トラブルが発生したかどうかはわからないが、ボア・ストロークを大きくする=排気量を増やすなので単純に馬力が出る。大ボアの欠点は失火しやすい(プラグの火花が広がりにくい)。長ストロークの欠点は高回転化がしにくい(ピストンの移動距離が増える)。また全体的な欠点はシリンダ容積が大きくなるのでエンジン自体が大きく重くなる。馬力向上によるコンロッドやクランクシャフト等各部強化による重量増。発熱量増加による冷却装置をはじめ補機類の強化。燃費悪化に伴う燃料タンク容量の増加。全体的に重くなったから着陸装置も頑丈にしなきゃ。そのままだとフレームも耐えられないよね…と何も考えないと単純に大きく重くなりせっかくパワーアップしたのにお疲れ様でしたとなる。流石にダイムラーベンツやロールスロイス(高級車メーカー同士の戦いと言うより、もはや国同士のプライド?)の設計者達はバカではないので、マーリン(排気量約27L)からグリフォン(排気量約37L)になってもエンジン自体の寸法はほとんど大きくなっていないのですね。
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