>> 9137
上沢は、有原と同様、FA件取得前にポスティングを使って大リーグに挑戦し、NPBに戻ってきたときにソフトバンクに移籍すると言うパターン。
ポスティングを球団が認めて移籍した時点で日ハムの選手保有権は外れるので、戻ってきたときにどこの球団に行っても制度上問題がないと言うのが、制度上の不備と言えば不備。また、FA権を取っていないので問題視された。
さらに、有原は2年メジャーで挑戦したが、上原は、マイナー生活が殆どで1年。
有原は、ポスティングで日ハムにそれなりの移籍金が支払われたが、上沢は、殆どなし。
加えて、マイナー契約だったらメジャー行きはやめておけ、との新庄監督の忠告を無視したにも拘わらず、本人の意向を尊重して、ポスティング制度を認めたと言う経緯がある。
井納もFAしたときには、あと数年でプロ生活とおさらばと言う意識があったと想像する。気持ちも引退後の生活に向っていてもおかしくない。みんな引き際と言うのは、キャリアの晩年になってくると考えているはずだ。仮に本人が考えていなくても、嫁が考えているだろう。
NPBの場合、コーチや監督の口は、多くの場合、現役生活での活躍の延長線上にあるだけで、指導者になるための教育課程が整備されていない。井納も梶谷も、自分がコーチになると言う道をイメージできなかったか、若しくは、そう言った器ではないと感じたのであろう。
一方で、立浪元監督のように満を持して監督に就任して結果を残せないと言うのは、悲しいが、マネジメント能力と選手としての能力は別なのは、当たり前と言えば、当たり前。
一方で、三浦監督が日本シリーズを制したことで、三浦監督を現役引退後から宝物のように扱い、慎重に監督に指名したベイスターズ球団の面目が保てたと言う点で、昨年の下剋上は意義深いと思う。
そういう事なら日ハム側は不快に思うだろうね。
一方これだけの話でポスティングとFAという言葉が出ているように野球契約については制約が多く複雑なので、その裏をすり抜けようとする者が現れるのはやむを得ない気がする。サッカーのようにトップダウンでオープンなシステムに移行しない限り、ワールドシリーズは名ばかりでWBCは位置づけが不明瞭という批判を払拭する事はできないだろう。
三浦のいいところは傍目から見て泰然自若としているところだろう。ファンからは物足らなく見えるかもしれないが、選手からの受けはいいのではないか。ポストシーズンを制覇できたのは、そういう信頼感がチームのベクトル合わせにつながったと思う。
印象的だったのはCSセカンド巨人との最終戦。前日の0-1負けに続き、序盤から森のエラーと戸郷のスクイズでリードされ嫌な雰囲気だったけど、見事ひっくり返したのには驚いた。