おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 68

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名無しのおんこれ部員@Zawazawa 2016/09/05 (月) 19:49:21 8f50c@1c7c0

大規模通商破壊作戦が一通り終了してしばらく経った日、グラーフが提督に甘えてきた。
「お元気か、アトミラール。」
「元気だけどそっちはどうか、グラーフ。」
私はグラーフの頭をなでなでした。普段は男勝りで勇ましいものの、嬉しそうな顔をするとかわいらしいものである。
「グラーフはかわいいなぁ。」
次は頬をつねる。優しく上下左右にこねくりまわす。
「あ、アトミラール、ははっ、面白いなぁ。こっちも仕返ししてやろう。」
そう言われると耳たぶをもみもみされた。くすぐったい。
耳たぶをつねりだしてしばらくすると部屋に戻らないとな、と言い出して勝手に帰りだした。

「旦那さん、一つ忘れていたんだけど、大丈夫かな?」
一瞬グラーフの背中がぴくりと動いた。
「こっち向いて欲しいかな?」
グラーフは指示に従って提督のもとに向き直るとそこには輝く輪が。
グラーフがそれを認識した瞬間、顔を赤らめ、顔を手で押さえていた。
「貴官には私の旦那になってほしい。」 
ド直球であった。
「旦那……?私は女だぞ?何かの冗談なのか?」
グラーフは平静を装い、冷静に返事をする。
「貴方がイケメンだからだ。男装は間違いなく似合うと思うぞ?」
「なっ……?」
グラーフはこれまで男装などしたことがなかった。しかし、男らしいと思われたことがないわけではなかった。飛龍や蒼龍にはときどき言われ、初対面の駆逐艦にはイケメンなのですとなつかれたこともあった。
ただ、提督が私を選んでくれたことに対しては何も疑う余地はなく、断る理由もなかった。
提督のためなら男装なりなんでもやってみせる、と覚悟した。
「提督。喜んで受け取ろう。そして、提督の伴侶になろう。」
私は吹っ切れた薄い笑顔で指輪を左手の薬指に通した。
「ああ、これからはずっと一緒だ。Herr Graf Zeppelin.」

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