「で、母ちゃんは?」
「パパとおんなじ、かな」
「それは心強い」
「…でも、幸せってなぁに?」
「…そういえばわかんねぇ…わかんないな」
二人にはまだわからないようだ。不幸を知らないってことなら、親冥利に尽きる。
「皆で笑っていられることよ」
「そうだね。今、パパは幸せだよ」
「…じゃあ目標簡単すぎるだろ」
「ずるっこ!」
「なにをー!?」
そして再び、僕らは笑う。愛する妻と娘ふたり。幸せだなぁ。
次の幸せは花見だろうか。また考えよう。
家族と姉妹はいつも通りとして、新任教師に同級生ちゃん、青衣に喫茶に劇団……ふーむ。また考えておかねばな。
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