MiG-29

Last-modified: 2024-03-21 (木) 23:55:49

ソ連 RankVIII 制空戦闘機/マルチロール機 MiG-29

shot 2022.12.21 15.29.33 (2).jpg

概要

Update 2.23 "Apex Predators"にて追加された。
MiG-29シリーズの派生は多岐にわたるが、本機は胴体タンク大型化などの改良を施したMiG-29A(9.13)と呼ばれるタイプ。

機体情報(v2.23.0)

必要経費

必要研究値(RP)410,000
機体購入費(SL)1,100,000
乗員訓練費(SL)310,000
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)3,400
エース化無料(RP)1,280,000
バックアップ(GE)***
護符(GE)***

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング12.0 / 12.0 / 12.0
RP倍率2.5
SL倍率0.8 / 2.5 / 4.3
最大修理費(SL)4,400⇒7,616/ 8,660⇒14,990/ 15,750⇒27,263

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)***⇒*** / 2316⇒2452
(高度14000m時)
最高高度(m)16000
旋回時間(秒)***⇒*** / 20.3⇒19.6
上昇速度(m/s)***⇒*** / 262.5⇒320.0
離陸滑走距離(m)750
最大出力(hp)***⇒*** / 3560⇒3920
A/B推力(kgf)***⇒*** / 6410⇒6820
毎秒射撃量(kg/s)11.85
燃料量(分)min 11 / 20 / 30 / max 38
増槽燃料量(分)1520L/10
搭乗員(人)1
限界速度(IAS)1575 km/h / M2.35
フラップ破損速度(IAS)(離陸)532 km/h, (着陸)463 km/h
主翼耐久度-5.1G ~ 11.9G

レーダー

航空機用レーダー解説ページを開く

分類有無距離
(km)
索敵レーダー〇/×**/**/**
測距レーダー〇/×***
追跡レーダー〇/×***
火器管制装置〇/×***
敵味方識別装置〇/×***
捜索中追尾〇/×***
レーダー警報装置〇/×-

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所購入費用(SL)
通常/ステルス
機関砲30 mm
GSh-30-1
1150△△△**/**

弾薬

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追加武装

凡例
記号意味記号意味
RKTロケットBOM爆弾
AGM対地ミサイルAAM対空ミサイル
GUN機関銃/砲CM対抗手段
MINE機雷TPD魚雷
 
分類名称パイロン
-1234567-
DRP増槽(1520L) (初期装備)1
AAMR-60 (初期装備)11
AAMR-27R11
AAMR-27ER11
AAMR-27T11
AAMR-60111111
AAMR-60M111111
BOMFAB-500M-621111
BOMFAB-500M-6222
BOMFAB-500M-541111
BOMFAB-500M-5422
BOMFAB-250M-622222
BOMFAB-250M-621111
BOMFAB-250M-542222
BOMFAB-250M-541111
BOMOFAB-1004444
NPMZB-5001111
RKTS-24B1111
RKTS-8KO20202020


爆弾

#include(): No such page: 500kg FAB-500M-62 bomb
 
#include(): No such page: 500kg FAB-500M-54 bomb
 
#include(): No such page: 250kg FAB-250M-62 bomb
 
#include(): No such page: 250kg FAB-250M-54 bomb
 
#include(): No such page: 100kg OFAB-100 bomb
 
#include(): No such page: 50kg ZB-50 bomb
 

ロケット

#include(): No such page: S-24B
 
#include(): No such page: S-8KO
 

ミサイル

名称弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最高速度
(M)
誘導
方式
射程
(km)
誘導時間
(s)
最大過負荷
(G)
R-6044.01.152.5IR, 後方5.021.030
 
名称弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最高速度
(M)
誘導
方式
射程
(km)
誘導時間
(s)
最大過負荷
(G)
R-60M44.01.152.5IR, 全方位5.0*1
3.0*2
21.030
 
名称弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最高速度
(M)
誘導
方式
射程
(km)
誘導時間
(s)
最大過負荷
(G)
R-27R253.024.03.5SARH25.060.035
 
名称弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最高速度
(M)
誘導
方式
射程
(km)
誘導時間
(s)
最大過負荷
(G)
R-27ER253.024.05.8SARH25.060.035
 
名称弾頭重量
(kg)
爆薬量
(kg)
最高速度
(M)
誘導
方式
射程
(km)
誘導時間
(s)
最大過負荷
(G)
IRCCM
R-27T245.524.03.5IR, 全方位18.0*3
4.8*4
60.035
 

機体改良

解説ページを開く

Tier名称必要量(RP)購入費(SL)購入費(GE)
Iコンプレッサー15,00014,000340
胴体修理
Flares/Chaff
30mm弾薬ベルト
R-60
S-24
ZB-500
IINew boosters20,00018,000450
機体
Airframe
耐Gスーツ
R-27R
OFAB-100
III主翼修理22,00020,000***
カバー交換
新しい30mm機関砲
R-60M
B-8M1
FAB-250
IVエンジン43,00039,000960
EFS
R-27T
FAB-500

カモフラージュ

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条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前機体MiG-23M
次機体MIG-29SMT
 

解説

特徴

WT初のHMDによるオフボアサイト攻撃能力を持つ。v2.23時点では本機と米F-4J Phantom IIのみが使える機能。

立ち回り

各レーダーモードについて

各レーダーモードについて

  • SRC PD
    通常の索敵レーダー。PD(パルスドップラー)なので下方の目標も捕らえることが出来る。
    PDではないSRCモードは無い為、回避行動を取った敵を見失いやすい。
  • TWS
    Track while scan(捜索中追尾)モード。表示は無いがおそらくPDだと思われる。
    レーダースコープで複数の目標の動きを見つつ、ターゲット切り替えキーで特定の1目標を簡易的にロックし追跡出来る。SRCとTRKの中間のようなモード。
    ただし、レーダーの走査毎に簡易ロックした目標の位置が更新されるわけではないようで*5、急降下など大きな動きをされると簡易ロックが外れやすい。
    また、TWSの状態でSARHミサイルを撃つことは出来ず、目標をロックオンして下記TRKモードに移行する必要がある。
  • SRC PD HDN
    SRC PDモードの中で、ヘッドオン、つまりこちらに向かってくる敵だけを表示する。
    AI航空機のような自機から離れていく目標*6を表示しないことで、レーダー表示を少なくしたり、誤射を防ぐことが出来る。
    おおよそ8km以内の目標は表示できないようだ?
  • TWS HDN
    TWSモードの中で、こちらに向かってくる敵だけを表示する。
    敵の動向を探るにはこれを使うのがベストだと思われる。
    同じくおおよそ8km以内の目標は表示できないようだ?
  • ACM PD
    Air Combat(格闘戦)モード。垂直スキャンモードと呼ばれる、5度x50度の垂直の範囲にレーダーを走査し、捉えた目標をロックオンする。
    縦に長いので、横方向に移動する目標に対しては機体を傾けてロックすると良いかもしれない。
    本来はボアサイトモードと呼ばれるより狭い範囲を走査するモードが存在するが、現在は実装されていないようだ。
  • HMD PD
    マウス照準の先、もしくはコックピット視点の中央にレーダーを向けるモード。
    目標と重ねても自動でロックオンはせず、手動でロックオン操作をする必要が有る。
    レーダーは向けているだけでレーダー波の送信はしていないようで、不意打ちに役立つかもしれない。
  • TRK PD
    ロックオン後の状態。STTモードとも呼ばれる。上記5モードから遷移する。*7
IRSTについて

IRSTについて
本機のIRSTはレーザー測距と連動する為、IRSTでロックした相手でも距離を表示することが出来る(コメント欄より)。ヘリのLWS(レーザー警報装置)が反応するかは不明。
レーダーと異なりRWRに反応しないので奇襲に役立つ。

  • SRC IR
    機首に沿って60度x30度、もしくは30度x30度の範囲で目標が放つ熱を感知する。レーダーより捜索距離が狭く、また雲に妨害されやすい。太陽を捉える事は無いようだ。
  • ACM IR
    Air Combat(格闘戦)モード。機首に沿って4度x30度の垂直に走査し、捉えた目標をロックオンする。
  • HMD IR
    マウス照準の先、もしくはコックピット視点の中央にIRSTを向けるモード。
    目標と重ねても自動でロックオンはせず、手動でロックオン操作をする必要が有る。
  • TRK IR
    ロックオン後の状態。

レーダーもしくはIRSTで敵を捉えた状態でレーダー/IRSTを切り替える事で、双方にシームレスに替えることが出来る。レーダーで捉えた敵にR-27Tを向けたり、逆にIRSTで捉えた敵にR-27Rを向ける時に役立つ。

HMS、オフボアサイト攻撃能力について

HMS、オフボアサイト攻撃能力について
Helmet-mounted sight、ヘルメットの向き(パイロットが見ている向き)に、レーダー・IRST・赤外線ミサイルのシーカーを向ける事が出来る機能。
ゲーム内で本機最大の特徴とも言える機能で、敵に向けて機首を振り回す必要が無いのが利点。
通常は正面かレーダーロックした向きにしか指向しない赤外線ミサイルを、Cキーのフリールックと合わせる事で広い範囲に自在に向ける事が出来る。
また、レーダーを使わず目視で捉えた目標に対して、発射の直前までレーダーロックを悟られずにSARHミサイルを撃つことも出来る。
さらに、空RBなど敵味方の入り乱れた乱戦で、他レーダーモードでは狙った敵機のみを捉えづらいのに対して、確実にロックしやすい利点がある。
ただし実際にロック・誘導出来る角度はレーダー・IRST・各ミサイルのシーカー性能に依存する。

【アーケードバトル】
--加筆求む--

 

【リアリスティックバトル】
--加筆求む--

 

【シミュレーターバトル】
--加筆求む--

史実

MiG-29(ミグ29、ロシア語:МиГ-29ミーグ・ドヴァーッツァヂ・ヂェーヴャチ)は、ソ連のミグ設計局で開発された戦闘機である。北大西洋条約機構(NATO)の使用するNATOコードネームは「フルクラム/ファルクラム(Fulcrum)」。日本では「ラーストチカ(Ласточка、「燕」の意)」の愛称でも呼ばれるが、この呼称は本国ロシアでは使われていない。

開発

当時東側諸国の主力戦闘機であったMiG-21やMiG-23の後継機として、また、1970年代にアメリカ合衆国が開発したF-14やF-15などの新鋭戦闘機に対抗する新機種として設計された。特にMiG-23が格闘性能で第2世代ジェット戦闘機であるMiG-21におよばず、MiG-21を長期に渡って改良しながら運用し続けている状態であったことから、これに代わる格闘性能の高い戦闘機の開発は当時のソ連にとって急務であった。開発は1972年に開始され、1977年10月には「プロダクト9」という試作機がラメンスコイエ航空試験センターで初飛行した。この年の11月にはアメリカの偵察衛星がラメンスコイエ航空試験センターを撮影した際にこの試験機を確認しており、Ram-Lのコードネームを与えられている。一方、当時のソ連は新型戦闘機を開発していることを明らかにしており、その後に幾つかの小改修が行われた後に、1982年から量産が開始された。実際に部隊への配備が始まったのは1983年からである。
当初、ミグ設計局では大量採用を見越してスホーイのSu-27同様に海軍向けの艦上戦闘機型であるMiG-29Kの開発も完了していた。しかし、冷戦終結に伴う軍縮と財政難の兼ね合いから、一機あたりの価格は高くとも能力が高い機体のほうがコストパフォーマンスが高いと判断したソ連は、MiG-29KよりSu-33(Su-27K)を選択し、ミグ設計局が当初期待した需要を確保することは叶わなかった。また、空軍でもSu-27が主力として多く採用された。

機体と特徴

同時期にスホーイ設計局で開発されたSu-27と形状が似ているのは、ともにTsAGI(中央流体力学研究所)の研究結果を取り入れたためである。外見的に大きく異なるのはその大きさで、前線空軍での局地的使用を想定したMiG-29は簡素・小型であり、防空軍での長距離使用を想定したSu-27は複雑・大型である。武装や燃料搭載量は当然大型のSu-27の方が優れており、特に燃料搭載量の少なさはMiG-29の欠点となっている。

  • 主翼・胴体
    操縦装置はフライ・バイ・ワイヤ方式ではなく、リンク機構による機械式を採用している。主翼は、前縁にはコンピュータ制御の前縁フラップ、後縁には外側に補助翼と内側にフラップを装備している。主翼付け根部分から前方にかけて長く伸びたLERX(前縁付け根延長)が形成されており、中央胴体とともに揚力を発生させる。機首レドーム頂部に配置されたピトー管の付け根部分左右には、失速防止のため細長い三角形のヴォルテックス・ジェネレーターが装備されており、気流を乱流化することで剝離を防いでいる。垂直尾翼は外側に6度の角度をつけて取り付けられており、水平尾翼は全遊動式である。補助翼と水平尾翼と垂直尾翼の方向舵を連動させてロール軸(ローリング)の操縦性を強化している他、機械式のヨー軸(ヨーイング)操縦安定増強装置が付加されている。
  • エンジン
    エンジンは、アフターバーナー付きターボファンエンジンであるクリーモフ RD-33を2基、胴体下面のエンジンナセルに収容している。
    クリーモフRD-33は、ミリタリー推力は5,040 kgf、アフターバーナー使用時最大推力は8,300 kgfである。また改良型のRD-33シリーズ2、シリーズ3では出力強化よりも運用寿命延長を重視した改良がおこなわれている。
    MiG-29M(9.15規格)やMiG-29K(9.31規格)では、改良型のRD-33Kが装備された。クリーモフRD-33Kの最大推力は、アフターバーナー不使用時で5,500 kgf、アフターバーナー使用時は8,800 kgfにパワーアップされているほか、MiG-29K(9.31規格)ではさらに空母からの発艦に備えて短時間に限り9,400 kgfまでパワーを出せた。
    改良型のMiG-29M1/M2やMiG-29K/KUB、MiG-35では、さらなる改良型のクリーモフRD-33MKが搭載されている。クリーモフRD-33MKの最大推力は、アフターバーナー不使用時で5,300 kgf、アフターバーナー使用時は9,000 kgfにまでパワーアップされている。
    主翼の付け根部分の下部に取付けられているエンジンのインテークには、開閉式のドアが設けられており、タキシング時にはこのドアを閉めて異物の侵入を防いでいる、ドアには小さい穴を設けて閉じた状態でも空気を取り入れられるようになっているが、それだけでは吸気流量が不足するため、機体上部のLERX部分に装備されたルーバー型の補助インテークを開いて、そこから必要な空気を取り入れるようになっている。これは国土が極端に広いソ連の国情を反映したもので、不整地や凍土など滑走路以外から離着陸する際に異物を吸い込んでのエンジン損傷を防ぎ、より安全に運用するための工夫である。
    改良型のMiG-29M(9.15規格)以降は、Su-27と同様にインテーク内部に格子を立てる方式に改め、LERX上部の補助インテークがあった部分には燃料タンクを設置した。
  • 燃料タンク
    初期型の9.12規格(フルクラムA)では、機体の胴体と主翼の合計7か所に燃料タンクが配置されており、最大4,300リットルの燃料が入った。
    改良型の9.13規格(フルクラムC)ではドーサルスパインが大型化されたことにより、9.12規格よりも240リットル余分に燃料を積めるようになり、機内燃料タンク容量は4,540リットルに増えた。
    更なる改良型のMiG-29M(9.15規格)では、LERX上面の補助インテークを廃止したほかに、キャノピー位置を40cm高くしたのに合わせてドーサルスパインもさらに大型化させたことにより、機内燃料タンク容量は大幅に増えた。後継のMiG-29M1/M2やMiG-29K/KUB、MiG-35も同様の基本形状を受け継いでいる。
    MiG-29のロシア製近代化型であるMiG-29SMTの9.17規格やMiG-29UBTの9.52規格では、既存の9.12規格や9.13規格、9.51規格の機体のドーサルスパインを大型化して内部に1,400リットルと480リットルの燃料タンクを追加し、合計1,880リットルの燃料を搭載可能なように改修された。
    MiG-29SMTの9.18規格やMiG-29UBTの9.53規格、9.53規格のインド空軍仕様であるMiG-29UPG-UBではドーサルスパインの大型化による燃料タンク追加は行われていないが、MiG-29SMTの9.19規格や9.19規格のインド空軍仕様であるMiG-29UPGではコクピット直後のドーサルスパインを大型化して、950リットルの燃料タンクを追加している。
  • 増槽
    増槽については、9.12規格や9.51規格(MiG-29UB)では容量1,500リットルのPTB-1500を胴体下に1基搭載可能であった。9.13規格からはさらに容量1,150リットルのPTB-1150を、左右主翼下面内側のハードポイントに搭載可能となった。
    また、マレーシア空軍向けのMiG-29N/UBNやロシア製近代改修型のMiG-29UBT/UBM/UPG-UBのように、9.12規格や9.51規格でも主翼下にPTB-1150増槽を搭載可能なように設計ないし改修された機体もある。MiG-29M1/M2やMiG-29K/KUB、MiG-35ではPTB-1150増槽を搭載可能なハードポイントが4か所に増えたほか、胴体下の増槽についてもPTB-1500よりも大型のPTB-2150が搭載可能になった。
  • 空中給油
    空中給油プローブについては開発時や製造当初には装備されていなかったが、冷戦終結後は運用柔軟性の向上や、輸出商戦におけるライバルであるF-16やミラージュ2000に対抗する意味合いも兼ねて空中給油の能力を備えるようになった。
    マレーシア空軍のMiG-29Nやロシア製近代化改修型のMiG-29SMT/UBTでは前部胴体左舷に折り畳み式の空中給油プローブが追加装備されたほか、ベラルーシ空軍のMiG-29BMやペルー空軍のMiG-29SMP/UBPでは固定式のプローブを追加装備している。
    また艦上戦闘機型のMiG-29Kでは、母艦であるロシア空母「アドミラル・クズネツォフ」やインド空母「ヴィクラマーディティヤ」および「ヴィクラント」がいずれもスキージャンプ発艦である関係上、開発当初の9.31規格から伸縮式のプローブが標準装備となっているほか、バディ給油用のPAZ-MK空中給油ポッドの運用能力を付与している。
  • コックピット
    コックピットには、前面にアナログ型の計器が並んでおり、前方中央上部にヘッドアップディスプレイ(HUD)がある。操縦桿とエンジンの出力を制御するスロットル・レバーには計10個のスイッチが装備されており、HUDに飛行に必要な情報を映し出すことで、パイロットが飛行中でも視線を逸らしたり手を離すことなく、スイッチを操作することができるHOTASを導入している。
  • アビオニクス
    機首には、ファザトロンN019ルービン コヒーレント型パルス・ドップラー・レーダーを搭載しており、最大探知距離は100km、目標の最大追跡距離は70kmで、ルックダウン・シュートダウン能力を持ち、最大で10目標追尾が可能で、中距離空対空ミサイルにより視程外射程(BVR)攻撃が可能である。複座型は前方のスペースを潰す形で座席を追加したため、一部を除いて簡単な測距レーダーしか搭載していない。
    コックピットの風防前にはIRSTとレーザー測距装置の入ったセンサー収容部が装備されており、機軸中心線から右にオフセットで取付けられている。また、IRSTの最大探知距離は約15kmとなっており、このセンサーはヘルメットに装着されているShchel(露:Щель)またはSura(露:Сура)といったヘッドマウントディスプレイ(HMD)とも連動するようになっており、R-73ミサイルとの併用で機軸から左右60度の範囲に対するオフボアサイト能力を有する。また、自己防御装置としてはSO-69とSPO-15"ベリョーザ"(ロシア語版)の2種類のレーダー警報受信機と、BVP30-26Mチャフ・フレア放出器が装備されている。
  • 兵装
    機関砲は、口径30mmのGSh-30-1を、左舷側LERXの付け根部分に1門装備している。
    ハードポイントは、左右主翼下に3か所ずつ、胴体中心線下に1か所の計7か所であるが、胴体下ハードポイントは増槽専用となっており、兵装は全て主翼下に搭載される。
    中距離空対空ミサイルは、R-27(AA-10アラモ)またはR-77(AA-12アッダー)を、短距離空対空ミサイルはR-60(AA-8エイフィド)またはR-73(AA-11アーチャー)を搭載できる。空対空ミサイルは合計6発までのミサイルを搭載できる。また、爆弾、ロケット弾ポッドなどの対地攻撃兵装も搭載が可能である。
配備

初期生産型のMiG-29 «9.12»が、1983年末にソ連空軍の前線部隊に配備が開始された。前述の通りソ連空軍においては旧式機であるMiG-21が未だ主力として多数配備されていたが、それを急速に更新していった。生産開始当初は輸出もSu-27フランカーより遙かに順調で、ワルシャワ条約機構各国の他、アジアやアフリカを中心に多くの国で採用されたが、ソビエト連邦の崩壊以降は輸出面でもSu-27系列機の後塵を拝している。

  • ヨーロッパ
    冷戦時代には、ワルシャワ条約機構に加盟する東ヨーロッパ各国にも輸出された。しかし冷戦終結後、軍事費の削減や維持費用がかさむことから、これまでMiG-29を運用してきた国々でも、退役や売却が進んでいる。
    ドイツ連邦共和国では、東西ドイツ統一後に、東ドイツが導入していたMiG-29を24機保有するに至り、数少ない西側諸国が保有する東側戦闘機として各国との共同訓練に頻繁に参加させていた。同国のMiG-29Aは、NATO規格のMiG-29Gに改修されたものもあり、同様にいくつかのMiG-29UBはMiG-29GTに改修された。しかしながら、部品供給の問題と低い稼働率、さらにはユーロファイター タイフーンの導入により同国のMiG-29はすべて2005年に退役となった。そのほとんど(23機)は1機1ユーロという破格の値段でポーランドに売却されたが、これにはポーランドが運用する機体のNATO規格化改修をドイツに発注するという条件が付されており、ドイツにも利益のある取引となっている。
    大半の国々は維持するだけでも非常に苦心しており、スロバキアは2005年前期にロシアで近代化改修を施すことを決定したものの、予算逼迫によりNATO規格化するための必要最低限の改修と若干の近代化改修しか施すことができずにいる。改修された機体は、MiG-29から改修されたものがMiG-29AS、MiG-29UBから改修されたものがMiG-29UBSと呼称されている。ブルガリアも、MiG-29は一時期退役状態となり、稼動状態にある戦闘機がMiG-21bis SAUのみとなっていたものが、2005年までにアメリカ合衆国の支援で再び現役に復帰した。しかしウクライナ侵攻により修理部品が供給されなくなり、運用不能に陥る[36]という苦しい状況である。セルビアは、アメリカ空軍をはじめとするNATO軍の攻撃(アライド・フォース作戦)により大きな損害を受けており、現在保有するMiG-29は数機のみとされている。
    一方、ポーランドはチェコやドイツからMiG-29を買い取るなど積極的な政策を採っており、今後もF-16C Block52やSu-22M4とともに空軍の主戦力として維持していく方針である。
  • アジア
    東アジアにおいては、MiG-29は特に北朝鮮の戦闘機として知られている。北朝鮮のMiG-29は1987年に配備が始まり、MiG-29 «9.12B» 13機とMiG-29 «9.13» 3機、MiG-29UB 2機の18機がソ連から輸出された。合わせて、当時最新鋭のMiG-29S «9.13S»のノックダウン製造設備が提供され、1992年に部品供給が止まるまでに3機の国産化に成功した[37]。その存在は長らく西側諸国には不明だったが、2003年3月にアメリカ軍のRC-135偵察機を同国軍のMiG-29とMiG-23が迎撃、威嚇したことが大きく報じられ、撮影された映像からMiG-29 «9.13»系の機体であることが判明した。MiG-29は、Su-25と共に第1飛行戦闘近衛師団の第55飛行連隊に所属し、順川市の順川空軍基地に配備されている。2010年代前半までは、機体の上面を濃緑色、下面を水色に塗装していたが、2010年代後半以降は濃淡2色の灰色迷彩に変更された。
    北朝鮮以外では、2001年にミャンマーがMiG-29B 10機とMiG-21UB 2機をベラルーシから輸入し、新規に購入したMiG-29 «9.12»SEおよび近代化改修したSMを含め31機を配備している。2011年以降、モンゴルがMiG-29UPG 6機をSu-27UB 4機と共に購入することを発表したほか、マレーシアは16機を運用し、バングラデシュ空軍がベラルーシで近代化したMiG-29BM/UBを8機配備している。一方でイエメンはMiG-29SMTを購入するなど44機を保有したが、イエメン内戦の混乱やサウジアラビアの軍事介入で、2017年までに23機まで減少している。また、2008年12月17日に発表されたレバノンへ中古機10機の無償譲渡は、レバノン政府がMi-24の購入に代えて辞退した。
    インドでは、インド空軍とインド海軍が配備している。インド空軍のMiG-29は、2020年に追加購入と保有機体の改修計画が発表されている[38]。インド海軍のMiG-29はヴィクラマーディティヤおよびヴィクラントの艦載機として運用されており、ジューク-ME火器管制レーダーと、最新仕様のRD-33MKエンジンを搭載する。電子機器に西側系の機器を搭載予定だったが、ロシアのクリミア侵攻に伴いロシアへの輸出禁止措置が取られたため、インドが部品と機体を輸入して、ロシア人技術者がインド国内で機器を設置するという折衷案が取られている。この結果、機器が稼働するかどうかが不透明となった上に、MiG-29Kの性能自体(特にエンジンとフライ・バイ・ワイヤ)にもインド海軍が不満を持っているという情報がある。
  • アメリカ
    キューバ空軍がMiG-29«9.12A» 2機とMiG-29U 1機を運用するほか、ペルー空軍が19機を配備する。ベネズエラがMiG-29SMTの購入を予定していたが、2005年10月11日にMiG-29M2と複座型の購入をキャンセルし、ベネズエラ空軍で運用しているミラージュ5およびF-16の後継機を再考した。候補としては、Su-30MK、Su-35、F-7などが挙げられたが、最終的にSu-30MK2が配備された。また、エクアドルもMiG-29SMTも購入を決めたとされていたが、その後購入を断念した。
    また、アメリカ合衆国は、モルドバからイランへの転売が企図されていたMiG-29各型21機を入手し、その特性を研究していたが、試験はすべて終了し、数機がアメリカ空軍のネリス空軍基地に存在している。
  • アフリカ
    スーダンへはMiG-29が12機輸出されたが、スーダンでは政府が支援すると見られるアラブ系武装勢力によるアフリカ系住民の虐殺問題(ダルフール紛争)があるため、ロシアの行動は国際的な非難を浴びた。しかしながら、ロシアは輸出するMiG-29は対地攻撃能力がないため問題はないと主張し、予定通り輸出を行った。その結果、2003年末-翌2004年6月にかけて計10機のMiG-29EShと2機のMiG-29UBがAn-124 ルスラーン輸送機によって輸送され、スーダン空軍の第2戦闘迎撃飛行隊に配備された。
    チャドは2014年に、自国が保有しているMiG-29の写真を公表した。チャド空軍が保有する3機の具体的な入手先は不明だが、ウクライナから輸入された中古機と推定されている。事実、2009年に当時の大統領イドリス・デビの弟ウマルと空軍参謀長がウクライナに赴いて、3機のMiG=29を入手するための交渉を行ったことを明らかにしている。エリトリア空軍が7機を配備したが、エチオピアとの国境紛争で若干機を失った。アルジェリアは1999年から2003年に複数のMiG-29Sをベラルーシとウクライナから輸入した。その後、MiG-23MSやMiG-23BNなどの代替としてMiG-29SMTを購入したが、品質の悪い部品が使われているとして受領を拒否され、代替機としてSu-30MKAを16機追加発注した。その後、2019年にMiG-29MとMiG-29M2を発注した。

(Wikipediaより)

小ネタ

栄光のDev鯖

栄光のDev鯖
Dev鯖での本機は、正面4kmからロック可能で強力なフレア耐性を持つR-73と、およそ10kmの遠距離から発射し警告なく当たるR-27T、そしてHMDによるオフボアサイト攻撃能力と組み合わせ、正面は無敵ともいえるほどの性能を持っていた。*8
しかし、あらかじめDev鯖が開く前にフォーラムにて「Dev鯖でのR-73に対するフィードバックによっては今回の実装を延期する」とアナウンスがあり、事実v2.23では実装が延期されることになった。
Dev鯖でのR-73は、当初はR-60Mの速度とロック距離を伸ばしたような性能だったが、途中でフレア耐性に大幅なバフを貰い、結果フィードバックへ批判が相次ぐ事になる。一時はフィードバックトピックが機能しなくなるほどだったようだ*9
R-73については当初から「今回実装しなくても、いずれSu-27と一緒に実装することになる」、また「西側がR-73相当のAAMを持った時に実装する」とアナウンスされているため、今後のアップデートに期待しよう。

余談だが、Dev鯖での本機の名称はMiG-29(9-13)だった。9.13型はNATOコードネームの「フルクラムC」にあたり、基本型の9.12型と比べ背面燃料タンクの増量、ECMの搭載が行われた改良型になる。もちろんECMは無かった。
正式実装時の本機がどの型にあたるのかは不明。内部データ名はDevからそのままmig_29_9_13の名前が使われている。


Su-27との違い、見分け方

Su-27との違い、見分け方
ミグ設計局による本機MiG-29と、スホーイ設計局によるSu-27は、外見がとてもよく似通っている。
初飛行は1977年、運用開始も2年違い*10と同時期で、武装もR-27とR-73で共通、どちらもマルチロール機であるなど、運用面でもとても似ている。
本アップデートのティザームービーを見たプレイヤーが「Su-27だ!」と勘違いしたほど。

大きな違いはその大きさであり、MiG-29の方が一回り小さく、また燃料や武装の搭載量も少ない。
Su-27が広大な国土を防空する用途として長い航続距離と高い積載能力をコンセプトにして開発されたのに対し、MiG-29は局地における格闘戦用途の戦闘機という方針で開発された*11
具体的には、MiG-29がR-27を2発しか積めないのに対し、Su-27は6発積むことが出来る。MiG-29は最大3つの増槽に頼る(うち翼下の2つはR-27とトレードになる)のに対し、Su-27は増槽を持たない。
惑星WTではMiG-29とSu-27でどのように差別化するのか、今から想像を巡らせるのも良いだろう。


離陸するまでエンジンの吸気口閉じてない?

さて、このゲームの魅力は何と言ってもリアルな航空機を乗り回すことができる事であろう。
後ろから見るもよし、前から見るもよし。あれ?こいつ離陸直前まで吸気口閉じてない?
確かに閉じている。
吸気口が閉じているように見える。
これは、離陸時に砂や埃などを吸い込まないようにするため
T-80B の小ネタ欄にもあるように、ジェットエンジンは大きさ問わず高温で燃焼する。(ガソリンエンジンは600℃前後、ディーゼルエンジンは400℃前後、ジェットエンジンは1500℃(!))よって、埃や砂、空気中の粉じんはブレード材にこびりつき、自身の熱で結晶化。偏心*12してしまい、いずれエンジンにダメージを与えてしまう。
よって、戦車などのガスタービンエンジンではフィルターを多重化したり、ジェット戦闘機ではなるべくごみを吸い込まないようにランディングギアから遠ざけたりしている。
A-10Aがいい例で、後方、特に機体中央付近に配置しているのはこれが理由のところもある。

でもちょっと待ってくれ。空気がなくちゃどう飛ぶんだい?ウォッカでも飲ませるのかい?と思う諸氏にさらに補足。実は、MIG-29には「補助インテーク」なるものが存在している。
それは写真の赤丸部分だ。
ルーバー型補助インテークが見える。
魚類のエラのような部分が見えるだろうか。ここが補助インテークで、離陸時はこちらがメインで吸気し、ある程度の高度、速度が出るとメインのインテークに切り替わる。
上記にもあるように、MIG29は局地戦闘機、SU-27は防空戦闘機というコンセプトの違いがある。SU-27は、燃料タンクが大きいため、少し遠い整備された飛行場から離発着できるのに対し、MIG-29は前線に近い飛行場(=攻撃を受けて砂塵が舞っているかもしれない)から飛び立たなければならない。よってこのような工夫がされたと思われる。

外部リンク

 

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*1 後方
*2 前方
*3 後方
*4 前方
*5 およそレーダー2往復ごとに更新されるようだ
*6 自機の方が速いので相対的には近づいてる、という話はさておき
*7 余談だが、R-77(アクティブレーダーホーミング、未実装)を使う場合は、TWS2モードとして複数目標を追尾出来るようになる
*8 余談だが増槽は無かった
*9 フォーラムモデレーターSmin氏の発言から
*10 Wikipediaより https://ja.wikipedia.org/wiki/Su-27_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)
*11 Wikipediaより
*12 中心が偏ること。