アメリカ RankVI 軽戦車 105 mm Armored Gun System XM8
概要
2021年4月1日~4月12日まで行われていた組み立てイベント"Future Technology"にて3両のMinotaur戦車を組み立てることにより入手出来るアメリカRankVI軽戦車。M551の後継として開発された空挺戦車でありイギリスのVFM5とは兄弟関係にある。
車両情報(v2.13.0)
必要経費
必要数(coupon) | 3 |
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乗員訓練費(SL) | 210,000 |
エキスパート化(SL) | 740,000 |
エース化(GE) | 2,100 |
エース化無料(RP) | 1,010,000 |
バックアップ(GE) | 170 |
護符(GE) | 2,700 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 9.3 / 9.7 / 9.3 |
RP倍率 | 2.26 |
SL倍率 | 1.3 / 1.4 / 1.6 |
最大修理費(SL) | 4,260⇒*** / 2,710⇒*** / 5,450⇒*** |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 40.0⇒77.1 / 25.0⇒42.0 |
俯角/仰角(°) | -10/20 |
リロード速度(秒) (自動装填) | 5.0 |
スタビライザー/維持速度(km/h) | 二軸 / 75 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | 25 / 25 / 25 |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 25 / 25 / 25 |
船体崩壊 | 無 |
重量(t) | 17.6⇒23.6 |
エンジン出力(hp) | 852⇒1,049 / 486⇒550 |
2,400rpm | |
最高速度(km/h) | 80 / 72 |
実測前進~後退速度(km/h) | 66 ~ -15 / 46 ~ -13 |
視界(%) | 107 |
乗員数(人) | 3 |
暗視装置
有無 | 種類 | |
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赤外線投光器 | 無 | - |
車長 | 有 | 赤外線 |
砲手 | 有 | 熱線 |
操縦手 | 有 | 赤外線 |
武装
名称 | 搭載数 | 弾薬数 | 弾薬費 (SL) | |
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主砲 | 105 mm XM35 cannon | 1 | 30 | 220 |
機銃 | 12.7 mm H2HB machine gun | 1 | 600 | - |
機銃 | 7.62 mm M240 machine gun | 1 | 4,500 | - |
弾薬*1
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
105 mm XM35 | M456A2 | HEATFS | 10.5 | 1.27 | 1,173 | 400 | |||||
C76A1 | APFSDS | 3.6 | - | 1,509 | 353 | 349 | 342 | 333 | 324 | 314 | |
M735 | APFSDS | 3.7 | - | 1,501 | 353 | 350 | 342 | 333 | 322 | 312 | |
M393A2 | HESH | 14.85 | 4.3 | 732 | 127 | ||||||
M416 | Smoke | 11.4 | 0.05 | 730 | - |
車両改良
Tier | 名称 | 必要量(RP) | 購入費(SL) | 購入費(GE) |
---|---|---|---|---|
I | 履帯 | 12,000 | 18,000 | 320 |
修理キット | 3,600 | |||
砲塔駆動機構 | 12,000 | |||
M416 | ||||
M735 | ||||
II | サスペンション | 11,000 | 16,000 | 290 |
ブレーキシステム | ||||
手動消火器 | 3,300 | |||
砲火調整 | 11,000 | |||
Airstrike | ||||
M393 | ||||
III | フィルター | 18,000 | 27,000 | 480 |
救急セット | ||||
昇降機構 | ||||
NVD(暗視装置) | ||||
IV | 変速機 | 16,000 | 24,000 | 420 |
エンジン | ||||
Level 3 | ||||
Improved optics | ||||
Laser langefinder | ||||
C76A1 |
カモフラージュ
研究ツリー
前車両 | - |
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次車両 | - |
解説
特徴
【火力】
主砲には西側おなじみL7砲に性能が近いXM35 105mm低反動砲*2を搭載している。砲弾はBR9.3としては性能が低めである貫通力353mmのM735とC76A1を発射可能
…で、あった。
しかし、現在では'M1エイブラスと同じM774が使用可能
となっており、100mmで垂直では370mm、30度傾斜に対し312mm、1000mの30度の着弾角でも300mmの貫通力を確保しており、9.7の軽戦車としては十分な打撃力を獲得した。
実装当初、イベントでとったはいいものの貫通力不足に悩まされてガレージで眠らせていまのならもう一度乗ってみる価値はあるだろう。
さらに、本車の最大の特徴である自動装填装置によりなんと5.0秒での装填を達成しており同格のみならず格上に対しても十分なアドバンテージを取ることができるようになっている。また自動装填装置には21発と十分な弾数があるため安心して撃つことができる。
また暗視装置として砲手用照準器に第一世代熱赤外線暗視装置を装備しており3.0x-10.0xという倍率と併せて索敵に効果を発揮するだろう。
【防御】
薄い
本当に薄いの一言に尽きる。本車は空挺を前提としたため車体がアルミニウム合金で構成されており正面に関しては戦車砲弾を止めることは到底叶わず12.7mmクラスの機関銃でも操縦手を気絶させられてしまう程度の装甲しかない。
さらに側面に至っては25.4mm×0.32(アルミニウム合金5083の係数)の実質8mmしかなく下手をすれば7mmの同軸機銃にすら貫通されてしまう。Level 3 装甲改修後は増加装甲により化学エネルギー弾に対してそれなりに対応ができるものの運動弾には弱いので頼ってはいけない。
また弾薬配置も最悪であり一次弾薬庫は砲塔左側に直立、他は操縦手左右に横積みとなっており非常に被弾面積が大きく誘爆の可能性が高い。一応弾薬を22発以下にすることで操縦手横の弾薬は消える。
被弾=死と考え行動する必要がある。
【機動性】
17.6tの車体に550馬力のエンジン、出力重量比31.3hp/tと非常に優秀であり、加速旋回共にとても優秀な部類に入る。また最高速度も72km/hと十分である。しかしこのような車両としては後退速度が13km/hしか出ないため不自由に感じることがあるかもしれない。重心が高いことにも注意が必要。
また改修にてLevel 3装甲を装備すると重量が6tも増加し23.6tとなり一気に機動力が悪化する上にスモークまで装備不可になる。しかし被弾厳禁なのは変わらないので装備する時は慎重に考える必要が求められる。
史実
XM8 AGSはFMC社(現BAEシステムズ・ランド&アーマメンツ社)がM551軽戦車、TOW搭載型ハンヴィーの代替車両として製造した空挺/軽戦車。
6両の試作車が製造された。
1980年代、アメリカ軍はM551軽戦車、TOW搭載型ハンヴィーに代わる新たな新型軽戦車を調達するために「AGS」*3の名で計画をスタートさせ、アメリカ国内の数社が新型軽戦車の開発に着手した。その中の一つが今回の主役のFMC社が開発したCCV-Lである。
1983年に開発を開始したCCV-Lは輸送機での空輸を可能とするために車体にアルミ合金を用いる事で軽量化を図ると共に、ギリギリまでコンパクト化が図られている。更に自動装填装置を採用する事で装填手を3人に減らすなど極限まで軽量化した結果戦闘重量を10トン級に抑える事を実現した。また軽量化を維持しつつコスト削減を実現するために、自社製のM113兵員輸送車やM2ブラッドレーなどの既に制式化されている車両の部品を多く流用している。主砲には国産のXM35 105mm砲を搭載し、空挺戦車でありながら第2世代MBTを上回る破格の火力を手に入れた。しかし空挺戦車の例に漏れず本車も装甲面は非常に脆弱…ではあるが、本車はレベル1~3の装甲パッケージを作戦に応じて変更する事が可能になっていて、例えば複合装甲を備えるレベル3パッケージを装備すれば30mm機関砲に対しても耐えられる程度の防御能力を得る事ができる。*4
そんな本車はキャディラック・ゲージ社のスティングレイ軽戦車やテレダイン社(現ジェネラル・ダイナミクス社)製の遠征戦車との熾烈なコンペを制し、1992年にアメリカ国防省はCCV-Lを「XM8」の名称で陸軍の次期軽戦車として採用される事が決定し、1994年には早くも6両の試作車が作られ、1995年には「M8 AGS」として制式化されたのだが…
なんと1996年に国防省は軍事費の削減によるAGS計画のキャンセルを発表。更に本車の予算はストライカー装甲車に回される事になったのだが、そのストライカーの派生型であるMGSの砲塔はコンペに負けたジェネラル・ダイナミクス社製の遠征戦車がベースなのである。またコンペでは惜しくも敗れたスティングレイ軽戦車もその性能が評価されタイ王国陸軍に採用された一方、コンペの勝者だったはずのXM8は顧客*5を探すも悉く失敗するなど天国から地獄に一気に落ちてしまった。M8 Thunderboltと呼ばれるハイブリッドシステムや120mm滑腔砲を備えた改良型も制作されたが、これも試作のみで売れなかった。
これでXM8はおしまい…かと思われたが、2018年に不死鳥のごとく復活する。アメリカ陸軍が歩兵旅団戦闘団のために500両規模の採用を計画している「MPF」*6の候補として本車の近代化バージョン*7が最終候補に選定されたのだ。*812両の先行量産車の納入が決まっており、2020年からテストが開始されている。
小ネタ
因みにある映画のA-チームでは撃墜された輸送機の脱出方法としてレベル3の本機が使用され、2機のプレデターを落下しながら戦闘して撃墜するという非常に格好の良いシーンに出演している。
ただし、実際の本機は空挺戦車とはいえ空挺が可能なのはレベル1だけでありレベル3は空挺投下どころか「C-130以上の超大型輸送機」でないと輸送できないほど重たい代物である。
外部リンク
コメント
【注意事項】
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