みんポケ!

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小説の切れ端みたいな
切れ端の燃えかすみたいな
いっぱい書いちゃえ

すいぴら
作成: 2018/05/03 (木) 05:19:23
最終更新: 2018/06/05 (火) 03:01:03
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11

俺は誰もいなくなったベンチで存在しないはずの気まずさから逃げるように中身のほとんど残っていない缶コーラに口をつけた。二時。

13

ふと窓に目をやると、仄かな朝を見つけてしまって、涙が止まらなくなった

14

なんか違うな

15

ふと窓の外へ目を向けると
仄かに朝を見つけて
わかんねえ

16

むず過ぎる

17

鏡に映る自分の顔はあまりにも老けていて
人が老いで死んでいく様を

18

一つ確かなものを抱いて生きて行けるほど恵まれていない

19

少年時代になにかを忘れてきてしまったようだ

20
広告 2018/06/05 (火) 00:19:27

 酷暑。物理の授業。
 うちの学校は時代が遅れているのか教室にエアコンが備えられていない。代わりに扇風機が1台置いてあるのだが、ぬるい空気を掻き回すだけで大して役に立たず、加えて席の位置が悪いので風が一切私に当たらない。
 私はこれ以降、この扇風機を「無能」と呼ぶことにした。
 無能のせいで私は勉強が捗らない。教師の話す言葉は全く意味がわからず、黒板に記される文章は読んだ瞬間に眠気が襲い、ノートに写す気にすらならない。別に冷房が効いていようがなんだろうが私の勉強が捗ることはないが。
 そもそも扇風機のことを勝手に無能と罵ってはいるが、私自身はどうだろう。無能は無能なりにプロペラを回すが、私が回すのはペンだけで、学生の本分である筈の勉強を放棄している。無能どころの話ではない。無職とすらいえるかもしれない。

 やがて授業を理解しようとも思わなくなった私は、メモ帳に「エジプト」と書いて隣の席の磯川に送りつけてみる。磯川は頭がいい。解答用紙が流星群な私とは違ってテストは常に高得点で、通知表には5と4の羅列。メガネ掛けてるし。今も教師の話に合わせて真面目にノートを取っている。
 数十秒後。磯川が教師にバレないようにこっそりメモを返してきた。ピラミッドとスフィンクスの絵が描いてあった。かわいい。磯川は絵が上手い。スフィンクスの周囲にハートのマークを沢山書き足してみる。そしてメモの裏面に「フランス」と書いて、また磯川に送りつけた。
 そして5分くらいメモに何かを描いた後、私に返してきた。メモに絵を描きながらもしっかりと授業に合わせてノートを取っていることに感心する。メモには洋館みたいなのと、またピラミッドの絵が描いてあった。「これなに?」と書いて渡すと、「ルーヴル美術館 モナリザとか置いてあるとこ」と書いて返してきた。テレビとかでよく聞くやつだ。ここで凱旋門とかエッフェル塔とかじゃなくて美術館の絵を描くあたり磯川の芸術家的なアレが感じられる。アレが何かは知らないが。

21

テンポ良くスラスラ読めた
言い回しもユーモラスで良い
最高

22
774番道路のポケモンたち 2018/06/05 (火) 20:40:49 修正 6739b@b5d26

 彼女は珈琲を口に含んだ。
 喫茶店の窓からの日に照らされ、彼女の真珠の様に輝く綺麗な黒髪が微かに揺れる。僕はついそれに見惚れてしまって彼女を凝視してしまう。
「どうしたの?」
 彼女が艶やかな唇を開く。僕は急に声がかかったので、驚いて思わず体を大きくびくつかせた。
「ごめん、集中していたのね」
 彼女は珈琲に濡れた唇で優しく僕に微笑みかけた。彼女に気を使わせたのが情けなくて肩を竦める。
 僕は彼女に良いところを見せたかった。だから勇気をだして、彼女をお洒落な喫茶店に誘ってみたまでは良いが、しかし、そう簡単に上手くはいかず、いざ対面すると緊張して自分には会話する心の余裕もなく珈琲と時間だけが少しずつ減っていく。珈琲もいつもは砂糖をたっぷり入れて飲むのに格好をつけるため、今日は角砂糖を一つも入れていない。
 僕は緊張を紛らわすために珈琲に口をつけた。
 しかし、いつの間にか、カップの中はもう空になっており、珈琲の茶色い染みだけが残っていた。
「すみません、もう一杯珈琲ください」
 財布の中身のことなんて考えず、僕はもう一杯珈琲を頼む。少し時間が経つと髭をたくわえたマスターが珈琲を机に置き、ぺこりと頭を下げて帰っていく。ふと、彼女の方に目をやるとマスターが置いていった僕の珈琲をじっと見つめていた。
「欲しいの?」
「いえ、さっきの珈琲よりも色が濃いなと思って」
 彼女は長い髪を邪魔そうに耳にかけた。
 マスターが少し濃いめに作ったのだろう。僕は先程より苦い珈琲を一口含むと、飲み込むと同時に彼女が唇を開いた。
「よいコーヒーとは、悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、愛のように甘い……フランスの政治家の言葉よ」
 彼女は真っ黒な瞳をこちらに向け自慢気ににやりと笑った。その言葉を聞き、僕は即座に珈琲にたっぷりと砂糖をいれ、それをゴクリと一口味見する。
「そういう意味の甘さじゃないと思うんだけれど」
 彼女の口角が上がり、「ふふっ」と笑った。
 僕はあまりの甘さに少し咳き込み、彼女に釣られて笑った。僕は我慢して甘い珈琲をグッと飲み込み終える。
「さて、そろそろ帰りましょうか」
 彼女は綺麗な姿勢で立ち上がり、財布を取り出し、レジでお金を払おうとする。僕は慌ててそれを制止し、ポケットから財布を取り出した。
「僕が払うから!」
「本当?ありがとう」
 僕は鼻息を荒くしてレジの前に立ち、店員さんに会計をお願いした。
「千五百円です」
 珈琲で千五百円は学生にとってはそこそこきつい。僕は財布からなけなしの金をレジに置いた。
 現実は、珈琲の様に甘くはいかないようだった。

23
柿崎だったり 2018/06/05 (火) 21:57:10 >> 22

やっぱコーヒーより紅茶だな

24
柿崎だったり 2018/06/05 (火) 21:57:50

口好きすぎか

25

俺も長い文章書こうかな

26

怒りと無気力の狭間で溺れていたい
掴みたい藁もなくただ若さ故の苦悩を享受していたい

27

思春期〜!

28

彼女の涙を見たくなくて、僕は無気力の中で振り返られずにいた

29
ポイフル 2018/06/09 (土) 21:45:21

「全日本ものまねグランプリ、決勝戦!」

 司会の高らかな試合開始の合図と共に、コロシアムに二人の戦士が現れた。
 およそ5ヶ月間続いたこの壮絶なる戦いの大トリを務める戦いが、幕を開けようとしている。
 かたや「砂塵のオオガマ」。鳥取在住の魔法使いだ。最近の悲しいニュースはネトゲへの課金が度を越して妻に殴られたことだそう。愛する妻にかっこいいところを見せるため、父親である彼は今日も先祖から語り継がれし口伝の拳術をテレビの前に見せつけていく。補足すると「砂塵のオオガマ」は本名である。
 そしてもう一方は「ハトポッポ喜多郎」。全身黒タイツでの参戦だ。名前も偽名であり、無口なのも相まったそのミステリアスな姿がファンの心を掴んで離さない。抜群の身体能力や刀さばきから、秘境の暗殺集団の一員だの、タイムスリップしてきた宮本武蔵だの、その正体に関する噂が絶えないが、真相は明らかになっていない。唯一の情報といえば彼がバツイチの独身男性ということくらいか。砂塵のオオガマには嫁持ちという点でコンプレックスを抱いている様子。この憎しみが力となるか、仇となるか。
 カァーンと、ゴングが鳴り響いた。試合開始早々、喜多郎が刀を抜きながらオオガマへ走り出す。コンプレックスから湧き上がる虚しき憎悪が黒タイツ越しに伝わってくるようだ。解説の浜田さん、これは一体どういう……

「彼、一見怒りに任せて突っ走ってるだけのように見えますけど、走り方、剣の抜き方、移動の仕方共に一切の無駄がありません。それによく耳を澄ましてみてください。聞こえるでしょう?彼の静かなる唸り声が」

 歓声で聞こえませんね。

「あれはハワイに生息する魚類が周囲の環境をキャッチために行う、ジズリングと呼ばれる超音波のようなものです。オオガマの動きを完璧に予測しているのでしょう。彼はこの戦いを一瞬で終わらせるつもりです」

30

自分が書いた登場人物に恋をした小説家の話読みたいです

31

彼女の恋人に自分を投影させて
物語が歪んで破綻していったら最高ですね
それに苦しんでほしい

33
774番道路のポケモンたち 2018/06/13 (水) 17:03:34 153e2@90c9d

支援

34
リョナJr. 2018/06/14 (木) 00:30:24

カムチャツカの砲台が、戦勝祝いの花火をあげた。
8月17日のことであった。

35

あの時、確かに俺は世界最強だったんだ。

36

蛍光灯の明かりは飯を不味くする、おれは六畳一間の古びたキッチンで栄華を偲んだ。

37
柿崎だったり 2018/06/18 (月) 17:22:16

 ある日わたしは、小腹を満たしにサイゼリヤに寄った。
 といっても、朝食が多めだったのでサラダでも食べれば十分で、むしろ脚を休める方がメインだったかもしれない。こんな格好だが、午前のうちにカイオーガと闘っていたのだから。
 というわけで、だれも並んでいないことを確認しながらダンジョン内に入ると、あろうことかそのカオスに満ちたマップの奥から人混みをもろともせずに戦士がひとり歩いてきた。
 そして戦士は慣れた手つきで天を指し示す。そして、その戦士の目がこう叫んだ。
「天上天下唯我独尊」
 その、雄叫びでありながら祝詞でもあり、戦の名乗りでもありがなら呪詛でもある冷静な声は、あるひとつのことを主張している。
 ――この世界に、意識のあるプレイヤーは自分一人だけだ。
 その勝鬨(かちどき)を聞いてわたしは笑いが堪えられなかった。
 ……なぜなら、わたし自身もまったく同じように考えていたからだ。
 この世で確実に意識の存在を確認できるのは自分だけ。そう、これを読んでいるあなたもそうだろう? そしてあなたが、実装はどうであれ意識を持とうが意識のないNPCだろうが、わたしにはまったく感知できず、そして影響がないのである。つまりそれについて議論するのは議論自体がナンセンスなのだ。なんらエネルギーの交換のない独立した系の中身を外側から妄想するように。
 そしてこいつは、自分が唯一のプレイヤーだと思い込んでいるアンノウンなのだ。その意識が確認できない以上はNPCと扱ってもなんら問題ではない。
 というわけで、自分だけが意識を持っていると勘違いしているこのあわれなNPCへの一番の返しは、当然こうだった。
「天上天下唯我独尊」
 と、わたしは高らかに片腕を挙げまっすぐに天を指差し、このカオスの中でも聞こえるような声で言った。
 なんてことは当然しなく、小さな声で「一名です」と告げる。
「こちらへ」
 わたしは店員に連れられて二名席に向かいながら、バックパックのポケットからスマートフォンを取り出して、ポケモンGOを起動する。
 するとわたしのからだはこの世界と隣り合わせの、とてもよく似ていてるがしかしどこかが確実に違う世界へと繋がる。わたしはくさむらのなかに立ち、まわりにはたくさんのポケモンがいる世界へ降り立った。
 はずだった。
 目を下ろすと、プログレスバーが途中で止まった画面で、ウィロー博士がドヤ顔を浮かべていた。
「はぁ」
 そしてわたしは慣れた手つきでアプリを終了し、ふたたび起動する。
 30秒ほど待つとようやく起動した。目の前にサラダが置かれる。
 わたしは震えが止まらなかった。これはレトリックじゃない。リテラリー震えが止まらなかった。あたりがポケモンだらけだったからだ。
 ポケモンの存在を告げる振動がようやく止まると、熱くなりつつあるスマホを操作する。
 目当ては大量発生のヨーギラス。既に何匹か視界に見える。近くのジムにはすでに色違いのサナギラスがいた。モタモタしちゃいられない。
 熱い日差しで元気よくとびかかってくるポケモンをよけながら、わたしは周囲を見渡して……みわた…………。重い。動かん。
 熱い指先で我慢しながら何とか操作すると、ゆっくりと画面がズームアウトする。すごい数だ。
 わたしは一匹のヨーギラスをタップする。タップした。……もう一回タップする。捕獲画面になった。
 なかなか手強そうなヨーギラスだ。無意識に投げかけていたパイルの実をバッグにしまい、スーパーボールを手に取る。
 そして投げた。ぐらっ、ぐらっ、ぐらっ、カチッ!
 ――そのまま画面はストップした。
「はぁ」
 わたしは慣れた手つきでアプリを終了し、ふたたび起動する。なんでこんなゲームをやっているんだろう。自分がわからなくなってくる。やっぱおれもNPCじゃね?
 またくさむらのなかに帰ってくる。ここからは順調で、捕まえにくそうなヨーギラスにはズリの実やスーパーボールやハイパーボールを、捕まえやすそうなヨーギラスにはパイルの実とボールを投げ、順調にヨーギラスと飴をあつめる。
 そのときわたしはトマトを一つ落としそうになったのに気がつき、あわてて口に入れる。最後のトマトをチーズといっしょに食べ、会計を済ませた。
 物質的なわたしはサイゼリヤを出てビル前の広場に立ち、再びくさむらへと帰還した。ああ、やっぱおれはこっちの世界がいいわ。
 わたしはヴァーラーのリーダーの下すヨーギラスの評価に一喜一憂しながらも、数回の「最高ね!」の声に安心した。色違いも捕まえた。かわいいかわいいヨーギラスちゃんたち。しかし最高のバンギラスを育て上げるには飴もトレーナーレベルも足りない。
 それでも、いや、だからわたしはこれからもポケモンを捕まえ続ける。ポケモンの数だけ出会いがあり、冒険がある。ポケモンマスターへの道は遠い。たぶん、終わることはない。リテラリー終わらない。なんせこいつはポケモンGOなのだから。
『…… そうね おとこのこは いつか たびに でるもの なのよ』
 わたしは今日一日の成果を確認しながら、家へと帰る。
 明日はどんなポケモンと出会えるだろう。どんな冒険があるのだろう。
『…… ぼくも もう いかなきゃ!』
 空を見上げると、沈み行く太陽に空が染まっていた。
 そのときわたしの目に羽ばたくポケモンの姿が映った。そう、あの伝説のポケモンの姿が。
 ちなみにこれはレトリックで、実際に見たのは中古ゲーム屋でのことだが、ひとつだけ確かなのは、わたしは同時にくさむらを駆けるトレーナーでありながら、こうやって文字を打つ物理身体であり、この二つはまったく同じもので、ポケモン図鑑やボックスを見る自分と、スマートフォンを見る自分という二つの状況は完全に重なり合っているということだ。
 わたしは心の中で叫ぶ。
『天上天下唯我独尊』
 そう、わたしはNPCじゃない。
 わたし――いや、

 おれたちの人生にストーリーモードなんてないから。

38

溢れた愛に苛つく

39
シータ 2018/06/20 (水) 00:44:49

うんこが漏れそうだ。
世の中の人間が,「腹が痛い」などと言ってトイレに駆け込むことがあるが,要は「うんこがもれそう」ということなのである。
あの通りの先にコンビニがある。
そこには俺が今もっとも望む場所ーーーーートイレがある。
走る。けつの穴の力を抜くとうんこがこんにちはしてきそうだ。油断は禁物。
もう少しーーーーーあと50メートル。
30メートル。10メートル。
到着だ。

「いらっしゃいませーーー」なんていう声を横耳に、目的地へーーーーー。

40
シータ 2018/06/20 (水) 00:45:34

💩