スキゾイド研究会

好きな作品はありますか? / 14

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透明 2019/03/14 (木) 22:25:04

映画が好きです。完全な未知の世界を知る事が好きなので、ジャンルは問わず何でも観ます。同じものを何度も観るよりは、見たことのないものを観るのが好みです。
恋愛の場面については、男女というより人間と人間というくくりの、恋愛というより他人の存在を許す人間愛のものが好きですが、好んで観るというよりは、たまたまそういう場面があったら観るという感じです。あまり肉体的接触があると怖かったりしますが、そうでなくうれしそうなのはよかったねと思います。ただ、共感しやすいキャラクターはアロマンティック、アセクシャルに見える人です。
おそらく、一人にカメラが寄るのではなく、少し引いた作品が見やすいです。ドキドキよりハラハラというか。主人公一人を写すより、視点が複数ある群像劇の方が見やすいというか。登場人物より映画を撮るカメラの人格に同調できるかの方が重要かもしれません。
邦画は古い作品がよくて、被写体は騒いでいてもカメラが冷静な溝口健二がよかったです。黒澤明もよいです。現代の邦画は上から男女の恋愛を入れなければならないようなお達しがあるらしくて、ちょっと不自然なものが多いようでみれません。ただ、是枝裕和は社会派というか、娯楽のためというより別な目的で撮っていらっしゃるように思うので、実力のある映画監督だなと思います。あとは高畑勲のアニメシリーズから映画まで、特にかぐや姫の物語ととなりの山田くんがすごいなと思っています。
あとは海外の映画がおもしろくて、実写は海外のばかり見ています。一度ずつしか見ないのでタイトルを覚えることが少ないのですが、アンドレイ・タルコフスキーの映画は思い返すことが多いです。あとは監督の自伝的なヴィオレッタも好きです。闇の列車、光の旅という移民の映画や、ムーンライトという黒人デミロマンティックの人の映画は、個人が生きるということと生きる環境のズレを感じさせられて、生きる場所を確保する為に行動する人はきれいで、心に残る映画だったと思います。アニメーションだと、ヤン・シュバンクマイエル、ユーリ・ノルシュテインが好きです。
明るく幸せになる映画よりは、普通に生きるのが難しい人が自分の場所を確保しようともがきつつ、なんとか生きられるようになる話が好きなのかもしれません。

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