村雨の夫
0803237dc3
2016/12/27 (火) 21:08:30
26日。クリスマスお泊り翌日。
結局長いマフラーを二人で巻くことはかなわなかった。二人きりで聖夜ってのも、出来なかった。
それでいいんです。家族や友達と一緒で、笑えてればいいんです……だなんて。正直、そんな大人になり切れないけれど、頑張って少年の自分を御して生きる。愛も恋もあってよかろ。
昼とはいえ真冬。寒さに頬を染めた彼女をつい見つめてしまう。気付かれて、微笑まれて、ドキドキ。
その僕たちを見るや否や、割って入るのは朝霜と睦月。わかった、わかった。手を繋いで帰ろう。朝霜の手は、まだ小さいけれど、確かに暖かく、しっかりしてきた。睦月はお姉ちゃんとママに挟まれてご機嫌。
奥さんは素敵で、娘たちは元気。幸せ者だなぁ。
通報 ...