サンフランシスコのケーブルカーは、市民の足だった時代もあるみたいであるが、その後、縮小を重ねて現在の形になったと記憶している。一時期、赤字で廃線になりそうだったのが、市民の反対で存続し、また、赤字ゆえ、料金が市バスや市内の地下鉄に比べてかなり割高である。
現在は、市民の足と言うよりも、ダウンタウンの一か所(確かHiltonホテルの前)と特定の観光地区を結ぶ足、ただ単に観光客が乗って楽しむ役割が大きく、市民の足と観光客とうまい棲み分けがなされていると想像する。
京都で観光客が多くて、市民がバスに乗れなかったり、混雑して困っているという記事をよく見るが、観光客が多ければ棲み分けが必要だろう。築地に食のテーマパークを作ったのは、その点、いい案だと思う。観光客が、寿司を食べたくて街中をウロウロするより、効率的である。また、お店側も観光客価格で商売をしており、かなりボったくって利益をあげていると思われる。
広島の路面電車は、確かに市民の足である。スペイン人を連れて、広島駅から乗ったが、周りのオバチャンが面白がって、話しかけてきたのを覚えている。スペイン人の友人が周りのイギリス人と観光の感想を話していたが、日本は、犯罪の恐れから来る緊張感がないのでリラックスできると話していたのを覚えている。
欧州の市電は、ほとんど知らないので、これは将来の宿題とします。最近、旅行と言えば、アメリカ東部に行って、友人宅で無銭飲食をして、ただ乗りでアチコチ連れて行ってもらうのが定番になりつつあるので、たまには、見聞を広めないといけない。
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