イギリス RankV ジェット戦闘機 Swift F.1
概要
バージョン1.91より追加された、英ランクVジェット戦闘機。洗練されたデザインに違わぬ飛行性能を発揮する。
BRも低く、かつ要求改修RPが低いため、入門ジェットに最適な一機となっている。
機体情報(v1.91.0.96)
必要経費
必要研究値(RP) | 99000 |
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機体購入費(SL) | 390000 |
乗員訓練費(SL) | 110000 |
エキスパート化(SL) | 390000 |
エース化(GE) | 1800 |
エース化無料(RP) | *** |
バックアップ(GE) | 30 |
護符(GE) | 2200 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 8.3 / 8.3 / 8.3 |
RP倍率 | 2.02 |
SL倍率 | 1.30 / 3.60 / 5.10 |
最大修理費(SL) | 3480⇒4722 / 14830⇒20124 / 26860⇒36449 |
機体性能
項目 | (初期⇒全改修完了後) 【AB/RB&SB】 |
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最高速度(km/h) | 982⇒*** / 980⇒985 |
(高度3048m時) | |
最高高度(m) | 12192 |
旋回時間(秒) | 26.7⇒*** / 27.4⇒25.0 |
上昇速度(m/s) | 19.8⇒*** / 17.3⇒28.0 |
離陸滑走距離(m) | 850 |
離陸推力(kgf) | 3016.8⇒*** / 2986.6⇒3170 |
毎秒射撃量(kg/s) | 10.42 |
燃料量(分) | min:8 / 20 / max:29 |
限界速度(IAS) | 1170km/h |
制限マッハ数 | 0.93 |
フラップ破損速度(IAS) | (離陸)1030km/h,(着陸)450km/h |
着陸脚破損速度(IAS) | 410km/h |
主翼耐久度 | -4.2G ~ +10G |
武装
分類 | 名称 | 搭載数 | 装弾数 | 搭載箇所 |
---|---|---|---|---|
機関砲 | 30mm ADEN | 2 | 400 | エアインテーク下 |
弾薬
武装名 | ベルト名 | 内訳 | 最大貫徹力(mm) | 費用(SL) | ||
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10m | 500m | 1000m | ||||
30mm ADEN | 既定 | AP/HEI-T | 47 | 30 | 27 | - |
空中目標 | HEF-I/HEI-T | 3 | 3 | 3 | 840 | |
地上目標 | AP/HEI-T/AP | 47 | 30 | 27 | ||
ステルス | AP/HEI-T | 1300 |
追加武装
分 類 | 名称 (爆薬量) 種類 | 搭 載 数 | 影響【AB/RB/SB】 | 費用 (SL) | 搭載条件 | 備考*1 | ||
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最高速度 (km/h) | 上昇速度 (m/s) | 旋回時間 (sec) | ||||||
B | 500 LB G.P. Mk.IV | 2 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | ** | △ | 合計搭載量 **lbs (爆薬量**kg) |
B | 1000 LB G.P. Mk.I | 2 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | ** | △ | 合計搭載量 **lbs (爆薬量**kg) |
B | M.C.1000 lb Mk.I | 2 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | ** | △ | 合計搭載量 **lbs (爆薬量**kg) |
R | RP-3 | 16 | -**/-**/-** | -**/-**/-** | +**/+**/+** | ** | △ | 重量**kg |
機体改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
---|---|---|---|
I | 胴体修理 | *** | *** |
30mm弾薬ベルト | |||
2 500 LB GP | |||
II | コンプレッサー | 5800 | *** |
新しいブースター | |||
1000 LB GP | |||
1000 LB MC | |||
III | 主翼修理 | 8000 | *** |
エンジン | |||
新しい30mm機関砲 | |||
60 lb S.A.P. Mark I | |||
IV | 耐Gスーツ | 21000 | *** |
カバー交換 |
カモフラージュ
研究ツリー
前機体 | Hornet Mk.III |
---|---|
次機体 | Swift F.7 |
解説
平均的な運動性を保持しながら、BR8.3機体としては非常に強力なエイヴォンMk.105*2を搭載したことで優秀な速度性能を獲得、さらに固定武装には屈指の破壊力を備えるADEN機関砲を連装かつ豊富な装弾数で装備し、爆装も標準的。かゆいところに手が届く機体である。G耐性もそれなりに高く、また旋回時には8~9Gほどしか掛からないために主翼はやや折れにくい。
またフラップも頑丈なため、後もう少し曲げが欲しい、というときもこれでカバーできる。ただし、 フラップの挙動はやや特殊なため、詳細は特徴欄を参照のこと。
加えて機首に測距レーダーを備えており、コクピット視点での射撃がしやすいのも特徴。測距レーダーとは正面に捉えた機体の距離を自動で測定し、連動する光学照準器で取るべき偏差を示してくれるレーダーの一種で、2つあるレティクルのうち動く方を目標に合わせてトリガーを引けば命中させることができる。このためコックピット視点限定のSBでは役立ってくれるだろう。
一見すると死角の無い本機だが、弱点も存在する。ひとつ挙げるとすると900km/h前後から重くなる昇降舵だろう。このため改修時は新しいブースターの開発が推奨される。これにより、高速域の舵ロックが改善される*3。
特徴
本機体には戦闘フラップ及びエアブレーキが無い。しかしながらRB/SBにおいて離陸フラップはIAS1000km/h、着陸フラップはIAS450km/h辺りまでは破損することがなく、展開時の減速力が大きいため速度調整に困ることはないだろう。
ただし、IAS800km/h以上で展開した場合は非展開時よりも旋回率が低下してしまい、900km/h以上では舵ロックの発生も相まって縦方向への動きが大きく制限されてしまうため、速度管理は怠らないように。
なお、カタログスペックでの最高速度は3048m(10000ft)で985km/hとなっているが、ver1.91.0現在、ゲーム内での最高速度は海抜高度で1071km/hである。
立ち回り
【アーケードバトル】
--加筆求む--
【リアリスティックバトル】
初期燃料は自分のスタイルに合わせて選ぶとよい。機動性を重視するなら7分を、滞空時間を重視するなら20分がよい。
攻撃時はIAS700~850km/hを目安に一撃離脱を繰り返しで着実に戦えるだろう。E保持にも秀で、必要十分な旋回力は持っているため、エネルギー戦闘にも対応できる。場合によってはその強力な武装を生かしてヘッドオンもできるが、装甲は皆無なため相討ち前提の最終手段である。
なお、初期ジェット戦闘機の常で維持旋回戦は厳禁。
着陸時はあまりブレーキの効きが良くないため、短い滑走路に着陸せざるを得ない場合は早めの減速とアプローチが必須となる。
【シミュレーターバトル】
--加筆求む--
史実
スーパーマリン スウィフトはイギリス初の正式採用された後退翼機で、同社製のアタッカーを原型とする発展型である。
1948年、要求仕様E.41/46に基づき、スーパーマリンはアタッカーの主翼を新たに設計された後退翼に換装したタイプ510を開発、飛行させた。
そしてこれがスウィフトの原型となる。
Type510の写真。
どことなくアタッカーの面影が残っており、降着装置が尾輪式のままであることが分かる。
BAE Systemsのページ
https://www.baesystems.com/en/heritage/vickers-supermarine----spiteful より
WW2終結後に冷戦体制の形成に直面したRAFは、後退翼を始めとする当時の最先端技術を用いた新型戦闘機の開発、及び配備は急務であるという危機感を抱くようになった。
この背景には、当時政権を担っていた戦後労働党によって決定された、「少なくとも今後10年間に大規模紛争が発生する可能性は低く、1957年までは軍用機調達の必要性は無い」という方針から、機体開発が技術研究のみを目的とするものに制限されていたということがある。
1950年に勃発した朝鮮戦争によってこの懸念はさらに加速され、将来的に配備する高性能機の開発と並行し、いわば"その場しのぎ"の機体の開発を開始することを決定した。
これに応じ、スーパーマリンとホーカーエアクラフトからそれぞれ設計案が提出された。
スーパーマリンの提示したものは、上記したタイプ510を発展させたタイプ541であった。
タイプ541はタイプ510の降着装置を尾輪式から三輪式に変更、エンジンを既存の遠心式のニーンから軸流式のAJ.65(後のエイヴォン)に換装したもので、外見はF.1型と大差無い。
ホーカー社が提案したものはP.1067、後に伝説的な存在となるハンターの原型だった。
RAFはこの両方について「今すぐにでも実現させるように(Off the drawing board)」と開発をスタートさせるが、期待されていた2機種の開発は両方とも技術的問題に直面し、開発計画は散々に遅延してしまう。
延期を重ねて1951年、2機のタイプ541が期間を開けてそれぞれ処女飛行を行い、翌年には最初の戦闘機型であるスウィフト F Mk.1(以下F.1)が初飛行を実施した。
51年に首相の座に復帰したチャーチルによって、スウィフトの開発は超重要事項(Super-priority)とされ、直ちに生産を開始、配備するという方針が定められた。
これにより、試作機から得たデータに基づいた改修を満足に施せぬままスウィフトは量産に移行せざるを得ず、1954年2月にはRAFが受領し第56飛行中隊に配備され、2番目のタイプであるF Mk.2も同月に配備を開始した。
しかし、このとき既にスウィフトの操縦桿を握ったテストパイロット達から、異常な操縦性やエンジンの信頼性について疑問を抱かれており、一部では戦闘機として落第だ、などと囁かれていた。
彼らの考えは間違っておらず、6ヶ月後の54年8月、数機のF.1とF.2が重大な事故を立て続けに起こし、全ての戦闘機型スウィフトは一時飛行を停止、問題解決に注力することとなる。
同年秋にはこの事故はスキャンダルとして広く大衆に知られることとなり、55年には世界中に知れ渡るようになった。
これによりスウィフトだけでなくRAF、そしてイギリスの航空産業全体の評判に傷が付き、新規機体の開発や研究への不信感や反発に繋がってしまう。
その後に生産された改良型においても問題の完全な解消は見られず、戦闘機型は全て運用を停止されスクラップ処分となった。
当時の軍需大臣であったセルウィン・ロイドが55年5月に、この問題続きの計画を破棄するまでに2000万ポンド(現在の日本円にして200億円)を費やしたことを認めたため、スウィフトは完全に失敗作であったというイメージが定着した。
55年には機首を延長し偵察用のカメラを搭載したFR Mk.5の運用が開始されるが、後により高性能で信頼性の高いハンターに代替され、61年にスウィフトは表舞台からその姿を完全に消すこととなった。
最終生産型(F.7)では抱えていた問題の殆どは解決されたものの時すでに遅し、ハンターが優秀な性能を示していたためわざわざ採用する必要は無いとして却下されてしまった。
イギリスの後退翼機の嚆矢となったスウィフトだが、先駆者ゆえの失敗と時勢に振り回された悲劇の戦闘機でもある。
競合機であったハンターが高い評価を受けているのは、恐らく彼女の性能の高さだけが理由なのではないのだろう。
小ネタ
いまいち陰の薄いスウィフトだが、一時は世界最速の機体として名を馳せた機体でもある。
1953年9月26日、リビア上空にてF Mk.4型が水平飛行にて737.7mph(1178km/h)を記録、正式に速度記録を認められている。
なお、その記録はF4D スカイレイによって8日後に破られており、当時の開発競争がどれだけ激しいものだったかをうかがい知ることができる一例となっている。
スウィフトの原型はアタッカーであるが、そのアタッカーは主翼がスパイトフルから流用されている。
スパイトフルはスピットファイアの発展型であることから、随分と乱暴な言い方になってしまうのだが、スウィフトはスピットファイアの最終発展型とも言うことができるかもしれない。アタッカーの時点でスピットファイアの面影は完全に無くなっているが、与太話として受け取ってもらえれば幸いだ。
ちなみに同じようにハンターについて考えると、シーホーク、シーフューリー、テンペストと遡ることができ、最終的にタイフーンに行き着くこととなる。
共に着々と続く技術の積み重ねにより生まれたものでありながら、一方は傑作機と称され、もう一方は欠陥機と称される。
運命とはなんとも数奇なものだ、そうは思えないだろうか?
外部リンク
コメント
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