Tier 10 日本 中戦車 STB-1 / 74式戦車第1次試作車第1案(試作特車B-1型)
本車両には2つの伝説迷彩が存在する。
2,840 で購入可能。
陸上自衛隊での74式戦車の塗装に近い迷彩。菊の御紋のようなマークも見受けられる。
二つ名「Adamant」(アダマント)は、ダイヤモンドのような非常に硬い物質を表す英語。日本語では「金剛」(こんごう)とも訳される。
もともとはギリシャ語の「αδάμας」(adamas/アダマス、「征服されない・不屈の」の意)から派生した言葉である。*1
避弾経始を重視した強固な砲塔と優れた地形適応力から、中戦車としては極めて優れたハルダウン性能を誇る本車にふさわしいネーミングと言えよう。
適用中は車両名が「STB-1 Spinosaurs」となる。
3200 で購入可能。
【チャレンジ】恐竜ハント
オファーによってのみ入手可能
関連迷彩[Tornvagn Stegosaurus][T49 Guanlong]
v2.4.0で追加された日本のTier10中戦車。
61式戦車の後継として1974年から運用され、2024年3月末に全車退役した74式戦車の試作車両であり、特徴的な砲塔のリモコン機銃にその要素が見受けられる。
74式は良好な仰俯角を得られる油気圧サスペンションが有名だが、本車では未実装。
本来の砲身の可動域は-6°/+9°だが、ゲーム内の仰俯角は油気圧サスペンションを考慮して水増しされた-11°/+13°となっている。
ちなみに、史実での油気圧サスペンション作動時の仰俯角は-12°/+15°である。
v10.3 | ・HEAT 弾を AP 弾に変更 ・AP/AP/HE 弾の平均ダメージを 350/300/400 HP から 330/320/380HP にそれぞれ変更 ・装填時間を 7.38 秒から 6.71 秒に短縮 ・車体の旋回速度を 58.03 度/秒から 53.57 度/秒に低下 |
v9.0.0 | 100mでの着弾分布が0.326mから0.345mに拡大 俯角を 10 度から 11 度に拡大 通常弾がAPCRからAPに変更 |
v6.2.0 | 装甲面の全体的な強化 |
v5.0.0 | 照準時間が3.9秒から3.5秒に減少 100mでの着弾分布が0.345から0.326に減少 |
v3.6.0 | APCR弾貫通力が258mmから245mmに減少 HEAT弾貫通力が330mmから300mmに減少 |
直近90日の平均勝率:56.35%(2021年7月15日現在、BlitzStars調べ、ver8.1.x)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。
基本性能(v10.3.0)
車体 | Tier | 国籍 | タイプ | 耐久値 (HP) | 車体装甲厚 前面/側面/背面 (mm) | 最高速度 前進/後退 (km/h) | 初期 重量 (t) | 本体価格 (クレジット) |
STB-1 (Adamant) | X | 日本 | 中戦車 | 1850 | 110/75/25 | 53/20 | 37.40 | 6,100,000 |
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実用出力重量比(hp/t) | 20.05 |
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武装
Tier | 名称 | 装填時間 (秒) | 発射 速度 (rpm) | 弾種 | 平均 貫徹力 (mm) | 平均 攻撃力 | DPM (HP/分) | 精度 (m) | 照準 時間 (s) | 総弾数 | 弾薬費 (Cr/G) | 重量 (kg) | 俯 仰 角 |
X | 105 mm Rifled Gun | 6.71 | 8.94 | AP AP HE | 245 300 53 | 330 320 380 | 2950 2861 3397 | 0.345 | 1.9 | 50 | 1200 4800 12 880 | 1,150 | +13° -11° |
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※砲塔旋回135度から俯角は-1゜
砲塔
Tier | 名称 | 装甲厚(mm) 前面/側面/背面 | 旋回速度(°/s) | 視界範囲(m) | 重量(kg) |
X | STB-1 | 145/132/37 | 42 | 260 | 9,000 |
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射界 | 全周 |
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エンジン
Tier | 名称 | 馬力(hp) | 引火確率(%) | 重量(kg) |
X | Mitsubishi 10ZF21WT | 750 | 12 | 2,200 |
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履帯
Tier | 名称 | 積載量(t) | 旋回速度(°/s) | 重量(kg) |
X | STB-1 | 40.00 | 53.57 | 12,500 |
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乗員
- Commander
- Driver
- Gunner
- Radio Operator
- Loader
派生車両
派生元:Type 61
派生先:なし
開発ツリー
Type 61 | ━ | STB-1 318,750 | ━ | 105 mm Rifled Gun |
━ | STB-1 | |||
━ | Mitsubishi 10ZF21WT | |||
━ | STB-1 |
:必要経験値
:必要クレジット
解説
避弾経始に優れた砲塔と同格中戦車トップクラスの俯角が魅力。
特に砲塔装甲に関しては、俯角だけが頼りで弾くことが困難であったこれまでの日本戦車の流れを大きく覆しており、ハルダウンで活かすことによって前線維持も可能な程に優れる。
装甲
- 車体
正面の数値はきつい傾斜込みの110mmと一見すれば避弾経始に優れているように見えるが、110mmの部分は下部装甲の接合面と先端部分のみであり、実際は上部下部共に80mmである。その上、上部の傾斜は中央を境に角度が違い、傾斜込みで上半分が260~280mm、下半分は160-180mm程度である。
側面はアップデート6.2.0で75mmに向上し、大口径砲以外の榴弾であれば貫通する恐れは無くなった。
正面から榴弾が貫通する可能性があったヘッドライト裏も80mmになり、こちらも大口径砲以外の榴弾が貫通する心配は無い。 - 砲塔
スペック上の数値は145mmと頼りなさそうに見えるが、避弾経始に優れた独特の形状で非常に跳弾を誘いやすい。特に砲塔上部は強制跳弾が起こりやすく、同格TDの課金弾でさえも跳弾し得ることがある。
また、砲塔も車体と同様、アップデート6.2.0で防盾裏に100mmの装甲が追加されたため、空間装甲132mm+50mmに本装甲の100mm、これに傾斜を加えると340mm以上の実質装甲厚を誇る。
このように元々高かった防御力は更なる信頼性を得ており、Ver9.0の調整にて俯角が-11°に強化されたことも相まって、ハルダウンは非常に強力である。
但し、防盾脇とその下部は傾斜が緩くなっているため、実質200mm程度と過度な頭出しは禁物である。
それ以外では大きめのキューポラが最も顕著な弱点となるが、最大俯角の稜線ハルダウン状態ならほぼ砲塔に隠れて狙い難くなるため、それ程気にするべき弱点ではないだろう。
主砲
- 105 mm Rifled Gun
Type 61が搭載する最終砲(105mmライフル砲)と同一だが、装填速度が向上している。
しかし、DPMは食料+拡張で3316とさほど高くないため、咄嗟の接近戦やゴリ押しには弱い一面があるのは変わっていない。
また、通常弾はVer9.0にてAPCRからAPに変更された*2。傾斜に強くなったものの、貫徹力が245mmと他国の同格MTの105mm砲と比べてやや低く、距離減衰も考慮すると中・遠距離の重装甲車両を相手に貫徹を狙う際は難儀することもある。また、Ver10.3にて課金弾であるHEATが強化AP弾に変更された*3。通常弾が単発330ダメージなのに対して強化AP弾は320ダメージとその差は僅か10ダメージしかない。そのため、貫通300mmの強化AP弾を通常弾として運用することも十分な選択肢である。
ただしこれをすると、毎試合かなりの額の赤字になるため、Blitz貴族のみができる戦法である。
但し、仰角は13°とTier8のSTA-1から進歩しておらず、依然として同格MT内でも最低の数値となってしまっている。
特に車高が前身と比べて大幅に低くなったことも考慮すると、相対的に高台に潜んでいる敵をこれまで以上に狙いづらくなってしまっているため、無視出来ない短所の一つである。
機動性
最高速度こそ53km/hと同格中戦車5位ではあるが、出力重量比は3位と優秀で加速は軽快。
旋回速度も申し分無く、長距離移動や咄嗟の陣地転換もスムーズにこなせるので、機動性に関して不満は無いと言えるだろう。
隠蔽率
前身の61式はWGのミスで車高が高く設定されてしまい、同格MT中最悪の隠蔽率だったが、本車はついに車体が見違える程に低く、スマートになったお陰で劇的に改善された。
流石にLeopard 1や、LTに迫る隠蔽率を誇るソ連MTには及ばないものの、MTとしては標準的な隠蔽率を有している。
総評
本車両はハルダウンと偵察に向いた各種の特性から、ソ連中戦車とドイツ中戦車の中間に位置する性能の車両であると言える。
だが、そのハルダウンに適した性質という長所の裏返しとして、これまで以上に「平地での撃ち合いが苦手」という性質が強まっており、Tier10ともなればより強力な大口径砲の脅威に晒される機会も必然的に多くなるため、地形を活かしたより慎重な立ち回りもこれまで以上に求められることとなる。
また、性能面では他国中戦車程に突出した部分が無いため、「他国の中戦車より劣っている」か「バランスの整った良車両」になるかは乗り手の腕次第である。
恵まれた機動性を活かした陣地転換からの奇襲、そして近・中距離でのハルダウンで優秀な俯角と砲塔装甲を存分に発揮し、如何に味方を支援出来るかどうかが好戦績の肝となるだろう。
特徴
長所
- 避弾経始に優れた砲塔装甲(カタイ)
- 同格中、トップクラスの俯角(-11°)
- 機動性も良好でストレスフリー
- 前身から大幅に改善された隠蔽率(但し、Tier10MTとしては並程度)
- どの砲弾も弾速が非常に速い
- 上記の理由から非常に扱いやすい
- 近代的でスマートなフォルム
- 課金弾のダメ低下が10しかない
つまりフル金運用が最強の成金戦車 - 課金弾が強化APで傾斜に強い
短所
- 強化されたがそれでもあまり頼れない車体装甲
- 防盾脇は薄く、棒立ちハルダウンは危険
- 同格MT中、ワーストの仰角(13°)
- 少し悪めの精度
- 砲塔を背面に向けるとほとんど俯角が取れなくなる(-1°)
- 通常弾(AP)の貫徹力が245mmとやや低め
- 悪く言えば平凡(俯角と砲塔装甲
見た目以外) - 謎にヘイトが高い
歴史背景
試作型完成当時のSTB-1
油気圧サスペンション移行中のSTB-1
STB-1は、61式戦車に次ぐ主力戦車として開発された74式戦車の試作案である。開発はお馴染み三菱重工業。
因みにWoT Blitz(及び本家WoT)に登場するのは試作第一案であるSTB-1だが、試作型はSTB-6までの6両存在し、そのうちSTB-2については半自動装填装置を装備していた。
戦車研究室より
●開発
61式戦車が制式化された1961年に、仮想敵であった旧ソ連では61式戦車の90mmライフル砲よりはるかに大口径の115mm滑腔砲を装備するT-62中戦車の生産が開始されていた。西側諸国でもM60戦車やレオパルト1戦車、AMX-30戦車などの105mmライフル砲を装備する戦後第2世代MBTが1960年代に相次いで登場したため、61式戦車は一気に旧式化してしまった感があった。
このため防衛庁や陸上自衛隊の機甲関係者から61式戦車に105mmライフル砲を装備して火力強化を図るべきであるという意見や、最初から105mmライフル砲を装備する新型MBTを開発すべきであるという意見が出されるようになり、61式戦車を改良するか新型MBTを開発するかを巡って論争が続けられた。
結局、内局の裁定で新型MBTを「STB」の名称で1965年から開発することが決定され、同年中に主要コンポーネントや実験車台「STT」の試作予算が承認された。
STBの開発は車体と砲塔を三菱重工業、主砲の105mmライフル砲を日本製鋼所、FCS(射撃統制装置)と通信機材を三菱電機、レーザー測遠機と暗視装置を日本電気、発煙弾発射装置を豊和工業が担当することになっていた。
1965年に防衛庁が提示したSTBの基本仕様は、以下のようなものであった。
・主砲は105mm加農砲を装備
・初弾撃破率を高めるため優秀なFCSを装備する
・主砲の発射速度を高めるため自動装填装置または装填補助装置を備える
・夜間射撃能力の付与のため暗視装置を備える
・航続距離は最小200km、可能なら増加燃料タンクを装備して300km超
・路上最大速度は50km/h以上
開発にあたって三菱重工の社員は世界中から情報収集を行い、特に西ドイツのLeopard 1から全体的な車輌レイアウト、ソ連のT-54から避弾経始を徹底した装甲配置や転輪、スウェーデンのStrv 103から優れたFCSと油気圧式サスペンションをそれぞれ参考にしている。
ただし、いずれの戦車も当時は機密の塊だった為、詳細なデータは得られず、三菱重工の社員たちによる試行錯誤があったとされる。
例えば前後動だけの簡易な油気圧式サスペンションを搭載していたのがStrv 103だが、74式の油気圧式サスペンションは左右が独立可動して上下動もできる等、ほぼ別物の性能であり、あくまで設計思想を参考にした程度なのが伺える。
ちなみにハイドロニューマチック(油気圧式)サスペンションに「油気圧式懸架装置」という日本語名を与えたのは、陸上自衛隊技術本部の宍戸陸佐という人物との事。
STBの実物大モックアップと試作車の製作に先立って、1966年に実験車台STTが製作されて走行試験が開始された。
STTの足周りはSTBの基本仕様に基づいた構造になっており、新開発の油気圧式サスペンションと片側5個の複列式大直径転輪を組み合わせた足周りとなっていた。
STTは1969年4月までに計5,500kmもの走行試験に供され、この試験で得られたデータを基にしてSTBの足周りの改良が行われた。
一方1968年3月にはSTBの実物大モックアップが完成し、続いて同年4月からSTBの第1次試作車2両(STB-1、STB-2)の製作が開始された。
STB-1は1969年6月に完成し、同年7~9月にかけて領収試験を行った後、同年10月~1970年9月にかけて富士、上富良野、日出生台等の演習場で耐寒、耐暑を含む各種技術試験が行われ、引き続き富士演習場で実用試験が実施された。
一方STB-2は1969年8月に完成し、主に富士演習場で技術試験、実用試験に供された。
第1次試作車による試験は1971年春まで続けられ、これに先立つ1970年4月にはSTBの第2次試作車4両(STB-3、STB-4、STB-5、STB-6)の製作が開始された。
STB-3は1971年8月、STB-4は同年9月、STB-5およびSTB-6は同年10月にそれぞれ完成し、技術試験および実用試験に供された。なお、1972年の観閲式で国民に一般公開されている。
これらの試験においてSTBは機関系等に多少のトラブルが発生したものの概ね良好な結果を示したため、1973年12月15日にSTBを陸上自衛隊の次期MBTとして採用することが正式決定され、続いて1974年9月5日に「74式戦車」として仮制式化が行われた。
※量産型である74式戦車に関しては省略とする。
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ツリー化、枝化とは?
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