フランス RankIII 中戦車 M4A4 (SA50)
概要
フランス陸軍ランクⅢ中戦車で、所謂「M50スーパーシャーマン」。
アメリカからのレンドリースを除くとやっと他国水準を超える火力を持つ戦車となる。
本車はランクⅣのAMX-13(BR6.0)が装備する75mm砲を装備しており、他国より頭一つ抜きん出た火力を持っている上車体がシャーマンなのでバランスの取れた性能でまとまっている。
これにより同格、格下は勿論のことボトムマッチで遭遇する格上の戦車達に対しても比較的優位に戦うことができる…が、装甲は少し心もとないので過信しないようにしよう。
車両情報(v2.7)
必要経費
必要研究値(RP) | 40,000 |
---|---|
車両購入費(SL) | 150,000 |
乗員訓練費(SL) | 43,000 |
エキスパート化(SL) | 130,000 |
エース化(GE) | 550 |
エース化無料(RP) | 390,000 |
バックアップ(GE) | 90 |
護符(GE) | 1,300 |
BR・報酬・修理
項目 | 【AB/RB/SB】 (初期⇒全改修完了後) |
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バトルレーティング | 5.0 / 5.0 / 5.0 |
RP倍率 | 1.54 |
SL倍率 | 1.0 / 1.2 / 1.4 |
最大修理費(SL) | 4,300⇒5,534 / 2,800⇒3,603 / 3,100⇒3,989 |
車両性能
項目 | 数値 |
---|---|
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後) | |
砲塔旋回速度(°/s) | 22.9⇒45.2 / 14.3⇒24.0 |
俯角/仰角(°) | -10/25 |
リロード速度(秒) (初期⇒スキルMAX+エース化) | 9.8⇒7.5 |
車体装甲厚 (前/側/後)(mm) | |
砲塔装甲厚 (前/側/後)(mm) | 76 / 51 / 51 |
重量(t) | 34.3 |
エンジン出力(hp) | 713⇒878 / 407⇒460 |
2,400rpm | |
最高速度(km/h) | 42 / 38 |
実測前進~後退速度(km/h) | 35 ~ -4 / *** ~ -*** |
最大登坂能力(°) | 40⇒*** / 40⇒*** |
視界(%) | 121 |
乗員数(人) | 4 |
武装
名称 | 搭載弾薬数 | |
---|---|---|
主砲 | 75mm SA50 L/57砲 | 62 |
機銃 | 7.62mm M1919A4機関銃 | 3000 |
弾薬*2
名称 | 砲弾名 | 弾種 | 弾頭 重量 (kg) | 爆薬量 (g) | 初速 (m/s) | 貫徹力(mm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
10m | 100m | 500m | 1000m | 1500m | 2000m | ||||||
75 mm SA50 L/57 | POT-51A | APC | 6.4 | - | 1000 | 182 | 178 | 162 | 143 | 127 | 113 |
75 mm HE | HE | 6.2 | 675 | 753 | 10 | ||||||
PCOT-51P | APCBC | 6.4 | - | 1000 | 202 | 198 | 180 | 159 | 141 | 125 |
車両改良
Tier | 名称 | 必要RP | 購入費(SL) |
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I | 履帯 | 2,300 | 4,900 |
修理キット | |||
砲塔駆動機構 | |||
弾薬開発1 | |||
II | サスペンション | 1,600 | 3,400 |
ブレーキシステム | |||
手動消火器 | |||
火砲調整 | |||
弾薬開発2 | |||
III | フィルター | 2,900 | 6,200 |
救急セット | |||
昇降機構 | |||
弾薬開発3 | |||
IV | 変速機 | 3,800 | 8,100 |
エンジン | |||
追加装甲 | |||
砲撃支援 |
カモフラージュ
標準迷彩 | |
---|---|
条件 | - |
説明 | 標準カモフラージュ |
二色砂漠迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | △ |
二色迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | △ |
三色迷彩 | |
条件 | 200GE |
説明 | △ |
砂漠迷彩 | |
条件 | 撃破175 |
説明 | △ |
冬季迷彩 | |
条件 | 撃破250 |
説明 | △ |
イスラエル国防軍迷彩(ユーザースキン) | |
条件 | https://live.warthunder.com/post/687986/en/ |
説明 | イスラエルのラトルン博物館に展示されているM50 スーパーシャーマンのユーザースキン。ラトルン博物館公式サイト |
研究ツリー
解説
特徴
本車が装備するSA50 L/57砲はパンターの砲を参考にしただけあって貫通力は非常に優秀であり、更に車体もM4A4型のものでアメリカツリーのM4A2(76)WやM4A3(76)W HVSSに比べて若干正面装甲の傾斜が強くなっている(後述するが装甲厚自体は若干薄い)。しかしやはりシャーマンなのであまり装甲を過信せず、なるべく被弾しないような立ち回りをしたほうが良いだろう。
同BRの課金シャーマンに比べれば頑丈な砲塔とあちらには無いAPCBCを備えており俯角・仰角も優秀である
ただしリロードはかなり遅く似たような車両の英陸ファイアフライより1.8秒も遅いため注意
【火力】
パンター砲を改良した主砲により同BR帯の中では破格に高い貫徹力を誇り、その最大貫徹力は開発弾のAPCBCで驚異の202mmで、格上に対しても十分過ぎる程の火力を持つ。本車両の砲はAMX-13やM4A1(FL10)と同じものであるが、こちらはAPCBC弾が使用可能な為、同じくBR5.0のM4A1(FL10)に比べて貫通力を更に上げることができる。
【防御】
本車両はベースがM4A4の為本家のシャーマンシリーズより正面装甲に傾斜がかかっている。
若干装甲厚が薄くはなっているが、積極的に車体を傾けて跳弾を狙うことで生存性が多少向上する。
※以前はシャーマンファイアフライより正面装甲が厚かったが、アプデで薄くなってしまった。
弾薬の数を33発まで減らすことで、車体内横のラックから弾薬を失くすことが出来る。炸薬が無い本車で弾薬を減らすと、戦闘が長引いた時に厳しい為、適度に補給して戦おう。
【機動性】
基本的にはシャーマンそのものだが、どちらかといえばファイアフライに近い機動性を持つ。貫徹力の高い長砲身の砲を搭載した分重量が増加しており、本家のシャーマンシリーズに慣れていると少し鈍重に感じるかもしれない。エンジンパーツの改修が終わるまでは山道などで特に苦労する。機動性を活かした立ち回りというよりは後方支援に徹した方が良いだろう。
【総評】
BR比でも高い貫徹力とシャーマンの車体、言うなればフランス版のシャーマン・ファイアフライである。
立ち回りとしては英陸ファイアフライ同様、同BR帯の砲に耐えられる装甲は無いので自ら前線に出るのではなくマップの障害物に隠れながら少しずつ押し進めるのが効果的。同BRにはM4A3E2もいるので、ツーマンセルでM4A3E2が盾・本車が矛として動くのもいいだろう。
火力の他にアメリカツリーのシャーマンに無い特徴として、正面装甲の傾斜が少し強化されている為本家よりも弾きやすくなっている。
普段は孤立しないよう味方の位置を把握しながら行動し、もし正面から会敵してしまった場合は車体を少し傾けて跳弾を狙いつつ敵の弱点狙撃を心がけて撃つと良い。炸薬が無いため一撃で仕留めにくいのが欠点ではあるが、無理に一人で対処しようとせず味方を頼るのも戦術である。
また、装填速度がファイアフライより遅めなのでそれをカバーする為にも飛び出し撃ちをするとより戦果を挙げやすい。
史実
Wikipedia(M50スーパーシャーマン(HVSS))
1956年頃、当時のアラブ諸国の主力戦車がT-34-85になりつつあったのに対抗してイスラエル軍ではこれまで配備していた75mmシャーマンのアップグレード化と76mmシャーマンの導入を試みた。
その際、旧75mm砲のシャーマンのアップグレードとしてフランスのAMX-13に搭載されていた75mm砲の搭載を検討、(この際AMX-13自体の導入も検討されていたが自動装填装置の信頼性等の問題から一度見送られた。しかし後に結局導入された)こうして本国製75mm砲搭載シャーマンにAMX-13の75mm砲を積んだものはM50 スーパーシャーマンと呼ばれた。ちなみにAMX-13の砲が自動装填式であったのに対しこちらは手動装填式となっている。
このM50 スーパーシャーマンは第二次中東戦争においてエジプト軍のAMX-13砲塔搭載型シャーマンと交戦しており、レバノン内戦以降は南レバノン軍などに供給された。
また、本車両は現在もイスラエルのラトルン博物館に所蔵されているので興味がある方は見に行ってみてはどうだろうか。
ラトルン博物館公式サイト M50
WT公式TwitterによるM4A4(SA50)開発開始66周年のツイート
小ネタ
【スーパーシャーマンとは?】
主にイスラエル軍によって運用されたシャーマンの呼び名であり、魔改造されたものだけが必ずしもこの呼び名というわけではない。
- M1 スーパーシャーマン
アラブ諸国のT-34-85に対抗する為フランスから導入した76mm砲搭載シャーマン。アメリカツリーのM4A1(76)WやM4A2(76)Wと同じタイプであり、元々イスラエル軍にあった75mm砲搭載シャーマンと区別をつける為にスーパーシャーマンという名前が与えられた。「M1」というのは搭載砲がM1 76mm戦車砲であったことにちなんでいる。
(これに伴ってイスラエル軍ではシャーマンを呼ぶとき車輛の形式は無関係にM3 75mm砲を搭載したものを「シャーマンM3」、M4 105mm榴弾砲を搭載したものを「シャーマンM4」として区別した。)
- M50 スーパーシャーマン
AMX-13と同じ長砲身75mmを搭載した本車輛。ベースの車体ごとに違いがあり、資料によってはガソリンエンジン搭載タイプをM50 Mk.1、ディーゼルエンジン搭載タイプをM50 Mk.2として区別しているものもある。
ちなみに、この車輌は中東戦争にてエジプト軍のM4A1(FL.10)と交戦した記録がある。
- M51 スーパーシャーマン
恐らく最も有名であろう魔改造シャーマンであり1960年頃、アラブ諸国が導入を進めたISシリーズやT-55への対抗としてフランスがAMX-30用に開発した105mm砲を76mm搭載型シャーマンに搭載したタイプ。砲の先端に巨大なマズルブレーキを搭載したり、砲塔後部の延長により76mm砲塔への搭載を可能にしている。
1967年の第三次中東戦争では既に導入の始まっていたセンチュリオンやM48パットンと遜色無い能力を発揮し、エジプト軍機甲部隊相手に圧倒的な戦果をあげた。
外部リンク
●DMM公式
M4A4 (SA50) :砂漠の戦士
コメント
【注意事項】
- 誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモード(AB/RB/SB)の明記をお願いします。
- 荒らし行為に対してはスルーしてください。不用意に荒らし行為に反応し、荒らしを助長した場合は、荒らし共々BANされる可能性もあります。
- ページの編集要望等ありましたら編集会議のコメント欄をご利用ください。
- 数少ないジャンボBR4.7付近においての正面切って貫通できる車両…BR的に下げる事も上げる事も許されないと思う。(対ジャンボで正面から脅威を与えられるのが居ないとZiS5以上に暴れてリスキル三昧など洒落にならない) -- 2018-02-03 (土) 03:27:51
- ABやってるがこいつのBR上げると間違いなく仏陸4.7は死ぬ…ジャンボの性能だとボトム当たったら紙装甲2両(M10とACL-1)とジャンボという組み合わせになるので5.3相手の加害力に対して圧倒的に劣る。特に5.7と当たった場合にはM10は3.7…ジャンボに至っては装甲が意味をなさず砲が役に立たないという状況になり一方的にやられるという2.7以来の悪夢が待ってる。 最優先でこいつを開発するんだぞ! -- 2018-02-09 (金) 03:56:56