Dicker Max

Last-modified: 2024-04-27 (土) 10:17:53


Tier 6 ドイツ 駆逐戦車 Dicker Max /日本語表記: ディッカー・マックス

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フランス軍の構築したマジノ線攻略に伴い、バンカーを破壊するためにIV号戦車の車体に固定戦闘室と10.5cmカノン砲をポン付けした試作自走砲で、強固なバンカーを破壊する為の主砲はTierⅧと不相応であり、同格のSU-100Yには及ばないものの高い単発火力を有している。
さらに本車の俯角は15°と非常に優れ、地形対応能力は抜群といえる。

なおSturer Emilと形状が似ているが、あちらはVK 30.01 (H)をベースにしているので別物である。
ちなみに性能も圧倒的に別物であり、乗ったことがある人は分かるであろうが、こちらの方が断然使いやすい。
勿論運用方法も異なる。(逆に同じ運用してたらこっちは良くてもエーミール君はただの経験値BOXになるから注意しよう)

画像集

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余談(下ネタ含むので注意)

Dicker Maxはドイツ語で「太っちょマックス」という意味になる。
一方英語での"dick"は男性器の事を指し、そして"Max"という言葉がまたなんとも絶妙に置かれているため、かなりの頻度でネタにされがちである。
ドイツ生まれのMax君としては完全にとばっちりかつ不名誉なわけだが…
さらに言えば彼の俯角の良好さより主砲が異常なまでに下を向くことから萎え〇〇とか言われる。
しかもその状態で敵と対峙した際にドイツバイアスなのか知らないが紙装甲のはずなのに意外と弾いてくれることからカッチカチとか言われたりする。
彼はそのお上品な名前とアンバランスな性能によってとても愛されている名物ネタ車両である。

 
参考画像 Armor Inspectorより

参考画像 Armor Inspectorより
DickerMax_s.jpg
俯角15°はここまで取ることが可能。
油圧サスペンションにも引けを取らない
DickerMax_m.jpg
ちなみに正面から見て左側の操縦席ハッチはダミーで工具箱になっている。

 

直近90日の平均勝率:52.34%(2021年7月15日現在、BlitzStars調べ、ver8.1.x)
※平均勝率は参考数値であり、その車両の絶対的な強さを示すものではありません。

基本性能(v7.4.0)

車体Tier国籍タイプ耐久値
(HP)
車体装甲厚
前面/側面/背面
(mm)
最高
速度
(km/h)
初期
重量
(t)
本体価格
(ゴールド)
Dicker MaxVIドイツ駆逐戦車90050/20/204025.032,900 gda.png
 

武装

Tier名称発射
速度
(rpm)
弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
総弾数弾薬費
(Cr/G)
重量
(kg)


VIII10.5cm Kanone 186.26AP
APCR
HE
180
250
53
310
260
380
1940
1627
2378
0.3451.8226600cra.png
3600cra.png 9gda.png
650cra.png
3,000+10°
-15°
 

砲塔

Tier名称装甲厚(mm)
前面/側面/背面
旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Dicker Max--250-
 
射界左8°/ 右8°
 

エンジン

Tier名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
IVMaybach HL 120 TRM 11235020510
 

履帯

Tier名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
VIDicker Max26.736.515,750
 

乗員

  1. Commander
  2. Driver
  3. Gunner
  4. Radio Operator
  5. Loader
 

派生車両

派生元:なし
派生先:なし


解説

本車はTierⅥとしては高い単発ダメージを出すことができる駆逐戦車でありながら、更に高い地形対応能力を持っている。
俯角を活かし、前線に出ての積極的攻勢、もしくは後方での狙撃と状況の適時的確な見極めが必要になっている。
その代わりに防御力は、あのNashornより少しマシ程度と通常の駆逐戦車以上に貧弱である。

 

主砲

  • 10.5 cm Kanone 18
    本車1番の特徴でtierⅧ相当の砲であり、Sturer Emilの初期砲と同一のもの。
    1発あたり平均310ダメージ、貫通力もAP弾180mm、ARCR弾250mmと良好な上に、精度がそれなりにあり、照準時間も早い為安定して敵戦車にダメージを与えられる。
    また俯角が15度もあり、稜線射撃が容易な為、敵が想像もしない位置からの攻撃が可能になっている。その代わりに装填速度・弾速はやや遅めで、左右射角や仰角も狭く、移動目標等に対する偏差射撃や撃ち上げ等は苦手とする。拡張パーツ等はこれらを補えるものが良いだろう。
    榴弾は貫通力が53mmであり、弾速もかなり遅めでダメージも370とAP弾からそれ程上昇しない。貫通力のブレによってダメージが安定しないため、敵が軽装甲だからと無闇に撃つことは避けよう。装弾数も26発と少なく、榴弾は陣地占領の妨害や履帯切り用に4~5発程度で充分だろう。
     

防御力

高い砲火力でバンカーを遠距離から破壊する設計思想である為、正面装甲ですら防楯以外の広い範囲が50mmしかない。一撃で本車を破壊可能な口径150mm級砲の榴弾はもちろんの事、機関砲や格下の車両相手にも真正面から簡単に抜かれてしまうため注意が必要である。
しかし、15度もある俯角を使ったハルダウンによって極限にまで被弾面積を減らすことができ、高い隠蔽率と駆逐戦車としては高めの体力も相まって装甲の割には非常にしぶとく立ち回ることが出来る。

 

機動性

本車はIV号戦車の車体を流用しているため機動力は良好である。かつては物足りない機動性だったものの、Buffを受けた現在では非常に良好になり走破性も高めで、陣地転換にストレスはない。
容易に快速戦車のNDKを返り討ち…とまではいかないが、常備品や拡張パーツ、スキルを駆使すれば固定砲塔と侮った相手に手痛い攻撃を与えられるだろう。

 

その他

繰り返しになるがこの車両は装甲が薄い代わりに隠蔽率が非常に高く、敵と適度な距離を取れば移動中や撃つ前にバレるということは起こりづらい。しかも、この隠蔽率の高さは射撃時でも維持され、カモネット、カモフラージュスキルLv.7、迷彩込みで20%と口径の大きい主砲としては破格の数値である。普通はどんな戦車でも射撃時の隠蔽は数~十数%であり、ましてや普通、口径が大きくなるほど射撃時の隠蔽も下がるのだが、本車両はそれには当てはまらない。

撃ったら下がることが基本だが射撃時、他の味方駆逐が見つかる中自車両は見つからないということがザラにある。見つからなかった場合、撃ってからのスポット切りでの10秒待機が不要になり、DPMをそのままフルに出すことが出来、味方への援護射撃を絶え間なく行うことが出来るという大きなメリットがあり、これが強い。

 

総評

高い単発火力と隠蔽性、薄い装甲と非常に駆逐戦車らしい車両といえる。
しかし優れた俯角を持っている為、地形を盾にし前線や中距離での戦闘も視野に入れられる。
そのため、時には積極的に前へ出るほうが勝利へ貢献することがあったりと、駆逐戦車らしからぬオールラウンダーな一面もある。
とはいえ固定砲塔&装甲の薄さもある為、味方と共に行動し、距離や優先撃破目標など戦況を的確に読むことが必要である。
視界・隠蔽・火力と良好な点を活かし、最後まで的確にしぶとく立ち回われば逆転勝利も可能な一両と言えるだろう。

 

立ち回り方

実戦に出る前に、俯角15度を活かせる場所、戦えない場所をトレーニングモードで把握することを薦める。
撃ち下ろしやちょっとした起伏や急傾斜でのハルダウン等、俯角10度の戦車では使えなかった地形でも本戦車では使用可能となる場所が存在する。

相手から見ると、本車を熟知している人からは「視界を取ってくる上に高めのダメージを叩き出すダメージソース」であり、初心者からすれば「装甲の薄い固定戦闘室の経験値BOX」のように捉えられ、基本的にどの層からも狙われやすく、装填中のスキを隠すためにも極力味方と共に行動しヘイト分散に努めよう。

また、一度射撃に使ったポイントを一度の戦闘で何度も使用するのは愚策である。
いくらハルダウンを徹底して被弾面積を抑えたとしても、置きエイムをされると頭を出したと同時に発見され、被弾することになりかねない。
しっかりスポットを切ってから行動し陣地転換を行う、そして勝算が無いときには逃げるという駆逐戦車だけでなく基本的な動作をしっかり実行し、しぶとく立ち回ることが大切だといえる。


特徴

なんといっても、10.5cm砲を驚異の俯角15度で扱えることだろう。

長所

  • 高めの単発火力310
  • 照準速度が早く、精度も口径の割に高め
  • 非常に大きく取れる俯角(15°/全車両中3位)
  • 高い機動性
  • まずまずの旋回速度
  • 広い視認範囲
  • 同ティア中2位の高いクレ係数(170%)
  • 高い隠蔽率(特に射撃時の隠蔽がずば抜けて高い)
     

短所

  • 見てわかる紙装甲
  • 搭乗員が負傷しやすい
  • 遅めの弾速
  • 不足気味の仰角(+10°)
  • 狭めの左右射角
  • 移動時の照準拡散が激しい
  • HEのダメージが低い

歴史背景

Dicker Maxの歴史
wiki_dickermax_001.jpg
IV号a型10.5cm対戦車自走砲<Dicker Max>
 

1939年9月、国防軍最高司令部はクルップ社に駆逐戦車の製作を依頼。その要求は105mmもしくは128mm砲を装備し、敵戦車、防御を固めたトーチカを撃破できることだった。この依頼は、1940年夏に、シャールB1戦車をはじめとする戦車群やマジノ線で防御されたフランスを攻略することを想定したものだった。
1941年はじめに試作車両が二両完成し、3月31日にヒトラーに紹介された。彼は同様な車両の開発の促進、および本車両の1942年春からの量産を指示した。しかし、量産計画は他車両の生産優先のために後に中止される。


クルップ社製105mm K18 L/52砲を装備。この砲は、クルップ社およびラインメタル社によって改造された105mm sK18 L/52重野砲にマズルブレーキを取り付けたもので、距離2000mで傾斜30度、厚さ111mmの装甲を射貫可能だった。また、仰俯角および射界はゲーム同様である。


この試作車両二両は、フェリックス作戦のジブラルタル攻撃に備える第521戦車駆逐大隊に配属された。フェリックス作戦は実施されず、2両は1941年夏にバルバロッサ作戦が開始されると、第三戦車師団に配属され、実地試験された。一両は弾薬庫の爆発で喪失(報告によるとソビエトが鹵獲した際)。もう一両は同年9月に工場へ戻された。ステアリングブレーキの磨耗以外は技術的問題点は指摘されなかった。
生き残った一両の運命は不明だが、おそらくクルップ社の工場で解体されたと思われる。

wiki_dickermax_002.jpg
 

KVシリーズ、T-34/76戦車に対して非常に有用な車両であり、量産こそされなかったものの、試作車両二両は、攻撃時、守勢時を問わず、この車両の能力の高さを証明した。

知名度の低い本車両だが、兵器開発上では非常に重要な働きをした。本車両の活躍がなければ、ナースホルン、シュトゥーラーエミール、マーダーシリーズといったオープントップ型の駆逐戦車は開発されなかったであろうし、そうした車両がなければドイツ機甲師団の変遷も今とは全く違ったかもしれない。


【参考】
Achtung Panzer-10.5cm K18 auf Panzer Selbstfahrlafette IVa Dickermax
(http://www.achtungpanzer.com/10-5cm-k18-auf-panzer-selbstfahrlafette-iva-dickermax.htm )
上記サイトを和訳、推敲の上、筆者考察を加えました


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