疾風って活躍ぶりはどうだったの?大抵は「決戦機と呼ばれたがエンジンがエンジンが」で、エンジンの話ばっかり見かけて、自分の調べが甘いのだろうけどどうもイメージがつかめない。海軍機なんかはよく取り上げられがちで「零戦も苦しいなりに戦った、雷電は実はB29相手の戦果が多いし紫電改は伝説」みたいに好意的な武勇伝はよく見るけど、紫電改と同じ誉積んだ新鋭機の疾風がそんなに悪いとは思えんのだけども…本土防空戦だとどうだったんだろうかななんて思ったりもする。この辺調べるとこれも陸軍は屠龍や飛燕隊の話が多かったりして、疾風はあんまり見かけなかったから気になる。
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疾風は悪くなかったんじゃないかな個人的には日本機最優秀候補ではないかと。たしか疾風は本土決戦用に温存の方針で、決戦前に終戦したから武勇伝はそんなに多くないと思う
疾風は1番好きだけど、なまじ数が多い=整備不良の機体多数に練度低いパイロットも沢山乗って、多勢に無勢も相まって本来のポテンシャルを出せず米機に完敗…って印象が正直強いな。キルレシオとかの数字あるのかな?
F4U Corsair Vs Ki-84 "Frank": Pacific Theater 1945 (Duel, 73)によれば、F4U vs 零戦で10:1、vs 疾風だと6:1。撃墜するのがより困難と評価
コルセア相手だと主にフィリピンと本土でのスコアになるんかな?条件に恵まれないながらも相応の働きはできた感じか。生産数が少なく練度高い部隊に配備されてたらもっと色んな面で評判高かったんだろうけど、数の面で末期の日本軍支えてた意味でもやはり大東亜決戦機なのかもね
流石にレシオは米軍に限らず、古今東西ともに書いてあるより割引いて考える必要があるけどね。朝鮮戦争はおろか、遥かに観測技術が発達したベトナム戦争時点でもかなりの誤認が起きてますので。大本営発表のイメージが先行し過ぎだが、日米ともに概ね3~5倍程度の誤認とみていいらしい。四式の場合、鐘馗や隼との誤認も多いといわれている。(四式との戦闘が鐘馗のものとして処理されていたりする)
大本営発表って皮肉の為に担ぎ出してくる人も多いけど、単に正確な識別が難しいのはどこも変わらんのだよな。誤認が多いのは仕方ないし、本部の偉い人が前線で自力でカウントしてくるわけにもいかんし。感情を交えるのはあまり良くないのだろうけど、心情として現場の搭乗員たちがこうだって命懸けで申告した戦果をやたらと過小評価することもしにくいだろうし。
四式戦は大陸打通作戦時の大陸での制空戦やフィリピン航空戦とかでは大分奮闘していたようですが(大陸でもフィリピンでも一時的ながら航空優勢を確保しているし)逆に大陸やフィリピンで消耗してしまい本土防空用の航空隊には配備が遅れてしまい配備される頃には粗製濫造が多く一気に稼働率を落としてしまった印象が強いですね。
悪くはないけど活躍の機会を逃した理由がある、って感じなのか。フィリピン方面とかかなり厳しい激戦だったと読んだが、それでもそこまで巻き返してるのは本当にすごいな…決戦機として意地を見せた実績があるのだな。
米軍の評価だと、それまでの日本機を大きく上回る高性能だが、練度低下に伴いその分だけ脅威が減殺されている、と評価されている。
中国大陸での逸話もだが、フィリピンの敗勢の中での激闘も有名やな。
妙な例えだが、学徒兵の乗ったゲルググより最盛期を戦ったザクの方が有名みたいなもん。
めっちゃ納得したわ。華々しい戦果をあげて終戦まで戦い抜いた隼と性能を活かせず散っていた疾風が、ザクとゲルググにぴったりだわ。
ガンダム界隈だと確かにそういう例えは聞いたことはある。まああの作品自体、少なくとも一年戦争が舞台の第一作はWW2イメージの要素も多いと聞くし。
エンジン不調の例は製造現場の習熟度の問題もあるようです、稼働率、出力不足の原因探る為完全な量産ラインのパーツのみでを(設計、試作側の)技術者が組み上げた所、試作発動機と同等の出力が出せたそうです、世では粗製乱造、規格外部品の乱用が原因ともいわれてますが熟練製造技術者も軒並み赤紙一枚で徴兵し、代わりに製造素人以下の学徒動員をあてた当時の軍事行政が大いに問題ありと思います、その点ドイツは製造部門の工員の動員は消極的で末期まで徴兵免除されてますその結果の44年の兵器最大生産量達成や、1年そこらで3.000両近いヘッツァーの量産などが達成されてます。
製造時の調整不良と大半の受領部隊側の事前検査と整備の手抜かり(言い方が悪いですが通常なら不要な部分、ありえんだろというような製造上の凡ミスの未発覚)が遠因で中期以降の稼働率の大きな低下につながってると思われますし、機体整備に定評のある47戦隊では疾風稼働率100%を長期間維持した等(デリケートな部分の頻繁丁寧なメンテナンス、受領時の発動機完全分解組みなおしのオーバーホール、消耗部品の使用時間期限設定等)、ひと手間加えた部隊はきちんと結果は出せています。