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F-104J / 108

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108
名前なし 2020/06/01 (月) 20:30:08 dd837@dfdfd >> 104

揚力が漏れるって表現は上昇する空気が翼端から漏れるって意味だったけど確かに正確ではなかったね、ごめん。あとまともに飛べないって言うのは空力的に、じゃなくて航続距離が短すぎて、って意味ね。揚抗比も善くなるし燃料自体も増えるから特にF-104はチップタンクの恩恵を受けられる機体になってる。さらに言うと誘導抵抗はアスペクト比を長くしても(テーパー翼)減らせるけど、F-104は翼が薄くて短いせいで燃料も積めないうえにアス比も悪い(=誘導抵抗が大きい)機体になってるからチップタンクがないと航続距離が結構悪化する。一応上でも触れたけど後継の戦闘機でチップタンクが消えたのは翼面荷重が悪化するのに加えてエンジンの性能が上昇して無理に翼形をあんな無茶な形に成型する必要がなくなったこと・空中給油ができるようになって航続距離がある程度無視できるようになったこと・そして一番大きいのは大戦以来の高速番長主義が実践を経て速度より機動力が重視されるように設計思想自体が変化したことが大きい。 誘導抵抗についてだけど、誘導抵抗は翼端から漏れだした翼下の気流が翼上に向かうから起きるわけで、揚力っていうのは翼の下面と上面の圧力差で生み出しているものだから、こういうことが起きると上面と下面の圧力差が狭まって揚力が少なくなる。結果として揚抗比が悪化する。これは誘導抵抗がない場合に比べて、自動的に「追加で迎え角を取っている」状態になる。逆説的に言えば同じ揚力を出すのに誘導抵抗がない場合と比べてその分迎え角をとらなきゃいけなくなってる。当然無駄な迎え角の分飛行機には抗力が働くから、これは速度の減少も同時に招く。

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