みんポケ！

オーストラリアウンバチクラゲ(濠太剌利海蜂水母)

聞き慣れない名前だが通称なら皆さんもよくご存じのはずである。
この幻想的な見た目のクラゲ、通称キロネックス―――地球上で一番毒性が強いクラゲである。
その毒性はボツリヌス菌で、青酸カリの1000倍の毒、サリンの１万倍の毒の強さでさらにこのクラゲの触手にある刺胞針の数はなんと50億本、人間でも刺されて数分で死亡した例もある。
人間がキロネックスに刺されると、耐えられないほどの激痛のためにショック状態になっておぼれるか、岸にたどり着く前に心臓まひで死んでしまうことがある、灼熱の石炭のバケツをあびさせられたような痛みだそうだ。
「殺人クラゲ」と呼ばれて現地では恐れられ、海水浴場周辺では、防護ネットや金網等を張って本種の侵入を防ぐようにしているが未だに事故は後を絶たず、現地ではその対応に苦慮している。
またこのクラゲなんと泳ぐことができるのだ、視覚もあり見かけたらすぐに逃げることをお勧めする。
幸いこのクラゲ、日本には生息していない。オーストラリアに行くときは細心の注意を払ってもらいたい。