名前なし
2020/07/30 (木) 23:42:51
79fa4@4ff1d
DB603はJumo213やグリフォン等と比較するとボアとストロークが大きいですが、これが原因のトラブルは発生しなかったのでしょうか。 あと大ボア+長ストロークの利点、欠点を教えていただけないでしょうか。
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トラブルが発生したかどうかはわからないが、ボア・ストロークを大きくする=排気量を増やすなので単純に馬力が出る。大ボアの欠点は失火しやすい(プラグの火花が広がりにくい)。長ストロークの欠点は高回転化がしにくい(ピストンの移動距離が増える)。また全体的な欠点はシリンダ容積が大きくなるのでエンジン自体が大きく重くなる。馬力向上によるコンロッドやクランクシャフト等各部強化による重量増。発熱量増加による冷却装置をはじめ補機類の強化。燃費悪化に伴う燃料タンク容量の増加。全体的に重くなったから着陸装置も頑丈にしなきゃ。そのままだとフレームも耐えられないよね…と何も考えないと単純に大きく重くなりせっかくパワーアップしたのにお疲れ様でしたとなる。流石にダイムラーベンツやロールスロイス(高級車メーカー同士の戦いと言うより、もはや国同士のプライド?)の設計者達はバカではないので、マーリン(排気量約27L)からグリフォン(排気量約37L)になってもエンジン自体の寸法はほとんど大きくなっていないのですね。
ボアとストロークが大きいってのは要するに排気量が大きいってことでしょう。シリンダー数が同じなら必然的にエンジンが重くなる。むしろ小さい排気量で同じ出力を得る方が高回転もしくは高圧縮比で動かすためエンジンの製造、運用の難易度が上がる。木さんがあげた3基のボア×ストローク、排気量、出力、重量は表の通りです。やはりグリフォンの性能は高オクタン燃料があってこそだと思います。
MW50と100/150燃料を考慮しなければ燃料はほぼ同じもんだから、やはり燃料が云々ってならない気がするんだけど、どうしてそう思うんですか?
jumo213テスト時の燃料は87オクタンらしい。グリフォンは高オクタン燃料を使うことでブースト圧を上げることを可能にしたのだと思う。ちなみにグリフォンのオクタン価100と150のデータは同じ2750回転でブースト圧だけ上げてる。
あーなるほど、B4を使ってるっていう書いてない前提があったのね。それなら納得。