J35D

Last-modified: 2024-01-25 (木) 18:34:29

スウェーデン RankVII ジェット戦闘機 J35D Draken

shot 2020.03.17 03.08.50 - コピー.jpg

概要

Ver1.97"Viking Fury"で追加されたRankVIジェット戦闘機。
スウェーデン初の超音速戦闘機で、世界初の「ダブルデルタ翼」を採用。
かの有名な「コブラ」機動をも可能とする、非常に高い運動性能を持つ。

機体情報(v1.**)

必要経費

必要研究値(RP)400,000
機体購入費(SL)1,030,000
乗員訓練費(SL)300,000
エキスパート化(SL)1,030,000
エース化(GE)3,000
エース化無料(RP)1,140,000
バックアップ(GE)10
護符(GE)2,900

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング10.0 / 10.3 / 10.7
RP倍率2.38
SL倍率1.4 / 2.7 / 4.3
最大修理費(SL)***⇒4,538 / ***⇒24,623 / ***⇒29,481

機体性能

項目(初期⇒全改修完了後)
【AB/RB&SB】
最高速度(km/h)2130⇒2390 / 2080⇒2250
(9000m)
最高高度(m)12500
旋回時間(秒)26.0⇒24.1 / 26.7⇒25.0
上昇速度(m/s)148.9⇒213.5 / 139.8⇒180.0
離陸滑走距離(m)900
最大出力(kgf)5240⇒5930 / 5180⇒5580
離陸出力(kgf)7700⇒8390 / 7630⇒8030
毎秒射撃量(kg/s)12.15
燃料量(分)min6 / 20 / max21
限界速度(IAS)1417 km/h
フラップ破損速度(IAS)非装備
主翼耐久度-***G ~ ***G

レーダー

航空機用レーダー解説ページを開く

分類有無距離
(km)
索敵レーダー**/**/**
測距レーダー×***
追跡レーダー***
火器管制装置×***
敵味方識別装置***
捜索中追尾×***
レーダー警報装置×-

武装

分類名称搭載数装弾数搭載箇所購入費用(SL)
通常/ステルス
機関砲30mm
Akan m/55
2180翼内570/860

弾薬

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

#include(): No such page: 30mm Akan m/55 cannon

追加武装


名称
種類


影響【AB/RB&SB】費用
(SL)
搭載条件備考*1
最高速度
(km/h)
上昇速度
(m/s)
旋回時間
(sec)
Rm/56D12-112/-112-29.4/-29.4+0.5/+0.6240m/57d重量152.4kg
Rm/57B38-38/-38-15.2/-15.2+0.7/+0.8760m/57重量266.0kg
ARb244-72/-72-23.1/-23.1+0.7/+0.980Rb24重量280.0kg
R

A
m/56D12-140/-140-39.3/-39.3+0.8/+1.0280合計搭載量
292.4kg
Rb242
R

A
m/57B38-72/-72-26.4/-26.4+1.1/+1.2800合計搭載量
406.0kg
Rb242

ロケット

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ミサイル

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機体改良

解説ページを開く

Tier名称必要RP購入費(SL)
I胴体修理******
30mm弾薬ベルト
m/57d
IIコンプレッサー******
機体
m/57
III主翼修理******
エンジン
新しい30mm機関砲
Rb24
IV耐Gスーツ******
カバー交換
Rb24J

カモフラージュ

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△△△
[添付]
条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前機体J32B
派生機体
次機体JA37C
 
 

解説

特徴

スウェーデン初の超音速機でありながら、いきなりマッハ2級の速度性能を実現。上昇力もF-4やMiG-21に引けを取らない。
しかし特筆すべきは何と言っても、先進的なダブルデルタ翼によって得た極めて高い運動性だろう。特にピッチ方向の反応は驚異的で、速度のロスと引き換えに非常に鋭い旋回が可能なほか、コンピュータ制御など無い時代の機体でありながらポストストールマニューバのコブラが可能なほどの運動性を誇る。公式で紹介されたティザームービーでも華麗なコブラを披露している。腕に自信のある諸兄はぜひ挑戦してみよう。
武装はJ32Bと同様の30mm Akan m/55・対空ロケット弾m/57B・空対空ミサイルRb24のほか、500mmの貫徹力を持つ対地用ロケット弾m/56Dが追加されている。また、Ver1.99にてRb24J(AIM-9P-3)*2が追加され、BR相応のAAMを使えるようになった。30mm機関砲は2門合計180発とやや心許ないが、高い運動性を活かしここぞという所で確実に当てていこう。
 
…と、ここまで運動性についてベタ褒めしてきたが、これはそのまま裏返しで「安定性が低い」という弱点にもなっている。ピッチ方向の反応が良すぎるため、不用意に機首上げ操作をするとそのまま縦のスピンに入ってしまう*3前述のコブラ機動も、このストール癖をスピンに入らないギリギリの所で抑える職人芸で実現させている。フライ・バイ・ワイヤのありがたみがわかる一幕でもある。
その他、燃料搭載量が最大21分と少なく、航続距離が短い。景気よくバーナーを焚いているとあっという間にガス欠に陥ってしまう。また、無尾翼デルタという構造上フラップが無く、主翼後縁のエレボンでロールとピッチの両方を制御しているため、被弾で破損した際の制御に難がある。前述の低い安定性もあるため、通常の着陸時は勿論、被弾時の速度管理は特に慎重に行いたい。当然、低速域での雑な操縦は厳禁。
 
北欧が生んだ異端のデルタ機。ファントムやフィッシュベッドとは一味違う乗り心地、ぜひ味わってみてほしい。

立ち回り

【アーケードバトル】
--加筆求む--

 

【リアリスティックバトル】
同格の戦闘機と比較してかなり高い運動性能を持つ。Ver1.99にてRb24Jが追加され、攻撃手段も相応のものを得た。しかしE保持は極めて悪いため、なるべく乱戦を避け、孤立している敵に対して仕掛け、短時間のドッグファイトで手早くRb24Jをお届けしよう。
背後を取られても、十分な速度がある状況なら持ち前の運動性能で振り切ることができる。腕に自信があればコブラ機動でオーバーシュートさせ、後ろに回るのも良いだろう。ただし、複数の敵がいる状況でコブラをするのは自殺行為。
総合的にエネルギー管理が大事になる機体であるため、ジェット戦場の基本が問われる。

 

【シミュレーターバトル】
高い機動性を生かしよくA-10などを追い回しているのを見かけるが、特徴的な機体形状から識別されやすいため長時間のドッグファイトは苦手かもしれない。仲間を呼ばれる前に素早く仕留めたいところだ。
--加筆求む--

史実

「SAAB 35」は、サーブ社がスウェーデン空軍のSAAB 29の後継として開発・製造したジェット軍用機。愛称の"Draken"はスウェーデン語で「竜」を意味する。
戦闘機型のJ35A,B,D,F,J、偵察機型のS35E、複座訓練機型のSk35C、そして輸出型のSAAB 35XD,XS,Öが作られた。総生産数は651機。

長いので折り畳み

本格的なジェット機の時代に入った1940年代後半、高高度から高速で侵入するジェット爆撃機の脅威は深刻であり、迎撃戦闘機には超音速性能が必須と予見されていた。スウェーデン空軍も、1949年にJ29を置き換える超音速戦闘機としてJ35の開発をスタートさせたが、この時軍が出した要求は前述の超音速性能(当初マッハ1.4~1.5とされたがマッハ1.7~1.8に上方修正)のほか、スウェーデンの国防計画に沿って緊急時には高速道路などの公道で運用可能な機体サイズとSTOL性能、さらに徴兵者でも10分間で再武装・再給油が可能な簡便性…というとんでもない物だった。
サーブ社は機体デザインを検討し、これらの要求はデルタ翼で満たせると考え、さらに研究を重ねて最適解は「ダブルデルタ翼」ではないかという結論に至った。しかし、ダブルデルタ翼は世界中どこにも前例が無く、まず空力性能などを実証するため小型試験機を1機製作することとなった。この試験機「SAAB 210」は1952年に初飛行し、途中でエアインテークを機首から胴体側面に移す改修を受けつつ、テストを重ねダブルデルタ翼の有効性を実証した。*4
フルスケール機の最初のプロトタイプは1955年に初飛行し、様々なテストフライトを実施した。1956年に最初のバージョンのJ35Aが発注され、量産機の初飛行は1958年2月、最初の部隊への引き渡しは1959年末となった。
 
ドラケンは3軸オートパイロットを備え、短距離制動・スピン回復用にドラッグシュートを装備していたほか、外部動力不要のエンジンスターターや非常用ラムエアタービンも搭載。また、小型の掩体に格納するため主翼外側は取り外せる構造となっていた。開発・設計段階では格闘戦性能は求められていなかったが、ダブルデルタ翼の恩恵により非常に優れたターンファイターとなった。J35Bでは後部胴体が再設計され、アフターバーナーの改良や国産FCSの搭載、スウェーデン独自の防空システム「STRIL 60」への組み込みが実施された。なお、B型は1960年1月15日にスウェーデン製航空機初の水平速度マッハ2を達成した。
このように優れた性能を示す一方で、ドラケンは機体構造上の制約から燃料の搭載量が少なく、さらに縦安定性に難を抱えていた。迎角を大きく取り過ぎると制御不能の縦スピン「スーパーストール」に入るという恐ろしい飛行特性から、特に着陸が困難とされ、パイロット達はA型を複座に改造した練習機Sk35C*5で徹底的に訓練されることとなった。こうした訓練や実運用の過程で、「機首を一気に引き起こし、縦スピンに入る手前で止めて機を丸ごとエアブレーキとして急減速後、水平飛行に戻る機動」、すなわち、現代でいうコブラ機動が編み出され、ドラケンパイロット達はこれを"Kort parad"*6と呼んでいたという。
 
J35Dはエンジンを推力強化型のRM6Cに換装し、機内燃料タンクの増設やエアインテークの延長が行われた型である。D型は全ドラケンシリーズで最速、そして30mm機関砲を2門装備する最後の型でもあった。その後も、偵察機型S35E、アビオニクス改良型J35F/F2、延命・近代化改修型J35Jが製造されたほか、フィンランド・デンマーク・オーストリアへの輸出にも成功した。また、アメリカの国家試験パイロットスクール(NTPS)はデンマークの中古機を6機買い取り、テストプレーンとして2009年まで飛行させていたという。
最後のJ35Jは1991年にスウェーデン空軍に引き渡され、1999年にはスウェーデン空軍から、2005年には全ての軍での退役が完了し、ドラケンは現役生活の幕を閉じた。現在は世界各国の博物館などで展示されているほか、スウェーデン空軍ヒストリックフライト(SwAFHF)でSk35CとJ35J各1機が飛行可能な状態で維持されている。

小ネタ

ドラケンは一般的なノーズタイヤ・メインタイヤの計3輪に加え、尾部に格納式尾輪を備えている。最初期型では単純な固定式のテールバンパーが装備されていたが、アフターバーナーの改良で胴体後部が延長され、離着陸時にしりもちをつく危険性が増したため、尾輪に変更された。
動態保存されている単座のJ35J(SE-DXR)は尾輪、複座のSk35C(SE-DXP)は改造元がショートテールのA型だったためバンパーを装備している。見比べてみよう。


実は本機、BAeライトニングミラージュIIIと異なり、長きにわたりスウェーデン国外だと日本くらいしか「知名度の高い国」がなかった。国外輸出がさほど行われず(フィンランド、オーストリア、デンマークの3国のみ)、国外のミリオタの目に触れる機会が限られたのが一因ではないだろうか。
 
で…なぜドラケンを運用していない日本で有名なのかというと、人気の戦闘機漫画『エリア88』にて主人公搭乗機の一つに選ばれたのが理由ではないかとされている。また新谷かおるか。機会があれば一読してみるといいかもしれない。
また、ドラケンの知名度を上げたもう一つの作品として、PS2ゲーム『エースコンバットZERO』が挙げられる。こちらはプレイ済のWTプレイヤーも多いだろうか。本作で最初に貰える戦闘機3機種のうち1つがJ35Jであり、他2つのF-5Eは特殊兵装のQAAMが信頼性低すぎ、F-1は対地特化のためエスコン序盤のお約束である迎撃ミッションで不便なことからこちらでも人気を集めた。また敵エース部隊の一つ「エスパーダ隊」も本機を使用している。(なお、続編の『INFINITY』にて、前述の3機種で唯一J35Jのみ『ZERO』主人公のサイファー仕様機が配信されたことから、正史のサイファーはJ35Jを選択していたとも解釈できる。)


外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

WTフォーラム・データシート

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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  • 見た目がなかなかぱないのぉ -- 2020-03-17 (火) 10:22:09
  • 運動性がとんでもない。代わりに操作性に凄い癖がある。キーボードで動こうとすると想定外の挙動をして事故るので注意。あと燃料が滅茶苦茶少なく、フラップもない。弾数もない。 -- 2020-03-17 (火) 10:38:59

*1 爆薬量はTNT換算
*2 WTではAIM-9Jと同等の性能になっている。
*3 これは史実でも「スーパーストール」として恐れられたドラケンの欠点で、対策としては迎角を取りすぎないよう注意するしかない。
*4 サーブ210は実機が現存しており、スウェーデン空軍博物館で展示されている。
*5 スウェーデン空軍に限らず、ヨーロッパ圏の軍用機は「任務が変更されたサブタイプ」も続けて型番アルファベットを付番することが多いため、戦闘機型から通しになっている
*6 語源はフェンシングにおいて防御側が相手の剣を払い、攻撃に転じる動作。