M3 Light Tank

Last-modified: 2024-01-25 (木) 22:15:16

アメリカ RankI 軽戦車 M3 Stuart

m3_stuart_top_2.jpg

履帯モデル更新前
shot 2015.12.12 20.55.52.jpg

概要

アメリカrank1戦車。
機動力が良く37mmの貫徹力が良い。

車両情報(v1.95)

必要経費

必要研究値(RP)***
車両購入費(SL)***
乗員訓練費(SL)***
エキスパート化(SL)***
エース化(GE)***
エース化無料(RP)***
バックアップ(GE)70
護符(GE)300

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング1.7 / 2.0 / 2.0
RP倍率1
SL倍率0.1 / 0.2/ 0.4
最大修理費(SL)***⇒168 / ***⇒220 / ***⇒233

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)**.*⇒29.5 / **.*⇒**.*
俯角/仰角(°)-10/20
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
**.*⇒**.*
スタビライザー/維持速度(km/h)肩当て式/ 15
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
38/25/25
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
38/25/25
船体崩壊
重量(t)12.6
エンジン出力(hp)***⇒500 / ***⇒262
2400rpm
最高速度(km/h)*** / 50
実測前進~後退速度(km/h)55 ~ -6 / 49 ~ -5
最大登坂能力(°)***⇒*** / ***⇒***
視界(%)88
乗員数(人)3

レーダー

なし

暗視装置

なし

武装

名称搭載弾薬数購入費用(SL)
主砲37 mm M5 砲1034
機銃7.62 mm M1919A4 機関銃 x412600-

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

主砲

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
37 mm
M5
M74AP0.87-792676556463832
M51APCBC0.87-792757262514335
 

機銃

名称ベルト名弾種貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
7.62 mm
M1919A4
規定AP/T1097400
 

車両改良

解説ページを開く

車両改良
Tier名称必要RP(RP)購入費用(SL)
ITracks******
Parts******
Turret drive******
IISuspension******
Brake system******
FPE******
Adjustment of Fire******
IIIFilters******
Elevation Mechanism******
IVTransmission******
Engine******

カモフラージュ

クリックで表示
△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車体M2A4 Light Tank
次車体M3A1 Stuart

解説

アメリカ軽戦車。Stuart君。

特徴

 

【火力】
37mm戦車砲を装備しており、威力や弾の種類はM2軽戦車と同じ。リロード速度も同じ。
砲塔の同軸機銃と上部の機銃もM2軽戦車と同様に撃つことができる。

 

【防御】
M2軽戦車と比べて車体正面下部と上部の垂直装甲が厚くなっている。砲塔正面の装甲も厚くなり、より防御力が増した。
一方で、車体正面の機銃周辺は相変わらず薄い。側面の弾薬庫はエンジン側に移動し、車体後部に急所が集中するようになったので撃たれないように注意したい。

 

【機動性】
最高速度は少し下がったものの、M2軽戦車と同様に加速は良く、操作性は悪い。岩や木に衝突しないように心がけよう。

史実

M2軽戦車のスペイン内戦の教訓から、M2軽戦車を発展させ1940年に制式採用されたのがM3軽戦車。通称「スチュアート」である。ちなみにこのスチュアートという通称はイギリス側の愛称で、南北戦争時の南軍将軍、ジェームズ・E・B・スチュアート少将が由来である。

格納

M2軽戦車は開発当時、非常に優れた戦車であったが、スペイン内戦では37mm砲に対して25mmの垂直装甲では防御を発揮できないことが分かり、37mm砲に対抗できるよう25mから38mmの装甲に変更したのが大きな点である。ちなみにこちらもこの年代の戦車らしく、避弾傾始は考えられておらず、なおかつ装甲は溶接ではなくリベットでの接合である。

火力に関しては前期型はM2A4と同じくM5 37mm戦車砲、後期型では防盾の外へ露出していた駐退座の位置を内部へ変更したM6 37mm戦車砲を搭載しており、同じ37mmクラスの砲でも高い初速、砲弾重量と貫通力に関してはトップクラスであった。

装甲に関しては前述の通り車体正面は38mm、砲塔正面は50mmあるという当時の軽戦車にはあるまじき重装甲っぷりである。事実、日本軍の狙撃砲を改造し、九五式軽戦車に搭載された九四式37mm戦車砲、九七式中戦車に搭載された九七式57mm戦車砲、ドイツやイタリアの37mm砲を弾けた。

機動力に関しては58km/hなど最高速はかなり早い上に、通常運用においても高い加速、機動性は乗員を喜ばせた。

さらに長所としては、車内が広いので乗り心地が良く、信頼性も故障知らずという大変手間の掛からない戦車の為、イギリス兵を中心に自国の故障まみれの戦車に対して非常に好評であった。

実戦では最初に北アフリカの戦いである。イギリス軍は150輌ほどのM3軽戦車を装備していたが、このころには装甲、火力が不足していたらしく、三号や四号中戦車を持ち、無数に埋め込まれた地雷や多数の砲兵を持つドイツに対しかなり損害を出している。その後、巡行戦車をM4中戦車やM3中戦車に変更し、M3軽戦車は機動性を活かした偵察戦車として使われるようになり、この場面ではM3は非常に評価は高かった。一方、チュニジアではアメリカ軍も本車を装備したM3A1がドイツ戦車と戦車戦になり、大損害を被る悲劇があった。そのためアメリカではM3軽戦車の限界を知り、なおかつエンジンの生産数不足もあってM5軽戦車を開発、1943年に配備され始めると次第に姿を消していった。

一方太平洋戦争では日本軍が30tを超えるような中戦車や重戦車を持たなかった為、M3軽戦車はイギリス軍やアメリカ軍が装備し、フィリピン・ルソン島でアメリカ陸軍の第192戦車大隊、第194戦車大隊所属のM3軽戦車15輌ほどが最初に日本陸軍の戦車第4連隊の第一小隊所属である3~5輌程度の九五式軽戦車と戦闘になる。この時M3軽戦車は九五式軽戦車の主砲を全て弾き、日本陸軍戦車隊を恐怖に陥れている。しかし、最終的には日本陸軍の小隊長車などの体当たり攻撃や、履帯を撃たれるなどしてM3軽戦車が5輌ほど擱座し、大隊は最終的には降伏している。

1942年のビルマの戦いにおいては、イギリス第7機甲旅団第2戦車連隊のM3軽戦車が、その優秀さを見せつける場面があった。ペグ―に進出した戦車第2連隊の九五式軽戦車との戦闘において、1500mの距離から一方的に4輌を撃破している。ただしその後M3軽戦車隊は日本軍の優勢もあり、結局ラングーンから脱出、放棄された車両はいくらかが日本軍に鹵獲されている。

同じくビルマ攻略戦に参加していた戦車第一聯隊所属チハ(57mm砲搭載型)との闘いでは戦車第一聯隊はM3軽戦車に対し57mm徹甲弾ではM3軽戦車を撃破できないことを察知、急遽行われた鹵獲M3軽戦車への射撃試験を基に編み出された対スチュアート戦法により、近距離からの待ち伏せ及びM3軽戦車の主砲がチハの正面装甲を貫通できないorしにくい600m~1000mの距離から小隊~中隊規模でM3軽戦車に対し榴弾を集中射撃するという苦肉の策を実行、1942年4月27~28日の闘いでは、元々M3軽戦車の絶対数が無かったのと、大量の57mm榴弾を被弾したことにより5両を撃破炎上・擱座させられている。反面、戦車第一聯隊の被害はチハ車一輌が車体下部を被弾、操向装置に命中するも自走可能で乗員損失無しという結果になっている。(ちなみにビルマにおけるチハとの戦車戦はこれのみ)

他にはフィリピンのバターン半島では最新鋭のチハ新砲塔を10輌装備した臨時松岡中隊と遭遇、日本側の報告によると、M3軽戦車隊は奮戦するも航空機とチハ新砲塔の攻撃により3輌を撃破され、臨時松岡中隊には損失無しだった。第192戦車大隊がこの戦闘の前日にバターン半島に後退しており、この3輌のM3軽戦車は同大隊所属の車輛である可能性が高い。

このように開戦初期ではそもそも戦車戦が少なかったのと、M3軽戦車の絶対数が少ないため、その持ち前の性能の優秀さを見せつけて日本軍の機甲部隊を震え上がらせても戦局は覆でなかった。

しかし、日本軍が劣勢になるころには大きく変わる。ガダルカナルやニューギニア、ビルマでは手軽で機動性に富み、信頼性も高かったM3軽戦車は日本軍を相手に攻勢を仕掛けることが多かった。前回の屈辱を晴らさんとばかり、M3軽戦車はM4中戦車などの共同もあり、数々の陣地を攻撃、占領してる。しかし戦車戦の機会は軽戦車の限界と、与えられた任務の手前ほとんどなく日本帝国が無条件降伏するまで歩兵の火力支援の為に前線を駆け巡っていた。

ちなみに日本軍でも鹵獲されており、臨時松岡中隊、戦車第七連隊や戦車第十四聯隊などの有名な部隊から、終戦までスラバヤを警備していた戦車第四聯隊などがM3軽戦車を装備していた。信頼性や装甲など基本的な性能はハ号やチハより優れており、37mm戦車砲M6の攻撃力も一式47mm戦車砲と同等なため、後世に『日本軍が実戦投入した最強の戦車は鹵獲したM3スチュアート』というジョークも生まれた。

ここからは編集者が母方の祖父からの聞いた話だが、私の祖父は戦車第四聯隊の操縦手だった時期があり、チハからM3軽戦車に一度乗車した経験があった。チハの場合エンジンスターターが悪く、一発ではエンジンが起動しなかったのに対しM3軽戦車は即座にエンジンを始動でき、さらに操縦が簡単でギアチェンジも容易もできたので感激したそうな。チハ車はギアチェンジが難しく、少しでも歯車が合わないとギアチェンジができず、最悪ギアが弾かれることもあったらしい。さらにチハ車の操縦席は窮屈だったのに対し、M3軽戦車の操縦席は広く、日本軍の戦車と比べれなかなり快適だったらしい。ここで私が思うのは、このM3軽戦車こそアメリカの精密部品における技術力の高さを象徴する車輌なのではないだろうか。
※出典『The 7th Armoured Brigade Engagements - 1942 』『激闘戦車戦』『臨時松岡中隊戦闘詳報』『臨時松岡中隊所属宇野寛少尉の証言』

小ネタ

・M4中戦車もごく少数が日本軍に鹵獲されている。しかしM3軽戦車の場合と異なり走行や砲塔周りの機構が故障している場合も多く、硫黄島の戦いでは砲台として用いられた。またビルマ戦線でも投入されているがたいした活躍もなく地雷で撃破されている。

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

誤解や混乱を防ぐために、使用感を話題にする際はゲームモードの明記をお願いします。

旧式コメント欄(ZawaZawaコメント欄が使用できない時などに)
  • 未開発だとクッソ運転しづらいじゃじゃ馬 -- 2014-12-17 (水) 00:08:15
    • 道なりに走ることさえ困難な舵の暴れっぷり -- 2014-12-19 (金) 15:20:28
      • M2軽戦車と同じように旋回性能が悪く中々曲がってくれないし、もう少しと思って曲がろうとすると曲がりすぎて側面逸らす事も・・・・ -- 2014-12-19 (金) 21:13:37
  • そ、操縦性...なんだこれ -- 2014-12-30 (火) 08:36:48
  • Pz.38(t)より重いのにこの操作性の悪さ・・・ 車体の長さが短めでエンジン出力が高いからバランスが悪くなってるのかもしれないね -- 2014-12-30 (火) 12:52:03
  • 砲塔の中に入ってる二人はホモカップルかな? -- 2015-03-29 (日) 01:20:45
    • 中で乳繰りあってるから操縦性悪いんだな。(図星) -- 2015-04-22 (水) 22:52:16
      • ランク1の戦場でドリフトして横転するのが日常 -- 2015-04-22 (水) 22:53:28
  • RBで、コントロールの複雑さレベルを「マウス照準」レベルにしてる状態だと、全改修+エキスパート乗員でも、ブレーキの利きが異常に悪い。他の快足車両でも容易に停止する操作をしてもなかなか止まらない。BR的に快速車両と当たることが多く、素早い停止からの射撃が求められる中この停止性能はいささか厳しい。 -- 2016-01-25 (月) 06:20:31
  • ABだが、操作性の悪さは本当にどうしようもない。毎回曲がる度に強制的にドリフトする。ただ、火力は1.0~1.3の戦場では高いのか分からないが頭出しすれば2キルはできる良い車両と思う。 -- 2016-03-26 (土) 06:15:02
    • 下り道で速度が出てる時に急に曲がろうとしてはいけない、ゴロンと行く -- 2016-03-26 (土) 10:21:16
  • 全然誰も史実を書いてくれないんで書きました。 -- 2016-11-07 (月) 20:08:56
    • 「なっげ...」と最初は思ったけど最後まで読んだら面白かった。GJです。 -- 2016-11-08 (火) 18:37:17
    • 史実の誤字脱字を再編集 -- 2016-11-17 (木) 23:35:26
    • じっじの実はすげぇ -- 2017-01-02 (月) 22:28:57

*1 爆薬量はTNT換算