔薇の表示板
薔薇を手折る。 | 茨を解く。 | ||||||
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暴食/嫉妬 有利判定 成功値:7(14)以上 誰がやるべきだろうか? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 薔薇の冠を獲得! | 失敗 | 判定に失敗した囚人に12の精神力ダメージ。 選択肢に再度移行。 | 憤怒の罪を持っていないランダムな人格1名に10ダメージ | |||
付いている薔薇一輪を手折る。手折ってみると、花かと思ったものは内臓のような質感だった。花の姿をした臓器は何のためにあるのだろうか。 | 付いている薔薇一輪を手折る。手折り方が間違ってたのか、その花は独特の質感で潰れてしまった。表示板は依然として何の変化もない。 | 茨を解こうとするたびに黄色い肉がぼとぼと落ちる。身体を締め付けて傷をつけ、苦痛を与えるとばかり思っていた茨は皮肉にも、形を保とうと支え合っている。肉を失うばかりの、もがく胴体は周りに散らばった花より悲鳴をあげる。 |
歩く真珠
塩の匂いと悪臭の混じった、荒れ果てている干潟だ。 かろうじて残っている翡翠色の海水は、もはや何かがいるような気配がしなかった。目の前で巨大な貝が歩いている。貝は歩くたび、悪臭の入り混じった緑色の汚物を撒く。汚物を貝が取り込んだのか、それとも貝から汚物が出ているのだろうか。 |
緑色の物質を掬う。 | 近寄る。 | ||||||
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暴食/憂鬱 有利判定 成功値:5(10)以上 誰がやるべきだろうか? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 粘つくエキス 獲得。 | 失敗 | 判定に失敗した囚人に10の精神力ダメージ。 | 戦闘開始時、速度-2*10 | |||
ガラス瓶に緑の物質を入れる。この物質はただの汚物の塊ではない。この中には数多の幼虫が泳いでいる。お互いを食べているこの幼虫は、おそらく貝が生んだのではないだろうか。 | ガラス瓶を持ってそれに近づく。しかし、悩んだ挙げ句に背を向けた。到底、あれの持つ汚物に手を差し出して容器に入れることは出来なさそうだ。むしろ、入れてはならないという気がした。 | 緑色の汚物をかき分けて近づく。汚物だらけの潟に足が沈む度、酷い苦痛が伴う。これ以上前には進めない。歩きにくい場所だということも理由だが、これ以上歩けば足が溶けてしまいそうだ。そんなことをちょっと迷っていると、それはあっという間に別の場所に移動してしまった。 |
宿した綿花
近寄る。 | 手を振り返す。 | ||||||
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暴食/色欲有利判定 成功値:6(12)以上 誰を送るべきだろうか? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 白い綿花 獲得 | 失敗 | 暴食属性の罪を保有していない人格に5ダメージ 再度判定が発生 | 戦闘発生!(暴食大罪×6) | |||
大きな花に足を運ぶと小さな花が開き、道を作る。真ん中に進むたびに小さな花々が頭を垂れるように萎れる。まもなく到着すると、大きな花は頭を下げて贈り物をくれた。 | 大きな花に足を運んだ。周辺に咲き乱れた小さな花々が目まぐるしく動く。その花たちがあちこちで私を見つめているような気がして、道に迷いそうだ。もう一度辺りを見回すと、大きな花は、未だに私に向かって手招きをしている。 | 懐かしさを感じて、遠くから手を振った。ての花が瞬く間に赤く染まり、こちらへ首を向けた。私たちを眺めているかのように思えた赤い花びらが、まもなく私たちに襲いかかった。まるで、中途半端な気持ちで私に手を差し伸べるなという風に。 |
道を失った乗客
次元の狭間に事故で落ちた哀れな乗客が見える。 この乗客がいなくなったことさえ大体の人は気付かないだろう。少なくとも運送会社は知っているだろうが、そのような乗客はそもそもいなかったという風に隠す。そうして乗客は単に道に迷っただけでなく、都市で存在を失った何物でも無い廃棄物になる。 |
進むべき方向を指し示す。 | じっと立っている。 | ||||||
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憂鬱/怠惰 有利判定 成功値:5(10)以上 どうするべきだろうか? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 藍色のジッポライターを獲得! | 失敗 | 戦闘発生!(憂鬱大罪×6) | 憂鬱属性の罪を保有していない人格に10ダメージ。 | |||
方向を教えてくれることを待っていたという風に指で指し示すと同時にそっちへ走って行った。それが走り去って残った場所に何かが落ちている。ある翼を象徴する絵が描かれた青いライター。職員に渡す支給品のうち、そんなものがあるという噂を聞いたことがある。あれは乗客ではなく、運送会社の職員だったような気がする。 | 方向を知らせないとと思ってる間に、それはゆっくりと近づき始めた。うっかり適当な場所を指差すと、そこへゆっくり歩いていく。そして間もなく、鉄板がたわみ、何かが破れるような音が聞こえてきた。 | それはぼんやりとこちらを眺めた。それから悟ったかのように、ゆっくりと近づいてきた。近づくと分かったのは、それが乗客ではなく運送会社の職員だったということ。胸元にぶら下がっている社員証を見れば分かる。つまり、社員であったそれは本来の仕事をこなすべきだという考えで近付いてきている。 |
幻肢痛
腕を伸ばして手を掴む。 | 拒否する。 | ||||||
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憂鬱/暴食/傲慢有利判定 成功値:6(12)以上 | |||||||
全味方に精神力に13ダメージ。 E.G.Oギフト 幻肢痛 獲得。 | 成功 | 何も起こらなかった。 | 失敗 | 憂鬱属性の罪を保有していない人格に13ダメージ | |||
それが伸ばす手を掴んだ。しかし、掴めやしなかった。それは存在してはならないものが見えるように、さながら虚像のようだった。それもその事実を悟ったようで、伸ばしていた腕を引っ込めると…そのまま自ら壊れ、小さな彫像へと変わった。 | 近づく腕を避けて身体をひねった。腕は執拗に私たちへ向かってきた。幸い、腕の長さには限界があり、私たちは抜け出すことができた。 | 近づく腕を避けて身体をひねった。しかし執拗に近づいてくる腕を全部避けることは簡単ではなかった。いくつかの腕が私たちを引き裂いた。抜け出すことはできたが、失ったものも多かった。 |
冤鬼木
水をやる。 | 枝を折る。 | |
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選択肢2回目に移行。 | 憂鬱属性の罪を保有していない人格に9の精神力ダメージ。 E.G.Oギフト 稲妻の枝 獲得。 | |
木の周りに水を少しまいた。まるで熱い鉄板の上に水をかけるように、湯は沸騰するがごとく消えた。しかし、特に何も変わったことはないようだ。枝がちょっと生き生きしたかな?しかし、そこまで変わってはいないようだ。 | ずっと気になっていた腕のように伸びた枝を折り取った。すると恐ろしい悲鳴がいくつも飛び出てきた。折れた枝に耳を傾けてみると、悲鳴はそこから出ていた。嫌な感じはするが、それと同時にこれを不用意に捨てると何か良くないことが起こりそうだという予感が強くした。 |
選択肢2回目 | |||
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もっと水をやる。 | 枝を折る。 | ||
確率で分岐? | |||
選択肢2回目に戻る。*11 | E.G.Oギフト 稲妻の枝 獲得。 全味方の体力と精神力を30回復。 | 憂鬱属性の罪を保有していないランダムな人格1名に10の精神力ダメージ E.G.Oギフト 稲妻の枝 獲得 | |
もう少し水をかけてみたが、沸騰するように消えるのは変わらない。吸収する量がちょっと少なくなったかな?しかし、そこまで変わってはいないようだ。 | ふと、気がつくと木が先程よりも生き生きとしているような気がした。いつしか不快感は感じられなくなっていた。本当に長い間渇いていたのだろうか。手のように伸びた枝が動き、私へ近づいてきた。それは、感謝の意を表すかのように沢山の贈り物を私に握らせてくれた。 | ずっと気になっていた腕のように伸びた枝を折り取った。すると恐ろしい悲鳴がいくつも飛び出てきた。折れた枝に耳を傾けてみると、悲鳴はそこから出ていた。嫌な感じはするが、それと同時にこれを不用意に捨てると何か良くないことが起こりそうだという予感が強くした。 |
泣きヒキガエル
鳴き声を真似する。 | ゆっくり座って待つ。 | |
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何も起こらなかった。 | 精神力の低い味方 精神力を最大まで回復 憂鬱属性の罪を保有している最も精神力が低い人格の体力を全快 | E.G.Oギフト 溶け落ちた目玉を獲得! |
ぐぃん、ぐぇん ヒキガエルの声が低く、濁っている。何を言っているのか分からないという風な声だ。それは何度かそうやって鳴くと、急にぴょんと跳ね、その場から離れた。その場には青黒い粘液だけが残っていた。 | ぐぉおん、ぐぇん ヒキガエルは答えるかのように違う音を出す。まるで分かったと言ってるような、理解したと言っているような音だ。すると長くて真っ青な舌をひょいと出して私たちのうち一人を捕まえていく。しばらくして、連れて行かれた人が口から戻ってきた。すっかり濡れてしまったようだ。水分にも、憂鬱感にも。 | 洞窟の中でどれだけ時間が経ったのかは分からない。ヒキガエルが鳴き止むまで待つと、それは目をパチパチさせながら私たちを凝視した。すーっ、そんな音がするとすぐに長くて真っ青な舌が私たちにゆっくりと近づいてきた。舌の上にはヒキガエルの目玉が載っていた。持って行けというような気がして取ると残った片目を私たちにぱちぱちさせてどこかに行ってしまった。聞いてくれてありがとうことだろうか。 |
灰色のコート
広場に誰かが一人立っている。 片腕を振り回しながらこちらを見つめる。頭にある穴はそれの目のようにも、弾丸が突き抜けた跡のようにも見える。きっと、それは手に持っているリボルバーで作り出した風穴だ。人は銃口を私に向ける。 |
近寄る。 | 伏せる。 | |
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E.G.Oギフト 灰色のコートを獲得! | 憂鬱属性の罪を保有していない人格に20ダメージ。 憂鬱属性の罪を保有している人格の体力を20回復。 | |
向けられた銃口は怖くない。引き金を引かれても。何度打ち金が動こうとも、人は自分の頭に銃弾をぶち込むだろうから。私へ向かった銃口は瞬時に自らへ向かい、間もなく火を噴く。人は消え、灰色のコートだけが静かに床へ落ちた。 | 当たってこようとする幸運は、避ければ逃げていく。当たってこようとする不運は、避ければ必ず追いかけてくるものだ。銃口は人の頭に向いたが、弾丸は私たちに向かって飛んできた |
大器晩成型タトゥー
目を閉じる。 | 目を合わせる。 | |
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E.G.Oギフト 大器晩成型タトゥー 獲得。 | 傲慢属性の罪を保有していない人格に10ダメージ。 傲慢属性の罪を保有している人格の体力を10回復。 | |
目を閉じても見えるのが天国だ。天国が刺さっている以上私が見たくないものを見ずにいることはできない。つまり、これが見たがっているものだけを見なければならないということだ。私は目を閉じていたが、同時に目を開けていた。永遠に閉じることはできないだろう。 | 瞬きせず、そのまま見つめ返す。これの目玉は微動だにしない。人が苦しさに悶えても、瞳は気にも留めない。これらが見つめているのは私ではない。私の後ろにあるはずの、どこかの天国だろう。 |
一番低い星
進む。 | 押し返される。 | 急いで離れる。 | |
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傲慢属性の罪を保有していない人格に25ダメージ。 E.G.O.ギフト 一番低い星 獲得。 | 傲慢属性の罪を保有していない人格に25ダメージ。 コスト30獲得 | 何も起こらなかった。 | |
青い。青い。私たちも青い。私も青い。こくもうすくゆううつながらもゆかいでさむくもあつくするどくもやわらくすずしくもむしあつい | しかし、私たちは不純物だ。本当に青くなりたいのなら真の青さを持ったものを青さとすべきだ。私たちはそのまま弾き返された。なんだかよく分からない高揚感が私たちを包み込んだ。 | 正気を取り戻して目を背けた。あれに引っ張られていけない。あんなものを見ることも、見た記憶さえ残してはいけない。 |
偏見
ここは茨でできた蜘蛛の巣。 蜘蛛の巣はかつてお祝いに使われたであろう花で満たされている。誰かの血で満たされているような花と、その間を這い動く新郎新婦。彼らが這うたびに手足から血がにじみ出る。片方の血が流れすぎる前にもう片方と上下を入れ替えて動いているようだ。 |
花を一本持っていく。 | 茨を引きちぎる。 | ||
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確率で分岐? | |||
傲慢属性の罪を保有していない人格に5ダメージ。 傲慢属性の罪を保有している人格の体力を15回復。 E.G.Oギフト 偏見 獲得。 | 全囚人の精神力に10ダメージ。 | 全味方の体力に10ダメージ。 | |
血に染まった花を取って行くと、それは喜んだ。祝福の花たちはいつしか呪いになり彼らが蜘蛛の巣から抜け出せないようにしているのかもしれない。その花は彼らが植えて育てたものではない。誰かのつまらない気持ちが花びらを育てているだけだ。 | 茨を引きちぎると、それは悲鳴を上げた。自分たちを傷つける場所であっても、彼らにとっては家だ。居場所を滅ぼす者は憎まれる。中途半端に痛みへ近づこうとするのは毒かもしれない。 | 茨を剥がそうとしたが、思ったいたよりその茨が硬いことが分かった。何度も力を入れたが、残ったのは手のひらの傷だけだった。それらは静かな姿でただ眺めているだけだった。怒っているようにも、恐れているようにも見える。 |
蒸気運搬機械
荷物を運べと命令する。 | 何もするなと命令する。 | ||||||
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嫉妬/暴食/怠惰 有利判定 成功値:9(18)以上 どうするべきだろうか? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト ニクシー・ダイバージェンス 獲得。 | 失敗 | ランダムな味方 体力に12ダメージ! | 何も起こらない。 | |||
近くにある荷物を持って左から右に移す。すると、胴体に書かれている数字が1増えた。それで終わりなのか?そんなことを思い始めた矢先、機会は腕を上げて真空管を別のものと交換した。元々付いていたものを差し出してきたので、そのまま受け取った。 | 近くにある荷物を持って右から左に移す。そうしている最中、何かに引っかかったように荷物を持ったままガタッと止まってしまった。胴体に入っている真空管が突然光る。あらゆる数字と文字が目まぐるしく増減し、間もなく消えてしまった。同時に、手に持った巨大な荷物が床へ落ちて…。何人かはその下に立っていた。 | 作動はするが目的もなく立っている機械は存在を失うものである。何もしないことを目的とした機械はしないことをすることになる。騒がしい沸騰音とともに体の温度が上昇し、熱い蒸気を噴き出す。体が危険な色になるまで熱されたのを見て、急いで部屋から抜け出した。 |
夢見る電気羊
暗い都市、しかし建物の明かりはきちんとついている。 真ん中にある巨大な電気雲から電気を持ってきて使っているようだ。暗雲には頭と足がついている。その姿はまるで羊のようだ。電気羊は苦しむ。電気を奪われているのだろうか? |
ケーブルを切る。 | 床に置かれたケーブルを電気羊にもう一つ繋げる。 | |
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E.G.Oギフト 夢見る電気羊を獲得! | 嫉妬の罪を保有していない人格に20の精神力ダメージ。 | |
家々の照明はあっという間に消えた。電気羊は嵐のような鳴き声を出しながら、遠くへ走っていった。闇だけが残った都市は光を失った泣き声でいっぱいになった。電気羊がいた場所には小さな何かが置かれていた。 | 電気羊が悲鳴を上げる。不快な悲鳴がうるさく響き、空間をぴかぴかとさせる。建物の明かりは明るいを通り越し、燃えるように明るくなった。そしてすぐ、その雲が発する光が薄らいでいった。夢を見ているのだろうか。悲鳴を止めた羊は目を閉じたようだった。 |
衝撃ムカデ
「このムカデは超高圧の電気を放出することができます。」 水槽の案内文にはそう書かれている。ここは水族館なのだろうか、研究室なのだろうか。ムカデの節はあまり滑らかに動かないのか動くたびに火花が飛び散っている。水槽の前には2つのボタンが置かれている。電気の形をしたボタン、雫の形をしたボタン。 |
電気の形をしたボタンを押す。 | 雫の形をしたボタンを押す。 | ||||||
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嫉妬/憤怒 有利判定 成功値:7(14)以上 | |||||||
E.G.Oギフト 勤務用通常バッテリー 獲得。 | 成功 | この戦闘の間、速度+1。*12 | 失敗 | 嫉妬の罪を保有していない人格に体力・精神力15ダメージ | |||
「ムカデに刺激と苦痛を与えれば放出する電気の強度がより強くなります。」ボタンの上の案内にはそう書かれている。電気の形をしたボタンを押すとそうなるのだろうか。ボタンを押すと、機械的な音がしばらく鳴り響き、止まった。ガタッ、下から充電池のケースとおぼしき物体が飛び出てきた。ムカデはさっきから動かない。 | 「ムカデに刺激と苦痛を与えれば放出する電気の強度がより強くなります。」ボタンの上の案内にはそう書かれている。雫の形をしたボタンを押すと、水槽が水で満たされた。ムカデは水槽の中で踊るようにうねうねと身体を動かす。楽しくて踊る踊りではないように見えた。 | 「ムカデに刺激と苦痛を与えれば放出する電気の強度がより強くなります。」ボタンの上の案内にはそう書かれている。雫の形をしたボタンを押すと、水槽が水で満たされた。ムカデは水槽の中で踊るようにうねうねと身体を動かす。ムカデの尻尾辺りが水槽を掻いたと思った刹那、水槽のガラスにいくつもの筋が入り、水が流れ落ちた。高圧電気を含む水が皆に降り注いだ。 |
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暗いが、ここは工場かもしれない。 鋭い機械音が鳴り響く。目のような蛍光色の照明が私を見つめる。ロボットはゆっくりと近づいてくる。完成していないのか、動くたびに電線があちこちから突き出てくる。ねちっこく流れているのはあれは不凍液だろうか、それとも血だろうか。そのとき、ロボットの胸にある端末が光った。何か入力できそうだ。 |
こんにちはと打つ。 | さよならと打つ。 | ||
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E.G.Oギフト 一点打撃論理回路 獲得。 選択肢2回目に移行。 | 嫉妬属性の罪を保有していない人格の体力と精神力に15ダメージ。 | ||
ロボットはかろうじて両腕を持ち上げた。端末には次のような言葉が出力された。<ようこそ、お客様。町の見学は楽しめましたでしょうか?記念品を贈呈いたします。>端末は笑っているが、ロボットの動きから助けてという叫びが聞こえてならない。 | 端末が赤くなり、警告音が鳴り響く。ロボットは、苦しんでいるかのように激しく振動する。<さようなら。さよなら、さよならさよならさよならさよ> 端末が一つの単語でびっちり埋まると、部品と肉を吐き出し、目の前でロボットは爆発した。 |
選択肢2回目 | |
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町について説明してくれと打つ。 | 記念品を受け取って離れる。 |
選択肢3回目に移行。 | 何も起こらない。 |
<質問を理解できませんでした。> ロボットは首を傾げながら、言葉を出力した。反対側に傾かない首を何度も持ち上げようと試みながら、次の言葉を出力する。<もしかしてお客様は町を見学しなかったのですか?> それは答えを求めているようだった。 |
選択肢3回目 | |||
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正直に答える。 | 町を見学したと言う。 | 答えずに離れる。 | |
この戦闘の間、速度+2*13 | コスト40獲得 | 何も起こらない。 | |
<それなら記念品を贈呈することはできません!> 急に端末が上へガタガタしながら開くと、機械の腕が飛び出してきて、私から何かを掴もうとした。<記念品の押収にご協力ください!嘘は悪いです。> あちこち体をひねって避けると、機械の腕の速度は、より速くなっていった。<協力しない場合、規則A62GBFE1により処罰される怖れがあります!> その場から離れなければそれは止まりそうになかったので、私は転ぶようにそこから走って抜け出した。 | <それなら見学プログラムに問題があった模様です。> ロボットはその言葉を出力し、長らくじっと立っていた。壊れたんだろうか、そんな考えが頭をよぎり始める頃に端末が点滅した。<管理者呼び出しを試行し続けましたが、応答しません。> <システム異常、システム異常。> <リブート中…。> そうして、青い画面に何か複雑な文字列をただ吐き出し続けた。 |
呪いの人形
グーを出す。 | パーを出す。 | チョキを出す。 | |
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傲慢の罪を持ってない人格に12ダメージ 嫉妬の罪を持っている人格の体力を15回復 | E.G.Oギフト 呪いの人形 獲得。 | 何も起こらなかった。 | |
何が何でも勝ったほうが良いだろうと思った。それはじっとグーを突き出した手を見下ろすとにっこりと笑った。「お前の負け。」すると片腕が巨大なハサミに代わり、その腕を切り取ってしまった。 | 遊んであげてるんだし、わざと負けるのも悪いことではないだろう。それはじっと手のひらを見下ろすと、ふくれっ面になった。「あなたの勝ち。ハサミは布があってこそ役に立つんだから。」すると、景品と言いながら手のひらに小さな人形を置いた。「はい、はさみと布で作った人形だよ。」 | 勝つのも負けるのも良い結果にならないだろうと思った。それは自分と同じ形をした手を見下ろすと少し不機嫌そうな表情を見せた。「引き分けたじゃない。私がチョキを出さないとでも思ったの?」私のこと信じてくれない人とは遊ばない、そんなことを言いそうだなと思った瞬間、既に空間は全く違う場所に変わっていた。 |
今日の表情
人の皮を被った何かがその場でギシギシ音を立てて踊っている。 それはやがて、私を発見する。クモのようにガタガタと近づいてきたそれは、私にこう言う。「私は昨日こんな表情をしました。」ひゅうひゅう。タダダッ。「明日はどんな表情をすると思いますか?」ひゅいつ。タダダダッ。「私たちはどんな表情をしなければならないでしょうか?」 |
笑えば良いと思うよ。 | 何の表情も浮かべるな。 | 泣いて、もっと泣いて沈んで。 | |
---|---|---|---|
怠惰属性の罪を保有しない全味方 体力に15 ダメージ 怠惰属性の罪を保有する全味方 体力を20 回復 | E.G.Oギフト 今日の表情 獲得! | 怠惰属性の罪を保有しない全味方 精神力に15 ダメージ 怠惰属性の罪を保有する全味方 精神力を20 回復 | |
「笑う?笑う?笑う!」騒音のような奇怪な笑い声が広がる。「笑うね!笑うね!」ビリッ、ひゅいぃっ。タダダッ。固い皮が無理やり伸ばされる音、表情が慌ただしく変わる音。それら全てが一斉に押し寄せ、そして去ってようやく、私の皮を奪っていったことに気づいた。 | 「表情を作るなって?」「それはどうやるの?」「どうやって?どうやって?」ビリッ、ひゅいぃっ。タダダッ。混乱しているような声と、速く回転する音が目まぐるしく響き…。「……。」気がつくと、それがあった場所には皮でできた仮面だけが残っていた。 | 「うえええぇん!」あらゆる生命が一緒に泣き叫ぶような音が、耳を引き裂く勢いで広がった。「うわぁん!うわぁん!」 精神が引きずり出されてしまいそうなその泣き声が止んだときには、疲弊した精神だけが残り、それは消えていた。 |
膏血
蒸気が立ち込めている。 単にお湯が沸いて発生したわけではないらしく、蒸気は茶色を帯びている。その向こうから、誰かの声が聞こえてくる。「うーん!やっぱりお酒はラッパ飲みするのが旨いよな!」「最近は西から来たお酒が口に合うな。」「おい!お前は酒、好きか?」 |
好きだ。 | 好きじゃない。 | |||
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怠惰/暴食 有利判定 成功値:10(20)以上 誰が前に出る? | ||||
成功 | 選択した人格 体力と精神力を20 回復 コスト100 獲得 | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力に25 ダメージ | E.G.Oギフト 膏血 獲得! |
「おぉ、いいね!まずは一杯。」強くも熱い液体が、身体の中を掻き乱すような感覚がする。「うーん。良い飲みっぷりだな、気に入った!」身体がぷわんと浮かぶような感覚がすると、なんだかコンディションがよくなったような気がする。「効き目を感じるだろ?これが薬酒なんだよ、薬酒!さあ、もう一杯!」もう数杯飲み、気持ちいい足取りでそこを離れた。 | 「おぉ、いいね!まずは一杯。」強くも熱い液体が、身体の中を掻き乱すような感覚がする。「おい…大丈夫か?」突然胃がムカムカし始めると、目の前がゆっくりと右に回り始める。「えぇ…こんな良いモンを…合わないみたいだな。もう呑まないのがいいだろう。」視界がどんどん速く回っていくような気がしたので、急いでそこを離れた。あちこちぶつかったような気はするが、急にそれすらも思い出せなくなった。 | 「うえぇえ!本当に良いモンを呑んだことがないからだろ~さぁ!」それでも断固として拒否した。「マジか…?この貴重なモンを飲まないのか?」やはり断る。「ちぇっ…興醒めだ。」それは飲んでいた瓶を下ろすと、蒸気の中に戻ってしまった。 |
収集する骸骨
ここは暗い洞窟だ。 洞窟の中では硬いものをぶつけるような音がうるさく、不規則に聞こえてくる。騒音の主は巨大な三つの頭蓋骨だ。それぞれがカチカチ音を立てて近寄ってくる。彼らには身体がない。だから転がる。転がりながらも休まず音を立てる。足元まで転がってきた三つの骸骨を見ると、三つともそれぞれ違った表情をしている。一つを選ばなきゃならないんだろうか? |
笑う骸骨を選ぶ。 | 怒った骸骨を選ぶ。 | イカれた骸骨を選ぶ。 | |||||||||
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怠惰/暴食 有利判定 成功値:10(20)以上 誰が前に出る? | 憤怒/嫉妬 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が前に出る? | 色欲/憂鬱 有利判定 成功値:11(22)以上 誰が前に出る? | |||||||||
成功 | 全味方 体力と精神力を25 回復 | 失敗 | 暴食属性の罪を保有しない、怠惰属性の罪を保有しない全味方 体力と精神力に20 ダメージ | 成功 | コスト40 獲得 | 失敗 | 憤怒属性の罪を保有しない、嫉妬属性の罪を保有しない全味方 体力と精神力に20 ダメージ | 成功 | E.G.Oギフト 収集する骸骨を獲得! | 失敗 | 色欲属性の罪を保有しない、憂鬱属性の罪を保有しない全味方 体力と精神力に20 ダメージ |
笑っている骸骨を持ち上げた。何が楽しいのか、それはずっと歯をカタカタ鳴らしながら手の中で動く。するうちにふと、身体が軽くなるのを感じる。周りを見回すと、みんなそうらしい。不思議だなと思いながら両手に目を向けると、いつの間にか骸骨は消えていた。 | 笑っている骸骨を持ち上げた。すると不思議なことにさっきまで笑っていた骸骨が突然無表情になってしまった。何がいけないのかが気になって、骸骨に顔を向けると...。「!?」その骸骨は大きく顎を開き、囚人[name]を噛んで消えてしまった。 | 怒っているように見える骸骨を持ち上げた。一体何のせいで気分が悪くなったのか、それは虚空に存在する何かを噛みちぎろうとするかのように歯をカチカチと鳴らした。するとふと、手が軽くなったのを感じた。「これは…。」今までガタガタと音を立てていた骸骨は跡形もなくなり、輝く何かが手のひらに残っていた。 | 怒っているように見える骸骨を持ち上げた。すると、不思議なことにさっきまで機嫌悪そうにしていた骸骨が突然無表情になってしまった。何がいけないのかが気になって、骸骨に顔を向けると…。「!?」その骸骨は大きく顎を開き、囚人[name]を噛んで消えてしまった。 | なんともいえない表情の骸骨を持ち上げた。気が狂ったのだろうか、それはあちこち頭をひねりながら不規則に歯をぶつけているだけだった。どうすればいいのか分からないという考えが頭をよぎった頃、手が軽くなった気がしたので再び手の目を向けると、それは小さなアクセサリーのようなものに変わっていた。 | なんとも言えない表情の骸骨を持ち上げた。すると、不思議なことにさっきまでイカれたようにあちこちひねっていた骸骨が突然無表情になってしまった。何がいけないのかが気になって、骸骨に顔を向けると…。「!?」その骸骨は大きく顎を開き、囚人[name]を噛んで消えてしまった。 |
カーミラ
この花は、かつて小さな美しい一輪のバラだった。 しかし、今はすべての血を宿して残酷な匂いを漂わせている。血を飲んで巨大になったバラは、とある泉から溢れ出る血を飲んだ。ただ、ひっきりなしに。流れてくる血を、いくつかに分かれた自分の根で意地汚く飲んでいる。 |
湧き水を塞いで血を飲ませない。 | 湧き水の入口を壊してさらに広げ、血をより沢山飲ませる。 | |
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全味方 体力に24 ダメージ 全味方 精神力に16 ダメージ | E.G.Oギフト カーミラ 獲得! | |
湧き水の入口を塞ぎ、溢れる血が流れないように塞いだ。しかしそれはバラにとっては、とばっちりでしかない。バラが湧き水の血を流したわけではない。ただバラは血が好きでそこに芽生えただけだ。好きだったものがなくなったので、それは今や私たちの血を望むことになるだろう。 | 湧き水を壊すと、誰かの血だったはずのものが滝のように流れ出てバラに流れる。バラは喜ぶかのように根を下ろし、その上に横たわろうとする。そうしてバラは血の中に身を任せ、頭を下げて沈んだ。沈んだその中心に、小さな花がもう一つ咲いたのが見えた。これはお礼なのだろうか。慎重にそれを拾い上げた。 |
フラスコの中の子供
桃色の雫を慰める。 | 桃色の雫をもう一度ガラスで出来た身体に入れてあげる。 | ||||||
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色欲/傲慢 有利判定 成功値:12(24)以上 | 憂鬱/嫉妬 有利判定 成功値:9(18)以上 誰が入れるんだろうか? | ||||||
成功 | E.G.Oギフト フラスコの中の子供 獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力を30 回復 前の効果の影響を受けない味方 体力と精神力を12 回復 | 成功 | 選択した人格 精神力に25 ダメージ | 失敗 | 何も起こらなかった。 |
「雫に…慰め?」奇妙な命令だと思うが、囚人は最善を尽くしてそれを慰める。そのおかげか、雫は元気を取り戻したようだ。「おかげで自由になれたよ。」そんな返事が聞こえたような気もする。突然雫は視界から消え、大きなガラス瓶に似た何かがその場に残っていた。 | 「雫に…慰め…?」奇妙な命令だと思うが、囚人は最善を尽くしてそれを慰める。しかし、特に雫の憂鬱そうな雰囲気が良くなったようには見えない。「でもありがとう、これはお礼だよ。」そんな返事が聞こえたような気もする。雫は自分の半分を私たちに持ってくると、瞬きをした瞬間消えてしまった。囚人のみんなが体が軽くなったようだと言っているのを見るに、それの半分は贈り物だったような気がしてならない。 | やっぱり元の場所に戻しておいた方がいいんじゃないかな。雫を持ち上げ、巨大なガラス瓶の中に押し込む。そして私たちは見た。滑り入る水滴の表情が恐怖と軽蔑、怒りと呪いに満ちていることを。「お前はそうするべきじゃなかった。お前たちから見ると、私は一つに見えたんだろう。でも、私にとってここは地獄だ。」そんな答えが聞こえたような気もする。ガラス瓶と共に、私たちの心の中のどこかがピキピキと割れる音が聞こえたような気がした。 | やっぱり元の場所に戻しておいた方がいいんじゃないかな。雫を持ち上げ、巨大なガラス瓶の中に押し込む。「あっ...!」その表情に集中力が欠けた瞬間、水滴はそのまま滑って弾かれ、外に消えていった。...やってはならなきことを、やってしまったのだろうか。 |
幻想狩り
「私は何でも拭いて差し上げます。」 「掃除作業は楽しいです。」「私は他と変わらないのがいいです。」「......。」「実は悩んでいます。」「私の隣のモデルが、自分は他と違っていろんな部品を持っていると喜んでいました。」「そうすることでしか特別になれないのでしょうか?」「私はこのままでも特別ですか?」 |
君は特別だ。 | 君は特別じゃない。 | |
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何も起こらなかった。 | E.G.Oギフト 幻想狩りを獲得! | |
「いいえ、私は特別ではありません。」答えが色褪せてしまうほど、それは断固たる答えを出す。「このまま、元々与えられていた通り、特別でないまま生きていきます。」そしてそれは驚くほど速く回転し、暗闇の中に消えていった。 | 「特別じゃないですか、じゃないですか、じゃないですか?」ギシギシとしながら返事をすると、突然自分に付いている掃除部品を全部外してあちこちにぶつかり始めた。スパークを起こしながら他の物体に擦り付ける様子を見るに、何かを再びくっつけようとしているような気もした。しばらくしてから、それは止まった。「私は特別になりたかったようです。」空虚な声が聞こえたと思いきや、それはもう消えていた。 |
帰路
話を聞くと言う。 | 聴かずに離れる。 | |
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選択肢2へ | 全味方 精神力に30 ダメージ | |
「儂の話は長くも長すぎて、君のような若造が聞けば、儂みたいな老人になるじゃろう。この長くも長い話は…ただ儂が家に帰りたかったけど至れなかったという物語で終わるだけだからの。」それは未練を断ち切りたいという風に、長いため息と共にこう言った。「絵を取って持って行きなさい。むしろそうする方がいいんじゃ。」 | 「...。」それには返事せず、そのまま出て空間の扉を閉めようとした。その刹那、閉ざされていくドアの隙間から見えたのは、流れ出た孤独のような煙がうねりながら弾け出る様子だった。私は慌ててドアを閉めたが…少し漏れた煙までをも止めることはできなかった。 | |
選択肢2 どうするべきだろうか? | ||
絵を持っていく。 | 絵を置いて行く。 | |
E.G.Oギフト 帰路 獲得! | コスト50 獲得 全味方 精神力に15 ダメージ | |
絵を壁から取り外すと、いきなり背中が重くなるような感覚がした。振り返ってみると、濃い煙が先程より沢山噴き出ていた。「儂にはそれが唯一の家じゃったのに…。」なるべく言葉を呑み込もうとするその姿は、絶叫と形容するに相応しかった。また絵を戻そうとしたが…。「いんや!そうするでない…持って行きなさい。儂は決心したからの。」という叫び声が聞こえてきた。「儂が君の家を奪う前に、早く持って逃げるんじゃ。早く。」…その言葉に従い、急いで絵を持って抜け出した。 | 「しくしく。どうしてこれを置いていくんじゃ。でもありがたいから、これでも持って行きなさい。でもとてもつらいんじゃ。」それが絵を眺めているのは、単なる鑑賞のためという雰囲気ではなかった。凝視を超える執着、ある意味では愛着とも似ていた。絵を持っていくのはやめることにした。「どうして…これを置いていくんじゃ…。」その声は震えていたが、確かな安堵の空気が感じられたりもした。「そう、これは帰れない儂の家じゃ。眺めているだけでも悲しいが…眺めないと安心できん。」「絵を置いてくれたのはつらいが…ありがとう。代わりに旅費としてこれでも持って行きなさい。」それは明るく輝く何かを握らせてくると、再び絵を見始めた。 |
明日の運勢
暗闇の中で蒼い星がちらつく。 近づいてよく見ると、それは星ではなかった。蒼いガラス玉をいくつもの手で握って振る一人がいるだけだった。「これは星だ。」しかし、それはガラス玉ではなく星だという。まるで私の心を覗いたかのように。 |
ガラス玉という。 | 星で合ってると言う。 | ||||||
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憂鬱/嫉妬 有利判定 成功値:9(18)以上 誰が答えるんだろうか? | 憂鬱/嫉妬 有利判定 成功値:9(18)以上 *14 | ||||||
成功 | 全味方 精神力を33 回復 次の戦闘にて 全属性のE.G.O資源を2得て開始*15 | 失敗 | 全味方 精神力を33 回復 次の戦闘にて 全人格が最終スキル威力2増加*16 | 成功 | E.G.Oギフト 明日の運勢 獲得! | 失敗 | 全味方 精神力を33 回復 次の戦闘にて 全人格がスキル威力1増加*17 |
それが握っているのはただの蒼い玉だと言った。「そうか。君にはそう見えるんだな。」それは私がそういうことを既に知っていたかのような、穏やかな雰囲気だった。「君がそういう風に見たいのなら。そう見た方が良いんじゃないのか?」それは握っていた玉をゆっくりと振りながら消えた。何か大切なことに気づいたような気がしてならない。 | それが握っているのはただの蒼い玉だと言った。「かなり自信ありげに言うんだな。そもそも君は星が何なのか知ってはいるのか?」「暗いところに浮かんでいる光。そういったものを私たちは星と呼ぶんだ。」それは握っていた玉をゆっくりと揺らす。「星は心の中にあるんだ。だからこの蒼い星は星なんだ。」まっすぐな言葉が心に刺さる頃、それは「蒼い星に行くだろう。」どいう言葉だけを残して消えた。何か大切なことに気付いたような気がしてならない。 | その中に入っている無数の光彩を見るに、きっとそれは星だと思った。「いつか私は蒼い星に戻りたい。」それは蒼い星から来た存在だろうか。私もそこに行けるんだろうか。「君もそう思うのか?そこに帰りたいって。」私は頷く。そこがどこなのかも分からず、そこから来たこともないけど帰りたいと思う。「じゃあ、これを君にあげる。」それは握っていた蒼い星を私に握らせ、どこかに消えた。 | その中に入っている無数の光彩を見るに、きっとそれは星だと思った。「そうだ、でも…。」それは突然寂しそうな声を出す。「分かってる。私はもうそこに戻れないということを。」「ただ私が星になるため、腕を振りながら蒼い光を放っているだけだということを。」ヒュッ、という音と共にそれは跡形もなく消えた。なんだか頭の中が軽くなったような気がしてならない。 |
赤色の指令
ムカデのようなそれの身体には、腐って崩れ落ちた布がまとわれていた。 死体を包んで解きでもしたのか、その布からは死体が腐る臭いがしきりに漂ってくる。その全身には正体不明の冊子が引っ付いてもいる。よく見ると、それは祈祷書だ。何を信じて、何を祈っているのだろうか。 |
何を信じているのか訊いてみる。 | 身体に付いてる祈祷書を一つ取ってくる。 | |||
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憤怒/暴食 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が剥がすんだろうか? | ||||
戦闘発生!(憤怒大罪×6) | 成功 | E.G.Oギフト 赤色の指令 獲得! | 失敗 | 何も起こらなかった。 |
何を信じているのかと言われたそれは、突然頭を垂れた。地面を差しているのだろうかと思った刹那、すぐに身体を震わせながら無数の足を一斉に震わせる。「あれは…怒りきめり。」その瞬間、それは地面を蹴って私に向かって突進した。信仰はただ、信仰として作用するだけ。その実体を問う事…疑問を抱くことは、やってはならないことだったのかもしれない。 | それは祈りに夢中になっているようだった。腐り朽ちてゆく悪臭を必死に耐えて、私はそれの身体から祈祷書を一つ剥がしてくる。かなり熱中しているのか、それは私たちが近づいてくることにも、剥がしたのにも気づかない。ひょっとしたら、それの信仰は祈祷書なんてものが既に取るに足りぬものになってしまうくらいのもの…なのかもしれない。おれが信じて従うものは、もう心と頭の中にあるはずだから。 | それは祈りに夢中になっているようだった。腐り朽ちてゆく悪臭を無視して、私はそれの身体から祈祷書を一つ剥がしてくる。「□□□□□□!?」バレたんだろうか。祈祷書一枚が剥がされるや否や、うるさくて不快な音が溢れ出る。もしかしたら攻撃されるのではないかと立ちすくんだが、それはそんなことなど眼中にもなさそうに見える。それはすぐに自分の顎で床を引っ掻きながら何かを書き付け始めた。…どうやら祈祷文の内容らしい。 |
煙と鉄条網
こっそり近づいて鉄条網の一部を取り外す。 | 指先を少し切って私の血もまた、鉄条網の上に流す。 | ||||||
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怠惰/暴食 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が外すんだろうか? | 色欲/傲慢 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が血を流すんだろうか? | ||||||
成功 | E.G.Oギフト 煙と鉄条網 獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力に30 ダメージ | 成功 | 選択した人格 体力に7 ダメージ コスト60 獲得 | 失敗 | 何も起こらなかった。 |
それがしばらく止まっている際に、ゆっくりと近づいてみた。一部でも外せたら、縛られているものたちが少しだけでも安息を望めるのだろうか。「......!」意外と簡単に、鉄条網の欠片を外すことができた。しかし、肉には少しの変化もない。まるであの日の痛みを、たかがその程度で解放できるとは思うなという風に。 | それがしばらく止まっている隙に、ゆっくりと近づいてみた。一部でも外せたら、縛られているものたちが少しだけでも安息を望めるのだろうか。「……!」鉄条網の構造をよく知らなかったせいだろうか。手があちこちひん曲がると、あっという間に鉄条網の中に巻き込まれていく。「は、早く!」他の人たちと一緒に飛びつき、やっとのことで取り出すことはできたが手と腕はボロボロになっていた。 | 私はそれに哀れみやある種の同情を感じたんだろうか。あるいは痛みを共にすることで彼らの痛みを減らすことができると考えたんだろうか。指先からぽつぽつと落ちる血が、肉の中に少しずつ染み込んでいく。やっとのことで止まったそれは、屈みながら私を見下ろすように近づいてくる。それはもしかしたら、濃い煙の中で倒れた者たちと私を同一視したのかもしれない。哀れな目つきと共に口を開いたそれの中には、輝く何かがあった。 | 私はそれに哀れみやある種の同情を感じたんだろうか。あるいは痛みを共にすることで彼らの痛みを減らすことができると考えたんだろうか。指先からぽつぽつと落ちる血が、肉の中に少しずつ染み込んでいく。「…うっ!」鉄条網に包まれていた全ての死体と肉体が同時に悲鳴と奇声を上げる。それもまた、同調するように暴れる。戦争に参加しなかった、その現場にいなかった私は、どんな方法であれ彼らに混ざることも理解することもできない。ただの、中途半端な厳慢さに過ぎなかった。暴れるそれを置いて、逃げるように抜け出すことしかできなかった。 |
社員証
切る。 | 切らない。 | |||
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憂鬱/嫉妬 有利判定 成功値:13(26)以上 誰が前に出る? | ||||
成功 | 選択した人格 精神力に30 ダメージ E.G.Oギフト 社員証 獲得! | 失敗 | E.G.Oギフト 社員証 獲得! | 何も起こらなかった。 |
Oリングは思っていたより簡単に切れて弾けた。もしかしたら長いこと朽ちていたのかもしれない。「ケホッ、ケホ…。」ボックスからエンケファリンが溢れ出てきて、空っぽのボックスにはめ込まれたガラスの中にある、エンケファリンに漬かってふやけた人と視線が合う。それが既に人間ではないことを知りながらも、余計な同情がそれに手を差し伸べる。「どけろ。」それが言った。「これが私の唯一の選択肢だった。生き残るための…。私たちはいつ救出されるかもわからない場所に埋没された。捨てられたってことだ。私は…私たちは、この時間を耐えるために、エンケファリンに頭をぶち込んだ。」続いて、恨み混じりの声が聞こえてくる。「なんで今さら私たちを救おうとするんだ?今の私はただ、あの緑の水に頭を浸したいだけなのに!」憎しみのこもった表情をしたそれは、空の箱を頭に被ってどこかへと走っていった。それが残したのは小さな社員証と、酷いことをしたという罪悪感が全てだった。 | 思ったより丈夫だったのだろうか、それとも要領が悪かったんだろうか。Oリングはしきりに滑り、切ろうとする刃物をはね除けて…。「ごぽぽっ…。」その中に沈んでいるものは、私を遠くに押しのけて逃げてしまった。ただ、ああいう風にしてるのが好きなのだろうか?それが残したのは小さな社員証だけだった。 | ドン―ドン―ドン―と、頭をドアにぶつける音と液体がたぷつく音が聞こえる。それをただじっと見守りながら聞く。よく聞いてみると、その音はリズムがあった。もしかしすると*18、そのリズムの中に歓喜があったのかも。 |
棘の罠
正直に言う。 | 知らないと言う。 | |||
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憤怒/嫉妬 有利判定 成功値:13(26)以上 誰が話す? | ||||
成功 | E.G.Oギフト 棘の罠を獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力に25 ダメージ | 何も起こらなかった。 |
「ああっ・・・。」下を指差して足を少し動かすと、そこで震えていた林檎の戸惑いが感じられた。「はっ、捕まえた。」「いや!いやだ!」「物語は道理に従って進むべきものだ。これが流れだから、受け入れろ。」それは小さな林檎を掴んで、馬の後ろに乗せた。「これはもう要らないか。贈り物というには何だが、教えてくれたそなたにあげよう。」 | 本当のことを言おうと思っていたが、ズボンのすそがなんだか震えているのを感じた。「...それを隠してやったのか。」違うと反論しようとしたが、それは既に怒っていた。「失せろ!」棘の付いた縄が私を容赦なく叩き付け...。それをなんとか避けると、、いつの間にか縄には腐った林檎が縛られていた。「道理だ。受け入れろ。」林檎を捕らえたそれは、反対方向の森へと急いで走り去った。 | 「物語は道理に従って進むべきものだと…俺の依頼人が言った。」「俺はその話に同意する。」「このように定められた話なら、そのまま辿るべきだろう。」それは馬の頭を先程来た方向に回し、ゆっくりと歩き出した。「あぁ…でもそれがそなたによって違えられたのであれば、その責任を負わねばならぬだろう。」意味深長な話を残し、それは消えた。 |
茨の道
トカゲのような、しかし冷たい機械の皮膚を持った巨大なものが立っている。 まるで人の手のような細長い尻尾はあちこちに曲がり、急にピンと張り詰めながら私を指差す。「我が仕える方は天の指示官だ。」「指示に従うことは指示官に仕える者の責務である。」「お前は何を指示するのか。」 |
私は死を指示する。 | 私は生を指示する。 | いかなることも指示しない。 | |||||||||
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怠惰/嫉妬 有利判定 成功値:14(28)以上 誰が話す? | 色欲/ 暴食有利判定 成功値:14(28)以上 誰が話す? | 憂鬱/傲慢 有利判定 成功値:14(28)以上 文章 | |||||||||
成功 | 全味方 体力と精神力を 24回復 | 失敗 | 全味方 体力と精神力に 36ダメージ | 成功 | コスト60 獲得 | 失敗 | コスト60 消滅 | 成功 | E.G.Oギフト 茨の道を獲得! | 失敗 | 全味方 体力と精神力に 18ダメージ |
私はそれに死を指示する。「…お前の指示を理解した。その声から目的性が濃いことを認知した。指示は遂行されるであろう。」それは短い返事を残すと、どこかへ忽然と消えた。まもなく、どこからか大きな轟音が聞こえてきた。…なんだか、身体が軽くなったような感じがした。 | 私はそれに死を指示する。「...お前の指示を理解した。しかし。」「お前の声には目的性が見えない。きっと、その指示をしなければならない理由も知らずに言うのだな。」「無意味な指示をしたという罪を犯した罰を受けろ。」何かしら言う暇もなく、その尻尾に付いた手が私を襲ってきた。 | 私はそれに生存*19を指示する。「…お前の指示を理解した。その声から目的性が濃いことを認知した。指示は遂行されるであろう。」間もなく、素早い足音がどこからか響き渡るのが聞こえた。足音は私の頭上を通ると、突然空からきらめく何かが落ちてきた。…お礼なのかな? | 私はそれに生を指示する。「…お前の指示を理解した。しかし。」「お前の声には目的性が見えない。きっと、その指示をしなければならない理由も知らずに言うのだな。」「無意味な指示をしたという罪を犯した罰を受けろ。」それは私が集めてきた輝く何かを奪った。 | 私はそれに指示しなかった。「何人たりとも、何かを指示することは出来ぬのだ。」その尻尾が威嚇するように揺れるのを見て、慌てて手を振りながら弁解した。「...指示を理解した。そういう意味だったのか。」すると、先ほどの言葉がそれをなにかしら刺激したのだろうか。「指示は遂行されるであろう。」それはその言葉と共に、正体不明の何かを置いて忽然と消えた。 | 私はそれに何も指示しなかった。「何人たりとも、何かを指示せぬことはできぬのだ。」その尻尾が威嚇するように揺れるのを見て、慌てて手を振りながら弁解した。「お前は更に自分にまで指示をしない罪を犯した。」「指示下達の責務を忘れた罪、罰として裁かん。」焦ったがゆえの言い訳は届かず、激しく振られる尻尾が私に襲いかかってきた。 |
塔右饒
カタンーカタンー 穴のあいた石でできた山。白い霧が立ち込めている。どこかで石々がぶつかる音が聞こえる。手足が長くて、石のような肌をしたものが塔を積み上げている。あれは願い事のための石塔だろうか。それとも誰かを生き埋めにしてる墓なのだろうか。 |
石塔の上に石を一つ載せる。 | 石塚を崩す。 | ||||||
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怠惰/憂鬱有利判定 成功値:10(20)以上 誰が石を詰むんだろうか?*20 | 憤怒/嫉妬 有利判定 成功値:14(28)以上 誰が崩すんだろうか? | ||||||
成功 | E.G.Oギフト 石塚を獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力に15 ダメージ、精神力に25 ダメージ | 成功 | コスト70 獲得 | 失敗 | 選択した人格 体力に30 ダメージ |
切に願って置いたのか?それなら叶うやも。 | 無数の願い、その上に私の願いを重ねるためには…。もう少し軽いながらも慎重な手が必要だった。石一つが地面に落ち、やがてほかの石もガラガラと落ち始める。塔を崩した対価は軽くないだろう。 | 崩した石の間から、埋もれていた何かが見える。なぜ密かに地中へと埋められなければならなかったのか、私たちには知る術がない。 | 石があっという間に崩れ落ちる。降り注ぐ石の山を避けようとしたが、私はその中へ押さえつけられてしまった。石塚に閉じ込められたのは、私になってしまった。 |
足長妖精
湿ってヌメヌメしているここはエメラルドの森だ。 粘性の高そうな緑色の雨がねっとりと降っている。ちょうど前に、大きな草を傘として差している誰かが見える。「あぁ、この雨は当たらない方が良いと思いますが。」「さぁ、皆さんこの傘の中にお入りください。」「この雨に当たると、頭から溶けてしまうかもしれませんからね。」 |
傘の中に入り、雨が止むまで待つ。 | 雨に降られながらここを離れる。 | |||
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暴食/憂鬱 有利判定 成功値:12(24)以上 どうするべきだろうか? | ||||
戦闘発生!(暴食大罪×6) | 成功 | E.G.Oギフト 四つ葉のクローバー 獲得! | 失敗 | 全味方 精神力に30 ダメージ |
『どうでしょう、雨に濡れないのでとても居心地がいいですよね?このクソな雨が降ると、食べるものがなくなってしまうのですよ。皆さんだけでも味が保てて幸いです。あの雨に降られたら溶けるんじゃないですかって?ハハハそんなわけありませんよ、あの雨はむしろあななたちを治療してくれるでしょう。じゃあどうして溶けてしまうって言ったのかって?それはあなた方がこの雨に降られてしまったら…ヌメヌメになってしまったあなたの外皮を私の手で溶かし、一つ一つ剥がさなければなりませんから。でも今回はありがたいことに…手間が省けましたね。』これ嬉しいことこの上ないようににっこりと笑いながら、それは話を終えた。雨が止み始めていた。 | 好意を足蹴にして、私たちは雨に降られながら足を速めた。夢中で走っていると、いつの間にか手に何かを握っていることに気づいた。その傘を差さなかったことが、私たちが握った幸運だったのだろうか。 | 「やれやれ...あれじゃ不味くなるのに...。」足長妖精が傘を差したまま、興に乗った様子で私たちに向かって走ってくる。隠れていた片方の腕を伸ばすと、血がべっとりこびり付いていた。それはいそいそと走ってきており、細長い腕は今にでも首筋を引っ掴んでしまいそうなくらいギリギリまで伸びてくる。 |
暗視鏡
スイッチを押す。 | スイッチを押さずに部屋を出る。 | |
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選択肢2へ | 何も起こらなかった。 | |
スイッチを押すと部屋の明かりが消えた。何も見えない闇の中に、何かがジリジリとしている形状が浮かび上がった。これは光とは反対に動くので、光があると見えない。だからといって、それから光が見えるわけでもない。心の中に投影されているのだった。光のスペクトルではこれを宿すことはできず、宿そうともしてはならないことを悟る。これは他の次元にあり、そのため他の次元を通じてのみ感じて、そして見ることができるのだから。 | 気配を無視したまま部屋を出ることにした。ほら、何もねぇだろ!誰かがケチを付けたが反論する言葉が思い浮かばず、何も言わないことにした。 |
選択肢2 どうするべきだろうか? | |
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手を伸ばして触る。 | このまま部屋を出る。 |
全味方 体力と精神力に20 ダメージ | E.G.Oギフト 暗視鏡 獲得! |
これに入った、あるいは差し出された囚人者の手は溶けながらも溶けない。今の手はなくなり、別次元の手に代替されただけだから。 | 何も起こらなかったが、首に何か掛っていた。暗視鏡だ。これなら、この先漆黒のような闇に出会っても少しはマシになるだろう。 |
妖精提灯
静かで平和そうな森の真ん中に、か細い枝が一つ置かれている。 その上には、緑色の光を放つ小さな妖精が座っている。妖精は何も喋ってこないが、ここに来て休んで行けというように手招きしている。妖精は笑っているようにも、踊っているようにも見える。 |
ちょっと休んでいく。 | 休まずに進み続ける。 | |
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選択肢2へ | E.G.Oギフト 真冬の夜の悪夢 獲得! | |
妖精はもっと近づいてこいという風に手招きをする。もっと楽で居心地の良い場所に案内してくれるような気もした。そう信じたかったのかもしれない。遠い旅路で疲れた足がだんだん痛くなってきたから。 | こんな所で足を止めることはできなかった。進もうとする私たちを捕まえようとするように枝が絡まってきたが、かろうじて避けることができた。妖精の手招きに隠された意味が分かった。この世にタダというものはないよね、と誰かが呟く。 | |
選択肢2 どうするべきだろうか? | ||
もっと近寄る。 | 離れる。 | |
戦闘発生!(暴食大罪×6) 戦闘後 コスト30 獲得 | 全味方 体力と精神力に20 ダメージ | |
笑っていた妖精の口が裂けるように長く伸びていく。何か変じゃない?と誰かが言い出すよりも先に、皆が同じことを考えた。見た目だけで何かを無闇に信じてはならないということを知っていたのに、為す術もなく騙されてしまったと。黙ってその代価を払うしか。 | たじろぐ気配に気づいたのか、あくまで妖精であると信じていたかったそれは、あっという間に私たちへ襲いかかる。辛うじて致命傷は避けられたが、裏切られたような気分だ。 |
履歴書
正直に言う。 | 合格したと言う。 | |
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E.G.Oギフト 履歴書 獲得! | コスト50 獲得 | |
『落ちたんですね。』片手で持っていたビジネスコートが床に落ちる。同時に、もう片方の手に持ったビニール袋からかさかさと音が聞こえる。『よかったです。実は、何となくそうだと思ってたんです。』『私たちは死んだらどこに行くのでしょうか?』『その果てに、花の一輪くらいは咲いているのでしょうか?』そういった直後、頭の蝶は空の上に飛んでいき、がらんどうになった身体は地面に倒れた。そして血の付いた袋からは、倒れた体の頭であったはずのものが転がり出てきた。蛹が脱いで置いていった殻は、重くて仕方が無い。 | 『ありがとうございます、今から行かなきゃですね。新入オリエンテーションが始まりそうですし。』片手に握っていたビジネスコートを着て言った。『これはもう必要ないでしょうね。』そして蝶は花粉を運ぶために歩いていく。願わくば、そこが一筋の日差しくらいは当たる場所であらんことを。 |
思い出のペンダント
射手の首に掛かっているペンダントを見ろという。 | 射手の味方という。 | |||
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暴食/傲慢 有利判定 成功値:13(26)以上 誰が話す? | ||||
E.G.Oギフト 思い出のペンダント 獲得! | 成功 | コスト30 獲得 選択した人格 体力を30 回復 | 失敗 | 戦闘発生!(憂鬱大罪×6) 戦闘後 コスト40 獲得 |
首に掛かっているペンダントを開いた射手は悲鳴を上げた。『お前は…お前は俺に愛する人を思い出させた。それが俺にとって何を意味するのか分かっているのか?』怒りに満ちた射手は銃口を私に向けて、引き金を引いた。しかし弾丸は空中に消え、それは座り込んで泣き出した。『俺は…俺は俺が愛した人々をこれ以上思い出したくなかった…』そして、どこからか満足げな笑い声が聞こえてくる。 | 『そうか、じゃあ祭りを続けよう』銃弾が降り注ぐ戦場で、隠密ながらも愉快な祭りが繰り広げられた。私はしばらくその姿を見守り、周りに落ちている医療用品を持ってこっそりと出た。そこを出るまで、弾丸の音は続いた。 | 『そうか、何も言えないってことは…』『お前もまた覚えているし、これからもずっと覚え続けるということだろうな』『じゃあ、こうしてやろうか』『お前が愛する人々に、お前はただ頭が飛んでいった者として記憶されれるように。』ここは相変わらず戦場だ、射手は慣れた手つきで弾丸を装填する。 |
特別契約
無いと言う。 | あると言う。 | |
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E.G.Oギフト 特別契約 獲得! | 戦闘発生!(傲慢大罪×6) 戦闘後 コスト40 獲得 | |
『そう、これからもそうやって生きていくんだ!』『課題を先延ばしにしないままね。』それから強い信頼が感じられる。いつか課題ができたら、締め切りを必ず守るようにしよう。 | 『だからか。お前がここに来てすぐ…。』『この紙束が狂ったように君に向かってガサガサしてるんだ、聞こえるか?』『ここに書かれているのは、お前の名前だよな?』再会の喜びか、それとも恨みの表れなのか、色あせた紙が喚く音が聞こえる。どうしようもないか。淡々と過ぎ去った日の過ちに向き合おう。 |
携帯用救急セット
身体と繋がっている点滴を抜く。 | そのまま逃げる。 | |||
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憤怒/色欲 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が前に出る? | ||||
成功 | E.G.Oギフト 携帯用救急セットを獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力に20ダメージ! | 全味方 精神力に15 ダメージ |
点滴をこれの身体から外した。一筋の赤い線を抜くと、何かの呪いから解放されたように身体は生気を取り戻した。もしかしたらあの点滴からは栄養を受けていたわけではなく、養分になっていたのかもしれない。 | 点滴は複雑に絡み合っていたため、きちんと解くことが出来なかった。絡んだ点滴を暴いているうちに、私はふと手がチクッとしたのを感じた。手の甲を見ると、点滴に絡まっていた注射針の一つが皮膚を刺していた。慌てて針を抜いたが、なぜか目眩がした。 | キャスターの音が聞こえなくなった頃、逃げるのをやめて後ろを振り返った。それは追いかけるのを諦めたかのように廊下でじっと止まっている。いつかベッドが凹み、キャスターが転がらなくなってからようやく、それは病院から出ることができるだろう。ほんの数歩歩いただけで、病院の廊下を出ることができた。 |
鎮痛剤
施術を受ける。 | 照明を壊して逃げる。 | |||
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怠惰/憂鬱 有利判定 成功値:11(11*21)以上 *22 | ||||
成功 | 選択した人格 体力を20 回復 選択した人格 精神力に30 ダメージ E.G.Oギフト 鎮痛剤 獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力に30 ダメージ E.G.Oギフト 鎮痛剤を獲得! | 何も起こらなかった。 |
『うちの病院の新しい患者になるんだ』『ここは小さな庭園であり憩いの場でもあるから』『他の患者たちとも仲良く過ごせるよ』『痛くはないと思います 麻酔剤も十分だから』ここに来るまで大小様々な傷を負う羽目になった。心であれ身体であれ、残された傷はその都度治療を受けなければならない。跡が残ってしまえば、元に戻ることは決して出来ないのだから。 | いくら実力のある主治医だとしても、全ての手術が成功することはないだろう。だから、医師が多数付き添っていたとしても失敗はあり得るものである。どうしようもないか。今までそうしてきたように、痛みを吞み込みながら足を引きずって帰るしか。 | 破裂音とともに四方が暗くなった。強烈な白色の視野の中で過ごしてきたそれは、たかが暗転一つでも為す術がなくなったようだった。 |
意地汚いハンマー
長い首を持つこれは頭にハンマーがついている。 こんな形のおもちゃをどこかで見たことがあるような気がしたが、幻想体であることは明らかだ。立っている姿はとても危うく見えるし、結局は巨大な鉄の重さに勝てず、頭が床を叩きつけた。再びこのハンマーを持ち上げるためには、後ろにあるフラスコを満たさなければならないかもしれない。 |
囚人の血を与えて満たす。 | 囚人たちに頭とフラスコを持たせ、無理矢理頭を持ち上げさせる。 | |||
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色欲/傲慢 有利判定 成功値:12(12*23)以上 誰がやるべきだろうか? | ||||
成功 | 選択した人格 体力に10 ダメージ E.G.Oギフト 意地汚いハンマー 獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力に25 ダメージ E.G.Oギフト 意地汚いハンマー 獲得! | 何も起こらなかった。 |
後ろに付いているフラスコは赤く満たされる。満ちた血の重さに満足したのか、床に埋まっていた頭は再び天井に持ち上がっていく。 | しかし、思っていたよりも血をたくさん流してしまった。ハンマーになったのは私だったかのように、床へ倒れた。満ちた血の重さに満足したのか、床に埋まっていた頭は天井へ向かっていく。 | 立たせた頭はしばらく震えていたが、再び落っこちた。ドン 狙いもなく地面を叩き付けるその首には、何の力もなかった。空っぽの地面を鳴らしている音と首が折れたそれを放っておいて、私は足を運んだ。 |
黄金色の壺
壺から出ているこの五つの何かは手の平なんだだろうか*24。 それとも裸で黄金の壺の中へと、逆さまに頭を入れた人間なんだろうか。一体黄金の壺の中に何を見つけて、顔を丸ごと入れてしまったのだろうか。頭を突っ込んでも満足できなかったのか、全身は全てを握りしめようとする手になった。世界の全てを掌握できれば、その握力もついに緩むのだろうか。 |
壺から頭を取り外す。 | 巨大な手を抱いて握手する。 | ||||||
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色欲/怠惰 有利判定 成功値:10(20)以上 誰が外すんだろうか? | 暴食/傲慢有利判定 成功値:14(28)以上 | ||||||
成功 | 戦闘発生!(怠惰大罪×6) | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力に20 ダメージ | 成功 | コスト 50 獲得 E.G.Oギフト 黄金色の壺を獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力に15 ダメージ コスト20 獲得 |
ただパッパと払うように軽く引き外そうとするのは、頭すら突っ込んでも収まらなかったその貪欲に対する無礼だ。私は伸びてくる手を黙って眺めることしかできなかった。 | 外せたと思ったけど、前に進むことがが*25できなかった。最後に襟すらも掴んで離さないその執念を見て、私は全身が縛られたように力が抜けていく。 | 抱くということは相手への包容。今まで何かを掴むために伸びていた指に、初めて誰かの指が絡まっていく。寂寞と絡まっていく組んだ手の中に、血の気が回るように温まっていく熱気があった。凝り固まった貪欲はそうして緩まっていく。 | 握手をする前には、手についた汗を拭かなければならないのが基本マナーだということを忘れてしまったのだろうか。私はその手を逃してしまい、空っぽになったその手は他の左手を探すように蠢く。しかし試みだけでもその欠乏は埋められたのか、もう分別なく弄ろうとはしなくなった。 |
生存の道しるべ
広く長く伸びた道路が見える。 道路の入り口の前には表示板を持って立っている者が見える。『片道道路だよ。Uターンはなし。』『この道路を進めば、再び戻ってくるまでとても沢山時間が掛かるだろうね。』その言葉を裏付けるように、道路の端は見当がつかないほど遙か遠く見える。 |
大きな道路に行かずに、来た道へ引き返す。 | 大きな道路に行かずに、隣の脇道を行く。 | |
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E.G.Oギフト 生存の道しるべを獲得! | 何も起こらなかった。 | |
『今は道路が静かに見えても、少し行ってみればわかるよ。あの道路は車で渋滞してて、君はのろまみたいな動きしかしなくなるってこと。』『それに後進もできない。既に後ろから迫って来た車が、君の後ろにぴったりとくっついているから。』『良い選択だね。』それが微かに笑みを浮かべた。この先この高速道路に進入する誰かのために、標識を持った姿勢を崩さないまま。 | 『よくない選択だけど。』『みんながこの道路を渡るために同じ規則に従っている。何はともあれ、この高速道路はみんなのためのものだから。』『断言するけど、そんな方便は交通の神様が許さないだろうね。』そして脇道を進んでいく間、私は後ろから突き刺さる視線を長いこと耐えなければならなかった。 |
溶けた時計のゼンマイ
チク-タク チク-タク 粘ついたゼンマイの音がこだまのように聞こえてくる。機械が噛み合う音でもあり、流れる水がぶつかる音でもある。弱々しく頭を下げたアヒルが私たちの前に立っている。ゼンマイの音は力強いが、うさぎは力ない様子だ。いや、これはアヒルなんだろうか。ウサギが言う。「あなたの目には、私が何に見えるかな?」 |
アヒルだ。 | ウサギだ。 | |||||||
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怠惰/憂鬱 有利判定 成功値:9(18)以上 誰が前に出る? | 怠惰/嫉妬 有利判定 成功値:11(22)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | コスト 50 獲得 | 失敗 | 怠惰 属性攻撃スキルを保有していない 全味方 精神力に 15ダメージ! | 成功 | E.G.Oギフト 溶けた時計のゼンマイ 獲得! | 失敗 | 怠惰属性攻撃スキルを保有していない 全味方 体力と精神力に 15ダメージ! | |
これはアヒルだ。力なく頭を下げたアヒルのくちばしが見えるから。 | 確信が足りなかった。アヒルであると思っていたウサギは逃げ出した。 | これはウサギだ。長く伸びている耳は確かにウサギだからだ。 | 確信が足りなかった。ウサギであると思っていたアヒルは逃げ出した。 |
ディスクの破片
「どう思う?」 空中に浮かんでいる欠片が話し掛けてくる。「軌道に沿って回るものについてね。」「力に引っ張られて縛られているでしょう。」欠片は忙しく回転する帯、そして遅く回転する帯をまとっている。でも私も好きで縛られてるわけじゃないんだ。」「むしろ私にまとわり付いているものだから。」「君にはどう見える?」 |
縛られているものたちが可哀想だ。 | 縛られてしまったものが可哀想だ。 | |||||||
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暴食/憤怒 有利判定 成功値:11(22)以上 誰が前に出る? | 暴食/嫉妬 有利判定 成功値:15(30)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | 編成した全人格のレベルが2増加 | 失敗 | 暴食属性攻撃スキルを保有していない 全味方 精神力に20ダメージ! | 成功 | E.G.Oギフト ディスクの破片 獲得! | 失敗 | 何も起きなかった。 | |
「本当にそう思う?」「これからどうしようか、私たちはずっと周りを回りながら数千光年を共にすることになるのに。」「このものたちが可哀想だというなら・・・。」「それなら私も誰かの軌道を回っているだけだというなら・・・。」「私たちは皆、可哀想なものだったんだね。」 | 「そう。」「とても疲れる。」軌道に縛られているものたちが、それぞれ違う音を出して同調する。「全員黙れ!」「勝手に来てくっついたのはお前たちの方だろ!」「いいや、お前が先に引っ張ったんだ!」軌道とディスクは声を張り上げた。すり合わさることは、なさそうだ。 | 「そう、私は軽くなりたかった。」「私に勝手にくっついてしまったもののせいで、私はずっと膨張していってるじゃないか。」「だから、私の重りを減らしてくれる?」 | 「まって...騒ぐ声が多すぎる...。」「みんな静かにして。私に縛られないでよ。」しかし、いつの間にか帯は幾重にも重なっていき、それの声は聞こえなくなった。 |
遺骨の屑
ここはまるで巨大なゴミ処理場のようだ。 全てのゴミが集まり、棄てられ、燃やされる。違う点があるとすれば、このゴミ処理場には骨しかないということだ。人間の骨、獣の骨、どちらでもない何かの骨。あらゆる骨がここに集まる。山の中から声が聞こえてくるが、とても微かなせいでどこから聞こえてくるか分からない。 |
声の出る場所を探す。 | 無視して歩き続ける。 | |||||||
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憂鬱/暴食 有利判定 成功値:11(22)以上 誰が前に出る? | 憂鬱/嫉妬 有利判定 成功値:10(20)以上 無視して歩き続ける。 | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 遺骨の屑を獲得! | 失敗 | 憂鬱属性攻撃スキルを保有していない全味方 体力と精神力に 13ダメージ! | 成功 | コスト 30 獲得 | 失敗 | 何も起こらなかった | |
骨片の間にから、私に話しかけているような気がする骨を選んだ。果たしてこの骨で合っているのかは分からない。もしかすると骨の中から、勝手に意味を与えてしまったのかもしれない。 | 耳を傾け続けたが見つからなかった。全ての肉と皮が長い歳月の中で風化し、残ったのはただ見分けの付かない骨片だけ。主の見当たらないその声は、頭の中を掻き乱し続ける。 | 風が骨片を出入りすることで鳴る、意味の無い音でしかなかった。中身が空っぽでないと出せない音。いつかここに埋められる私たちの骨にまで出入りすることになるだろう。 | 耳を一度ほじくると、最初から何も聞こえていなかったかのように静かになった。 |
ネブライザー
床に置かれてる呼吸器を口にあてがう。 | ただ見守る。 | |||
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傲慢/憂鬱 有利判定 成功値:13(26)以上 誰が前に出る? | ||||
成功 | E.G.Oギフト ネブライザーを獲得! | 失敗 | 何も起こらなかった。 | 全味方 体力と精神力を 10回復 傲慢属性を保有している全味方 体力と精神力を 15回復 |
一度の息だけでも充分だった。吸気と呼気が、初めて望むだけ吹き込まれたのだから。苦痛のみで延命してきたその人生は、決して誰も理解することはできないだろう。 | 吹き込んであげる息では、何も意味が無かった。やがて咳の音が弾け出た。もしかすると、解放の時はそう遠くないのかもしれない。 | 骸骨の中に見えたその影は、ただの未練に過ぎなかった。恨みも悔いも、何も意味がないからただ静かに消えるだけ。いつしか残ったのは、がらんどうの骸骨だった。 |
縛られた王
華美な椅子に縛られている存在がある。 厳かにこちらを見つめてきているようだ。そのまま何かを言おうとしたようだが、その口は縛られている。椅子に座った王は体をひねりながら近寄ろうとするが・・・すぐさま縛られたものに引きずり戻される。美しい赤色だが、残忍に引き寄せる生地。これは・・・。 |
これは包帯だ。 | これは鎖だ。 | |||||||
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傲慢/憤怒 有利判定 成功値:15(30)以上 誰が前に出る? | 傲慢/嫉妬 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 盛大な歓待を獲得! | 失敗 | 傲慢属性攻撃スキルを保有していない全味方 体力と精神力に 20ダメージ! | 成功 | 編成した全人格のレベルが3増加 | 失敗 | 何も起こらなかった。 | |
誰かを治療するために作られた包帯。しかしこの者は包帯を解けば全ての血を吹き出して死ぬだろう。今までのように、自分の姿を形作り続けるには縛られていなければならない。 | 包帯に縛られ続けている傷は、癒える気配もなく膿み続けるだけだ。傷を癒やすのではなく、醜さを隠すためでしかない。 | 誰かを拘束するために作られた鎖。この者はこれからこの鎖から逃れるため、絶えずもがくのだろう。自分の権威を取り戻すため。言うことができなかったその言葉を吐き出すため。 | それは最後に身を一回ひねると、やがて二度と動かなくなった。鎖と定義したせいか、本当に鎖であったのかは誰にも分からない。 |
手首サポーター
握手をする。 | 手を振り払う。 | |||||||
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傲慢/憂鬱 有利判定 成功値:8(16)以上 誰が前に出る? | 傲慢/嫉妬 有利判定 成功値:8(16)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | コスト 30 獲得 | 失敗 | 何も起こらなかった。 | 成功 | E.G.Oギフト 手首サポーター 獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力に 11ダメージ! | |
手を差し伸べることは、寂しさを分かち合おうとすることである。暖かくも、柔らかくもなかったけど、その手をとても長いこと握っていた。しきりに指の間を埋めようとするそれの寂しさが、ほんの少しでも和らぎますように。 | 既に無数の握手をやり遂げているそれに、たかがこの手のひら一つが、何かしらの興を与えることはないだろう。 | 数多のその握手が握りたがっていたのは、儚い欲望。だから、健やかなる日すら無いまま握手を求めたその手のひらも、時には流した方が良いということを知らなければならない。いつかは、誰もが素手で戻らねばならないからだ。 | 手には爪痕ができた。誰かの寂しさが残した傷だった。刹那の内に生じたが、消えるまで時間がかかるだろう。 |
夢貪る濁流
声が聞こえる。 「そう、海の深い場所は暗い。」「でも、その闇の果てに至れば光りがある。」「そこに、暗闇で光を放つものたちがあるから。」「そこへ行こう。」「私たちは最も暗い場所で、最も明るく輝くんだ。」「私たちは捨てられたけどみんな夢があったよね、覚えてる?」「さぁ、あの夢を叶えに深く深く降りてゆこう。」背中に突き刺さった蛍光灯は、鈍く点滅する。 |
一緒に降りると言う。 | 弱くなった蛍光灯を直してあげる。 | |||||||
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怠惰/憂鬱 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が前に出る? | 怠惰/嫉妬 有利判定 成功値:15(30)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 蛍光色のランプ を獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力を25 回復 | 成功 | E.G.Oギフト エンドルフィンキット を獲得! | 失敗 | 選択した人格 体力と精神力を25 回復 | |
「それなら君が道を照らしてくれ。」「ランプの光が遂に尽きて何も見えなくなったら、私たちは目的地に到達したということだ。」「過度にくらい中でこそ、見えてくる光があるだろう。」「捨てられたもの、全てが一つに絡まって映し出される色が見えるだろう。」 | 「君はまだ暗闇が怖いんだ、そうだろう?」「この蛍光灯すら消えてしまえば、きっと再び登ることができない地上を懐かしむんだろう。」「だから準備ができたらまた来て。」 | 「覚えてる、私は太陽の降り注ぐ芝生の上を走りたかった。」「そして、絵でしか見たことのない海を泳ぎたかった。」「それが私の夢だった。」「ただ、それが全てだった。」「さぁ、君もいつか…微かでも輝きたかった昔の夢が思い浮かんだのなら…。」 | 蛍光灯は、未だ弱々しく明滅する。「大丈夫、私たちがこれから行く場所には…。」「いかなる光も必要無いだろうから。」 |
在りし日の肖像
ここは古い木で作られた、大きな邸宅の廊下。 遠くから床の軋む音が聞こえ、何かが歩いてくる。「私のご主人様は本当に可哀想な方でしたね。」「私はこの邸宅を守る執事です。」「ここでは悲しいことが沢山起こりました。」「今では覚えてくれる人が誰もいないので、私はご主人様の肖像画を持ち歩いております。」「どうですか、ちゃんと見えていますか?」 |
見えないと言う。 | ちゃんと見えてると言う。 | |||||||
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嫉妬/傲慢 成功値:9(18)以上 誰が前に出る? | 嫉妬/怠惰 有利判定 成功値:7(14)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 頭のない肖像画を獲得! | 失敗 | 全味方 体力と精神力に 10ダメージ! | 成功 | 編成した全人格のレベルが2増加 | 失敗 | 嫉妬属性攻撃スキルを保有していない全味方 体力と精神力に 10ダメージ! | |
「そうなんですね。」「絵からも記憶からも見えないのなら、私はどうすべきでしょうか?」「そうしてある日、私にご主人様がいらっしゃった事実すら疑わねばならなくなったら…。」今や廊下には、主のいない絵だけが残っていた。 | 「そんなわけありません。」「歳月を見ずに絵を見てください、あの全てを経験しなければならなかったご主人様の顔を。」磨り減ったその絵を見続けなければならなかった。 | 「邸宅の主人らしく、本当に気品のある顔をしていると思いませんか、そしてその瞳は深く幽玄な視線を宿しております。」「ありがとうございます。これでまた思い出し始めました、あなたの目に映ったご主人様の顔をです。」 | 「ご主人の顔が本当に見えるなら、そんな表情を浮かべることはできません。」「無感覚で生気の無い、そんな瞳であるはず無いんです。」あっという間に客から招かれざる客に転落してしまい、邸宅からも追い出されてしまった。 |
真実の鐘
鐘が鳴る。 しばらくして軋む音が何度か聞こえると、また鐘が鳴る。時を告げるその鐘は倒れそうになるくらい身を反らすが、バランスを取り戻す。バランスを取るたびに壊れた鐘の音が聞こえてくる。それは再び倒れそうになるくらい、身を後ろに反らす。 |
バランスが取れるように手伝う。 | もっと傾けてしまう。 | |||||||
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嫉妬/暴食 有利判定 成功値:10(20)以上 誰が前に出る? | 嫉妬/怠惰 有利判定 成功値:15(30)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | 編成した全人格のレベルが2増加 | 失敗 | 何も起こらなかった。 | 成功 | 選択した人格 精神力に10 ダメージ! E.G.Oギフト 真実の鐘 獲得! | 失敗 | 全味方 体力と精神力に 20ダメージ! | |
手を差し出して、バランスが取れるように掴んであげた。弱々しい鐘の音が聞こえた。鈍く薄い声だ。反動は弱いが、それは着実にバランスを取りながら身を揺らす。 | 多少強く掴んだおかげで、それが倒れることはもうないだろう。同時に、二度と反ることもできないだろう。鐘の音はない。ただ、ゼンマイ仕掛けの装置があるだけだ。 | 地面へと着きそうなほどに反らす。しかし、これは倒れなかった。より強い反動で前かがみになると、今まで聞いたことのない巨大で騒がしい鐘の音を出す。 | 重心が傾きすぎたせいで、それは床へドンと音を立てて倒れた。立ち上がらせることはできない。一度転んだ以上、本来の役割は永遠に終わったのだから。 |
壊れた羅針盤
雪山には凍りついた標識が立てられている。 近寄ってみると、これは標識ではなかった。しかし、標識の機能を果たす。固まってしまった死体は、それぞれの腕でどこかを指している。この腕が指す場所には何があるだろうか。 |
破裂した腕が指す北へ。 | 警告しているハンドサインの東へ。 | 折れた手が指す西へ。 | 戻る。 | |||
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2回目の選択肢(1)に移行 | 2回目の選択肢(2)に移行 | 2回目の選択肢(3)に移行 | 何も起こらなかった。 | |||
灰の山になった村が現れた。ここは凄まじい爆発が起きたらしく、ほとんどの建物は壊れている。吹きつけてくる吹雪の中から焦げた匂いが混ざり漂ってくる。灰と雪に覆われた白い廃墟の中で、一つの小屋が目についた。 | 暗い洞窟が見える。その中から、今まで聞いたことのないあらゆる悲鳴が聞こえてきた。 | 吹雪とは似つかわしくない花畑が現れた。多分、ここでしばらく休んでもよさそうな気がする。 | 全ての手を無視して通り過ぎることにした。 | |||
選択肢2回目(1) 何が起こったんだろうか。 | 選択肢2回目(2) 何が起こったんだろうか。 | 選択肢2回目(3) 少し休んでいく? | ||||
調査してみる。 | 通り過ぎる。 | 調査してみる。 | 通り過ぎる。 | 休憩を取る。 | 通り過ぎる。 | |
コスト50獲得 | 何も起こらなかった。 | 全味方 精神力に20ダメージ! E.G.Oギフト 壊れた羅針盤 獲得! | 何も起こらなかった。 | 全味方 体力と精神力を30回復 | 何も起こらなかった。 | |
小屋の中には湯気の立つ鍋が置かれていた。恐らく多くの人がこれを発見できないまま、寒さの中で凍りついたのだろう。 | 山から降る雪によって小屋は完全に覆われてしまった。ここで唯一まともに形が残っていたその小屋は、あっという間に消えていった。 | 方向を決められずにずっと回っている羅針盤が見えた。羅針盤を持ち上げると、その全ての悲鳴は止まった。 | 方向を見失ってしまった者たちの叫び声がこだまし続ける。方向ぐらい分かってると思ったんだろうけど、果てしない雪原の中でまともな方向が分かるわけなどない。 | 休憩を取るといつの間にか寒さは少し和らいでいた。少し迷うかもしれないが、進み続けることにした。 | ここは進めど進めど吹雪ばかり。さっきのような場所は、当分見つからないだろう。 |
古びた彫像
一対の翼がついた巨大な大理石の彫像が置かれている。 よく見ると、頭と腕は石でできていなかった。その代わり、半透明な光が何かしら形を成そうとするように揺れる。蜃気楼のようなその頭はラッパを吹いており、片手には剣が握られている。何を称える彫像だろうか。 |
彫像の前で祈る。 | その場から離れる。 | |||||||
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暴食/色欲 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が前に出る? | 暴食/憤怒有利判定 成功値:17(34)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | 全味方 体力と精神力を 20回復 コスト 30 獲得 | 失敗 | 何も起こらなかった。 | 成功 | E.G.Oギフト 古びた彫像を獲得! | 失敗 | 全味方 体力と精神力に20ダメージ! | |
頭を下げて祈るとラッパの音が聞こえた。顔を上げずに音を鑑賞し続けた。祈りとは、そうして然るべきであろうから。 | 頭を下げて目を閉じれば、全部が全部祈りになるというわけではなかった。 | 半透明だった頭と腕が消えた。そこから赤黒い血が流れ出す。遅くも重く流れ出すものは、誰かの涙と似ていた。 | 彫像に巨大なヒビが入る。そして不吉な音を立てながら揺れ始める。目の前へ迫り来る結果を受け入れるしかないだろう。 |
秘密保持誓約書
正直に言う。 | 何でも無い書類だと言う。 | |||||||
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憂鬱/色欲 有利判定 成功値:17(34)以上 誰が前に出る? | 憂鬱/怠惰 属性スキル 有利判定 成功値:12(24)以上 誰が前に出る? | |||||||
成功 | E.G.Oギフト 秘密保持契約書を獲得! | 失敗 | 選択した人格体力と精神力に 40ダメージ! | 成功 | コスト 60 獲得! | 失敗 | 何も起こらなかった。 | |
正直に言う。409号室にいる患者に対する秘密を必ず守らなければならないと書かれている書類だと答えた。「やっぱり…!」「でもあの患者は…!」「うわぁああああっ!」 | 正直に言おうとしたが信じてくれなかった。「ウソ吐くんじゃねぇ、409号室の患者は…!」それは込み上げてくる感情を抑えきれず、周囲のすべてを壊して暴れ始めた。 | 「やっぱそうだよな?」「オレは騙された…。」「あの野郎どもに騙されたんだよ!!!」 | それは紙をくしゃくしゃにすると、間もなくどこかへと走って行った。 |
物理干渉保護力場
ようこそ。ここは平和の都市メトロポラリスです。 メトロポラリスでは誰も傷つかずに済みます。しかし、都市と言う割に誰もいないように見える。唯一の話者は、私たちを見もせずに歓迎の挨拶だけを吐き出すそれだけだ。 |
他に市民がいないか聞く。 | 握手を求める。 | ||
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選択肢2回目(1)に移行。 | 選択肢2回目(2)に移行。 | ||
「どこかにはいます。」「でも会うことはできません。」「この都市の市民はお互いを絶対に見ることができず、接触もできません。それがこの都市の革新です。」「誰にも触れなければ…。」それが誇らしげに言葉を付け加えた。「いかなる傷も受けずに済みますから。」 | 「今何をしてらっしゃるんですか?」「手を差し伸べるだなんて、接触は禁忌です。」「触れたらあなたも、私も傷付くじゃないですか。」「そうしている内にいつかは結局、皆を傷つけることになるでしょう。」 | ||
選択肢2回目(1) どうするべきだろうか? | 選択肢2回目(2) どうするべきだろうか? | ||
都市を素通りすることにした。 | 誰もいない、誰にも会わないこの都市をゆっくり歩いてみることにする。 | だが、握手を求める。 | 手を引っ込めて引き下がる。 |
何も起こらなかった。 | 全味方 精神力を20回復 | 全味方 精神力に20ダメージ! E.G.Oギフト 物理干渉保護力場を獲得! | 全味方 精神力に10ダメージ! |
「お好きにどうぞ。」「時間が経てば傷はただ傷痕に変わるだけ、なくすことはできません。」「あなたもいつかは恋しくなるでしょう。傷つけることも、傷付けられることもできない私たちの世界を。」 | 街は果てしなく広く、歩いている間ずっと誰一人として呼吸音すら出さなかった。そして市民たちは永遠に平和だった。 | 「だめだめだめだめだめだめ!」「いかなるものも私を傷つけることはできない、私を見るな、私に手なんか差し出すな、私を痛めつけるな。」叫び始めるとそれは間まもなくして消えた。その場に何かが落ちていた。 | 最初から、それは私たちに差し出す手のようなものは持っていなかった。行き場を失った手を再び下ろした。 |
旧イベント
自動販売機
File not found: "自動販売機.png" at page "鏡ダンジョン/イベント・ギフト/イベント詳細"[添付] | 何もない空いた空間になぜか自動販売機が立っている。 どこから電気が来てるんだろう…?そして、この波の音はどこから聞こえてくるのだろうか。ちょうど、前はきれいな空き地なので、ここで囚人たちを休ませても良さそうだ。自動販売機の前に立ってみると、色んなボタンが並んでいた。 |
ボタンを押してみる。 | |
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全味方の体力を回復。回復量は階層に依存。(1階層:10回復/2階層:15回復/3階層:25回復) | |
ただボタンを一回押しただけなのに、自動販売機からは絶えず缶が溢れ出てきた。缶は全部紫色だ。梨や葡萄のようなものが描かれている意味は分からないけど、どこかでこれを見たような気がする。たぶん、飲んでも問題ない気がする。囚人全員に缶を分け与えた。 |
合せ鏡
File not found: "合せ鏡.png" at page "鏡ダンジョン/イベント・ギフト/イベント詳細"[添付] | 見渡してみると、何かきらきらしながら光を放つものがあった。 覗いてみると、長い鏡がいくつも向かい合って立っていた。そうしていると、そこに入って鏡の前に立たなければならない気がした。鏡に囲まれた部屋の中は静かで、少しひんやりとしている。 |
鏡の前に立つ | |
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囚人追加イベントが発生。囚人追加を行い、編成に囚人を追加する。 誰かが死亡しない限り人数が戦闘編成上限より多くなるので、囚人強化の割り振りには要注意。 2階層以降は階層移行時の追加より高いレベルで加入するため、選択肢の一つにはなる。(1階層:レベル10で加入/2階層:レベル15で加入/3階層:レベル20で加入) | |
いつの間にか私は気を失っていたようだ。目覚めると、無数の自我の空間に迷い込んてしまっていた。その中で遭遇したのは、鏡の向こうの無限の可能性たちの間に置かれた者たちだった。 |
手術台
File not found: "手術台.png" at page "鏡ダンジョン/イベント・ギフト/イベント詳細"[添付] | その機械は誰かがずっと管理していたかのように埃ひとつも無い、綺麗な状態だった。 [お好みのアンプルを選択し、こちらで横になってください。] 機械の前の電光掲示板には、そう書かれていた。電光掲示板の裏側には赤、緑、白など色とりどりのアンプルが見える。慎重に、冷たい手術台へと上がった。 |
アンプルを選ぶ。 | |
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囚人強化イベントが発生。囚人強化を行い、人格のレベルを上げる。回数は階層依存。(1階層:1人/2階層:2人/3階層:3人) | |
[アンプル選択を確認しました。] 不気味な機械の腕が急に動くと、アンプルを1つ取り出し、別の機械へ差し込んだ。 [苦痛は一瞬です。] かなり荒々しい速さと動作で、その機械の腕は、囚人に大きな注射器を刺した。 [90dB以上の騒音を感知しました。30分以上続くと恒久的な鼓膜の損傷を引き起こす恐れがあります。] 電光掲示板には、そうシンプルに表示されていたが当然、彼らの悲鳴が収まることはなかった。 |
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