おんJ艦これ部Zawazawa支部

おんJ艦これ部町内会 / 101

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お酒作り 2016/10/16 (日) 20:29:10 29bdb@fed2e

あくまでお仕事のお話と言う事で、僕は飛龍と雲龍から離れた席に座る。
ボキャブラリーが貧弱な僕が説明するには難しいが、お洒落なお店だなと思った。
高い天井とおひさまの光が入ってくる作りは開放感にあふれており、キレイに掃除された店内はどんなお客様でも入りやすいだろう。
……雑然とまでは言わないが、作った酒を並べてるだけの殺風景なウチの酒屋とは対照的で内装は参考にすべきだな。

「それでこの間の……」
「しっかり寝てるわ、お酒を入れて書いてたから赤が多い指摘はそのとおりだけど……」
「この指摘に関しては問題ないね? ならこの表現についてだけど……」
「やっぱりこっちの方が良かったかしら……」
「良いね、しっくり来る……」
天城のはからいでコーヒーを出されてから間もなく2人は仕事モードに。
普段は雲龍が書いたエッセイに軽く目を通した後はのんびり話すだけだが、今日は真剣に討論する様子が見られた。
「普段も姉様はこんな感じなんですか?」
「いや普段はもっとマッタリしてるな」
「艦載機の整備をしている時と同じくらい真剣ですね」
「……言われてみればそうだった」
2人の様子を見つめながら、僕も天城と会話をする。
僕は知らなかったが、どうやら普段の名義とは別に何やら劇の脚本を書いていたらしい。
あの封筒のドイツ語は別名義だったのか。
エッセイしか知らなかったから、劇の脚本を書いたことなんて無かったような。
ん? あの眠らなかった一晩で脚本を書き上げたのか……。
事情聴取もそのための資料だったと。
……僕の知らないところで僕の手の届かない何かをしてないか我が妻は。

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