Cruiser II

Last-modified: 2023-08-07 (月) 22:17:19


Tier I イギリス 軽戦車 Cruiser II

cruiser2-min.png
写真は40 mm Pom-Pom砲を装備
 

イギリスの元Tier3軽戦車。v4.4にて実装され、v5.5のツリー再編で性能調整のうえTierIとなった。
Tier1から2発装填のPom-Pom砲を持ち、実質単発70ダメージなのは他国に対して大きく先んじている点である。

 
車輌性能に関する変更点v4.5
v4.5.0初期砲塔搭載時の40 mm Pom-Pomの弾倉装填時間が5.27秒から10.07秒に増加
改良砲塔搭載時の40 mm Pom-Pomの弾倉装填時間が3.26秒から10.78秒に増加
車輌性能に関する変更点v5.5
v5.5.0ツリー大幅刷新につきTierIに移動。HP、Pom-Pom砲の弾倉内火力、エンジン出力等の調整
 

基本性能(v7.2.0)

車体Tier国籍タイプ耐久値
(HP)
車体装甲厚
前面/側面/背面
(mm)
最高
速度
(km/h)
初期
重量
(t)
本体価格
(クレジット)
Cruiser IIIイギリス軽戦車280~32025/16/1235/1513.470 cra.png
 

武装

砲塔:A10E1(初期)

Tier名称発射
速度
(rpm)
弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
総弾数弾薬費
(Cr/G)
重量
(kg)


IQF Mk.IX A11.76AP42252940.341.6800 cra.png130+20°
-15°
 

砲塔:Cruiser Mk.II(後期)

Tier名称発射
速度
(rpm)
弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
総弾数弾薬費
(Cr/G)

(kg)


IQF Mk.IX A17.76AP42252940.341.5800 cra.png130+20°
-15°

機関砲

Tier名称連射弾数/間隔(s)弾倉装填速度(s)弾種平均
貫徹力
(mm)
平均
攻撃力
弾倉合計攻撃力DPM
(HP/分)
精度
(m)
照準
時間
(s)
弾倉/総弾数弾薬費
(Cr/G)
重量
(kg)


IIPom-Pom1/1.004.70AP4930606320.411.62/603 cra.png359+20°
-15°
 

砲塔

Tier名称装甲厚(mm)
前面/側面/背面
旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
IA10E127/26/26462202,750
IICruiser Mk.II30/30/30462302,750
 
射界全周
 

エンジン

Tier名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
IRolls-Royce Phantom16520340
 

履帯

Tier名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
IIA10 Mk.I16.70383,000
 

乗員

  1. Commander
  2. Driver
  3. Gunner
  4. Radio Operator
  5. Loader
 

派生車両

派生先:Cruiser III

 

開発ツリー

Cruiser IIGun.png
QF 2-pdr Mk.IX
turret.png
Cruiser Mk.II
350fa.png
Gun.png
40 mm
Pom-Pom
?fa.png
Cruiser III
0,000fa.png
000,000cra.png
turret.png
A10E1
engine.png
Rolls-Royce Phantom
suspension.png
A10 Mk.I
 

fa.png:必要経験値
cra.png:必要クレジット

 

解説

火力

初期砲としてQF 2-pdr Mk.IXと改良砲として40 mm Pom-Pomを搭載することができる。

  • QF 2-pdr Mk.IX
    初期搭載の主砲であるが、発射速度と分間ダメージ、精度は改良砲に勝る。

    その一方単発火力と貫通力では改良砲に劣るため、瞬間火力については大きく水をあけられている。好みで選択できる範囲といって差し支えない。
  • 40 mm Pom-Pom
    弾倉2発の自動装填砲であり、35ダメージを1秒間隔で2発、合計70ダメージを一斉射で与えられるのは他国車両に対して大きく勝る点である。

    連射した場合は照準の収束を待たずに射撃することとなり、精度が保証されないが、機関砲と違い収束を待って射撃することもできる。交戦距離に応じて使い分けていこう。

    しかし代償として弾倉交換に12.5秒もの時間を要し、その間完全に無防備となるため、弱点も大きい。退路や弾を避けるための遮蔽物を意識する必要がある。奇襲や速攻が得意であれば性能を余すところなく発揮できるだろう。

防御力

車体前面が一律30mm、また側面も20mmを超え、全周にわたってそこそこの装甲を持つ...のだが低Tierは徹甲弾(AP)しか装填できず、多くの車両は40mm以上の貫通力を持つため頼れるとは言いにくい。
しかし平均的な装甲ではあり、角度が付いて着弾し被弾経始が発生した場合には跳弾も発生しうる。

機動力

Tier再編に伴って165馬力のエンジンを搭載するようになった。Tier1中では2位とかなり高い値なのだが、車重が13.47tと重く出力重量比はかなり悪い。

とはいえ致命的なほどではなく加速が少し悪く感じる程度で、一度速度に乗れば余程急な斜面や深い水場でもなければ30km/hを保つことができるため、陣地転換には困らないだろう。

初心者指南

立ち回り方

やぁ、紳士諸君。今回からWoTBを始める諸君に訓示を送ろうと思ってね。
ふむ、中々の顔立ちじゃないか。このwikiを見に来たと言う事は真剣に取り組んでくれるものと信じている。だから、こちらも真面目に取り掛からなくてはな。

 

さて、戦車を語るうえで重要なのは
1,主砲
2,装甲
3,機動力
の3つだ。さて、順に説明していこう。

主砲

主砲の性能を見る上での大切な数値は、平均貫徹力、平均攻撃力、装填速度、精度、照準時間だ。全部じゃないかって?そうだよ。全部だ。
いくら平均攻撃力が高くとも、貫通できなければ意味はない。かと言って、精度が悪くて当たらないなんてのは論外だ。
だが、平均攻撃力の高さが相手にとって脅威であることに変わりはない。
大丈夫だ。考えてプレイしていればすぐに理解できる。

 

よく分からないなら射撃有効性のパーセンテージが高い主砲を選んでおけば問題ない。有効打が出やすいという意味だからね。
さて、そのうえでCruiser IIが搭載できる2種類の主砲を比較してみようか。

  • QF 2-pdr Mk.IX
    初期搭載の主砲であるが、装填速度と分間ダメージ、精度は改良砲に勝る。
    その一方単発火力と貫通力では改良砲に劣るため、瞬間火力については大きく水をあけられている。だが好みで選択できる範囲といって差し支えない。
    因みに砲塔を改良することで装填速度がさらに向上する。改良砲を搭載するしないに関わらずいち早く開発しておこう。
  • 40 mm Pom-Pom
    弾倉2発の自動装填砲であり、40ダメージを1秒間隔で2発、合計80ダメージを一斉射で与えられるのは他国車両に対して大きく勝る点である。&
    連射した場合は照準の収束を待たずに射撃することとなり、精度が保証されないが、機関砲と違い収束を待って射撃することもできる。交戦距離に応じて使い分けていこう。

    しかし代償として弾倉交換に10.5秒もの時間を要し、その間完全に無防備となるため、弱点も大きい。退路や弾を避けるための遮蔽物を意識する必要がある。奇襲や速攻が得意であれば性能を余すところなく発揮できるだろう。
     
    もっと詳しく砲撃について学びたいなら次のページを読み込んでくるといい。ああ、榴弾や課金弾についてはその時が来たら話すとしよう。
    主砲について
    砲弾について
    砲撃・ダメージについて
     

装甲

全周にわたってそこそこの装甲はあるが防御を期待できるかというと...そうだね。ほぼ同時期にに対戦車戦闘を前提にA11が設計されるぐらいには信頼できないね。
なるべく被弾しない立ち回りが必要だ。障害物と地形を利用すると良いだろう。障害物にさえ隠れていれば、敵が撃ったところで当たりはしない。当然だ。
だが、隠れているだけでは勝てないのが戦いだ。
遮蔽物から飛び出し、敵に照準を合わせる。あとはトリガーを引くだけだ。撃ったらすぐに隠れて装填を待つ。
攻撃できる時に出て、出来ない時は隠れる。
これだけの事だが、これだけの事で有利に戦闘を進められるだろう。
装填や、相手が興味を失ってそっぽを向くまで待っている間は、紅茶を飲んでゆっくりするといい。

 

他にもテクニックはある。
詳しくは戦術指南所のページを参照してくれ。

 

機動力

165馬力のエンジンを搭載していてね。出力自体はTier1中では2位とかなり高い値だ。だが車重が13.47tと重く出力重量比は正直なところ微妙だね。とはいえ致命的なものじゃあない。加速が少し悪く感じる程度で、一度速度に乗れば余程急な斜面や深い水場でもなければ30km/hを保つことができるため、陣地転換には困らないだろう。後でもう一度話すが拡張パーツのエンジン加速器でこれを補うこともできる。

消耗品

消耗品は必需品である。

Tier1では多目的レストアパック1つのみが搭載できるようになっている。これは修理キット・救急キット・手動消火器を1つにまとめたもので、使用すると直せる物全てを即座に修理することができる。
またこれは90秒のクールタイムを置けば再度使用することが可能だ。

モジュールの損傷、搭乗員の負傷は車両性能の低下に直結するだけでなく、更なる被弾での誘爆、火災発生の危険性を放置することといえる。可能な限り万全な状態で交戦できるようにしたい。但し履帯と観測装置は応急修理さえ施せばほぼ万全の性能を発揮できるから焦ってレストアパックを使用してしまわないように。

だがこの90秒のクールタイム、使用直後に再びモジュールや搭乗員がダメ-ジを受けてしまっては性能の低下した状態に逆戻り、またクールタイムを待たなくてはならない。この駆け引きも戦闘においては非常に重要で、"使用直後の相手を狙う""前に出たところで履帯を切ることで強引に使わせる""クールタイムのうちに大胆な陣地転換を行う"といった事を常に考えておくべきだ。

Tierが上がれば戦闘中に車両や搭乗員の能力を向上させるものも存在する。予習しておいてもいいかもしれないな。
消耗品について

拡張パーツ

tier1から拡張パーツを付ける初心者は少ないだろう。
だからこそ、拡張パーツで能力の底上げをして周りと差を付けることが出来る。
また、tierが上がるにつれてほとんどの人が拡張パーツを付けるようになっていく。逆に拡張パーツを付けない分不利になっていく。

初心者のうちから拡張パーツを付けることを覚えた方がよいだろう。ついでにどちらを積むのがより効果的なのかを車両ごとに悩む事は戦車に対する理解をさらに深める良い助けになるだろう。

とはいえスロットを解放するのには多量のクレジットが必要となる。数戦で終了してしまう低Tierなど戦闘数と投資額とが見合わないと感じるなら無理はしないでくれ。
拡張パーツについて

迷彩

迷彩とは、その戦車の隠蔽率を少し上昇させるものである。
よくわからないだろうが、簡単に言えば、ちょっとだけ見つかりにくくするものだ。
詳しくは迷彩のページを見るのが良いだろう。
どちらかと言えば、迷彩は塗った方が良い。

 

総括

栄えある英国戦車ツリー第一号だ。我らがイギリスの特徴は高い発射レートからくる高い攻撃力と柔軟性。それを早くも単発砲最高の発射レートと、他の追随を許さない連射間隔1秒の自動装填砲で遺憾なく発揮している。攻めるべき時をしっかりと見極めれば、戦功を挙げるのも容易いだろう。

そのために味方との連携をしっかり取ること。装甲は並、加速は低めと、最前線で撃ち合うのはあまりよろしくない。
では、どうすれば良いのか。それは味方の少し手前から火力支援をすることだ。
高火力の砲で敵にお灸を据えつつ、自分は被害に遭うのを避けよう。
ん?なに、自分だけが得しておるんじゃないかって?心配要らんよ。
ドイツもアメリカさんもソビエトもあんな小柄な戦車なのだ、搭乗員は女性に決まっている!
であれば、だ。我が栄光ある英国紳士は女性に対し、どの様な事をすべきだろうか。
無論、「レディーファースト」に決まっているだろう。
我が英国は利を得るのに長けている。それに、レディー達の戦争には必ずストッパー役が必要だ。そうだろう?
しかし、レディー達が戦いに赴かない時は自ら、彼女達をエスコートしてあげよう。
さぁ、基本が分かったら次は出陣だ。忘れるんじゃないぞ、「レディーファースト」だ。

さて、小難しい理論はこれぐらいで十分だ。...ほら、飲んでくれ。何のために淹れたと思ってるんだい?
......?銘柄?これはダージリンのジュンパナ茶園セカンドだ。女王陛下の御用達だから君も聞いたことはあるだろう
それと戦闘中は乗員との意思疎通なんかで声を張ることになりだろうからね。喉を守る意味でもおすすめだ。


特徴

長所

  • 自動装填砲によりTier1最高の弾倉火力
  • 俯角が-15°も確保できる

短所

  • 少し物足りない機動力

旧解説

~v5.4

Mk. Iから装甲の見直しが行われ、砲塔、車体共に装甲厚が倍増している。しかし元が薄過ぎたこともあり、依然として中口径以上の敵弾を弾く事は難しい。
相変わらずの低い車高に加え、俯角が-15°も取れるので、ハルダウンを上手く活用して被弾を抑えたい。
Pom-Pom砲は、前身の1×3発から2×2発連射に変更されている。
自動で発射される2発目の精度は悪いものの、マップの狭いBlitzでは致命的な欠点にはならない。

 

火力

2pdr砲は順当に発射レートが上がり、新しく榴弾砲である3.7-inch Howitzer Mk.1が追加された。
Pom-Pom砲は1×3連射から2×2連射になった。
既存の砲2種は共に装填時間と僅かだが着弾分布が改善され取り回しが向上した。
追加された3.7-inch Howitzerは弾速と精度に難を抱える代わりに威力280/貫通25mmという破格の性能を誇る。貫通すれば同格車両のHPを8割削り、重装甲の格上車両にさえ爆風ダメージで100ダメージ以上を与え得る。俯角が-5°と狭くなってしまう点には注意しなければならない。

 

v4.4の時点ではPom-Pom砲が弾倉装填時間の短さに起因して尋常ではないDPM(2455)を発揮していたが、v4.5から修正されDPMが落とされている。以前ほど猛威を振るうことは無くなるが、依然瞬間火力は高く舐めてかかってはならない。
なお、Pom-Pom砲の超性能のお陰で話題に上がらないものの、榴弾砲はValentine ATの物よりも装填が少し速い(照準時間は0.2秒こちらの方が遅い)。

 

防御力

車体前面が一律30mmに、また側面にも大幅な増厚がなされた。
しかしやはり軽戦車のそれである。10cm榴弾砲の弾を非貫通で抑えられる可能性があるだけ良いだろう。

 

機動性

エンジンがCruiser Iより据え置きの上、装甲圧が増加した為に出力重力比が英Cruiserシリーズ中最低である。
エンジンブーストや、拡張パーツの加速器を搭載しなければ鉱山の登坂にも苦労する。

 

総論

前身のCruiser Iの装甲の見直しと主砲の改良を行った車両であり、基本的な運用は変わらない……はずなのだが手抜きなのか調整ミスなのか伝説の例のアレを超えるDPMを持つため力押しさえも戦術の一つになってしまっていた(過去形)。
現在も瞬間火力は健在であるが分間火力は常識的な値に収められている。
しかし攻撃力の代償として軽戦車の装甲と重戦車並みの機動力しか持ち合わせず、脅威度も高い事から優先攻撃目標とされやすい。慎重な立ち回りが必要だ。

 
紳士の出張

さてお疲れ。軽戦車と聞いてあの機動力。さぞ驚いただろう。
良い知らせと悪い知らせどちらから聞きたいかい?

 

良い知らせ

火力

2pdr砲は順当に発射レートが上がり、新しく榴弾砲である3.7-inch Howitzer Mk.1が追加された。
Pom-Pom砲は1×3連射から2×2連射になった。
車体重量のおかげで射撃安定性が増し着弾分布が改善されるといった思わぬ副次効果もあるな。

 

追加された3.7-inch Howiitzer は弾速と精度に難を抱える代わりに威力280/貫通25mmという破格の性能を誇る。貫通すれば同格車両のHPを8割削り、重装甲の格上車両にさえ爆風ダメージで100ダメージ以上を与え得る。俯角が-5°と狭くなってしまう点には注意しなければならない。

 

防御力

車体前面が一律30mmに、また側面も砲塔26mm車体22mm。例えば3.7-inch Howitzerは貫通25mm、他だって高くても30mmだ。だから垂直に側面を撃たれでもしない限り大口径榴弾が貫通する事は無くなった。
しかしやはり軽戦車のそれだから戦車砲の徹甲弾には弱いとはいえ機関銃程度なら防ぐことができる。

 

悪い知らせ

機動性

エンジンが据え置きだ。
……「装甲が強化されたということは?」なんて察しがいいね。つまりそういうことだ。

 

歴史背景

wikipediaより

 巡航戦車 Mk.II(Tank, Cruiser Mk.II(A10))は、ヴィッカース・アームストロング社により開発され、第二次世界大戦中にイギリス陸軍が使用した巡航戦車である。175両が生産され、大戦初期に使用された。

 

 中戦車A9(後の巡航戦車 Mk.I)の開発計画が始まったわずか3ヵ月後の1934年5月、A10計画がスタートした。歩兵支援用に、より重装甲の戦車の開発を求められたヴィッカース社のサー・ジョン・カーデンは、手っ取り早くA9の装甲強化によって応えた。装甲はA9の最大14mmに対し、当初24mm、最終的に30mmまで増厚されたが、その増厚は、追加装甲を基本車体に鋲接する方法が採られた。厚い一枚板の装甲板を使うよりも製造が容易で、上質な装甲鋼板の節約にもなったが、防御力は一枚板のものより劣った。

 

 しかし、A9、A10の一方で、兵器局のエリス少将は、歩兵支援用の戦車は予想される敵対戦車砲に耐える装甲厚が必要とし、同じくヴィッカース社に小型・重装甲のA11(後の歩兵戦車 Mk.I マチルダ I)の開発を指示していた。A11は当時最新鋭のイギリスの2ポンド砲に耐えることを目標に、最大60mmを超える装甲厚を備えていた。さらに1936年には、イギリス陸軍は、主力となる戦車を軽装甲・高速の巡航戦車、重装甲・低速の歩兵戦車の2種に分けて開発を行うとの決定を下した。A9に比べれば装甲が強化されたとはいえ最大30mmの装甲しか持たないA10は、結局、A9を補佐する「重巡航戦車」として生産されることとなった。
 A10は巡航戦車 Mk.IIとして制式化され、1938年中に最初の発注が行われた。この間、本命の巡航戦車としてはアメリカのクリスティー式戦車をもとにしたA13(巡航戦車 Mk.III)も開発されており、A9、A10はそれらの数が揃うまでの“つなぎ”という位置付けであった。ただし、A10量産車の引渡しが始まったのは1939年末で、A13よりもむしろ遅かった。

 

 A9では操縦席の左右に.303 ヴィッカース機関銃を備えた銃塔があったが、A10では除去された。試作車A10E1は当初、中央に突出した操縦手フード以外は、よく傾斜した前面装甲を持つ車体形状であった。しかし、やはり車体銃は必要と判断され、操縦席をわずかに左に移動、右に車体銃を備えた垂直の戦闘室前面形状に改められた。これに伴い、乗員も当初の4名から5名となった。車体銃には、.303 ヴィッカース機関銃に代わり、チェコ製ブルーノVz.37重機関銃(ZB.53)のライセンス生産型である、空冷のベサ機関銃が選ばれた。しかし、砲塔の同軸機銃は.303 ヴィッカース機関銃のままで、弾薬も共通ではなかったので、結局、当初生産型は車体銃を搭載しないままだった。後に砲塔の機銃もベサに改められ、これには巡航戦車 Mk.IIAの形式名が与えられた。また、同時期の他のイギリス戦車同様、3.7インチ榴弾砲搭載のCS(近接支援)型も作られた。

 

 生産は、イギリスの戦車生産工場育成策に則り、開発会社のヴィッカース社で生産されたのは10両のみで、45両がメトロポリタン・キャンメル社(Metropolitan-Cammell)、120両がバーミンガム・レールウェイ・キャリッジ・アンド・ワゴン社(Birmingham Railway Carriage and Wagon Company)で行われた。内、30両がCS型であった。AMX 40

 

 31両の巡航戦車 Mk.IIが、フランス派遣軍の第1機甲師団に配備されて、1940年のフランスの戦いに投入された。評価は、出力不足で不整地走行能力は低く、低速であると、はなはだ芳しくなかった。その後は、ギリシャ戦線や北アフリカ戦線でも1941年末まで使用された。


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