Versuchsflakwagen

Last-modified: 2023-04-23 (日) 23:58:02

ドイツ RankⅢ 駆逐戦車 VFW

VFW2.jpg

サイドスカート格納時

VFW_0.jpg

最大仰角

VFW3.jpg

概要

2019年に開催されたイベント、Battlefield Engineer「戦場のエンジニア」にて入手が可能だった車両。

車両情報(v1.**)

必要経費

必要研究値(RP)-
車両購入費(SL)-
乗員訓練費(SL)10,000
エキスパート化(SL)340,000
エース化(GE)800
エース化無料(RP)1,050,000
バックアップ(GE)140
護符(GE)-

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング5.7 / 5.7 / 5.7
RP倍率1.72 (+100%)
SL倍率1.0(+100%) / 1.4(+100%) / ***
最大修理費(SL)***⇒3260 / ***⇒2470 / ***⇒***

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)8.8⇒12.2 / 5.9⇒7.7
俯角/仰角(°)-3/90
リロード速度(秒)[サイドスカート展開時]
(初期⇒スキルMAX+エース化)
5.2⇒4.0
リロード速度(秒)[サイドスカート装備時]
(初期⇒スキルMAX+エース化)
7.8⇒6.0
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
20 / 14 / 14
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
12 / 0 / 0
重量(t)26.0
エンジン出力(hp)***⇒630 / ***⇒360
3,600rpm
最高速度(km/h)65 / 60
実測前進~後退速度(km/h)45 ~ -5 / 40 ~ -4
最大登坂能力(°)***⇒*** / ***⇒***
視界(%)100
乗員数(人)6

武装

名称搭載弾薬数
主砲88mm Flak 4148

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)購入
費用
(SL)
10m100m500m1000m1500m2000m
PzGr 39/43APCBC10.1664980223221209195182170
PzGr 40/43APCR7.31125272270250228208189
Sprgr.Flak 41HE9.41000100013

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I履帯
修理キット
Side skirts up
砲塔駆動機構
IIサスペンション
ブレーキシステム
手動消火器
火砲調整
IIIフィルター
救急セット
昇降機構
IV変速機
エンジン
PzGr 40/43

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両
派生車両
次車両
 
 

解説

特徴

イベントBattlefield Engineerの報酬車両として実装されたランク3の自走砲。
本車の特徴として、側背面のサイドスカートの格納・展開を選択することが可能。ガレージで車両改造メニューを開き、Side skirts upの項目で選択できる(戦闘中に切り替えることはできない)。

 

【火力】
Tiger2の主砲よりも長砲身な88mm Flak 41を装備している。貫通力はAPCBCで223mm、APCRで272mmにもなり同格はもちろん格上の重戦車にも対応できる強力な主砲である。対空砲なだけあって仰角は90°あるが、俯角が-3°と小さいので射撃位置はよく選ぼう。
また特筆すべき点して、サイドスカート格納時には限定旋回で装填速度は約6秒、展開時には全周旋回で装填速度は約4秒と、形態によってスペックが異なる。お好みの方を選ぼう。
ver1.93アップデートにて時限信管付きの榴弾と測距儀が追加された。榴弾を選択し、測距儀で距離を測ることによって信管を設定できる。これで史実での役割である対空砲らしくなった。

 

【防御】
車体は20mm、砲周りは12mmと極めて薄く、戦車砲はおろか重機関銃でも脅威となる。しかしその薄さが幸いして弾がそのまま通り抜ける過貫通を起こすことが多々あり、弾薬は床置きなのもあって意外な耐久性を発揮する。サイドスカートは格納することで支援砲撃の破片や機関銃の弾を防ぐことができる。車体が大きくオープントップなため航空機にはよく狙われる。航空機を見かけたら隠れるか自慢の仰角を生かして返り討ちにしてやろう。

 

【機動性】
カタログ上の最高速度は65kmとなっているが、実際にはABで46km、RBで35km程度である。それでも自走砲としては素早く動ける部類で、陣地転換などで困ることはないだろう。一方後退速度が遅く、超信地旋回も不可能なので小回りは効かない。
余談だがサイドスカートの端っこの方(ヘルメットやバッグが置いてある部分)には当たり判定が無く木や建物がすり抜けていく。アップデートにより、サイドスカートの端まで当たり判定が発生するようになった。このため、サイドスカート展開時は市街地や木立の中など狭い場所での走行が困難になってしまった。

 

史実

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●開発

フランス侵攻を計画していたドイツ軍は、フランスがドイツとの国境沿いに構築した要塞線「マジノ・ライン」を突破するために各種自走砲の開発を並行して進めたが、その中にエッセンのクルップ社が開発した56口径8.8cm高射砲FlaK18を搭載する車両が存在した。
「IV号c型装甲自走砲」と名付けられたこの車両は、1940年初め頃にクルップ社に3両が発注されて開発が開始されたが、最前線での戦闘に供される車両としては軽装甲で、試作車の完成前から時代遅れの感があった。

そして、1940年5~6月のフランス侵攻までに完成させることができなかったにも関わらず、本車はそのまま開発が続行された。
その後1942年6月にクルップ社はドイツ陸軍兵器局第6課に対して、本車の主砲をFlaK18に代えてより高初速、長射程の、デュッセルドルフのラインメタル・ボルジヒ社製の74口径8.8cm高射砲FlaK41に変更することを提案した。

この提案は兵器局第6課に承認され、任務も対地支援から対空に変更されたことを受けその呼称も「VFW」(Versuchsflakwagen:試作対空車両)と改められた。
そして1943年4月にVFW対空自走砲の試作第1号車が、5月に試作第2号車がそれぞれFlaK41を搭載して完成し、走行試験が行われた。

しかしこの試験の結果は散々で、搭載したフリードリヒスハーフェンのマイバッハ発動機製作所製のHL90 V型12気筒液冷ガソリン・エンジン(出力360hp)は問題なかったものの、ZF社(フリードリヒスハーフェン歯車製作所)製のSMG90変速機とカッセルのヘンシェル社製のL320C操向機に関する問題が多発し、このためクルップ社はZF社製のSSG76変速機と自社製の操向機への換装を具申した。

VFW対空自走砲の試作第1、第2号車はその後も試験に供されたと思われるが詳細は不明で、試作第3号車を製作していたクルップ社工場に連合軍による爆撃が開始されたため、試作第3号車は1943年10月にマクデブルクのグルゾン製作所(クルップ社の子会社)の工場に移動し、ここで製作作業が続けられ11月初めには完成を見た。
おそらくこの試作第3号車は、最初から変速機と操向機を新型に換装していたものと思われる。

そして1943年11月5日にドイツ空軍軽高射砲部門第4課のクレイン工学博士は、VFW対空自走砲の試作第2号車は必要ないためスクラップにするよう指示を出し、さらに1944年1月にシュペーア軍需大臣はVFW対空自走砲の開発を中止し、より緊急性が高い車両の開発に専念すべしとの通達を出した。
機甲部隊を敵航空機から防御するには8.8cm高射砲は全く不向きで、自走式対空車両には3.7cmもしくは5.5cm機関砲が有効との判断がその背景にあったことは間違いない。

こうしてVFW対空自走砲の3両の試作車のうち1両は姿を消したが、1944年3月3~9日まで1両がデンマークのオクスボル射撃試験場において走行および射撃試験に供された。
結果は良好で、鋭いカーブを含む整地での走行速度は40~50km/hを記録し、速度60km/hでも搭載されたHL90ガソリン・エンジンに不具合は生じなかったといわれる。

そして1944年3月に、VFW対空自走砲の1両の主砲をクルップ社製の56口径8.8cm高射砲FlaK37に換装することが命じられ、主砲換装後この車両は第304高射砲大隊(自走)に配備され、イタリア戦線に送られて第26機甲師団の傘下に入り、連合軍との戦闘に投入された。
主砲換装後のVFW対空自走砲の写真として残されているものは、このイタリア戦線に移動してから撮影されたものと思われる。

また残る1両のVFW対空自走砲はそのままFlaK41を搭載していたが、FlaK37に換装されたのが試作第1号車と第3号車のどちらなのかは不明である。
いずれにしろ、試作第1号車も第3号車もその後の消息については分かっていない。

●構造

前述のようにVFW対空自走砲は開発当初「IV号c型装甲自走砲」と呼ばれていたが、本車は実際にはIV号戦車とは全く別の車両であり、IV号戦車のコンポーネントは一切流用されていない。
足周りはティーガー戦車やパンター戦車と同様のオーバーラップ(挟み込み)方式の転輪配置となっており、サスペンションも同様にトーションバー(捩り棒)方式を採用していた。

エンジンはマイバッハ発動機製作所製のHL90 V型12気筒液冷ガソリン・エンジン(出力360hp)を搭載しており、重量26tの車体を路上最大速度40~50km/hで走行させることができた。
変速・操向機は当初ZF社製のSMG90変速機と、ヘンシェル社製のL320C操向機を組み合わせていたが、後にZF社製のSSG76変速機と、クルップ社製の新型操向機の組み合わせに変更された。

主砲であるラインメタル・ボルジヒ社製の74口径8.8cm高射砲FlaK41は車体上面中央に搭載され、全周旋回が可能であった。
砲の俯仰角は-3~+90度で最大射高14,700m、最大射程19,800m、発射速度22~25発/分となっていた。
使用弾種は対航空機用の時限信管付榴弾(砲口初速1,000m/秒)と、対戦車用の徹甲弾(砲口初速980m/秒)が用意されていた。

徹甲弾を使用した場合は射距離1,000mで192mm厚のRHA(均質圧延装甲板)を貫徹可能であり、対戦車砲としても絶大な威力を発揮した。
砲の前方には牽引型のものをそのまま流用した20mm厚の大型防盾が設けられており、砲操作員を保護するようになっていた。

本車はこの大型防盾と、砲の左右および後方に設けられた14.5mm厚の起倒式装甲板を用いて、メーベルヴァーゲン対空自走砲と同様にオープントップの箱型戦闘室を構成するようになっており、戦闘時には左右と後方の起倒式装甲板を水平に展開して射撃を行うようになっていた。
展開した起倒式装甲板は、砲操作員の射撃プラットフォームとして用いられた。

VFW対空自走砲の主砲弾薬は、時限信管付榴弾と徹甲弾合わせて44発(48発とする資料もある)が搭載されることになっていたが、写真を見る限り戦闘室内には弾薬の収納スペースは見当たらず、どこに弾薬を収納したのか不明である。
なお本車の乗員は車長、操縦手、砲操作員7名の合計9名となっていた。

3両が製作されたVFW対空自走砲の試作車のうち1両は、後に主砲をクルップ社製の56口径8.8cm高射砲FlaK37に換装してイタリア戦線に送られているが、なぜFlaK41に比べて旧式で性能の劣るFlaK37にわざわざ換装したのかは不明である。
8.8cm高射砲FlaK37は、FlaK18の小改良型であるFlaK36に機械式アナログ計算機を内蔵した射撃指揮装置「コマンドゲレート」を追加したもので、従来の高射砲よりも対空目標への命中率が優れているのが特長であった。

しかしコマンドゲレートはFlaK41にも装備されており、射程や発射速度など全ての性能で上回るFlaK41をFlaK37に換装する必要性は感じられない。
なお、資料によってはVFW対空自走砲の試作第1号車は最初からFlaK37を装備しており、後に主砲をFlaK41に換装することが計画されたが、換装しないままイタリア戦線に送られたとしている。

小ネタ

◇バリエーション
この対空砲、実は8.8cm flak41と8.8cm flak37を装備した型があり、war thunderに実装されている本車はflak41型の方である。
flak41を搭載した本車はflak37搭載型より全長が2m20cm伸びておりflak41を載せる際になんらかの施しをしたのは確かだろう。
写真等を見る限りでは弾薬の収納スペースが見当たらず、どこに弾薬を収納したか不明である。
3両が試作され試験の結果は良好だったが試作第二号車が姿を消してしまい、後を追うように第一号車と第三号車も行方不明になってしまった。

◇PaK43/KwK43との関係
長砲身8.8cm砲ということで対戦車砲及びエレファントやヤークトパンターに車載されたPaK43や、ティーガーⅡのKwK43と関係がありそうに見えるが、実は直接の繋がりはない。
新型8.8cm高射砲のコンペにラインメタル社とクルップ社が参加し、対空砲として正式採用されたのが本車両の搭載するラインメタル社製FlaK43であり、コンペ落ちしたクルップ社のGerät(ゲレーテ)58を対戦車砲及び車載用に再設計したものがPak43とKwK43である。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • 航空機と支援砲撃に弱いのは全然いいんだけど若干照準がずれてるのとクソデカ砲昇降装置が壊れやすいのが困りどころ -- 2019-04-16 (火) 17:31:39
  • これってプレミアム機体みたいに護符付き?それともただの追加機体ってだけですかね? -- 2019-04-16 (火) 20:38:32
    • 護符付き -- 2019-04-16 (火) 21:08:54
    • これは護符付き改修済みのプレミアム。メルカバはたしか護符なしのプレミアムじゃ無い奴 -- 2019-04-16 (火) 22:50:21
  • 改修済みだから最初から好きにサイドスカート選べるのね……一瞬開発だるいとか思ってしまった -- 2019-04-17 (水) 02:05:44
  • もしかしてこれって戦闘中に展開、格納ができない? -- 2019-04-17 (水) 12:02:00
  • コイツの地味に良いところ、「射速がとてつもなく速い」ところにあるぜ。どっちかというと英国のAPCBCに近い感覚になる。今までのドイツ戦車から速度が違って困惑するかもしれんが、それ以上に強い -- 2019-04-17 (水) 13:23:42
  • 防盾は7mm弾クラスなら防げる厚さで戦車砲で抜いても抜いた先に乗員がいなければノーダメ、車体も正面で受け止めれば変速機と操縦手がやられるだけで反撃可能で戦車戦での生存性は同BRのティーガーより高い。重機関銃があるアメ車と航空攻撃、砲撃が天敵。 -- 2019-04-17 (水) 13:48:36
  • 解説のところの装填速度について書いてる部分だけど、これ素の装填速度を書くべきじゃないか?6秒とか4秒って塔乗員スキル込みの数値だろう -- 2019-04-17 (水) 21:25:08
    • イベントやってるならある程度クルースキル育ってるもんじゃない?仏伊とかの車輛なら別だけど。素の装填速度を書くと、比較車輛との装填速度の差があまり感じられないと思う(T-34-85やTiger Iもクルースキル育ってれば7秒台になる -- 2019-04-18 (木) 00:05:30
  • コイツでアサルトどう思う? -- 2019-04-18 (木) 08:50:33
    • ちょっくら一戦行ってきたけど、そうね、爆撃されたらまあ死んだも同然。爆撃されるまでに何両吹っ飛ばせるかってとこですな。あとは陣の取り方に気を付けないと基本守備陣地は撃ち降ろしが多いので俯角次第で撃てない場所があるってくらい。そこだけ気を付ければあとは連射と火力で無双状態。 -- 2019-04-18 (木) 10:17:46
      • もう一戦行ってみたけど、今度は自分と他にもう1両VFWいて、キル数がVFWの2人だけ飛びぬけてるのよ。3両いたらまあ、どうなってるやら。それくらいにアサルト向いてるよこいつ。 -- 2019-04-18 (木) 10:43:09
  • どうやってスカート閉じるんや…わからん -- 2019-04-21 (日) 23:02:19
  • どうやってスカート閉じるんや…わからん -- 2019-04-21 (日) 23:02:20
    • 連投すまぬ -- 2019-04-21 (日) 23:03:00
    • スモークグレネードとか装備するとこ -- 2019-04-22 (月) 13:31:58

*1 爆薬量はTNT換算