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2024/11/04 (月) 21:16:02
もう10年位前になるであろうか、日本人女性の大富豪がロシアの確かエルミタージュ美術館に大変な額の寄付をしてプーチンに記念式典で表彰されていた。粗野なイメージが一般的なロシアだが、芸術はレベルが高く、軍事費で困っても芸術関係の出費は削らないのではないか。バレーも同様だと思う。
現在の西側先進国の消費と言うのは、不要不急なものにお金を回していることにより成り立っているとも言える。ロシア国民が現在、戦争経済を耐えていられるのは、そのような資本主義に染まっていないからだと思う。もしかすると、耐えているという意識も希薄かもしれない。
もっとも、無駄なことにお金を使うことこそが自由であるとも言え、それらの消費社会が西側諸国と人的交流もあった東欧諸国では抑えきれずに、ベルリンの壁の崩壊に至ったのだと思う。
本日、読み終わった東欧の本では、ポーランドでの闇ドル取引や、ドル限定の店、ルーマニアやユーゴスラビア、ハンガリーで西側文化や商品の流入があり、いつまでそれを抑えきれるのか、人々の欲望を充足させることのできる経済成長を計画経済で成し遂げられるのかという危惧を70年代に東欧諸国の政権がもっていたことが伺える。ポーランドでは、売春関係のビジネスはドル限定だという記事が、70年代にポーランドの新聞に出ていたというから、恐れ入る。カトリックと共産党が共存し、そのカトリックの司教がローマ法王になった国の懐の深さであろうか。そのカトリック司教は、新興工業地域で国が金を出さないので、寄付を募って作った教会の司教だったらしい。
話をベルリンの壁に戻すと、80年代後半になると、商品や人の流入はある程度制限できても、情報は制限できなかったので起きた帰結だと思う。
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