おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 91

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お酒作り 2016/10/12 (水) 23:58:07 29bdb@874ed

「グラーフ・ツェペリンと話したんだって?」
「そうそう! 大成するだろうと褒められちゃったし!」
「飛龍さんも褒められるとうれしいのねー」
「そうだよー、飛龍さんは褒められて伸びるタイプだから!」
「山雲も会ってみたいわー」
仕事が定時で終わったと思ったら、夕飯を食べさせろと我が家へやって来た飛龍。
この間出会ったというパーティーの話を山雲にしている。娘が目を輝かせてその話を聞いているが、まさかマジシャンだったとは……。
僕の鎮守府にはいらした事のない方だから会ってみたいと、娘と同じ気持ちになってしまった。

「それで、あなたがわざわざ家に来たということは何か困りごとがあるんじゃないの?」
「……お見通しかあ」
「普段より早口だったから」
ここまで沈黙を続けていた雲龍が口を開く。バツの悪そうな引きつった笑みになる飛龍。
これも編集と作家との長年の信頼関係が生み出した賜物だろうか。
「……片っ端からレヴュー、劇の原作を書いてくれる人を探してるんだけどさ。 なかなか、これって言う人がいなくてね」
「そう」
「聞いといてその反応って雲龍冷たいぞー」
プレッシャーからだろうか、グイッと酒を煽る飛龍。酔いの回りも早く、顔が真っ赤だ。
一方の雲龍はどこ吹く風、同じペースで静かに酒を飲む。
うーむこの対極空間。

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