ソ連 RankIII 装甲砲艦 Pr. 1204 後期型
概要
G-5系列の高速ボートから一転、大きめの船体と大火力の武装のガンボートと化した。
主砲はお約束と言わんばかりにPT-76Bの砲塔をポン付け。(もうちょっとマシな砲塔はないのか!)
艦艇情報(v1.83)
必要経費
必要研究値(RP) | 61000 |
---|---|
艦艇購入費(SL) | 230000 |
乗員訓練費(SL) | 65000 |
エキスパート化(SL) | *** |
エース化(GE) | *** |
エース化無料(RP) | *** |
バックアップ(GE) | 70 |
護符(GE) | 1400 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
---|---|
バトルレーティング | 2.7 / 2.7 |
RP倍率 | 1.48 |
SL倍率 | 1.0 / 1.3 |
最大修理費(SL) | 1990⇒*** / 2650⇒*** |
艦艇性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
艦橋装甲厚 (前/側/後)(mm) | 10 / 10 / 10 |
船体装甲厚 (前/側/甲板)(mm) | 4 / 8 / 4 |
主砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 10 / 10 / 10 |
排水量(t) | 77.7 |
最高速度(km/h) | 41⇒65 / 41⇒*** |
乗員数(人) | 14 |
レーダー
武装
種類 | 名称 | 砲塔 | 搭載基数 | 弾薬数 | 購入費用(SL) |
---|---|---|---|---|---|
主砲 | 76 mm D-56ST cannon | 単装 | 1 | 150 | 2 |
副砲 | 30 mm automatic grenade launcher BP "Plamya" | 単装 | 4 | 1600 | - |
対空砲 | 25 mm 2M-3 mounting | 連装 | 1 | 3900 | 20 |
弾薬*1
小口径砲
武装名 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 信管 遅延 (m) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
100 m | 1000 m | 2000 m | 3000 m | 4000 m | 5000 m | |||||||
76 mm D-56TS | OF-350M | HE | 6.2 | 621 | 680 | - | 10 | |||||
53-BR-354 | APHE | 6.3 | 49.28 | 662 | 1.2 | 107 | 90 | 78 | 69 | 62 | 57 |
機銃
武装名 | ベルト名 | ベルト内容 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
30 mm automatic grenade launcher BP "Plamya" | 既定 | *** | *** |
武装名 | ベルト名 | ベルト内容 | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | |||
25 mm 2M-3 | 汎用 | AP-T/FI-T | 61 | 58 | 49 | 41 | 36 | 32 |
HEマガジン | FI-T/FI-T/ FI-T/AP-T | 61 | 58 | 49 | 41 | 36 | 32 | |
APマガジン | AP-T/AP-T/ AP-T/FI-T | 61 | 58 | 49 | 41 | 36 | 32 |
追加武装*2
分類 | 名称 | 搭載数 | 費用 (SL) | 搭載条件 |
---|---|---|---|---|
ロケット | 140 mm BM-14-17 | 17 | 20 | Rocket Launcher |
機雷 | YAM-43 | 10 | 50 | Mines |
ロケット & 機雷 | 140 mm BM-14-17 | 70 | 17 | Rocket Launcher & Mines |
YAM-43 | 10 | |||
ロケット
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) | 初速 (m/s) |
---|---|---|---|
140 mm BM-14-17 | 39 | 4.2 | 400 |
機雷
名称 | 重量 (kg) | 爆薬量 (kg) |
---|---|---|
YAM-43 | 172 | 20 |
カモフラージュ
研究ツリー
解説
特徴
--加筆求む--
Pr.1204 lateはBR2.7の河川装甲砲艦。何を隠そうロシア海軍カスピ海艦隊所属の現役艦である(2019/02/13現在)。
多種多様な兵装を持つマルチウェポンシップだが、後述の複数の欠点で大変癖の強い艦に仕上がっている。
【火力】
船体の前部に76mmD-56T単装砲を砲塔1門、中央に30mmグレネードランチャーを4基、さらに140mmBM14-17ロケットランチャーを17連装で1基、後部に25mm2M-3連装機関砲を1基搭載している。こう列記すると非常に強力な重武装艦に感じるが、残念ながら問題が多い。
76mm砲はPT-76Bの砲塔と全く同じものを載せているが近代的な砲塔の割にメイン火力としては厳しい。弾薬はHEとAPに限定されておりPT-76Bで使用できた高性能弾薬はオミットされている。砲塔の旋回は早くリロードもそこそこで射角も広いのだが、流石に76mm1門では火力不足感が否めない。遠距離で使用できる武装は実質これだけなので、ある程度の大型艦と戦う場合は正確に弾薬庫などのウィークポイントを狙う必要がある。正面を向ける武装はこれのみ。
多くの方は25mm機関砲をメインで扱うことになるだろう。革命的な威力とレートを持つ優秀な機関砲であり、旋回速度も優秀で対艦対空の両方に対応できる。リロードがやたら長い点と上下二連の弾道が独特なのには注意しよう。弾薬はAP/HE用意されているが、この機関砲だけで艦船にも航空機にも対応しなければならないので汎用弾薬が一番使いやすいかもしれない。気をつけなくてはならないのが、この機関砲が船尾についているため前方に撃つにはある程度船体を斜めに向けなければならない点である。幸い25mmの射角は優秀で完全に土手っ腹を晒すわけではないが、射撃中は無防備になりやすい。ボート類には効果てきめんだが大型艦には無力なのもネック。
追加武装として17連装のロケットランチャーが開発できる。中小艦船には威力絶大であり集約された発射装置に搭載されていることもあって当て安い部類に入る。しかし限定旋回であり正面の広い角度には撃てないこと、弾頭がHEなのである程度の装甲には大幅に弱化するなどこれまたテクニックが必要となる。旋回速度はともかく旋回の仕方に癖があって撃ちたいタイミングで撃てないことも多い。
珍しい武装・グレネードランチャーがあるがこれは完全なおまけと思っていいだろう。中央の砲郭部分4門が✕の形に配置されているようだがほとんど照準を動かせないし、弾道は大きく山なりを描く放物線になる。威力もなんとかボートに損傷を与えられる程度と実用性は無い。
火力について総括するならどの兵装を使用しても使いづらく感じるだろうというライナップである。交戦距離と船体角度に常に気を配る必要があるだろう。
【防御】
主砲塔と艦橋に10mm、船体後部の重要区画に8mmと一応装甲砲艦として多少の装甲が備わっているが、相対する敵艦に対しては無力である。水陸両用戦車の砲塔をそのまま載せたため主砲弾薬庫が水面上に出てしまっており、さらに円形に砲弾が置かれているためウィークポイントがでかい。
特筆すべき点として後部25mm機関砲がやたら破壊されることは覚えておきたい。シールドはついているもののペラペラの4mmであり、機関砲の投影面積が広く射撃を浴びると高確率で破損してしまう。修理パーツを開発するまでかなりの苦痛を感じるだろう。
重武装に比べて船体はコンパクトに収まっているが、今まで乗ってきた装甲砲艦に比べると投影面積が広くなっている。できるだけ撃たれない運用が必要になるが、搭載武器の性質もあって離れると火力不足が顕著になってしまう傾向にある。
【機動性】
装甲砲艦としてはかなりの快速を誇る。フル改修(AB)で前進64km/h・後進29km/hを発揮し、加速減速や旋回も素晴らしく高水準にまとまっている。小回りが利きグネグネと滑らかに曲がるので航空爆撃の回避も割としやすいだろう。
さすがは河川砲艦というべきか喫水は非常に浅い。FijiやNorthSeaなどの浅瀬が存在する場所でも難なく入れるシーンは多く、マップの制約を受けることが少なく済むだろう。
しかし喫水の浅さのせいか船の重心が高く安定性に欠けることを把握しておきたい。急旋回すると船体は大きく傾き射撃は大きく制限される。慣性の設定がおかしいのか、後進中まっすぐ進めず最後にかじを切っていた方向に曲がっていくという奇妙な特性がある(?)
多くの面で不遇を抱えるPr.1204 lateだが、数多くの武装を運用できる大きな魅力が存在する。相対する敵に合わせて武装を変更し、非常に優れる機動性を生かせば戦闘全体をコントロールできる万能艦として動けるだろう。
史実
Pr. 1204河川小型砲艇(NATOコード:Shmel)は、1966年から1972年にかけて計118隻(56隻がソ連海軍、62隻がKGB国境警備隊)が建造された。
ロシア海軍では9隻が現役で、ウクライナとウズベキスタンでも使用されている。
後期型(late)は、1970年代半ばに行われた近代化過程で、14.5mm機関銃を2M-3M連装25mm機関砲に置き換え、BP-30 30mm擲弾発射機が増設されている。これより後には、Strela-2M発射機2基(8発)や、Ogonyok 55mm多連装ロケット発射機を搭載されたものもある。
小ネタ
--加筆求む--
外部リンク
●MilitaryFactory(海外軍事サイト)の個別ページ
コメント
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