T-80B

Last-modified: 2024-02-02 (金) 14:59:23

ソ連 RankVI 中戦車 T-80B

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Kontakt-1改修前

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概要

1.81にて実装された、ソ連初となる第三世代MBTかつBR10.3
車両。ガスタービンエンジンを搭載している。前身のt-64とは違い12km/hで後退できる為飛び出し撃ちがやりやすくなった。

車両情報(v1.**)

必要経費

必要研究値(RP)390000
車両購入費(SL)1010000
乗員訓練費(SL)***
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)900000
バックアップ(GE)30
護符(GE)2700

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング10.3 / 10.3 / 10.3
RP倍率2
SL倍率1.3 / 1.5 / 1.7
最大修理費(SL)4140⇒9443 / 4800⇒10948 / 5800⇒13229

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)30.7⇒42.5 / 19.2⇒22.6
俯角/仰角(°)-5/15
リロード速度(秒)
(自動装填)
7.1
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
105 / 80 / 50
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
180 / 160 / 65
重量(t)42.5
エンジン出力(hp)1,705⇒2,099 / 973⇒1,100
3154rpm
最高速度(km/h)78 / 80
実測前進~後退速度(km/h)*** ~ -*** / *** ~ -***
視界(%)78
乗員数(人)3

光学装置

倍率暗視装置種類世代
IR投光器---
車長5.0x赤外線-
砲手3.9x-9.0x熱線第一
操縦手1.0x赤外線-

武装

名称搭載弾薬数
主砲125 mm 2A46M-1 cannon38
機銃12.7 mm NSTV 機関銃300
機銃7.62 mm PKT 機関銃1250

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(kg)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
125 mm
2A46M-1
3BM22APFSDS4.83-1,760425420415405392380
3BM42APFSDS4.85-1,700457454445431419406
3BK18MHEATFS19.02.79905550
3OF26HE23.05.2485042
 
名称弾種弾頭重量
(kg)
弾速
(m/s)
誘導
システム
射程
(km)
爆薬量
(kg)
貫徹力(mm)
距離10~2000m
9M112ATGM27.5400半自動5.05.54650
 

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I履帯******
修理キット
砲塔駆動機構
弾薬開発1
IIサスペンション******
ブレーキシステム
手動消火器
火砲調整
弾薬開発2
IIIフィルター******
救急セット
昇降機構
弾薬開発3
IV変速機******
エンジン
追加装甲
砲撃支援

カモフラージュ

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既定
T-80B(初期).jpg
条件-
説明標準迷彩
三色迷彩
T-80B 2.jpg
条件200GEで購入
説明三色欧州迷彩
三色砂漠迷彩
T-80B 3.jpg
条件200GEで購入
説明三色砂漠迷彩
二色砂漠迷彩
T-80B 4.jpg
条件936撃破/撃墜(AIを除く)
説明標準的な二色砂漠迷彩
変形砂漠迷彩
T-80B 5.jpg
条件200GEで購入
説明1977年以降の変形三色砂漠迷彩
変形森林迷彩
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条件504撃破/撃墜(AIを除く)
説明1977年以降の変形三色森林迷彩
変形冬季迷彩
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条件740撃破/撃墜(AIを除く)
説明1977年以降の変形三色冬季迷彩
フィンランド夏季迷彩
T-80B 8.jpg
条件200GEで購入
説明1981年以降のフィンランド陸軍の三色夏季迷彩
変形三色迷彩
T-80B 9.jpg
条件200GEで購入
説明1983年以降の変形三色森林迷彩
Dark wave
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条件500GEで購入
説明1996年 セルトロヴォ 非公式のDark wave迷彩
パレード迷彩
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条件500GEで購入
説明第44親衛戦車旅団のパレード迷彩

研究ツリー

前車両T-64B(1984)
派生車両
次車両T-80U
 
 

解説

特徴

T-64の後継車両ということもあり、軽い車体に大出力のガスタービンエンジンを搭載しているほか、武装などもこれといった変化はない。

 

【火力】

T-64Bと同じ"125mm 2A46M-1"を搭載する。装填時間・弾種に変化こそないが、仰俯角が-5°/+15°に変化しており、段差があると少し射線を通しにくくなっている。なお、携行可能弾数が2発増え、38発になった。

  • 車載機銃
    • 12.7mmNSVTと7.62mmPKT(同軸)を搭載。これも変わらない。
 

【防御】

車体装甲はほぼ変化なしだが、砲塔装甲は硬くなっている。
車体装甲に関しては、格下のBR9.0~9.7の車両の多くが既に貫徹力400mm越えのAPFSDSを使える状況であるため信頼しすぎないほうが良いだろう。

 

【機動性】

これが最大の改善点であり、魅力である。重量は2t程増えたにも関わらず、エンジン出力が大幅に強化されており、加速も最高速もかなり良くなっている。そして何より、変速機が変わったため、後退速度が12km/hまで出せるようになった。飛び出し撃ちもある程度ならできるようになり、撤退時にも便利である。

 

【総評】
T-64から順当に強化された戦車とだけあって使用感はほぼ変わらないだろう。
後退速度が改善されて前進や飛び出し撃ちがしやすくなったとはいえ、周りの火力の向上も激しく装甲はもはやスパスパ抜かれるようになったので被弾しないような立ち回りが求められる。
T-80Bそのものが優れた戦車であるのは確かだが、支配戦という否応がなく動かなければならないWTのシステム上、T-80Bの利点を活かすのは難しい。RBなどでM1エイブラムスや90式と比較するとどうしても展開力と対応力が劣っているため、利点を行かす位置取りと多少のことで腰を浮かさない忍耐力が必要だ。

史実

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T-80はソ連が最後に製造した第三世代MBT。革新的な技術を盛り込みすぎたせいで、様々な欠陥を抱えたT-64の改良発展型として開発が進められ、1976年から地上軍に配備開始された。

小ネタ

迷彩

Dark wave迷彩は「半歴史的」と書いてあるが、一応実在しているらしい
1996年から1997年にかけて使用された非標準の迷彩。ロシアのレニングラード州ヴセヴォロスキー地区のセルトロボの町で使用されているT-80BVに描かれていた。恐らく一回限りの塗装であったと思われる。また、動画も残されている。
T-80B Dark wave_0.jpg
t-80bv_sertolovo_1996_03.jpg

履帯の間の謎の板

さて、T-80系の戦車はソビエト・ロシアにて初めてガスタービンエンジンを採用した。他国で言えばアメリカ・M1エイブラムスや、フランス・ルクレールなどが採用している。歴史的に見ると、ナチス・ドイツ軍がV号戦車パンターにGT101エンジンを実験的に搭載したのが最初とされている。
通常、軍用車両で主に採用されるのはディーゼルエンジンで、吸気→圧縮→燃焼→排気というサイクルで燃料からエネルギーを取り出している。ガスタービンエンジンの場合、各工程(圧縮や燃焼)がないため、持続燃焼するエンジンと表現したほうが良いか。
ガスタービンエンジンのメリットとして、軽油や重油、ガソリンはもちろんのこと、消毒用アルコールなど燃えるものなら理論上なんでも使用できるため、燃料の共通化が出来る点。また、小型で高出力で、省スペース化(ソビエト戦車の車高の低さ)できるため、エンジンルームが巨大になりにくい。寒冷地での応答性もよく、ディーゼルエンジンが始動から安定したアイドリングになるのに時間が必要だが、ガスタービンはものの数分で安定し活動可能になる。北は北極南はアフガン東はシベリア西はモスクワとソ連の領地内を縦横無尽に駆け回ることができる。
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(写真はGTD-1250)
しかし当然ながらデメリットもある。燃料の消費量がとんでもないのだ。つまりこれは、兵站上の負担となり、余計な手間が増えてしまう。また、高回転(ゆうに1万回転を超える)になるため、部品は精度が段違いであり、これも交換や製造のコストがかかってしまう。
さらに、空気中を浮遊するゴミや塵に弱い。高温となる機関内部に付着した塵は、エンジンの熱で結晶化し、各部に付着する。そうすると、必要なクリアランスが確保されず、異常摩耗や変形、回転異常などの故障の要因となる。
ここまでエンジンの話をした。これは全く関係ないようでとても関係のある話である。
前項で解説した通り、ガスタービンエンジンは小型で高出力な反面、少しばかりデリケートなエンジンである。砂塵や埃が多い砂漠地で活動するとなると当然ながら故障のリスクが高まる。なので、ソビエトの技官はどうしたかというと・・・履帯の間(車体下部)にゴムのエプロンのような部品を取り付けた。(英語ではRubber
Skirts:ラバースカート や Rubber Apron:ラバーエプロンとも。)
これは、履帯で巻き上げられる砂や粉塵をある程度抑え込み、ガスタービンが吸い込まないようにするための装備。F1やSuperGT参戦車両の雨天走行の動画を見てほしい。車体の後ろには大量の水飛沫が巻き上げられているのが分かると思う。車体の下を通った空気が、タイヤが巻き上げた水飛沫や砂を巻き込み、後方に流れていくため、このような状況になる。
砂漠のT-80U.jpg
戦車でも同じような効果が発生し、初期のガスタービンエンジンでは極端に寿命が短く、現場の将校たちからはT-64と同じように嫌われていた。そのため、履帯の間にゴムエプロンを追加し、巻き上げる砂や粉塵の量を少なくしようとしたようだ。本ゲームでは、T-80UT-80BVMなどの車両には取り付けてあるのが確認できる。
T-80B(初期)_0.jpg
おそらく最初期に生産されたT-80。ゴムエプロンがない分、ドーザーブレードが確認できる。
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=49061407 より
Russian_T-80BV.jpg
T-80BV。ゴムエプロンが追加されたほか、ソビエトらしいERA(爆発反応装甲)マシマシのごつい見た目となっている。
https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19908665 より
なお同じガスタービンエンジンを使用しているM1エイブラムスでは、エアフィルターを2重にし、なおかつ定期的な清掃をすること対処したといわれている。
余談だが、エンジンの性能の指標の一つに、排気量と気筒数がある。
例えば、21.0L V10 4ストロークディーゼルという表記があれば、排気量は21.0Lで、V型10気筒エンジンで、4ストロークのディーゼル機関と読み解くことができる。がしかし、ガスタービンエンジンには排気量と気筒数という概念がない。そのため、何でエンジンの性能を表すかというと、「比出力」「熱効率」である。
「比出力」とは、ガスタービンに流入する気体(空気)の単位流量当り取り出せる動力であり、比出力が大きければ、同じ動力をより少ない作動流体で発生させることが出来るため、小型で大出力の熱機関になる。熱効率とは、燃料が持つ熱エネルギーから取り出せる動力の割合で、[取り出した動力]/[燃料が持つ熱エネルギー]で算出され、同じ出力の機械を動かすとき、熱効率の高いもの程、少ない燃料で動かすことが出来るので、燃費が良くなる。
現代のガスタービンエンジンでは、熱効率が40%を超えるものがあり、そのうち戦車にも熱効率が90%を超えるようなエンジンが搭載される日が来る・・・かもしれない。


実装されているT-80シリーズの一覧
車両ランクツリー入手方法概要国家
Object 292VIIプレミアムイベント152mm砲を装備したタイプソビエト
T-80UM2VII砲手用のサーマルが消えているがAPSシステム*2が追加されている
T-80UKVII部隊砲塔後部の弾薬庫が無くなり砲塔を撃たれたときの生存性が多少向上した
アクティブ防護システム*3が搭載されている
T-80UVII通常研究自動装填速度の向上*4、爆発反応装甲の防御力増加*5、機動力の上昇など
T-80Bから大幅に強化されている
T-80BVMVIII新砲弾の追加*6、砲手用サーマルが第三世代の物に換装、砲塔回転速度&砲塔昇降速度の向上、防御力の増加など大幅に強化されている
T-80U (SW)VIIプレミアム部隊ロシアから借りたT-80U
上位砲弾が使えない以外に性能に変化は無い
スウェーデン

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

【注意事項】

  • 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
  • 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
  • ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。

旧式コメント欄(ZawaZawaコメント欄が使用できない時などに)
  • こいつにハルダウンされると砲塔中心を狙う以外に倒す方法無いから面倒くさい、逆にこいつからしたらどこでも抜けるし -- 2018-09-26 (水) 12:22:35

*1 爆薬量はTNT換算
*2 APSシステムとは簡単に言うと砲塔正面から来る飛翔体を迎撃出来る代物
*3 アクティブ防護システムとは簡単に言うと砲塔正面から来る飛翔体を妨害出来る代物
*4 7.1秒→6.5秒
*5 科学エネルギー弾に対し370mm→400mm、運動エネルギー弾に対し5mm→120mm
*6 3BM60が追加。10mの距離で580mmの貫徹力を有する