D2

Last-modified: 2024-01-08 (月) 18:20:07

フランス RankⅠ 中戦車 Char D2 / シャールD2(ルノーD2)

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概要

Update 1.99“Starfighters”で追加されたフランス中戦車。
47mm砲を搭載した後期型である。

BR1.3中でもトップクラスの重装甲と引き換えに鈍足という、かなり重戦車の色が強い性能をしている。
史実では実力を発揮できないまま消えていった戦車だが、ゲーム内では十分に活躍が見込める車両となっている。

車両情報(v2.7)

必要経費

必要研究値(RP)4,000
車両購入費(SL)2,100
乗員訓練費(SL)600
エキスパート化(SL)2,100
エース化(GE)40
エース化無料(RP)110,000
バックアップ(GE)100
護符(GE)300

BR・報酬・修理

項目【AB/RB/SB】
(初期⇒全改修完了後)
バトルレーティング1.3 / 1.3 / 1.3
RP倍率1
SL倍率0.1 / 0.2 / 0.3
最大修理費(SL)400⇒514 / 510⇒656 / 540⇒694

車両性能

項目数値
【AB/RB&SB】(初期⇒全改修完了後)
砲塔旋回速度(°/s)9.5⇒18.8 / 5.9⇒10.0
俯角/仰角(°)-18/18
リロード速度(秒)
(初期⇒スキルMAX+エース化)
5.2⇒4.0
スタビライザー/維持速度(km/h)肩当て式/ ***
車体装甲厚
(前/側/後)(mm)
40 / 40 / 40
砲塔装甲厚
(前/側/後)(mm)
56 / 45 / 45
重量(t)19.8
エンジン出力(hp)232⇒286 / 133⇒150
2,000rpm
最高速度(km/h)25.5 / 23.0
実測前進~後退速度(km/h)25 ~ -13 / 25 ~ -13
視界(%)99
乗員数(人)3
 

武装

名称搭載数弾薬数弾薬費
(SL)
主砲47 mm SA35 L/32 cannon11080
機銃7.5 mm MAC 31 machine gun132500

弾薬*1

搭載武装解説ページ(弾薬テンプレート置き場)を開く

名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
47 mm
SA35 L/32
Mle1935APC1.62-660625947362720
Mle1935 HEHE1.411435904
 
名称砲弾名弾種弾頭
重量
(kg)
爆薬量
(g)
初速
(m/s)
貫徹力(mm)
10m100m500m1000m1500m2000m
7.5 mm MAC 31規定AP/AP/T0.01-8351097433
 

車両改良

解説ページを開く

Tier名称必要量(RP)購入費(SL)購入費(GE)
I履帯*********
修理キット
砲塔駆動機構
IIサスペンション*********
ブレーキシステム
手動消火器
砲火調整
IIIフィルター*********
救急セット
昇降機構
IV変速機*********
エンジン
砲撃支援

カモフラージュ

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条件-
説明標準カモフラージュ
△△△
[添付]
条件
説明

研究ツリー

前車両R.35 (SA38)
次車両B1 bis
 
 

解説

特徴

全体としてはしょぼい火力・ただ硬いだけの装甲・鈍重な足という、かつての仏陸の苦行が思い起こされる性能をしているように見えるが、火力面ではS.35同様の同格に対してそれなりに対抗できる貫徹力と極めて優れた俯角の砲を持ち、防御面でも致命的な弱点のない角ばった強固な装甲を有し、機動性でも滑らかな超信地旋回*2が可能という長所を獲得している。
これらの特徴により、重戦車のような感覚で昼飯*3・豚飯*4がやりやすく、BRの低さも相まって「自走砲や高貫徹の弾を持っている敵との撃ち合いを避け、それ以外の敵に対しては車体を傾け、細かく動き続けることで照準を妨げて跳弾を誘発させる」という重戦車の基本的な戦い方を最も手っ取り早く実践できる性能となっている。

総合して、不足気味の加速力、圧倒的な俯角、高性能の旋回速度と癖をつかめばを十分な戦果を挙げるだけの戦闘力はあるといえる。

 

【火力】
S.35AMC.35 (ACG.1)と同じ47mmSA35砲。ことS.35の物と似た性能をしており、弾は刺さりやすい方だが貫徹力は無炸薬の弾としては今一つで、加害力がなく、砲塔旋回が遅く、リロードも遅いが、俯角は広い。

特筆すべき長所もS.35と同様に、人力の砲安定装置を装備しているので早撃ちが得意であり、俯角も-18度と極めて大きく取れるので地形や障害物を生かしてハルダウンするのも得意である。

 

【防御】
BR1.3としては極めて強固な装甲を有している。装甲は切り立っているが、変に薄い部分や半端な切り欠きなどはなく、しっかり傾けて動き続ければ狙いの甘い弾は結構はじいてくれる。また、正面より側面の方が防御力が高い構造をしているので、通常の昼飯の角度をするよりも45度に近い大胆な角度で構えると効果的である。
砲塔正面は特に硬いため敵に砲を向けたまま車体を傾ける事ができる。むしろ砲塔側面はのっぺりしていて厚さも車体と変わらないので、下手に砲を振らない方が無難。

基本的に満遍なく硬く、致命的な弱点は無いが、正面で気をつけたい弱点を挙げるとしたら正面ハッチであり、それ以外にも撃ちどころがいくつか存在する。

正面における弱点

正面における弱点

  • キューポラ:砲塔の上に突き出ているのでハルダウン時に狙われやすい。ただし抜いた後の空間が狭く、ここから内部を加害するには炸薬がある程度必要になる為、無炸薬の弾しかない相手に対してはさほど弱点にならない。的としても小さいので、しっかり動いていれば狙いづらくなる。
  • 砲塔天板:30mmという天板としては十分な厚さがあり、傾斜もしているが、それなりの面積が見えているのでハルダウンの際にHEAT弾などがやや上からの角度で当たって抜かれてしまう事がある。
  • 砲塔左側:機銃の横ののっぺりした場所。傾斜しているのでそれほど抜きやすい訳ではないが、下手に右方向によそ見をしてしまうと傾斜が死んでしまって抜かれる事がある。砲塔を振ったり角度をつけたりしたい場合はやや左を向く意識をしたい。
  • 砲塔基部:円柱状で高さがあるので昼飯しても垂直に被弾する部分ができる。抜かれると砲手兼車長の気絶や砲塔旋回装置の破損が起きて砲塔が回らなくなり、昼飯ができなくなり垂直部を撃たれる場面が生じる。垂直に入れられる面積は小さく、跳弾を誘発しそうな段差もあるので、しっかり動いていれば狙うのがかなり面倒になる。
  • 正面ハッチ:無線手の正面。最も狙われる部分。厚さ自体は他と同じなので簡単に抜ける訳ではないが、車体の真正面にあって広い面積がのっぺりしているため狙いやすい。さらに抜いた時に加害できる範囲がかなり広い。相手に対して迂闊に真正面を向けるとまずここを抜かれるので特に注意が必要。逆に敵として本車を正面から相手にする場合、防御の姿勢を取られて面倒な事になる前に、走ってきて遭遇したばかりでまだ真正面を向いているうちに初手でここを撃ち抜いてしまうのが安定である。
  • 操縦手バイザー:操縦手の正面。車体正面の中では実はここだけ鋳造延鋼なのでわずかに防御力が低く、凹凸もあるので、いつまでも同じ場所に留まって昼飯していると運悪く良い角度で入ってしまい抜かれる事がある。ただし撃つ側としても凹凸の多さは跳弾リスクなので積極的に狙われる事は少なく、撃ちどころも細かいので敵に真正面を向けずにしっかり動いていれば狙うのが面倒になる。

乗員も3名となっており、わずか2名だった前車R.35などよりは1.5倍どころではなく生存性が高いが、他国の中戦車は4~5人いる事を思うとやはり心もとない。さらに弾薬ともども前方に詰め込まれており、上記正面ハッチを抜かれると最悪一撃死なので注意したい。被弾が避けられない時は極力斜めに構えよう。昼飯の際にエンジン側を相手へ向けてしまうのも手である。

そのほか、主砲が右手寄り(向かって左)、キューポラは左手寄りにあり、右側面の方が空間装甲になる構造物が多いので、豚飯の際は左手に障害物を構えて右手側に出るようにするとより安全である。

 

【機動性】
普通に走行する分には鈍重の一言である。最高速でも25km程度しか出ず、登坂も苦手なので、先の先を見通して動いて行きたい。
後進速度も実装当初は13kmほども出ていたが、アップデートにより後退速度は6kmと半分になってしまった。装甲が厚く、前進も遅ければ後退も遅いという正に重戦車である。

一方で大きな強みとして滑らかな超信地旋回が可能という点がある。
加速自体も最低限動ける速度になるまでは割と早く、操作性も素直なので、敵に対して素早く角度を取ったり、前後に動いて照準を妨害したりといった重戦車の動きは得意である。被弾しそうな時はとにかく傾けて動き続ける事を意識したい。

 

史実

シャールD2(ルノーD2)は、フランスのルノー社がシャールD1(ルノーD1)の装甲強化型として1930年から開発した中戦車である。

シャールD1の後期型は世界で初めて鋳造砲塔を装備し、無線機も搭載していた先進的な戦車であり、その強化型であるシャールD2は、遅々として生産が進まないうえに高価なルノーB1を代替する事が期待され、合計で750輌の生産が予定されていた。しかし実際に試作したところ、装甲強化による重量増加で機動性が著しく悪化しており、あげくドイツの国際連盟脱退で情勢が変わった事により生産数は100輌に留まってしまった。

 

ともあれ生産は1936年から行われ、1937年にはシャルル・ド・ゴール率いる精鋭部隊に配備され、ドゴール自身もシャールD2に搭乗した。ところが実際に運用してみると信頼性の欠如がはなはだしく、消耗の激しさと部品の不足により整備に多大な問題を抱える事となった。

初期型は47mmSA34砲、後期型は47mmSA35砲を搭載していた。また、1輌が試作火炎放射戦車に改造された。

 

第二次世界大戦が始まってからはザール攻勢やフランスの戦いに参加したが、ザール攻勢後に戦場で冬をまたいだ結果、氷雪地帯には向いていない事が証明されてしまい、いよいよドイツがフランスに侵攻してきたフランスの戦いでは、戦う前から劣悪な整備性のせいでまともに動く車両そのものが少ないという有様だった。フランスの戦いにおいて、ドイツ軍に戦線を突破されてしまったフランス軍は早急な戦力増加が必要となり、既に予備戦力と化していたシャールD2にも新たな部品と乗員を供給して動かそうとしたものの、それでも戦闘可能なシャールD2は一時的にでも24輌しかなく、アミアンで戦闘に参加した時は17輌まで減っていた。

シャールD2の不幸は整備の問題だけではなかった。シャールD2はそもそも味方フランス軍人の記憶にすらなく、シャールD2を援護するはずの味方歩兵は戦場に突如現れた謎の戦車を見てドイツ軍だと思い、退却してしまったのである。戦う前から満身創痍でありながら味方にすら見放されたシャールD2の大隊は、それでも果敢にドイツ軍へと立ち向かっていったものの、もはやそのような状況は覆しようもなく、17輌中7輌を失うという惨敗を喫して撤退した。

その後も幾度となくシャールD2の補充が行われたが、フランス敗北時に残存していたのはわずか7輌だった。

 

ドイツ軍は合計で21輌のシャールD2を鹵獲したが、一部が砲塔だけ装甲列車に搭載された以外は鹵獲時に一時的な運用をされた程度であり、生産再開される事も修理される事もなく、シャールD2が現代にその姿を残す事は叶わなかった。

 

小ネタ

対戦車火炎放射戦車

対戦車火炎放射戦車
火炎放射戦車というのは基本的にトーチカのような敵歩兵が籠る陣地を焼き払う為の兵器だが、本車の火炎放射戦車型はスペイン内戦の際に得られた「戦車は火炎攻撃に対して脆弱」という経験をもとに考案されており、世にも珍しい対戦車火炎放射戦車だった。


--加筆求む--

外部リンク

 

WarThunder公式英語Wiki

 

公式Devログ

 

DMM公式紹介ページ

 

インターネット百科事典ウィキペディア

 

コメント

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*1 爆薬量はTNT換算
*2 左右の履帯を逆向きに回転させる事でその場に留まった状態で旋回する事
*3 相手に対して斜めに構えることで跳弾の余地を増やす戦術
*4 昼飯の応用で、正面を隠しながら遮蔽物からにじり出ることで被弾をより鋭角にする戦術