おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 98

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お酒作り 2016/10/14 (金) 07:40:04 29bdb@44540

妻が寝てしまったから、小学校への山雲の送迎は僕の役目。普段は妻がやってくれているが、彼女は一度寝てしまったら、暫く自分からは起きてこない。
「お父さんー早く早くー」
「よーし行こうか」
赤いランドセルを背負った山雲は車に乗り込むと後部座席から急かす。
車の運転はお酒の配達で慣れているが、久しぶりの愛娘との二人きりのひととき。お話ししながらの運転は新鮮だ。

「今日はリレーの練習があるのー。 速いのよ、みーんな!」
「山雲はすごい速かったけど他にも速い子がいるのか?」
「睦月ちゃんがすごい速いわよー。 でもー山雲も負けないわー」
おおお、ぽややんとしてる娘から負けないと闘争心が現れるとは…。
睦月ちゃんはクラスの保護社の間でも人気な天真爛漫な娘だったなあ。
あまり交友関係について僕は知らないから、かなり耳よりな情報だ。

「お父さんも頑張って応援するからなー」
「ほんとー? じゃあお弁当はねー……」

会話は弾んだがあっという間に学校へ到着。
名残惜しいが、娘は学校の時間だ。
「行ってきまーす」
「気をつけてなー」
車を校門の近くに止めると山雲は車のドアを開けて学校へと行った。
お、噂をすれば睦月ちゃんだ。山雲も気がついたようで睦月ちゃんのところへと手を振りながら走っていった。
前までは僕や雲龍にベッタリだと思ったのになーと成長が嬉しいようで寂しいようで。
色々お話出来て楽しかったし、ドライブにでも連れて行こうかなと思った秋晴れの朝でした。

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