おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 96

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村雨の夫 2016/10/13 (木) 10:36:33 5c457@b9c18

「……というわけなので、劇の脚本は心配しなくていいから」
「……嘘でしょ」
お衣とのいつも通りの進捗確認の電話のはずだったんだけど、今日は少しばかり冷や汗の質が違う。
「ほんとよ。嘘言ってどうするの」
「だって、僕が飛龍さんに劇と出演者の概要渡したのって」
「昨日よね。一昨日だっけ?」
そう。レヴューの概要と、いくつかの案と、出演するかもしれない人をリストアップして、報告してから四日と経ってない。
「原稿が上がったのって」
「今朝。いやぁ、誰かさんもこれくらい早ければな~」
「うぐ」
僕ならまだわかる(と言うと、絶対に各方面から睨まれるから言わない)。僕の劇団のメンバー、例えばウォースパイトとかなら、劇団のメンバーの特色がわかるし、演劇やレヴューそのものについても造詣が深いだろうから早く書けてもおかしくないだろう。だけど。
「……あの程度のメモで、劇脚本初めての人が、一晩か」
信じられん。
「自信失くすなー」
「ごめんって。言い過ぎたわ。拗ねなーい拗ねない」
「ん、大丈夫大丈夫」
まぁ半分以上は冗談である。その人が早いのは確かだけど、僕が遅筆なのも大きい。これは今に始まったことじゃないしね。
「また細かく詰めたり、演出とかで出番あるんだから。その時勉強させてもらいましょ」
「んだね。楽しみってことにしておくか」
「それじゃ、今日も頑張っていきましょー」
「おーう」

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