名無しのおんこれ部員@Zawazawa
2016/08/22 (月) 23:51:53
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私は夜が好きだ。
昔の同僚は軒並み早寝早起きだったので当時はその生活リズムについていくのがやっとだったのが懐かしい。
実は夜は眠らなくても平気なのだが、今夜は深く眠りたいと思う。
家内は娘と一緒に居間でくつろいでいるようだ。
予めドアノブに『Bitte nicht stören』のお洒落を効かせておいた。
私は遮光カーテンを閉め切り、部屋の電気を消す。
ベッドサイドランプがほのかに光る中、ベッドに腰掛けてココアを頂く。甘い香りに誘われて一気に飲み干した。
ふかふかベッドに入りとんがり帽子を整え、いざ夢の中へ。
手元のランプを消すと部屋は真っ暗。
目を開けても一面の暗闇で夢現になってしまう。
しかし、私は自身でリラックスしていたのが解っていた。
光の無い世界で一人うつらうつら……流されていく感覚、これがとても好きで幸せな一時であった。
私の意識はそのまま暗闇に落ちていった。
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翌朝、私が目覚めたのはヒトマルマルマルのことであった。
寝てたというよりもとにかく心地よかった感覚であった。
私はパジャマまま居間まで歩き、椅子に腰掛け、テレビをぼうっと眺める。
もちろん家内はお仕事に出かけており、娘は二人とも学校だ。
そういやお腹が減ったなぁ。
ブランチというものにするか、昼は私だけの贅沢にしようか、どうしようか。