掲示板＠谷口浩久の今夜もしりきれとんぼ

今夜の放送で、またしりきれとんぼになっちゃうといけないので…
昨夜のしりきれとんぼの話、やっぱりここにアップしておきますね。

『マリー・アントワネット』帝劇初日のカーテンコールで、アメリカ人の演出家と振付師さんが登壇しました。
で、それぞれ舞台挨拶をされたのですが。
振付師のジェイミーさんが、
「今回、一番のハードワーカーは、アンサンブルたちです！ 彼らは、稽古場に一番早く来て、最後まで残って、稽古をしていました！！」
と言って、ラインナップしているアンサンブル・キャストの方に駆け寄って来てくれたんです。
それで、ジェイミーさんと、みんなでハグをしました。
それが、振付のジェイミーさんの挨拶でした。

この時、正直、嬉しくて涙出そうになりましたよ。
やっぱり、大変でしたから…。

昨夜の話の文脈で言えば。
「常に、リスペクト（をきちんと表現する）を忘れない」という態度で、ジェイミーさんはずっと、僕らに接してくれてました。
指示の出し方一つとっても、決して相手を否定するような言葉は言わず。
舞台稽古でどんなに切羽詰まった状況でも、焦りを僕らにぶつけることは、一切ありませんでした。（顔色には焦りがはっきり出ていたとしても、それを僕らに対して表現することは一切しませんでした。我慢というより、きちんと課題を切り分けて考え、行動していたんだと思います。）

ヒエラルキーを作って、不満のハケ口を確保するようなことも、一切ありませんでしたよ。
どの俳優に対しても、常に「パフォーマンスをしてくれて、thank you」という態度を崩しませんでした。