作り話だが聞いてくれ
Colt_M1877
雑火屋
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あまりの急展開に僕はビックリした
幸い僕は善意を絵に描いたようなとても優しい性格の何よりも争いが嫌いな人間なので、特に抵抗もせずに餓鬼から離れた
僕は餓鬼の様子を観察していた。
餓鬼はおにぎりのツナマヨを3つ、午後ティーのミルクを2本手に抱えると、それらを床に置いて雑誌の棚にあったジャンプを読み始めた
余りの非常識さに超潔癖人格者の僕は血反吐を吐いて死にかけるところだった
雑誌の棚は店員の目の届かない位置にあったため、この非常事態に店員は気づかなかった
餓鬼はジャンプをずっと読んでいた。
全然動き始めないので僕はカービィをやり始めた。
デデデにやられてしまった。
くっそデデデ氏ね畜生と思い餓鬼のいる場所を見れば、そこに餓鬼はいなかった。
僕は周りを見渡した。餓鬼はお菓子の棚にいた。ジャンプとおにぎりと午後ティーを手に持っていた。どのお菓子を食べようか、悩んでるように見えた。
ようやくお菓子を選び終えたのか、餓鬼が黒いダースを3枚取ったその時、餓鬼はおにぎりと午後ティー、黒いダースを鞄に入れ始めたではないか!
僕は心臓が高鳴った。此奴、万引きをしてやがる!店員に知らせないと!と思ったがすでに遅し。餓鬼は既に出口の前にいた。
ザ・ワールド!
デデデにも勝てないのかよ
マスクドデデデならまだわかるけどさ
ジャアイアンかよw
ドラえもーん
店員「ちょっと、君!」
流石の店員も万引きに気がついたらしく、店員は餓鬼を引き止めた。
餓鬼「あ?なんだよ」
餓鬼は立ち止まってカウンターの方へ行った。立ち止まらずに逃げればよかったのに。
店員「その鞄の中身、見せてみなさい!」
餓鬼は黙り込んだ。
するとなにを思ったのか、おでんの箱がある場所へ行き、そこからこんにゃくの串を取り出して店員の顔に投げつけた。
店員「あっつ!」
店員が悶えてるうちに餓鬼は出口へと向かい、あばよ、と言いながら猛スピードで店員にジャンプを投げつけた。
店員「がふっ」
なるほど、ジャンプはこう使う予定だったのか。
錯乱した僕がよくわからない関心をした時、コンビニに一人の男が入ってきた。シルクハットを被った紳士風の爺さんである。
「やめるんだ!たかしっ!」
爺さん、否、ジェントルマンはそう叫び、餓鬼へ体当たりをした。
対して店員は、
「いらっしゃいませー」
と、マニュアル通りの対応をしていた。
草
ジェントルマンのタックルは見事にかわされ、勢いよく倒れ伏した。
餓鬼「なんだよ!クソジジイ!」
餓鬼はそう叫んだ。
すると客の一人が「馬鹿な……あのジジイは5年前に死んだはずじゃ……!?」と言った。恐らく業界では名の通った人物なのだろう。
ジェ「たかし、これ以上非行に手を染めるでない!幸子が悲しむぞ!」
餓鬼「うるせぇ!知ったもんか!」
そう言って餓鬼は午後ティーをジェントルマンに投げつけた。
ジェントルマンは悲鳴を上げ、バタンと倒れた。
「頼む……救急車を呼んでくれ……」なんて呟いていた気がするが、多分気のせいだろう。
クソワロタwwww
餓鬼「あー!イライラする!てめえらそこに座れ!皆殺しにすんぞオラァ!」
と、餓鬼は叫んだ。
しかし所詮子供の言葉。誰も従わなかった。
餓鬼「聞こえねえのか!?そこに座れってつってんだロォ!」
と言った。
その時、コンビニに男が入ってきた。
男は全身黒ずくめの服装で、頭には目出し帽をかぶっていた。右手にはピストルらしきものも持っていた。
言うまでもなく強盗である。
すると店内の多くの客がきゃーと叫び、慌て始めた。すると、
餓鬼「うるせぇ!」
と言い、強盗を殴った。
強盗は気絶した。
餓鬼つぇぇぇ!?
すると客の一人が餓鬼へ近寄り「その若さでそれまでの腕力。素晴らしい。君、私の元で修行しないかね?」と言った。
餓鬼はそれを完璧にシカトした。そしてその客は「えー、あれ、その若さでそれまでの腕力、素晴らしい、君、私の元で修行しないかね?」ともう一回言った。
餓鬼はシカトした。客は首を傾げて、また言った。「うん?え?その若さで……」
やはり餓鬼はシカトした。
すると客は来ていたスーツを脱ぎ、半裸の状態で「フ、それ以上私を無視しようというのなら、良いだろう。君に決闘を申し込む」と言った。
餓鬼「良いぜ、俺に喧嘩を売ったこと、後悔させてやるよ」
と言ってバトルが始まる矢先、店員が
店員「あのー、揉め事は店外でやってください」
と言った。客は「えー、じゃいいや」と嫌そうに言った。そのとき、
餓鬼「今からバトルだってのに邪魔すんなよ!」
と言って餓鬼が店員を殴った。
店員は2メートルぐらい吹っ飛び、床へ思いっきり落下した。
これは死んだな、と思いきや、落下した場所にはジェントルマンが倒れていたではないか。ジェントルマンが踏み台になって店員は助かったようだ。さすがジェントルマン。死して尚、人命を守るとは。
すると自分が万引きしにコンビニに来たということを思い出したのか、「じゃ、じゃあな」と言い餓鬼はコンビニから出た。
なんちゅう話やwww カオスやなwww
ここで店員はある重大な事実に気づいた。ジェントルマンが死んでいることに、店内で死人が出たことに。
今すぐ救急車、警察を呼ぶべきであろうか、しかしそんなことをしていたら万引き犯の餓鬼を逃してしまう。
小さな万引きなど一人の人間の死と比べれば軽いもの。此処は今すぐ救急車を呼ぶべきではないか、しかし、この男は既に死んでいる。生死を左右する時間はとうに過ぎた。此処はこの死体など構わず万引き犯を追いかけるべきか、だが店内で死体が出たなどこのコンビニのイメージを下げてしまう。どうするべきか、何が最善なのか。
店員は悩んだ末、ジェントルマンの死体を抱えながら餓鬼を追いかけることにした。
店員はジェントルマンを抱え店を飛び出した。
しかし、店員はあることを忘れていた。
気絶している強盗の事だ。
強盗が目覚めれば、この店を占拠し、客達に被害を与えるだろう。
それに気づいた僕は強盗から銃を没収し、ロープで亀甲縛りにしてトイレの中に入れた。
そして僕は店員の後を追った。
腹筋がやばいwwww
店員www
猛スピードで店を飛び出し、店員はまるで獲物を睨む獣の様に餓鬼を追い詰める。
そして距離が縮まった所にカラーボールを投げつけたが、餓鬼はそれをキャッチし店員に投げつけた。
店員にカラーボールが当たっている隙に、餓鬼は店員を撒こうと逃げる。だがそこをジェントルマンで迎撃。
しかしその程度で餓鬼は屈しない。餓鬼も負けじと通りかかった果物屋に置いてあるスイカを店員に向かって投げる。
店員はそのスイカを瞬時に八等分し、周りの子供達にプレゼントする。ついでに果物屋に代金を払う。
遂に店員は餓鬼に追いつき、逃げようとする餓鬼を抑えて頭突き。餓鬼は倒れた。
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
そうして餓鬼と店員の激しい攻防は幕を閉じた。
餓鬼は万引きで無事逮捕された。
僕もこの事件に関わったことにより取り調べを受けた。警察の質問を全部無視してカービィをやってたら怒られた。本当にどうかしてる。
たかがおにぎりが食べたいだけでこんな事態になってしまうとは、現実というものは甚だ奇妙である。これだから社会というものは嫌なのだ。
イライラした僕は強盗にピストルを向け、おにぎりを買ってこい、と命令した。
オワリ
わろた
なにこれワロタ
カオスすぎ
クソワロタwwwww
元コンビニバイトとしてとても面白く楽しんで見させてもらったよ