Stack Overflowが調査結果を発表
Stack Overflowを利用している開発者の中には、プログラミング言語「Perl」を扱いたくないと思っている人が多くいることが明らかになった。PerlはLarry Wall氏が開発したもので、生まれて30年近くになる。
Perlは1990年代にはよく使われていたが、今では「Python」の方が好まれることが多い。PythonはGoogleで広く利用されているほか、データサイエンティストの間でも人気がある。
同サイトの統計でPerlに次いで嫌われていた言語は、「Delphi」とMicrosoftの「VBA」だった。
Stack Overflowは、この嫌われている言語ランキングに使用したデータを、求職情報ページの「Developer Story」ページから集めた。Developer Storyは、開発者が自分の職歴や実績などをまとめて公開できるサービスだが、このページには使いたい言語と使いたくない言語のタグを追加できるようになっている。
嫌われる傾向が強いほかの言語には、「PHP」「Objective-C」「CoffeeScript」「Ruby」などが挙がっている。
一方、嫌う人が少ない言語には、「R」「Kotlin」「TypeScript」「Rust」「Bash」「Clojure」「Swift」「Python」「JavaScript」「Go」などが並んだ。
Stack OverflowのデータサイエンティストDavid Robinson氏は、嫌っている人が少ない言語には、Stack Overflowで急速に質問が増えている言語が多い傾向があると指摘している。
これに当てはまるのはR、Python、Typescript、Go、Rustで、一方Perl、Objective-C、Rubyのタグがついた質問はコンスタントに減っているという。
「嫌い」のカテゴリに挙げられたタグをもとに、どの技術が嫌われているかを分析した結果では、Microsoftの旗色がよくない。
最も嫌われている技術のトップには、同社の「Internet Explorer」が挙がっており、それに続く2位は「Visual Basic」だった。ほかには、「Cobol」「Adobe Flash」、Microsoftの「Classic ASP」、そしてMicrosoft自体などが上位にある。Appleもリストに入っており、それ以下にはMicrosoftの「SharePoint」「IIS」「Access」もある。
Robinson氏は、「これは技術や、その品質や人気を否定するものではないことを再び強調しておく。これは単に、少なくともこの情報を共有してもよいと考えている一部の開発者の間で、どの技術がマイナスの感情を強く引き起こすかを示す指標にすぎない」と説明している。
同社はまた、Stack Overflowで好かれている技術のタグについても調べている。最も好かれている技術には、機械学習、「Git」「Python 3.x」「HTML5」「CSS3」「JSON」「Docker」「Amazon Web Services」などが挙げられた。